February 26, 2021

Stefan Mickisch氏が急逝

2021022210大変残念なニュースが入ってきました。ご存じの方も多いと甥もいますが、コンサートピアニストで音楽学者のStefan Mickisch氏が2月21日、急逝されました。享年58歳。

Stefan Mickisch氏はリヒャルト・ワーグナーの専門家として知られており、1998年からはバイロイト音楽祭だけでも、450回以上の入門マチネを行いました。

ピアノ演奏を伴う入門的なレクチャーは人気を博し、その後、ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベートーヴェンフェスト・ボン、ロッケンハウス音楽祭、ケルン、オルデンブルク、ギーセン、チューリッヒなどの歌劇場に招待されています。

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January 15, 2021

2021年、Seestadtに新しい図書館が開館します

2021011405ウィーンでは、年明けからCovid-19ワクチン接種が本格的に始まります。すでにウィーン市では、接種の優先順位や予約方法などをホームページで案内しています。

さて、今日は「Seestadtに建設が進められている新しい図書館の話題」をお届けしましょう。

現在、ウィーン市が運営する図書館は、Hauptbücherei(7区Urban Loritz-Platz)を中心に40ヵ所の分館ありますが、新しい街づくりが進められているSeestadtに新しい図書館(Bücherei in der Seestadt)が建設されており、2021年秋に開館予定です。

2021011404場所はU2のSeestadtに近い「QuartieramSeebogen」(アパート、スポーツ施設、幼稚園、大学キャンパスなどを備えた文教地区)で、図書館の総面積は550平方メートル。

完成するとウィーンで4番目に大きな図書館になります。もちろん完全なバリアフリー仕様。

新しいSeestad図書館は約22000のメディアを備えたオープンスペースの閲覧室が中心ですが、書籍や雑誌に加えて、DVDの視聴、コンソールゲームなどを楽しむことができます。

2021011403メインの閲覧室に加えて、子供用閲覧室、カフェテリア、屋外の読書スペースなども設置される予定です。

館内にはWi-Fiやパソコンなども完備しているので、調べものには最適です。

2021011402興味深いのは、「Bücherei der Dinge」という施設が設置されることです。これは工具、楽器などを貸し出して、実際に使うことができるもの。

利用者が、クリエイティブなアイデアを実現するためのスペースとして「Maker Space」も開設されます。

ソフトウェア面では、学校や幼稚園との連携に加えて、子供や若者を対象とした各種プログラムの充実が図られます。

この他、地域の文化的な活動を支援するため、講演会や討論会が可能なイベントスペースも設けられる予定。

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December 30, 2020

年末・年始の話題から‥

2020123001今日はウィーンの「年末・年始の話題」をまとめてお伝えしましょう。

今回、史上初めて無観客で開催されることになった「Wiener Neujahrskonzert 2021」。 世界90ヵ国に放送されます。

12月29日、指揮者のRiccardo Muti氏をはじめとする関係者が記者会見を開きました。席上、今回で6回目の指揮を務めるRiccardo Muti氏は、今回のコンサートは“Botschaft der Hoffnung"(希望のメッセージ)と語りました。

関係者によると、オーケストラメンバーは毎日、ウイルス検査を受けるなど、放送関係者も含めて万全な対策で当日を迎えるようです。

Riccardo Muti氏はホテルに滞在していますが、空室だらけで、同氏はホテルの様子を“ホラー映画のようだ”と語っています。

確かに通常ですと、年末・年始は大変混みあうウィーンのホテル。それがクリスマス休暇中から空室だらけなのですから、そういった感想を持つのも当たり前かと思います。

2020123002当日のプログラムは、すでに発表されていますが、例年、フィナーレで演奏される観客の手拍子で大いに盛り上がる「ラデツキーマーチ」。

Riccardo Muti氏曰く、“この作品は拍手無しで作曲されました”。ごもっともです。いずれにしても無観客という特殊な環境下で行われるコンサートだけに、演出も含めて、注目されるところです。

例年、シルベスターのウィーンはクリスマスと異なり、お祭り状態。今年は公式イベントが全て中止となり、外出も大幅に制限されます。そんな中でも騒ぐ連中が出てくる可能性があるため、警察が市内の警備を強化するとか‥

