October 27, 2020

新しい連邦軍塗装の電気機関車Bundesheer-Lokが誕生

2020102614今日はÖBBに登場した「連邦軍塗装の電気機関車(Bundesheer-Lok)の話題」です。

ÖBBは特別塗装の電気機関車を多数、運航しています。その中には警察仕様や連邦軍仕様といった組織のものも存在します。

今まで、ÖBBでは2005年に「連邦軍50周年」(50 Jahre Bundesheer、機番1116 246)、2012年に「連邦軍スポーツ50周年」(50 Jahre Heeressport、機番1116 238)を記念して、特別塗装機関車を投入しています(いずれも現在は一般塗装に戻されています)。

2020102612今回、連邦軍の創設70周年を記念して、3両目の特別塗装電気機関車(機関車番号1116 182)を投入。

ナショナルデーを前にした10月22日、Hauptbahnhofのオートライゼツーク専用施設(Autoreisezuganlage、13番線)でKlaudia Tanner国防大臣、ÖBBのAndreas Matthä CEOの立会いのもとで落成式が行われました。

2020102611ÖBBとオーストリア連邦軍は、永年、緊密なパートナーシップを築いてきました。そして災害派遣で連邦軍部隊が移動する際、ÖBBは連邦軍塗装の機関車(1116型、Taurus)を投入しています。

今回の特別塗装ですが、今回の特別塗装ですが、従来はオーストリア国旗の赤・白をベースにしていましたが、今回は連邦軍おなじみの迷彩塗装がベース。

デザインは連邦軍の軍事作戦領域を反映したもので、C-130輸送機からパラシュート降下した兵士、反対側は山岳戦闘(スキーで滑降中)をモチーフとした兵士が描かれています。

そして、前面と側面に「Wir schützen Österreich」(我々はオーストリアを守る)というモットーが描かれています。

2020102613Klaudia Tanner国防大臣は落成式の席上、“信頼性のない安全保障はありません。ÖBBが信頼性の高い輸送を保証するように、オーストリア軍は国民の信頼できるパートナーであり、他の人がもう助けられない場面で救援に向かいます”と語りました。

ÖBBは、連邦軍のために、昨年は7700回を超える旅客輸送や貨物輸送を行いました。

特に装備品を運搬する軍用輸送は、特殊輸送に位置づけられています。今後も旅客輸送や貨物輸送、軍用特殊列車としての国内輸送や国際輸送が行われます。

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October 14, 2020

「鉄道の夢」から「夢の鉄道」へ、鉄道ファンの夢を実現した男(下)

今日は「Vom Eisenbahntraum zur Traumeisenbahn - Die Pfalzberger Feldbahn der Familie Stotz」の後半、完成に至るまでに道のりをお伝えしましょう。

2020101404まず、ハロルドさんは、軌間600mmという手頃な産業用ディーゼル機関車(ドイツを代表する産業用機関車メーカーGmeinder GmbH製)を見つけ、所有者と交渉の末、入手します。

この機関車は重量4.7tの2軸タイプ。主に大規模な土木工事などで資材の運搬に使用されるポピュラーな機関車。ある意味、個人で所有することが可能なサイズかもしれません。

ちなみに2枚目の写真は、この機関車が現役で活躍していたことのものです。また、3枚目の写真は、この機関車に製造銘板です。

2020101423機関車の入手に目処がついたところで、ハロルドさんは、次にレールや枕木(カラマツ製400本)など鉄道建設に必要な資材を調達。何と家族総出で、自宅周囲に鉄道建設を始めたのです。

オーストリア人は時間をかけて自宅を自分で建設してしまう方もいらっしゃるので、「日曜大工の延長」という感じで、このような工事も決して不可能ではありませんが‥

線路敷設に不可欠なバラスト(砂利)は170t。トラックで自宅にバラストが搬入された際、ハロルドさんは、大変な仕事になると、改めて実感したそうです。ちなみにハロルドさんが算出した工数は約11000人工だったそうです。

2020101414本人がYouTubeに静止画で構成された建設記録をアップしていますが、それを見ると中途半端な工事ではなく、ユンボで庭を掘り下げて地盤を固め、そこにバラストを敷き、枕木を設置するという本格的な工法が採用されています。

