May 25, 2019

番外編 Feriの北米遠征記(その5)-アメリカ遠征雑感―

201905240015昨日で一旦、おしまいにしようと考えていましたが、オーストリアと比較すると、色々と興味深い体験が多かったため、最終回は「まとめ」を兼ねて、色々な話題をお届けすることにしました。

入国は大変、出国は?
実は、今回、最も驚いたのはイミグレーションです。もちろん写真は撮影できませんでしたが、国際線の航空機を降機すると、まず大量に設置された機械を使って入国書類を作成します。ここでは顔写真の撮影に加えて、指紋の登録、入国目的なども端末からインプットします。

Feriはダラス・フォートワース空港で米国に入国しましたが、大きな空港なので、その設備も巨大。設置されている機械の数に圧倒されました。

201905240023この機械で顔写真も入った書類をプリントしてから、係員のいるブースへ向かいます。

書類に不備がなければ、係員の審査は非常に簡単です。なお、イミグレーションの係員はスマートフォン持っており、入国者が英語を十分理解できない場合、スマートフォンの自動翻訳アプリで対応していました。

ダラス・フォートワース空港では、ここでも追加で指紋の登録が行われました。ただ、Feriの場合、なかなか指紋が認証されず、時間を要しましたが‥

201905240010やはり、海外からのテロリスト入国には非常に神経を使っていることがよくわかります。

そして、アメリカから出国する時に、これまたビックリ。

ヨーロッパでは、空港によって、先にセキュリティチェックを行うケース(例:ウィーン・シュヴェヒャート空港)と、先にイミグレーションを行うケース(例:フランクフルト・アム・マイン空港)がありますが、アメリカでは先に厳重なセキュリティチェックを受けました。

久しぶりに靴を脱ぐように指示されました。空港によってセキュリティの設備は異なるようですが、Feriはボディスキャナーでチェックを受けました。

201905240021この段階でパスポートと搭乗券を係員に提示しています。その後、制限エリアに入り、出発予定ゲートへ向かったのですが、何と途中にイミグレーションがありません。

つまり、国際線も国内線と同じフロアなのです。結局、そのまま米国を出発する航空機に搭乗することに‥

ヨーロッパの場合、「テロリストの輸出」にも神経質になっているような気がしますが、アメリカの場合、「自分の国が最優先」なのかもしれません。

そのため、Feriのパスポートには、今回、アメリカ出国のスタンプはありません。

降機マナー雑感
201905240020Feriも日本国内や海外で航空機を頻繁に利用しますが、気になるのは降機マナー。機内でもアナウンスがあるように、本来はボーディングブリッジなどが接続されている出口に近いお客さまから順番に降機するのが基本です。

しかし、日本の場合、搭乗機が停止し、ベルト着用のサインが消えると一斉にお客さまが立ち上がり、通路を塞いでしまう光景が日常茶飯事。

ヨーロッパでは国によって若干異なりますが、それでも早めに立ち上がる人が多いような気がします(これはFeriの経験だけなので、断定はできませんが‥)。

今回、アメリカ国内の移動は席が中央部より後ろ側でした。そのため、前方の様子がよく観察できました。

201905240022すると、基本的に後ろのお客さまは、自分の席よりも前のお客さまが移動を開始するまで、自席で待機しているではありませんか。

また、機内に入れている手荷物を降ろすため、若干移動するお客さまもいますが、そのお客さまが、荷物を下ろして、移動を開始するまで待機。

降機に係員のアシストが必要なお客さま以外は、前から順番に降機していました。早く下りようと立ち上がりそうになったFeriは、正直、恥ずかしかったですね。

単通路の機材なので、結果として、この方が全員の降機はスムーズに運び、時間も短いようです。

これはアメリカ人にとって当たり前のことなのかどうかは、少ない搭乗経験では判断できませんが、貴重な体験でした。

LiqueurShop 201905240019ご存じの方も多いようにアメリカは州によって法令が異なるため、色々と戸惑うこともあります。その一つはお酒の販売。

ワイオミング州では、一般のスーパーマーケットでは、ビールなども含めて、お酒を取り扱っていない店が多く、LiqueurShopへ行くように案内されました。

ちなみにタバコについては、一般のスーパーマーケットでも販売していました。

201905240017興味深いのはガソリンスタンドに併設されている店舗またはコンビニエンスストア。こちらでは、ビールなどのアルコール飲料を普通に販売しています。

