July 16, 2020

「U-Bahn-Stars」が帰ってきた

2020071401日本では、年度末の3月に公共工事が集中する傾向がありますが、ウィーンでは人の動きが少なくなる夏休み期間(7月~8月末)に道路補修などの公共工事を集中して行う傾向があります。

そのため、最近では頻繁に「工事予告の案内」が出るようになりました。このあたり、考え方の違いが出ているような気がします。

さて、今日は「U-Bahn-Starsの話題」をお届けしましょう。

「U-Bahn-Stars」はウィーン市とWiener Linienが、3年前から協同で始めた無名のアーティストを発掘するプロジェクトです。

2020071402Wiener Linienが駅構内に演奏場所を提供し、事前に登録したアーティストにパフォーマンスを披露してもらうというものです。

ウィーンでは、街頭で演奏しているアーティストがいますが、無許可のケース(ゲリラライブ)も多く、問題になっていました。そこで、逆に許可を与え、才能のあるアーティストに活躍の場を提供しようと考えた訳です。

スタート時はWestBahnhof 1箇所だけでしたが、現在は14箇所(Westbahnhof,、Karlsplatz、Praterstern, Stephansplatz、Spittelau、Neubaugasse、Landstraße、Schwedenplatz)に増えています。また、この間、75組のアーティストが参加しています。

2020071403Feriも、何回か地下鉄の駅構内でアーティストのパフォーマンスを見たことがあります。ただ、アーティストによって、人気に差があるようです。

順調に展開していた本プロジェクトですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、中止されていました。

しかし、7月に入り「Cultural Summer 2020」がスタートしたのに合わせて、「U-Bahn-Stars」のステージも新しい生活様式に対応した形で再開しました。今回、新型コロナウイルス感染拡大の受けて「U-Bahn Stars Open Air」というスポットが6箇所、開設されました。

2020071404従来のスポットは地下鉄駅構内でしたが、ソーシャルディスタンスを撮りやすいように地下鉄駅近くの野外にスポットを新設したものです。

トップの写真は、新しく設けられた屋外のスポットです。

開設された場所は、Naschmarkt,、Stadtpark beim Kinderspielplatz、Stadtpark beim Kursalon、Gasometer、Resselpark、Sigmund-Freud-Park.です。

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June 08, 2020

街が舞台、今夏、ウィーンで「Kultursommer 2020」開催

2020060706週末のウィーンは好天に恵まれて、プラーターやドナウ島などは、多くの人で賑わいました。ただ、日曜日の夕方から、雷雨になりましたが‥

ロックダウンのためウィーンをはじめとするオーストリアでは、3月中旬からオペレッタやオペラをはじめ、演奏会、演劇など各種パフォーマンスが軒並み中止になったのは、皆さま、ご存じのとおりです。

現在、2020年9月の新シーズンからの再開(仕切り直し)に向けて、各劇場では夏休み前のリハーサルが始まっています。

なお、すでにご紹介したようにウィーン楽友協会では、先週からコンサートが再開されました。

夏の音楽祭に関しては、ザルツブルク音楽祭やグラフェネック音楽祭が規模を縮小して開催されますが、中止を決断したところが多いようです。

ところが、ここへ来て、ウィーン市が「新しい生活様式」を踏まえた文化イベント「Kultursommer 2020」を7月から8月にかけて実施すると発表しました。

これは市内の活性化と同時に、新型コロナウイルス渦のため仕事を失ったアーティストに対する支援という趣旨も含まれています。そのため、ジャンルは広範囲に及びます。

2020060701ウィーン市の発表では、プログラム数は800、延べ2000名のアーティストが参加します。
まず、会場ですが、感染拡大防止を図るため、1箇所に多くの観客に集まってもらうことは不可能なので、2つのメイン会場と5つのサテライト会場に別れて開催されますが、基本的には屋外です。

メイン会場は、Donauinsel(500名収容)とLaaer Berg(300名収容)です。メイン会場に関しては本格的なステージがあり、照明や音響設備も設置されます。音楽やダンス、演劇などのパフォーマンスに適した会場です。