通常、特別ダイヤを設定するWiener Linienですが、このような状況を踏まえて、2020年のシルベスターが運行する地下鉄、路面電車、路線バスは、日中は土曜ダイヤで運行されることが発表されました。なお、27A、73A、87Aなどの路線は15時で運転が終了します。

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December 10, 2020

訃報 Klaus Ofczarekさんがお亡くなりなりました

2020121001今日は訃報のお知らせです。Volksoperで活躍されていた歌役者Klaus Ofczarekさんが、12月6日、81歳でお亡くなりになりました。

同氏は1978年から2008年までVolksoperで1000回以上、オペラ、オペレッタ、ミュージカルに出演している方。ハウスデビューは1978年2月、「Der Vogelhändler」のBaron Weps。1990年、アンサンブル(専属歌手)になりました。アンサンブル時代の出演は1018回、そのうち11回がPremiere(世界初演1回を含む)です。

2020121003同氏はVolksoperでの30年間で、40種類以上の役を演じています。オペレッタでは、「Wiener Blut」のFürst Ipsheim、「Die lustige Witwe」のBaron Zeta、「Der Zigeunerbaron」のConte Carnero、「Eine Nacht in Venedig」のSenator Delaqua、「Walzertraum」のFürst Joachim、「Im weißen Rößl」のWilhelm Gieseckeなどに出演しています。
もちろん多芸な方なので、Volksoperでは「Hänsel und Gretel」や「Die Hochzeit des Figaro」、「Die Zauberflöte」などのオペラにも出演しています。
2020121002
ちなみにVolksoperで最も出演回数が多かったのが、ミュージカル「La Cage aux Folles」のEduard Dindon(133回)、「Der Mann von La Mancha」のDr. Carasco(71回)でした。

同氏、最後のVolksoper出演は2008年5月13日に上演された「Die Gottesanbeterin」のSigi Gross役でした。トップの写真は、その時のものです。

Feriも同氏が出演した公演を観ています。2000年11月4日、国立歌劇場の来日公演で上演された「Die lustige Witwe」のNjegus。こちらはご覧になった日本のファンも多いと思います。

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October 22, 2020

市庁舎前のクリスマスマーケット開催要領決まる

2020102202今日は「ウィーンのクリスマスマーケット開催に関する続報」です。

先日、開催の方向で検討が進められているウィーンのクリスマスマーケットの話題をお伝えしましたが、Rathausplatzで開催されるWiener Christkindlmärktの実施要領が決まりました。

まず、開催期間は11月13日から12月26日までと決まりました。例年と同じ開催期間です。ただ、例年とは大きく開催要領が変更になります。以下がKURIER紙に掲載された大きな変更点です。

-入場制限の実施
「密」を避けるため、入場制限が実施されます。3箇所の入口に信号機が設置され、信号が緑の場合にのみ入場が可能。

Ring、Lichtenfelsstrasse、Felderstrasseに設けられる入口で、来場者が1メートルのソーシャルディスタンスを確保できるスペースがある場合のみ、信号は緑になります。キャパシティを越えた場合は、信号が赤に変わり、入場はできなくなります(一時的な入場規制)。

これは今夏、野外プールで採用された方式で、オンラインでも表示されます。そのため、来場前にある程度、入場の可否が判断できると思われます。なお、入場制限は、他のクリスマスマーケットでも適用される可能性がありますが、方式は明言されていません。

2020102203-ビデオ監視
過去数年間、RathausplatzのWiener Christkindlmärktではホームページに会場の模様がリアルタイムで配信されていました。今年は、これらのビデオ画像が広場に特別に設置されたセキュリティセンターに送信されます。これらの画像に基づいて、セキュリティスタッフは、3箇所の入口にある信号を赤に切り替えるか、緑のままにするかを判断します。

-出店ブースの縮小
従来、150の各種ブース(ヒュッテ)が設置されていましたが、今年は115に減ります。これは来場者のスペースを確保することが目的ですが、実際には開催の可否がはっきりしなかったため、今年の参加を取りやめた業者が出たことも背景にあるようです。

業者さんとしては、準備して中止になったら大損ですから、参加中止を早々に決断したのでしょう。なお、ブースの賃料ですが2500~14000Euroで、最も高いのがPunschständeだそうです。