左の写真はDenverのガソリンスタンド併設のコンビニエンスストアですが、氷を詰めた平台でビールを販売中でした。もちろん、通常リーチインの冷蔵庫でも販売しています。

ただ、ハードリカーはおいていないところもありましたね。もちろん、飲酒運転は厳しく取り締まっており、運転中でなくても、車内で飲酒をしているだけでも取り締まりの対象となるという話を耳にしました。

201905240018ガソリンスタンドでのアルコール類販売は、オーストリアでも行われているので、この点は共通と言えるかも知れません。

逆にLiqueurShopは専門店だけあって、地方の街でも、その品揃えは見事です。ヨーロッパで見かけるシュナップスなども大量においてある店もありました。写真のように日本のビールも販売していました。

大都市圏のLiqueurShopならば海外の酒類を取り扱っていても不思議ではありませんが、人口が少ない地方の街だけに、ちょっと驚きました。どの程度、需要があるのか、興味があるところです。

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May 24, 2019

番外編 Feriの北米遠征記(その4)-お食事も色々―

201905230020「Feriの北米遠征記(その1)」をご覧頂いたオーストリアの先輩から、興味深いメールをもらいました。
先輩の奥さまはオーストリア人なのですが、オーストリアでも「ララミー牧場」が放映されており、当時、大変、人気が高かったそうです。

奥さまも幼少の頃、ご覧になっていたようで、流れ者のガンマンで、甘いマスクで日本でも人気が高かった俳優ロバート・フラー(Robert Fuller)の名前が出てきたとか‥

オーストリアでは、アメリカのテレビドラマがドイツ語吹き替えで、数多く放映されていますが、その昔、同じ番組をオーストリア、日本で見ていたというのも、何かのご縁を感じます。ちなみにドイツ語のタイトルは「Am Fuß der blauen Berge」というようです。

201905230013それにしても、子供の頃に何となく見ていた西部劇ドラマの舞台であるワイオミング州に行くことになるとは‥今でも信じられません。

さて、このブログの読者の皆さまは、必ずしも特定のジャンルに集まっている訳ではないので、幅広い話題の方がお楽しみ頂けると思っています。

そこで、今日は食事についてご紹介しましょう。平素、ウィーンではアパート生活が基本なので、外食は例外。しかし、今回は移動の多い旅で、かつホテル滞在、友人とのグループなので、食事は基本的に外食です。

アメリカには、色々な国の食事を提供するレストランがありますが、日本のようにチェーン店が多いのも特徴です(というか、日本がアメリカの真似をした‥というのが正しい表現でしょうが‥)。

201905230019まず、各店で共通しているのは、ドリンクをオーダーしなくても、速攻で「氷の入った水」が提供されることです。これは「アメリカの食文化」ですね。

.最初にご紹介するのは、Denverでの夕食です。この時はアトランタに本社があるチェーンレストランであるHOOTERSを利用しました。

店の造りは、いわゆるスポーツバー。店内には大型モニターが複数設置されており、ボクシング、バスケットボールなどの試合を流していました。なお、普通のテレビ放送なので、他のレストランのコマーシャルが流れるという不思議な光景も‥あまり気にしないようです。

201905230014HOOTERSはカジュアルレストランなので、軽食に近い料理を中心としたお店ですが、有名なのは店で働くHooters Girl。タンクトップとオレンジ色のホットパンツという男性が喜びそうなコスチュームに身にまとってサービスに当たっています。

HOOTERSは海外展開もしており、何とオーストリアにも出店しています。不思議なのはウィーンではなく、Liebenau、Graz Nord、Oberwart、St. Lorenzenに展開していることです。

ここでは定番のWINGS(手羽先ですね)などを食べましたが、Feriは初めて食べたのがFRAIDE PICKLES(揚げピクルス)。ビールのつまみにはピッタリですが、正直、沢山食べると飽きます。