2020101408模型ではないのでレールは直線で納品されますので、それを曲線に合わせて変形させる作業も家族総出で行いました。

また、レールを敷設するため、従来からあった花壇や生け垣の移設も必要。住まいを取り巻く鉄道には橋が2つかけられたほか、車両を保管する車庫も新たに作りました。

2020101409とにかく建設中の写真を見ると、車両の整備以上に土木工事が本当に大がかりなことがわかります。それを家族だけでやり遂げてしまう「情熱」には頭が下がります。

入手した機関車は、屋内に保管されていたため、状態はかなり良かったようです。しかし、残念なことに動態ではなかったようで、足回りや動力装置などの基本的な修復は鉄道会社に依頼しています。

2020101413ただ、運転室まわりなどの修復は自分たちで行っています。左の写真は修復工事を終えて鉄道会社の工場から搬出される機関車です。

また、現在、人車となっている車両は、通称「ナベトロ」と呼ばれる砂利などを運搬する貨車(トロッコ)。この足回りを活用して、自分たちで人車に改造しています。

2020101424それにしても、外部の職人さんや技術者を起用せず、自分たちだけで鉄道を建設してしまうのですから、それなりに技術力(土木、木工、機械、電気など)をお持ちになっているのでしょう。

2020101412 ハロルドさんは、どのようなご職業に就いているのかわかりせんが、たいしたものです。

一家の努力が実り、着工から1年半でファルツベルク軽便鉄道は完成しました。

ハロルドさんは、“父のために作った”とは一切、言わなかったそうですが、ヘルムートさんは自宅のまわりを走る列車に乗って大変、喜んでくれたそうです。親子ですから、以心伝心です。

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October 13, 2020

「鉄道の夢」から「夢の鉄道」へ、鉄道ファンの夢を実現した男(上)

2020101402日本では10月14日は「鉄道の日」。という訳で、今日は「鉄道ファンの話題」をお届けしましょう。

最近、日本では鉄道ファンの暴走行為が批判されていますね。まぁ、昔から暴走行為はゼロだった訳ではありません。ただ、最近はファンの数が増えたことに加えてSNSなどの発達で、あっという間に世間に流布するため、問題が顕在化したという背景があると思います。

ところで、鉄道ファンのことをドイツ語で「Eisenbahn Freunde」と呼びます。Feriも、その昔、ドイツやオーストリアに来て、鉄道の現場で、この言葉に接して感慨深い思い出があります。「よき友人」は、相手が嫌がることはしないものです。

2020101421日本でも鉄道ファンは写真撮影派、模型派、鉄道旅行派、グッズ派、文献派など色々なジャンルがあります。もちろん複数関与している方も多数、いらっしゃいます。

Feriは、子供の頃、鉄道のおもちゃから模型に入っていった経緯から、鉄道模型からスタートしました。鉄道模型ファンの多くが夢見るのは自宅にジオラマ(この世界ではレイアウトと言います)を作ること。

Feriが子供の頃は、狭い場所で楽しめるNゲージが存在しなかったことに加えて、ジオラマ製作を簡単に製作できるキットや材料が少なかったことから、「ジオラマ製作」は夢のまま終わってしまいました。

2020101418当時、鉄道模型雑誌を見ると、ジオラマを発展させて、自宅の庭に線路を引く庭園鉄道が紹介されていました。これも憧れでした。

欧米では戸建て住宅の場合、庭があるところが多いためか、庭園鉄道に適した大型模型Gゲージ(縮尺1/22、線路幅45mm)というのも存在します。

実際、アメリカ駐在が長かったFeriの友人は、アメリカ駐在時代Gゲージの模型で楽しんでいました。右の写真はMultalbahnのMurau駅にあるGゲージの庭園鉄道です。

ところで、こちらの鉄道ファンが夢見るのは「自分の鉄道を持つこと」だと言われています。

2020101419自動車の場合、オールドタイマーを所有することは決して不可能ではありませんが、鉄道の場合、ものが大きいこと、走らせるためには専用の線路が必要なことから、個人は極めて難易度が高いのが現実です。

そこで鉄道ファンが集まってクラブを作り、そこが保存鉄道を所有するケースが多いようです。オーストリアではClub760という組織がTaurachbahn(Mauterndorf-St.Andrä間)という保存鉄道を運営しています(右の写真がTaurachbahn)。