-セキュリティの強化
来場者がルールを遵守しているかを間知るセキュリティスタッフが配備されます。

2020102204-フロアマーキングの設置
各ブース前のアスファルトにマーキングが施され、ソーシャルディスタンスの確保を促します。

-飲食スペースの設置
飲食ブース脇が飲食スペースに設定され、飲食は、この場所だけに限定されます。これは、他の来場者との接触を少なくすることが目的です。従来のようにGlühweinを飲みながら、そぞろ歩きはできないことになります。

-コロナ検査ブースの設置
会場近くにコンテナ式のコロナ検査のための仮設ラボが設置されます。運営は「AustrianCoronaBusters」社が担当します。

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September 24, 2020

Wiener Opernball 2021中止の衝撃

2020092403新型コロナウイルスに感染し、肺炎を発症したオペラ界のスーパースター、アンナ・ネトレプコが、先日、モスクワの病院を退院したそうです。ちなみに彼女は、今年の誕生日を病院で迎えたとか‥

今日はオーストリアの「冬の風物詩」である「舞踏会 Ballの話題」です。

オーストリアでは、冬、経済的に貢献する三本柱が舞踏会クリスマス市シルヴェスター。このうち、今冬の舞踏会は大きく様変わりしそうです。

2020092402先日、お伝えしたようにオーストリア連邦政府は2021年のオペラ座舞踏会の中止を決断しましたが、ウィーンでは毎年、数多くの舞踏会が開催されており、昨年は延べ52万人が参加し、1億5100万Euroの経済効果がありました。

感染の再拡大を受けて、屋内での行事に参加できる人数が制限されたため、すでにホーフブルクで予定されていたÄrzteball、Jägerball、 Rudolfina-Redouteなどの中止が正式に発表されています。

2020092401この中でJägerball(猟師の舞踏会)は、今回100回目を迎える予定だっただけに大きな衝撃を与えました。

この他、Ball der Offiziere、Concordiaball、Ball der Pharmacieなどの中止が決まっています。

ご存じのように舞踏会は不特定多数の方が集まり、ワルツなどを踊りながら、長時間過ごす訳ですから、三密を避けることは困難な行事です。とくにソーシャルディスタンスの確保は事実上、不可能。

ところで、オペレッタ「こうもり」は、仮装舞踏会に参加したアイゼンシュタインとファルケの舞踏会後の出来事が、ファルケによるアイゼンシュタインに対する「笑いの復讐」につながっているのは、皆さまご存じのとおり。

2020092406夜通しの舞踏会を終えて、千鳥足で自宅へ戻る途中、コウモリの架装をしたファルケをアイゼンシュタインが街中の広場に置き去りにしたため、早朝、街の人たちに奇妙な格好のファルケが発見され、笑いものにされた‥というエピソードです。このように舞踏会には、色々なエピソードがつきもの。

こちらでは11月から2月にかけて、職業別や地区別の舞踏会が、多数、開催されますが、オペラ座舞踏会中止の決定を受けて、他の舞踏会も主催者が中止を決定すると思われます。

万が一、開催を強行し、クラスターが発生した場合、主催者の責任が追及される可能性が高いだけに、「ダンスより健康」を優先すると思います。

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September 21, 2020

WIENBEETHOVEN2020 ベートーヴェンの黄金像が届きました

2020092203最初に短いニュースから。ウィーンでは、今日、9月22日、Wiener Linienの1回券が24時間チケットとして利用できます。

これはInternationale Autofreie Tag(国際ノーカーデー)を記念した施策です。今日は2.4Euroでウィーンの市内交通が24時間、乗り放題です。

本来ならば盛大に挙行される予定だった「ベートヴェン生誕250年」ですが、新型コロナウイルス渦のため、盛り上がりに欠ける結果になっています。

ベートーヴェンは日本にもファンが多いので、通常だったら、日本の音楽ファンでウィーンも賑わっていたことでしょう。

9月20日、Michael Ludwig市長は、ベートーヴェン博物館でドイツのボン・ベートヴェン記念協会(Bonner Beethoven Jubiläumsgesellschaft BTHVN2020)から寄贈された黄金のベートーヴェン像を受け取りました。