基本的に味付けは「大味」といったところでしょうか。まぁ、ワイワイ盛り上がりながら食べる分には、問題ありませんが‥

201905230011次にご紹介するのはRock Springsでの夕食です。普通はホテル内ではなく、表のレストランを利用するのですが、当日は、途中のロケハンに手間取り、ホテルの到着が21時を過ぎてしまいました。

そこで、ホテル内にあるメキシコ料理の店を利用することに‥Feriは、メキシコ料理は門外漢。そこで、ツアーコーディネーター役の北米滞在歴25年を誇る友人に一任しました。

ちなみに、彼はアメリカ駐在中、メキシコに自社工場ができた関係で、メキシコにも良く行っていたそうです。

メインの料理が出てくるまで、日本の居酒屋の「お通し」よろしく、トルティーヤ・チップスとディップが出てきました。ビールはコロラド州のCoorsをオーダーしましたが、瓶で出てきて、そのまま飲むというスタイル。少なくともヨーロッパでは考えられません。

201905230012その後、トルティーヤと具材がやって来ました。トルティーヤに色々な具材を挟んで食べる訳です。本来、二つに折ったものはタコス、具を巻いたものはブリートというそうですが、自分たちで作っているので、何とも珍妙なお食事に。

ちなみにFeriは、本場で食べたのは初めてでした。余談になりますが、このホテルにはメキシコからやって来た出稼ぎ労働者が多数宿泊しており、翌朝、朝食時にはメキシコ人で一杯でした。

最後にご紹介するのは、再びDenverへ戻って打ち上げを行ったレストランBUCKHORH EXCHANGEでの夕食。

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May 23, 2019

番外編 Feriの北米遠征記(その3)-ファン気質様々―

201905220017「Feriの北米遠征記-その2-」は、沿線や駅で撮影するファンや見学者に対する安全対策にまつわる話題をお届けしました。今日は「ファン気質」についての考察です。 その前に、今回の特別列車の概要を簡単にご紹介しましょう。

機関車はBigBoy(4014号機)とLiving Legendの愛称を持つ 844号機の2両。更に蒸気機関車の後ろには予備としてディーゼル機関車(ET44AH形、2650号機)が1両加わっています。

通常、行きと帰りでは先頭に立つ機関車を変えることが多いのですが、今回の主役は見事な復活を果たしたBigBoy。そのため、往復ともBigBoyが先頭に立ちました。

844号機は旅客用機関車なので均整のとれた見事なスタイルで、高い人気を誇っています。

欲を言えば、こちらも特別列車の先頭に立っている姿を見たかったというファンも多かったかも知れません。

201905220018当初の計画では、行きに関しては、844号機とBigBoyが別々にOgdenへ行くことになっていました。

しかし、出発直前になって往復とも重連運転に変更。仮に計画通りに運行されていれば844号機と1014号機が、それぞれ単独で列車の先頭に立つ姿が見られたことになります。

客車については、帰りは12両編成となり、かつてアメリカで人気を集めたドームカーも3両加わっていました。そして、最後部にはオブザベーションカー(展望車)も連結されており、古き良きユニオンパシフィック鉄道の旅客列車が再現されていました。

この2台の蒸気機関車は現役時代、石炭焚きでしたが、動態復帰に当たっては、保守性や運行時の利便性を考慮して、重油専燃方式に改造されています。

そのため、いわゆる「石炭が燃える匂い」はしません。なお、ヨーロッパでも蒸気機関車が末期の時代には、重油専燃方式に改造された機関車が存在します。

201905220014この他、今回は運転区間が長く、かつ途中での給水が容易ではないため、水を搭載したタンク車が機関車の次位に各1両連結されました。

Feriは見ていませんが、帰路Ogden-Evanston間で、旅客を乗せて運転したそうです。ただ、非常に高額なツアーで、単純に「列車に乗る」というより、「寄付の見返りとして特別列車の乗車ができる」という感じだったようです。

さて、その昔、日本でも沿線で撮影するために集まったファン同士が、現地で交流するということが、よくありました。

情報の絶対量が少なかった時代は、こういった交流を通じて自分が知らない新しい情報を入手することも‥ しかし、最近では、そういった光景は減っているような気がします。

201905220021今回、特別のイベントに参加して、結構、アメリカのファンから沿線や駅構内で声をかけられました。また、会話はしなくても、フレンドリーな挨拶は当たり前という感じでしたね。