2020101422最も英国の大富豪の中には、広大な領地にプライベートの鉄道を敷いて、列車を走らせているケースもあるようですが、これは例外中の例外でしょう。

さて、ÖBBの公式ホームページには「Gleisgeschichten」(鉄道ものがたり)という興味深いコンテンツがあります。これは鉄道ファンだけではなく、鉄道に愛情を注ぐ人たちのエピソードを紹介したものです。

2020101405先日、それを見ていたところ、「Vom Eisenbahntraum zur Traumeisenbahn - Die Pfalzberger Feldbahn der Familie Stotz」という記事。日本語だと「鉄道の夢から夢の鉄道へ、ストッツファミリーのファルツベルク軽便鉄道」。

お話の舞台はシュタイヤマルク州の小さな町Tobelbad。現在、ストッツ家の住まいには600mmゲージ(線路の幅)の鉄道(路線長270メートル)が走っています。模型ではありせん。走っているのは、4.7tの産業用ディーゼル機関車です。

2020101406この鉄道が生まれた背景が、心温まるエピソードなのです。今から30年ほど前、ハロルドさん(Harald Stotz)が8歳の時、父親のヘルムート・ストッツ(Helmut Stotz)さんがドイツ・レーマン製のGゲージ鉄道模型(縮尺は1/22分、レール幅45mm。LGB:LEHMANN GROSS BAHN)のスターターキットを買ってきました。

父親が鉄道ファンの場合、息子が影響を受けることは多々あります。余談になりますが、40年来のFeriの親友(鉄道ファン)のご子息は、お父様の影響を受けて鉄道に興味を持ち、ご一緒に写真撮影に出かけていました。

父親冥利に尽きますね。しかも、ご子息は学校を卒業後、鉄道会社に就職されています。

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July 15, 2020

「U-Bahn-Stars」が帰ってきた

2020071401日本では、年度末の3月に公共工事が集中する傾向がありますが、ウィーンでは人の動きが少なくなる夏休み期間(7月~8月末)に道路補修などの公共工事を集中して行う傾向があります。

そのため、最近では頻繁に「工事予告の案内」が出るようになりました。このあたり、考え方の違いが出ているような気がします。

さて、今日は「U-Bahn-Starsの話題」をお届けしましょう。

「U-Bahn-Stars」はウィーン市とWiener Linienが、3年前から協同で始めた無名のアーティストを発掘するプロジェクトです。

2020071402Wiener Linienが駅構内に演奏場所を提供し、事前に登録したアーティストにパフォーマンスを披露してもらうというものです。

ウィーンでは、街頭で演奏しているアーティストがいますが、無許可のケース(ゲリラライブ)も多く、問題になっていました。そこで、逆に許可を与え、才能のあるアーティストに活躍の場を提供しようと考えた訳です。

スタート時はWestBahnhof 1箇所だけでしたが、現在は14箇所(Westbahnhof,、Karlsplatz、Praterstern, Stephansplatz、Spittelau、Neubaugasse、Landstraße、Schwedenplatz)に増えています。また、この間、75組のアーティストが参加しています。

2020071403Feriも、何回か地下鉄の駅構内でアーティストのパフォーマンスを見たことがあります。ただ、アーティストによって、人気に差があるようです。

順調に展開していた本プロジェクトですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、中止されていました。

しかし、7月に入り「Cultural Summer 2020」がスタートしたのに合わせて、「U-Bahn-Stars」のステージも新しい生活様式に対応した形で再開しました。今回、新型コロナウイルス感染拡大の受けて「U-Bahn Stars Open Air」というスポットが6箇所、開設されました。

2020071404従来のスポットは地下鉄駅構内でしたが、ソーシャルディスタンスを撮りやすいように地下鉄駅近くの野外にスポットを新設したものです。

トップの写真は、新しく設けられた屋外のスポットです。

開設された場所は、Naschmarkt,、Stadtpark beim Kinderspielplatz、Stadtpark beim Kursalon、Gasometer、Resselpark、Sigmund-Freud-Park.です。

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June 12, 2020

プラーターにまもなく「Königreich der Eisenbahnen」が誕生(上)

2020061201今日は営業を再開した「プラーターに誕生する新しいアトラクション」をご紹介しましょう。

このブログで、以前、ドイツ・ハンブルクにあるミニチュアワンダーランド(Miniatur Wunderland)」に似た鉄道模型テーマパークがウィーンでも計画されているという話題をお届けしたことがあります。