2020092201同時に2020年12月16日に「ベートーヴェン誕生記念パーティ」の開催を発表しました。

黄金像の引き渡し式典にはMichael Ludwig市長をはじめ、 Susanne Schicker 氏(WIENBEETHOVEN2020コーディネーター)、Christoph Wahl氏(DHLオーストリアマネージングディレクター)、ウィーン・ベートヴェン博物館学芸員Lisa Noggler-Gürtler氏、ウィーン・ベートヴェン博物館館長Christina Schwarz氏、区副区長Thomas Mader19氏らが参加しました。

偉人の黄金像ですが、手をズボンに突っ込んでいるというスタイルです。

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September 18, 2020

技術博物館で大型蒸気機関車12.10号機の展示開始

2020091803今日はウィーン技術博物館(Technischen Museums Wien)で9月18日から一般公開が始まった「大型蒸気機関車の話題」をお伝えしましょう。

訪問した方も多いと思いますが、シェーンブルン宮殿に近いウィーン技術博物館は、工業技術に関する総合博物館です。Feriは絵画などの美術品より工業技術に興味があるので、かなり前から足を運んでいました。

交通関係の展示も多く、かつては技術博物館に隣接する機関車公園に多くの蒸気機関車が展示されていました。

2020091801しかし、1999年、技術博物館の再編により、機関車公園が閉鎖され、多くの機関車がシュトラスホーフ鉄道博物館に移りました。現在、館内に少数の鉄道車両が展示されているにとどまります。

今回、以前から技術博物館で保存されていたオーストリア最大の蒸気機関車12型(登場時は214型)が修復の上、館内(西ホール)に展示され、9月18日から一般公開が始まりました。

2020091804一般の皆さまには馴染みのない12型ですが、鉄道ファンには有名な機関車です。

1928年から1936年にかけて、ウィーンのフロリツドルフ機関車工場(Floridsdorfer Lokomotivfabrik)で13両(214.01~13)が製造された高速旅客用蒸気機関車です。

全長は22.6m、重量138t、軸配置は1D2(先輪が1軸、動輪が4軸、従輪が2軸、通称バークシャー)、動輪経は1940mm、2700PS、最高速度120km/hです。

ただ、試運転では154km/hを記録しています。動輪間を結ぶ主連棒(メインロッド)が、世界で最も長いことでも知られています。

2020091805落成後、ウィーン-ザルツブルク間(西鉄道)の急行列車に使用されました。

この機関車が誕生した背景ですが、1927年、当時のオーストリア連邦鉄道は幹線の電化を一時的に中段することを決定します。

そこで、ウィーン-ザルツブルク間を電気機関車牽引の場合と同じ所要時間で結ぶための高性能蒸気機関車の開発を決定。

2020091806114型(3気筒)と214型(2気筒)という2種類の機関車が試作されましたが、最終的に214型が採用されました。

落成後、ウィーン-ザルツブルク間、ウィーン-パッサウ間の急行列車の先頭に立ちますが、オーストリアがドイツに併合された際、214型はドイツ帝国鉄道に引き継がれ(形式は12型に変更)、レーゲンスブルクまで乗り入れるようになりました。

戦後、ウィーン-ザルツブルク間の電化が完成すると、12型は南鉄道へ移動し、ウィーン-ヴィラッハ間で使用されるようになります。

2020091807しかし、軸配置が禍し、セメリング線の急勾配と急曲線には適応できず、動輪の摩耗が頻発。1956年には休車となります。

新製からわずか20年で、まだまだ使えることから、ÖBBでは海外への売却を視野に入れて、しばらく保管していました。

当時、近隣諸国(特に西側)でも幹線の電化が進み、本線用の大型旅客用蒸気機関車は買い手が付かず、1961年と1962年に全機廃車となりました。何しろ汎用性に欠けますから‥

2020091809ただ、歴史的な技術遺産であるため、12.10号機だけは、解体されることなく、ÖBBが保管していました。

1970年代、ウィーン技術博物館に隣接する機関車公園に静態保存されます。ちなみにFeriも機関車公園に保存されている12.10号機を見ており、写真も撮影しています。

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September 03, 2020

MuseumsQuartier に「MQ Libelle」がオープン

2020090311今日は「ミュージアム・クォーター(MQ)の新施設にまつわる話題」をお届けしましょう。

海外からの観光客や美術愛好家が訪れるミュージアム・クォーターですが、このほどレオポルド美術館の屋上に新しい施設「MQ Libelle」が完成し、9月4日の一般公開を前に9月1日、Michael Ludwig市長も参加してオープニングセレモニーが行われました。