このあたり、同じ目的を持った同志という雰囲気を感じましたが、これはヨーロッパの場合も同様です。

夏にオーストリアの狭軌鉄道を訪問すると、ファン同士で情報交換を行ったりすることが多いので、同じような雰囲気でした。ある意味「大人の趣味」としてのスタンスが確立しているのでしょう。

ただ、国民性なのか、アメリカ人の方がフレンドリーで、沿線ですれ違ってもハンドシグナルを返してくれる方が大多数。

201905220011宿泊したホテルで、同じ目的のファンと一緒になったこともあります。その際、“君たちもBigBoyを撮りに来たのか。良い1日を!”といった挨拶を受けたこともあります。

しばらくたって、ふと気づいたことは“我々が誇る世界最大の蒸気機関車を見に来てくれた君たちを歓迎する”というアメリカ人の自信と誇りのようなものがベースにあったようか気もします。

島国で育ち、了見の狭いFeriから見ると、ある意味、うらやましいスタンスでもあります。

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May 22, 2019

番外編 Feriの北米遠征記(その2)-安全対策雑感―

201905210020最初にFeriが北米遠征中に流れてきたニュースが「ニキ・ラウダ氏急死」。

オーストリアを代表するレーシングドライバーであり、引退後は1978年自身の名前を冠したニキ航空を創立したことでも知られています。

70歳という若すぎる死。謹んでご冥福をお祈りします。

201905210014前回、Feriが北米を訪問した際は、今回、コーディネーター役を務めてくれた友人が北米に住んでいました。

そして、Feriのリクエストに応えて、色々な場所へ案内してくれました。しかし、今回のようなビッグイベントはなく、通常の保存鉄道訪問という形でした。

今回は、世界的にも有名な蒸気機関車BigBoyの動態復活運転ということで、世界的にも注目を集めており、アメリカ国内はもちろん、ヨーロッパ、日本からも多数のファンが来訪していました。

昨今、日本では列車を撮影するファンの無軌道ぶりが問題になっていますが、Feriが気になったのは、その点です。

実は特別列車の運行スケジュールが明確になったタイミングで、ユニオンパシフィック鉄道がホームページで「Union Pacific's photo policy」を掲載し、写真撮影をする際の注意事項を明示しました。今回の運転区間は、昨日、写真をお目にかけたように定期貨物列車が多数運転されている区間です。

201905210013しかも、日本と異なり、複線区間でも左右どちらの線路に列車がやってくるか直前までわかりません。これは単線並列というシステムで、左右の線路を自由に使うことできます。

そのため、線路内の立ち入りは非常に危険です。特に1マイルトレインなどは、列車の総重量が長いため、非常ブレーキをかけても停車するまでに、1マイル以上の距離が必要です。

従って、線路への立ち入りは事故防止の観点から、かなり厳しく取り締まっていました。

また、一見、使っていないような線路に突然、列車がやってくることもあります。そのため、同社では線路から25フィート以上、離れて見学(撮影)することを要請していました。

しかし、実際には線路に沿って保守用自動車が走る専用道路があり、このあたりが、立ち入りの限界になっていました。

もちろん、線路内を含む同社の敷地内への立ち入りは原則、禁止です。駅周辺のように観客が多く集まるところには、RailLoadPolice(鉄道警察隊)が配置されており、安全確保に努めていました。

2019052100112014年9月、ドイツで行われた蒸気機関車の大規模イベントは、民間団体主催であったため、地元警察も支援していましたが、沿線警備は基本的に多数のボランティアが行っていました。

今回は鉄道会社主催であるため、ボランティアではなく、本来の警備スタッフが動員されたのかも知れません。

走行エリアも、ドイツの時とは比べものにならない位広いことを考えると、プロフェッショナルの投入は妥当な判断と言えるかも知れません。

ちなみに、こちらのRailLoadPoliceは、普通はフレンドリーですが、拳銃を所持していますから、抵抗すると大変なことに‥

Feriが訪問したRock Springs-Laramie間は無人の原野が広がるエリア。従って、複数回撮影するためには、すぐに移動が可能な道路に近い場所からの撮影がベスト。そのため、踏切や立体交差区間が撮影ポイントになります。