建設場所は当初、プラーターでしたが、その後、WestBahnhofに隣接するBahnhofCityに移ったのですが、運営会社が解散し、計画は頓挫してしまいました。

ところが、その後、別の会社(KdE GmbH)が「Königreich der Eisenbahn」(鉄道王国)というアトラクションを企画し、プラーター内に建設を進めていることがわかりました。

2020061202名前が示すように基本的に鉄道(こちらでは一般的な1/87スケール)の巨大ジオラマを中心としたテーマパークで、プラーター内に新しい建物(2階建て)を建設し、そこに入ることになりました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響(ロックダウン)で、工事が遅れていますが、2020年7月末に暫定オープンします。

同社のホームページには建設中の写真が多数、紹介されていますが、2019年春頃から、ジオラマをモジュール方式で別の作業場で製作していたようです。施設が入る建物は2019年10月31日に起工式が行われました。

2020061216平面図によると1階(日本式)には、エントランスホール、チケット売場(右図の黄緑部分)、ショップ、カフェ、クローク、化粧室など(右図のオレンジ部分)が設けられます。

本アトラクションの中心となる巨大ジオラマは2階(日本式)に設置されます。

総面積は1000平方メートル。2020年7月の時点では、このうち完成している250平方メートルが公開されます。平面図を見ると、向かって右側がウィーンのようです。

2020年7月のオープン時に完成しているのは、ウィーンとニーダーエスターライヒ州の一部だそうです。

2020061203今後、数年かけてオーストリア内各州の有名なランドマークがジオラマに再現される予定です。ただ、全てをスケールどおりに再現ことは困難なので、その点は一部、省略されることになるようです。

例えば、シュタインホーフ教会は病院の構内にあり、丘の下には広大な病院の敷地が広がっていますが、それは再現困難。

写真で見ると、丘の下は一般の住宅になっています。まぁ、そういう詮索は野暮というものでしょう。シュテファンドームや新市庁舎、国会議事堂、美術史博物館、シェーンブルン宮殿など巨大な建物が多いだけに、制作陣は、その配置も含めて苦労が絶えないと思います。

2020061209心意気は大いに評価しますし、選定されたランドマークに魅力も感じます。それでも、Feriから見ると欲張りすぎのような気がしますが‥

また、アトラクション名にふさわしく各地の狭軌鉄道や登山鉄道は、その多くが再現される予定です。

現在、同社が公開している写真は建設中のものなので、まだ完全に仕上がっている訳ではありません。その点はご了承ください。

2020061204ただ、企業が商業ベースで行っている規模が大きい事業なだけに、細かい作り込み(特に彩色やジオラマ内のアトラクション)に関しては、このブログでご紹介した「Miniatur Tirolerland」の方が上かもしれません。

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March 08, 2020

シニア割引

20200308006ヨーロッパでもイタリアを中心にコロナウイルス感染者が増えていますが、ウィーンにも影響が出てきています。ウィーンでは観光客も多いですが、国際都市として、毎年、各種学会が開催されます。

先日、ORFは「国際放射線学会(23000名が参加予定)の開催が3月から7月に延期された」と報道していました。当然、観光客の数も減っているようです。

ホテルをはじめとする観光産業では、従業員の一時帰休などを始めているところもあるようです。それをふまえて、オーストリア政府も財政的な支援を開始しました。

ウィーンでは、まだ劇場の公演休止などは行われていませんが、今後の動向が気になります。

20200308002さて、今日は「割引に関する話題」です。Feriも歳を重ねて、一部ではありますが「シニア割引」の対象者になりました。

Volksoperでもシニア割引がありますが、自分の見たい公演と重なりません。Robert Meyerさん、自腹でレポートをお届けしているので、なんとかしてください(笑)。

さて、先日、現在、原稿を書いている鉄道車両に関する詳細な情報を得るためシュトラースホフ鐵道博物館(DAS HELZHAUS/EISENBAHNMUSEUM STRASSHOF)を訪問しました。

20200308003現在は冬季営業(3月末まで)なので、土曜日と日曜日しか開館していません。更に施設内のCafeも閉鎖中で、各種のアトラクションもなし。そのため、来場者はほとんどいないようです。