一方、公共の広場や公園に設けられる以下のサテライト会場は、100名規模の収容人数となっています。
-2区:Kaiserwiese
-6区:Parkplatz Flohmarkt am Naschmarkt
-10区:Helmut-Zilk-Park
-19区:Bezirk: 12.-Februar-Platz
-22区:Hannah-Arendt-Park

2020060704さらに3名程度のアーティストが上演する小規模サテライト会場(最大収容人数30名)の開設も検討されています。現在、候補になっている小規模会場は以下のとおりです。
-12区:Meidlinger Platzl
-20区:Wallensteinplatz
-15区:Kardinal-Rauscher-Platz
-21区:Pius-Parsch-Platz
-23区:Zirkuswiese Alterlaa

この他、「Public moves」として、Arkadenhof des Rathausesに50名程度が参加できるダンス会場が設定されます。

これらは、いずれも公共の場所ですが、新型コロナウイルスの影響を受けやすい高齢者のために、「Ein Ständchen in Ehren」という名称で、老人ホームの中庭やバルコニーを活用したコンサートも企画されています。

これは出前コンサートという形になりますね。さすが、ご年配の方に対する配慮が行き届いているウィーン。

2020060703ただ、この手のイベントで忌もっと危惧されるのは、クラスターの発生です。そこで、ウィーン市では専門家を交えて、感染拡大のための十分な対策をとった上で開催することになりました。

まず、連邦政府の要件を遵守し、ウィーン市の「文化産業ガイドライン」に基づいて計画が行われています。

今回、ウィーン市から公開された会場のイラストを見ると、ソーシャルディスタンスを確保するため、観客の間を離すと同時に、立ち見席、着席ともに厳密に場所が指定されています。

大規模会場では、芝生の上に「枡席」のようなエリアが設定されるのがわかります。また、入場ゲートが1箇所に限定されるようです。

各会場では、係員がソーシャルディスタンスが確保されているかをチェックするほか、来場する場合、マスク(もしくは、それに準じる用具)の着用が義務づけられます。

本来、日の長い時期なので、夕方から夜にかけてが盛り上がるのですが、夜間はリスクが高いため、全てのイベントは夕方には終了します。

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June 21, 2019

今週末は「36. Donauinselfest 2019」

201906210001昨晩、シェーンブルン宮殿で行われたウィーンフィルによる「Sommernachtskonzert in Schönbrunn」ですが、好天にも恵まれ、約85000名のお客さまが来場したそうです。昨年はアンナ・ネトレプコさんが出演したため、記録的な数の来場者となりましたが、今年あたりが妥当な数だと思います。

201906190001さて、今日は週末にウィーンで開催される大規模なイベント「Donauinselfestの話題」をお届けしましょう。

今年で36回を迎える「Donauinselfest2019」が、6月21日から23日の3日間、開催されます。夏の訪れを告げる野外フェルティバルです。

昨日、行われた「Sommernachtskonzert Schönbrunn 2019」がクラシック音楽の演奏会であるのに対し、「Donauinselfest」はポピュラーミュージックやキャバレー(ウィーン風軽演劇の方です)、パフォーマンス、スポーツアトラクション、子供さん向けのプログラムなど幅広いジャンルの催しが行われる野外フェスティバル。

会場は名称からもおわかりのようにドナウ川の中州(Donauinsel)です。半月ほど前から、ウィーン市内では停留所などに広告が出るようになりました。

201906190010Feriはポピュラーミュージックの方は詳しくありませんが、今年は地元のアーティストに加えてSeiler & Speer、Wolfgang Ambros、The Tiger Lillies、Mando Diao、Revolverheldといったグループが参加するそうです(スミマセン。どんな方が存じ上げないもので‥)。

ヨーロッパでは最大級の野外フェスティバルと言われており、毎年、多くのお客さまが来場されます。入場は無料です。長時間にわたる屋外イベントで、各種飲食店も多数出店します。

「Sommernachtskonzert Schönbrunn 2019」以上に若い方が多く集まることから、各種の規制があります。ホームページにはFeriお得意のピクトグラムは掲載されていませんでしたが‥

まず、フェスティバルエリアではセキュリティチェックが行われており、違反した場合は入場することができません。
201906190005大型バックパックの持ち込みは禁止されている他、違法薬物の使用、武器や花火、拡声器、傘、レーザーポインターの持ち込みも禁止されています。そして、各種ドローンの使用も禁止です。主催者によると、傘は武器になる可能性があるため、禁止しているという見解でした。