201905210010踏切に関しては、いわゆる公道の踏切の他に、プライベートな踏切が多数、存在します。これは線路を越えた反対側が私有地になるため、基本的に立ち入り禁止です(踏切に、先は私有地である旨の看板が掲げられています)。ここはアメリカ。不審者が立ち入っていると、銃弾が飛んでくる可能性もありますので‥

高速道路に関しては、日本と同じく路上は駐停車禁止です。そのため、当日は、高速道路上に臨時の警告表示が出ていました(右側の写真が「警告表示」です)。

実際、HighwayPatrolが頻繁に巡回し、速度違反も含めて、取り締まりに当たっていました。一般道に関しては、一応、道路にはみ出さなければ駐車は見逃してくれますが、ちょっとでもはみ出していると地元のPoliceが速攻で、注意をしていました。

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May 21, 2019

番外編 Feriの北米遠征記(その1)

201905200011Feriが北米遠征中、オーストリアでは自由党党首シュトラッヘ副首相の辞任にともない、クツル首相が解散総選挙に踏み切る意向を示しました。
選挙結果によっては、連立相手が変わる可能性もあり、今秋、オーストリアの政治は「オペレッタ国家」の様相を呈するかもしれません。

さて、今日から番外編として「北米遠征記」をお届けします。

 今回、Feriが訪れたワイオミング州(State of Wyoming)は、アメリカ合衆国西部の山岳地域にある州です。

面積は、全米50州の中で第10位と、さほど広くないのですが、人口は全米50州の中で最も少ないそうです。実際に訪問して、何もない大平原が続いている光景を目の当たりにして、これを実感しました。

話に聞いていた地平線まで続く貨物列車(通称1マイルトレイン)も、初めて目にすることができました。大草原には牧場も多く、オーストリアと同じく肉牛が放し飼いになっていました。

201905200017Feriの世代は、ワイオミング州という名前を聞いて思い出すのは、1960年代に日本でも放送された西部劇「ララミー牧場」。子供の頃に放映された作品なので、物語の内容は、良く覚えていませんが、テーマソングだけは、何故か耳に残っています。

ちょっと調べたところ、邦題は「ララミー牧場」となっていますが、原題は「LARAMIE」。そして牧場の名前はシャーマン牧場だったようです。

日本ではCowboyと言えばテキサスというイメージが強いですが、ワイオミング州もCowboyの本場。今回、そのLaramieやCheyenneなど、ドラマに登場した土地を訪問することになりました。

観光客の皆さまが、ワイオミング州で訪れるのはイエローストーン国立公園ですが、Feri一行は、一切見向きもせず同州南部のRock Springs、Rawlins、Laramie、Cheyenneなどを回ってきました。なぜ、こんなところへ行ったのか‥

実は、アメリカ最大の鉄道会社ユニオンパシフィック鉄道(Union Pacific Railroad)が、1869年5月10日に北米最初の大陸横断鉄道を完成させてから、今年で150周年になります。それを記念した行事がOgden(ユタ州) で開催されることになりました。

201905200014失礼ながら、行事そのものには、さほど関心はなかったのですが、この行事に世界最大の蒸気機関車4000型(通称BigBoy)が動態で参加するらしいという話が流れてきました。

BigBoyは静態では多数保存されていますが、その内、カリフォルニア州のRailGiants Museum in Pomonaで保存されていた4014号機をユニオンパシフィック鉄道が2013年に譲り受け、Cheyenneにある工場で動態に向けた復元工事を行っていたのです。

偶然ですが、2006年、Feriが渡米した際、当時、アメリカに住んでいた友人にRailGiants Museum in Pomonaへ案内してもらい、4014号機を見ることができました。自分が見た機関車が復活する‥これはちょっと見逃せません。

しかし、巨大で複雑な機構を持つ蒸気機関車故に動態復帰に向けた工事は困難を極めたようで、この間、詳細な情報は同社からも公開されていませんでした。

はたして大陸横断鉄道150周年記念行事に間に合うのか‥ファンの多くがヤキモキするなか、2019年の春、やっと同機が150周年記念行事に参加するため、CheyenneからOgdenまで運転されることと、その運行予定が発表されました。その特別運転の名称が「The Great Race to Ogden」。いかにもアメリカらしいネーミングです。