Feriは日曜日の午後、訪問しましたが、来ていたのは家族連れが一組と鉄道ファンらしき男性が1名でした。

正直、Feriも、原稿執筆がなければ行かなかったのですが‥市内からはS1で行くのですが、列車がCityJet中心になっていたのが驚き。

今回は往復ともCityJetでしたが、やはり快適ですね。車内でWi-Fiも使えますしね。

20200308001さて、最寄り駅のSilbewaldから徒歩で博物館へ向かいます。その昔、初めて訪問した際、名前に騙されて手前のStrasshofで下車して、大変な経験をしました。

博物館に到着して、チケット売場で入場券を購入。ご年配の職員の方が対応してくれました。

開口一番、“貴方はシニアか?”。もちろん、“Ja”。という訳で、シニア割引料金で入場することができました。

その後、振り返ってみるとウィーンでシニア割引を適用されたのは、今回が初めてだったと思います。鉄道に縁のあるFeriらしいお話。お値段は通常の大人料金が9.0Euroのところが7.2Euroになりました。

20200308004しばらくぶりに訪れたシュトラースホフ鐵道博物館ですが、集められている車両がかなり変わっていました。

今回のお目当ては別の車両だったのですが、かつて期待された新鋭電気機関車1014型が多数、集められていた点です。

電気機関車は電機部品の関係で動態保存は難易度が高いのですが、5両以上の1014型が集められていたのには、正直、驚きました。何かプロジェクトが動いているような気もします。

ところでシュトラースホフ鐵道博物館では、動態保存機は別にすると、展示車両の状態は非常に悪いのが残念でなりません。

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November 08, 2019

日本オーストリア修好150周年記念切手

20191108006最初にRathausplatzに搬入されたWeihnachtsbaum設置の模様を紹介する画像が入ってきました。

大型クレーンを使って11月5日に設置された後、専門家によりツリーの形を整える剪定作業が行われています。剪定作業終了後、電気技術者により照明用LEDの設置が行われます。これでクリスマスマーケットの準備も急ピッチで進むことでしょう。

さて、今日は「記念切手の話題」をお届けしましょう。

日本は、郵政省の頃から様々な行事にあわせて記念切手を発行していたのは、皆さま、ご存じのとおりです。そして、10月16日、日本郵便株式会社から、「日本オーストリア友好150周年記念切手セット」が日本全国で発売されました。

20191108001友人が現物を購入してくれましたが、Feriの手元には、まだ現物がありません。そこで、写真と情報を送ってくれました。

ちなみに友人の話によると、発行後、半月ほど経過しても地元の特定郵便局では販売していたという話です(日本郵政の発表では、発行枚数は70万シートだそうです)。

今回、発酵されたのは封書用の84円切手10枚の特殊シートです。切手には図柄の説明は入っていませんが、オーストリアがお好きな皆さまならば、すぐにわかるものばかり。

20191108002まず、上段の左側は新王宮(ホーフブルク)。ヘルデンプラッツ側から見たおなじみの構図です。手前はオイゲン公の騎馬像ですね。

右側は旧市街のシンボル、シュテファンドーム。グラーベン側から見上げた定番の構図です(笑)。

2段目の左側はシェーンブルン宮殿。中庭側からの構図になっています。庭は季節に合わせて草花が植栽されるので、草花がきれいな時期、恐らく初夏のイメージでしょうか。

右側は、市庁舎前のクリスマス市。Feriが一番好きな完全に暗くなる前、「黄昏時」の絵柄になっています。ただ、最近のものというより、ちょっと前の風景のように見えます。

20191108003いずれも日本人観光客の皆さまにも「定番の観光スポット」なので、親しみを感じる方も多いと思います。

3段目の左側は、オーストリアを代表する著名人モーツァルトの肖像画。左側は日本でもファンが多いクリムトの代表作「接吻」です。この段は芸術路線ですね。

4段目の左側は、ザッハトルテとメランジェ。カフェ文化の代表として選ばれたのでしょうか。正直、Feriはザッハトルテが切手になるとは想像していませんでした。

20191108004右側はウィーンから離れたオーストリア・アルプスの谷のようです。さすがのFeriも、場所は特定できませんでしたが、ちょっと特徴がないのが残念。