2020090318ウィーンの中心部を一望できる展望デッキと600平方メートルのイベントスペースから構成されています。

当初、2020年春にオープン予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大により延期されていたものです。

2020090314Laurids Ortner 氏が基本設計を担当、Eva Schlegel氏がガラスのファザードをデザイン、Brigitte Kowanz氏が光のインスタレーションを担当しました。

場所柄、この施設そのものが「芸術作品」という位置づけです。

2020090315なお、Laurids Ortner氏は、1980年代と1990年代、兄のManfred Ortner氏と共同でミュージアム・クォーターの新施設設計を手がけています。

建設工事はOrtner & Ortner BAUKUNSTが担当しています。

今回、建設された「MQ Libelle」は、2001年にミュージアム・クォーターがオープンして以来、初めて拡張された施設です。

2020090317気になる建設コストは750万Euroですが、その半分はミュージアム・クォーター自身が負担。残りの半分は、将来の賃貸収入で賄われる予定です。

2020090312「MQ Libelle」には、屋外エレベーターでアクセス可能で、通常はミュージアム・クォーターの中庭のようなフリースペースになっており、無料で入場できます。

また、この多機能イベントスペースは、アートや文化的なプロジェクト用に貸し出される予定です。

余談ですが、「Libelle」は昆虫のトンボ。そのデザインがトンボを思わせることから、命名されたのでしょう。

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September 01, 2020

Bambiのふるさとアッターゼー

2020090104こちらでは9月から新学期が始まりますが、新型コロナウイルス渦のため、例年とは違ったスタートになるようです。

さて、日本はもとより、オーストリアでも人気が高い「ディズニーのアニメーションにまつわるお話」をお届けしましょう。

最近でも定期的にアニメーションの新作を発表するディズニーですが、Feriが子供、すでに多くの作品が世に出ていました。すごい歴史ですね。

物語の内容については、正直、よく覚えていないのですが、「バンビ」が印象に残っています。というのは、何故か、子供の頃、自宅に「バンビ」の陶器製フィギュアがあったもので‥

2020090101このフィギュアも、どのような経緯で自宅に来たのか、こちらも記憶が定かではありません。恐らく親が買ってくれたのだろうと思いますが、Feriが親におねだりしたのかどうか‥

さて、先日、ウィーン郊外に住む声楽家の友人と久しぶりに話をしていた時、ひょうんなこと~ディズニー・アニメーションの話題になり、彼女もバンビが好きだったということで、ちょっと盛り上がりました。

その際、“ところで、Feriさん、バンビの原作者はオーストリア人だったことをご存じですか?”と言われて、びっくり仰天。

 何しろディズニー・アニメのバンビは北米の森が舞台ですから、オーストリア人が原作者とは考えてもみませんでした。原作者はフェリックス・サルテン(Felix Salten、1869年9月6日~1945年10月8日)氏で、1923年に発表しました。

2020090105原作は「Bambi. Eine Lebensgeschichte aus dem Walde」。「森の中の物語」というニュアンスの作品ですが、残念ながら発表された時は、全く見向きもされなかったそうです。

その後、別の出版社から世に送り出されて、世に知られ、最終的にディズニーが「バンビ」というタイトルでアニメーション化。これで大ブレイクしたものです。

アニメーションのキャラクターは、ディズニーらしい可愛いデザインで、こちらの方が印象に残ってしまいますが、「生きていくこと」をテーマにした奥の深い文学作品。

それまでの動物文学と異なり、「動物の視点」から周囲の動物や環境、人間を見るという視点が画期的だったと言われています。

可愛らしいキャラクターとはうって変わって、作品の中に登場する「人間」への眼が、時には重く描かれています。

2020090107さて、サルテンは、オーストリアでも有数の避暑地アッターゼーの湖畔で、ある夏、この構想を考えたと言われています。

アッターゼーと言えば、グスタフ・クリムトが晩年、夏季に滞在していたことで知られていますね。今では湖畔にクリムトの博物館も開設されています。

アッターゼーはザルツカンマーグートの一画にある大きな湖で、周囲には森や山が連なっています。

実はFeriの先輩がアッターゼーからほど近い小さな街に住んでいるため、お宅を訪問した際、ご一緒にアッターゼーまで出かけたことがあります。

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