201905200012ちなみにBigBoyが、いかに巨大な機関車かは、ユニオンパシフィック鉄道が提供しているイラストをご覧ください。ちなみに総重量は600トン弱です。鉄道ファンにとってBigBoyが実際に走っている姿を見ることができるというのは、夢のような出来事。

仲間が急きょ、北米遠征を決めた報を受けて、Feriも迷ったのですが、12年ぶりの北米遠征を決意しました。

ところが肝心のBigBoyの動態復元が完了したという情報はなかなか出てきません。しかし、航空券やホテルの予約をとる必要があるため、不確定要素が多い中での渡米となったのです。

ただ、Feriは仕事の調整がつかず、BigBoyがOgdenでの行事を終えて、基地のあるCheyenneへ戻る帰路を撮影することになりました。

今回、心強かったのは、今は現役を引退していますが、北米生活25年の経験を持つ友人が事実上のコーディネーターを務めてくれたことです。

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May 19, 2019

営業再開 森の中の小さなレストラン

201905190004今日は「営業を再開したレストランの話題」をお届けしましょう。

ウィーンは、郊外でも小さなレストランが営業しているのですが、最近はご多分に漏れず、廃業しているケースが見られるようになりました。

雰囲気の良いレストランが廃業するのは残念ですが、利用者の減少や後継者の問題などがあるのかもしれません。

以前、Feriがお世話になっていた17区。路面電車43系統の終点Neuwaldeggは折り返しようのループ線の中にKaiser Franz JosefⅠ世ゆかりの小さな礼拝堂(Votiv-Pestkapelle Sankt Anna)が建っていることで有名です。

201905190006また、「ウィーンの森」の入り口にもあたるため、休日にはハイキングのお客さまが結構利用します。

もちろん、停留所のNeuwaldegg周辺には住宅も沢山ありますが、ハイキング客の利用も見込めることから、レストランが3軒、営業していました。

そのうちの1軒は、建物は残っているものの、すでに廃業しています。残る2軒については、頑張っていたのですが、以前、Feriが訪問した際、店が長期間、閉まっていました。

ところが、先日、訪問したところ、いずれのお店も営業を再開したようです。

201905190002とくに停留所に近い路地に面したお店は広いシャニガルテンもあり、以前、Feriも何回か利用したことがあります。

屋号は「Wilhelm Busch」。2010年頃に撮影した写真(右の写真)をチェックしたところ、同じ屋号で看板のロゴも同じなので、改装した上で、新規開店といったところでしょう。

あいにく、この日はアパートで昼食をとった後、散歩に出たので、利用するタイミングを逃してしまいました。

2010年当時は、建物の壁がはがれているなど、ちょっと寂しい佇まいでしたが、今はきれいになっており、入り口の上には各国の国旗がならんでいました。

嬉しいことに左から3番目には「日の丸」も。ただ、右から3番目は中国国旗というのが、時代を反映していますねぇ。

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May 17, 2019

航空運賃雑感

201905160001今日は「日欧間の航空運賃雑感」です。

先日、ちょっと別件で原稿を書くため「Feriがオーストリアをはじめとするヨーロッパを訪問したときの記録」を探しました。

Feriが初めてヨーロッパを訪問したのは1979(昭和54)年。当時は、個人向けの割引航空運賃は存在しませんでしたので、観光では添乗員が引率する団体旅行が中心でした。いわゆる旅行会社が主催するパッケージツアーです。

また、これとは別に会社や組織が主催する団体旅行(視察旅行など)もありました。ただ、いずれも団体行動が要求されるため、個人的にやりたいことがある場合は不向き。

そんなニーズに対応するため、航空券と宿泊をセットにしたフリータイムのツアーが、航空会社系旅行会社から販売されるようになったのも、その頃です。

201905160002ちなみにFeriが1979年にヨーロッパへ行ったときは、「某教職員団体視察旅行」に往復だけ便乗させてもらうという「裏技」。もちろん大手旅行代理店が正式に発売していたチケットですが、一般には広く宣伝はされていません。