もし、Feriだったが、オーストリアの自然を紹介するのであれば、ザルツカンマーグートの真珠ハルシュタットか、グロースグロックナーへ通じる道にある美しい街ハイリゲンブルート(Heiligenblut am Großglockner)あたりを選ぶと思います(あくまでも個人的な見解ですが‥)。

そして、下段の左側は、ザルツブルクの旧市街が背景ですが、オーケストラが描かれています。日本郵政の説明ではウィーンフィルハーモニー管弦楽団だそうです。

Feriは、最初、プラッツコンツェルトかと思ってしまいましたが、言われてみれば、皆さん、スーツ姿でした。ということは、ザルツブルク音楽祭をイメージしているのかもしれません。

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October 27, 2019

変わったお店シリーズ161 鉄道模型専門店 MBT

20191026005今日は変わったお店シリーズとして「ウィーンの鉄道模型専門店」をご紹介しましょう。

先日、シュテファンドーム近くの老舗おもちゃ屋さん倒産の話題をお伝えしましたが、同店は2階(日本式)が模型売場になっていました。その半分近くは鉄道模型が占めており、比較的豊富な品揃えでした。

このように、こちらでは、おもちゃ屋さんの鉄道模型コーナーが非常に充実しているため、一般的な製品であれば、おもちゃ屋さんで入手可能です。

しかし、実際には、こちらにも中小の鉄道模型メーカーがあり、ディープな製品を製造・販売しています。 20191026004そのような商品も含めて鉄道模型全般を取り扱っているのが、専門店です。ただ、専門店は全般的に立地が良くない場所にあるのが常。WestBahnhof近くにあるMemoba Modelleisenbahn(Aegidigasse 5)は数少ないアクセスの良い店かも知れません。

この他、実際にFeriが利用したことがあるのは、12区にあるTina's Modelleisenbahn(Hilschergasse 1)ですが、両店とも豊富な品揃えが特徴です。さすが専門店という感じ。

日本では、平日の真っ昼間に鉄道模型専門店に買い物に来るお客さまは少ないかも知れませんが、こちらは日曜日が休業なので、愛好家の皆さんは昼間に時間をつくってお買い物にやってきます。

さて、先日、FLEXITY量産形に6系統で乗った時、沿線(10区)で鉄道模型専門店を発見。頭注下車して、見てきました。

それが今日、ご紹介するSuskopf's Modellbahntechnik Günther Ritter(Quellenstraße 24b)です。

20191026003この店の特徴は、豊富な品揃えに留まらず、「専門家によるアドバイス」を提供している点です。店舗にはワークショップが併設されており、模型のメンテナンスやデジタル制御装置の搭載やプログラミングを行っています。

つまり車両や部品、ジオラマ用資材の販売に留まらず、様々なアドバイスを提供することで、愛好家が豊かな鉄道模型趣味生活を送る支援をしようという訳です。なお、在庫のない部品は短期間で取り寄せて、配送までしてくれるサービスもあります。

20191026001そのコンセプトが店名のModellbahntecknikに現れています。取扱いブランドは有名なMärklin、Roco、Fleischmannを始めPeco、Alpha、LGBなど多種多様。幅広い縮尺の鉄道模型を取り扱っています。

オーナーはGünther Ritterさんという方ですが、かなり「熱い方」のようです。実は、Feriも店内をご紹介したかったのですが、訪問した時は、残念ながら閉店中でした。そのため、表から観察しただけのご紹介になってしまった点が残念です。

ちなみにショーウィンドウにはKATOのNゲージ「氷河急行」のパッケージが見えました。また、ドイツのジオラマ用品メーカーNOCHの代理店になっているようです。

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September 22, 2019

Club760 50周年(後編)

201909210012日本は「秋分の日」。最近、日本は移動休日が増えてしまって、どうもピンときませんが、「秋分の日」は固定されていますね。さて、今日は創立50周年を迎えた「Club 760の話題 後編」をお伝えしましょう。

TaurachbahnのあるLungauは、冬はスキーリゾートになる降雪地帯。そのため、作業ができるのは夏期に限定されます。しかも、費用とマンパワーの関係で、集中的に修復工事を行うことはできません。

そのため、路線を借り受けてから、実際に営業を開始するまでに7年間を要しています。

1988年7月9日、修復が完了した鉄道はTaurachbahnとして営業を開始します。ただ、観光鉄道の運転区間はMauterndorf-St.Andrä間となりました。もちろん、線路はTamswegまでつながっているため、その後、臨時列車のMurtalbahnへの乗り入れも実現しています。