フェスティバルエリアではアルコール類は販売されていますが、持ち込みは禁止されています。これは青少年に対するアルコール規制(16歳以下はアルコール禁止)を徹底することも背景にあるようです(つまり自宅から持ってくる青少年を排除わけです)。

当たり前ですが、アルコールを飲んだ上で、テンションの上がる音楽を聞けば、トラブル発生のリスクが高まります。

そこで、危険物の持ち込みについては、厳しくチェックしている訳です。手荷物検査では、金属探知機も使われています。空港ほどではありませんが、かなり本格的です。

201906190015こちらでは泥酔者は軽蔑される存在。そのため、会場を巡回しているセキュリティスタッフが、観客に迷惑を及ぼすような泥酔者を発見した場合は、保護の上、会場外へ退去させられます。

最近、日本の野外フェスティバルでは、ゴミ箱がなくて困るという話を耳にしたことがありますが、こちらでは会場内に指定のゴミ箱があり、そこへ捨てるように案内されています。

会場内では、原則として乗り物は使用禁止。自転車、スクーター、インラインスケート、スケートボード、ローラースケートなどは全面禁止です。違反した場合、セキュリティスタッフが、一時預かることになっています。

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January 21, 2019

48er-TandlerでElvis展が行われました

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今日は「音楽関連の話題」をお届けしましょう。

日本でもエルビス・プレスリーのファンは多いと思いますが、先日、1960年台・1970年台に、エルビス・プレスリーのバックバンドとして活躍していたことでも有名なTCB-BandのメンバーであるRonnie Tuttさん(ロニー・タットさん、ドラム担当)に、ウィーン市から「Goldenen Verdienstzeichen」が贈られました。

なお、同じTCB-BandのメンバーであるJames Burtonさん(ジェイムス・バートン、ギター担当)とGlen D. Hardinさん(グレン・D・ハーディン、キーボード担当)は、2014年に同賞が贈られています。

授章式は、ウィーン市の清掃当局が主導しているリサイクルショップ48er-Tandler(5区のSiebenbrunnenfeldgasse 3にあります)で行われました。

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なぜ、48er-Tandlerで?と思われる方も多いと思いますが、実は1月17日から19日まで48er-Tandlerでは「From Memphis to Vienna」というエルビス・プレスリーに関する特別展が開催されていたためです。

つまりエルビス・プレスリーに縁の品々が展示された会場で、授章式‥と相成った訳です。

期間が短かったため、Feriも見学することは叶いませんでしたが、この展示会は入場無料で、1959年にエルビス・プレスリーがフランクフルトで購入したギターをはじめ、オリジナルの服、バッジ、ゴールドディスク、サングラスをはじめとする各種アクセサリー類、サインなど「縁の品」や写真が多数、展示されたようです。

ウィーンの皆さま中には、この時代のアメリカがお好きな方も多いので、短い期間の展示会とは言え、賑わったことでしょう。

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July 01, 2015

Conchita Wurstさんが来日するそうです<ビデオ付き>

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ウィーンも7月に入り、学校も夏休み。街中で、日中も子供さんの姿をよく見かけるようになりました。

さて、Feriが日本に戻っても全く話題にはなりませんが、今回「ヒゲ女装」で有名なConchita Wurst(コンチータ・ヴルスト)さんが、7月6日に初来日を果たすこと発表されました。

こちらではウィーンで盛大に催されたユーロビジョンソングコンテスト以来、あまり見かけなくなったコンチータ・ブルストさんですが、水面下では色々とプロモーションが進行しているのですね。

今回、コンチータ・ヴルストさんは、2015年7月1日発売の日本でのデビューアルバム「コンチータ」のプロモーションのために来日するそうです。ちなみに日本での歌手名は「コンチータ」だそうです。さすがにブルストだと、ソーセージになっちゃいますからね。

日本で発行されているスポーツ新聞の報道によると、コンチータさんは1週間ほど滞在し、テレビ各局への出演のほか、同性パートナー条例を認めた渋谷区の区役所訪問も視野に入れているそうです。

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