「海外旅行通」の中で、知られていたエアーオンリー(略称はエアオン)という種別です。

余談ですが、この時の利用航空会社はルフトハンザのアンカレッジ経由でした。ところが、他社のDC-10の事故で、同機が世界的に運行停止になってしまいました。そのため、出発直前に南回りに変更となりました。

その後、色々な旅行会社が、往復航空券だけを販売するようになりました。形の上ではパッケージツアーですが、実際には添乗員などは不在で、空港の指定集合場所でチケットを受け取り、後はご自由に‥というパターンです。

201905140003ただ、当時は、電子チケットなどが存在しなかった時代なので、全てIATA仕様のチケットを受け取っていました。今回も調べものをしていたら、懐かしのIATA航空券控えが出てきました。

さて、問題はお値段です。1979年の場合、6月下旬から7月上旬までの旅行で、航空運賃は265000円でした。この時は、フランクフルトで件の教員団体と別れて自由行動。そして、集合場所はパリの指定ホテルでした。

その後、1980年は301000円、1981年は285000円、1982年が323000円と推移していることがわかりました。

ちなみに、1981年当時、某大手旅行会社から提示されたプランは、エールフランス(パリ往復)が45日以内で285000円、日本航空(パリまたはロンドン往復)が11日~15日で295000円、KLM(パリ、ローマ、ミラノ、アムステルダム往復)が45日以内で275000円、SAS(パリ、ロンドン、フランクフルト往復)が3週間以内で285000円となっていました。

201905160005検討対象外でしたが、パキスタン航空利用のフランクフルト往復(もちろん、南回り)というのもありました。

出発日に関しても、実はデイリーではなく、曜日限定でした。これは通常の団体を優先させていたためかと思われます。

それが、規制緩和により航空会社が自社で格安航空券を販売する時代になり、状況が一変したのは、皆さまもご存じのとおりです。

当たり前ですが、ホールセラーと呼ばれる卸業者を経由して航空券を販売する場合、航空会社は手数料を支払う訳です。直接販売すれば、その手数料は不要。

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May 05, 2019

立派な建物の意外な付属施設

2019050400105月4日は皇居で一般参賀が行われ、多くの国民が集まったようですね。また、令和グッズも色々と発売されているとか‥

さて、今日は日本の「こどもの日」にちなんで「古い伝統的な建物にまつわる話題」をお届けしましょう。

最近はスクラップアンドビルド方式が増えてきたウィーンですが、まだまだ、伝統的な建物を再利用するというスタイルも健在です。

さて、皆さまは、冒頭の写真に写っている建物は、何だと思いますか? 場所は16区、Ottakringer墓地に隣接するところです。

201905040011煉瓦造りの円形タワーの上に、開閉式のドーム屋根。天文台の趣ですね。

実際、正面に回って見ると、タワーの上部には「M.v.KUFFNER SCHE STERNWARTE」という文字が描かれていました。

ここは1884年に完成した私設のKuffner-Sternwarte(クフナー天文台)です。Moritz Kuffnerという実業家(Ottakringer Brauereiを父親から引き継いで経営、右の写真の人物)が、私費を投じて天文台を建て、天文観測に乗り出しました。

個人で天文台を運営してしまうというのは、当時のオーストリアには経済的に豊かな人物がいたことの証かも知れません。

ちなみにFranz Ritter von Neumann juniorという人物が設計を行っています。

201905040014Kuffner-Sternwarte は、その後、1928年には科学アカデミーと施設利用に関する契約を交わすなど、公的な調査・研究にも貢献しています。

そして、第2次世界大戦中の1944年9月、建物と周辺エリアは帝国科学教育省に売却されました。戦後は社会人教育施設として、クフナー天文台は再開されます。

現在、施設は「Freunde der Kuffner-Sternwarte」という団体が運営にあたっています。

有料のガイドツアーも組まれており、観光客の皆さんも内部を見学することができます。

古い天体観測機器なども保存されているようで、天文観測に興味のある方には、必見の施設かもしれません。

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May 04, 2019

ウィーンで「春の大掃除キャンペーン」が始まりました!