201909210001実は、Feriが最初にTaurachbahnを訪問したのは、同鉄道が営業を開始して、数年後でした。当時、Murtalbahnの蒸気機関車保存運転は、日本でも有名でした。

撮影を終えて、Salzburg方面へ戻るため、99号線をレンタカーで走っていた時のことです。Mauterndorfの町を抜けたところで、突然、煙を上げている狭軌鉄道の蒸気機関車を発見。

直ちにUターンして、Mauterndorfの駅に車を寄せました。全く情報を持っていなかっただけに、正直、びっくり仰天したのをよく覚えています。

201909210006それ以来、夏にLungauを訪問した際には、必ずTaurachbahnを訪ね、日本でも色々な機会に紹介してきました。

さて、Club 760の活動に話を戻すと、自前の観光鉄道を運営するようになったことから、「歴史的な価値のある狭軌車両を後世に残す」という活動に力を入れるようになります。何しろ、それを運転できる鉄道を所有している訳ですから。

201909210009その後、オーストリアのみならず、他国からも狭軌鉄道の車両(主に機関車)を集め、時間をかけて動態復帰させています。

当初は、客車などもÖBBの狭軌線から譲渡されたものを、そのまま使っていましたが、機関車とのバランスがよくありません。

それはClub 760のメンバーも重々承知していること。客車の整備も時間をかけて行い、現在では、バランスのとれた編成になっています。

201909210003現在、Taurachbahnで動態保存されている蒸気機関車は6両。また3両の保有蒸気機関車が他の狭軌鉄道に貸し出されています。そして、FROJACHの博物館には4両の蒸気機関車が静態保存さえています。

もちろん、「高い理想を求めるメンバーのボランティア活動が中心」と言っても、鉄道の維持や車両の修復には莫大な資金は必要です。現在、Taurachbahnの運行時、Mauterndorf駅売店や車内で販売されている各種グッズの売り上げも、資金源の一つになっています。

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September 21, 2019

Club760 50周年(前編)

201909210015日本は、明日、23日が「秋分の日」でお休みなので、9月2回目の連休。ただ、台風16号が来ていますので、心配されている方も多いと思います。さて、今日はオーストリアの鉄道愛好家団体「Club760が50周年を迎えた」という話題です。

この団体が設立されたのは、シュタイヤマルク州を走る狭軌鉄道Murtalbahnが開業75周年を迎えた1969年のことです。

狭軌鉄道を愛する愛好家有志が「Club 760 - Verein der Freunde der Murtalbahn」(これが正式名称です)を設立しました。実際には短縮して「Club 760」と呼ばれるケースが多くなっています。

この760という数字ですが、オーストリアで広く使われている狭軌鉄道の線路幅(ゲージ)が760mmであるところから命名されたものです。ちなみに、ÖBBの本線は新幹線と同じ1435mmですから、約半分‥という訳です。

201909210010「Club 760」の目的は、会の正式名称からも明らかなようにMurtalbahnの広報活動を支援し、同鉄道が運行する蒸気機関車や列車の魅力を広く一般に広めること。そして、乗客を増やし、Murtalbahnの運行継続に貢献することです。

創立時は「地方鉄道のサポーター」という位置づけだった訳です。この活動が功を奏し、Murtalbahnが運行する蒸気機関車は人気が高まり、観光客が集まるようになりました。

ちなみに、左の写真が、現在も夏期の期間運転されているMurtalbahnの蒸気列車です。

この頃、「Club 760」は路線転換を図ります。お客さまが増えたため、車両が不足するという事態に陥ったのです。

201909210007そこで、従来のサポーター的な活動から、クラブ自らが車両を所有する方向に舵を切ったのです。

とは言っても、最初から蒸気機関車を所有するのはむずかしいため、まずは小型客車2両を購入しました。ちなみに両車はZillertalbahnとSalzkammergut-Lokalbahnで使用されていたものです。

Bi37、Bi38と名付けられた客車は、当初、Murtalbahnの蒸気列車に使用されていましたが、現在はClub 760が運営する観光鉄道Taurachbahnで使用されています。

右の写真がClub760が最初に購入した客車です。美しく整備され、現在もTaurachbahnで活躍しています。

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