201905020002今日は「ウィーン市のユニークな取り組み」のご紹介です。

ウィーン市では、現在、「Mir sweep zamm!」をキャッチフレーズに、市内で大掃除キャンペーン(Größte Frühjahrsputzaktion der Stadt Wien)を、4月25日から展開中です。

ウィーン市には、日本の清掃局に相当するMA48という部門があり、ゴミの回収や処理、市内の清掃を行っているのは、皆さまもご存じのとおりです。

201905020003大掃除キャンペーンは、住民に「街の清潔さを高める」ことを啓蒙する目的で行われている住民参加の行事。

2006年から、毎年、この時期に行われていますが、今年は20500名のボランティアが参加しています。

ボランティアは、大人はもちろんのこと、子供さんも含まれています。子供さんに「街をきれいに保つことの重要性」を体感してもらうことで、意識を高めようという「教育的な意義」もあるようです。

清掃する場所は、公園、広場、道路(歩道)などの公共スペースです。

201905020004キャンペーンを主催するMA48では、大掃除キャンペーンを安全に実施できるよう、参加者に安全ベスト、作業用手袋、専用ゴミ袋などのツールを提供しています。

ゴミ袋は、街中にあるゴミ箱と同じく、分別収集対応になっています。そして、ボランティアが回収したゴミは、MA48が引き継ぎ、最終処分を行っています。

当局の発表によると2006年のキャンペーン開始以来、延べ約175000名のボランティアが、約320トンのゴミを収集しているそうです。

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March 31, 2019

番外編 屋形船でお花見体験

201903300001ココログのトラブルで、皆さまにご迷惑とご心配をお掛けしていますが、今日もだましだまし更新中です。

3月最後の話題は、「番外編」として「日本でのお花見体験」をお伝えしましょう。

Feriは、小さいながらも会社を経営しており、経理・税務面では横浜にある某会計事務所のお世話になっています。

この会計事務所ですが、小さい組織ながら、クラウド会計システムを独自に導入しており、Feriの会社も利用しています。通常、月次会計打合せは、毎月、税理士さんが会社を訪問、もしくは経営者(経理担当者)が会計事務所を訪問といったパターンが一般的です。

しかし、クラウド会計システムを採用しているため、インターネット接続環境が完備していれば、双方が会うことなく、同じ画面を見ながら各種打合せが可能です。

201903300008もちろん、音声でのやり取りが必要ですが、スカイプなどを利用すれば、ウィーンにいても、月次会計打合せは可能です。

そのため、実際にFeriが会計事務所のオフィスを訪問するのは、年度決算の時だけなので、年に1回程度です。これが出張が多い上に、ウィーンに滞在していることが多いFeriが、この事務所と契約をする決め手になりました。

201903300007この事務所の所長さんですが、「遊ばないやつは儲からない」というユニークなコンセプトを掲げており、会計事務所主催で、クライアントを招いて各種の研修会(という名の懇親会)を定期的に開催しています。しかし、このコンセプト、オーストリア人みたいですね。

今までも何度かお誘いをいただいたのですが、ウィーンに居たり、日本での本業と重なったりして、参加する機会がありませんでした。3月中旬に日本へやって来たFeriですが、たまたま日本国内の予定が変更となり、屋形船をチャーターしての船上研修会に参加できることになりました。

某日夕刻、指定された横浜・桜木町近くの船着き場に行くと、複数の屋形船が係留されており、出発を待っていました。この時期、日本では年度替わりなので、歓送迎会などの需要が多いのかも知れません。

201903300002Feriが乗船することになったのは「はまかぜ」という屋形船。今から20年以上前、Feriは、前の会社のメンバーと東京湾で乗船したことがありましたが、それ以来です。

通常、屋形船は船内が畳敷きの和室になっており、座って利用します。が、窓のブラインドが開いて、中が見えるようになってびっくり仰天。何と、テーブルと椅子が設えてあるではありませんか。ただ、床は畳敷きでしたが‥

スタッフの方にうかがったところ、最近は日本人でも畳に座るのが苦手なお客さまが増えており、チャーターの場合、リクエストに応じて、両方に対応しているとのことでした。

ただ、元々、座って利用することを前提に設計されているため、天井が低く、椅子に座っていると、立ち上がった際に頭をぶつけそうになる方も‥Feriは背が低いので、大丈夫でしたが‥ なお、最近では、完全洋風の屋形船も登場しているようです。

参加者が全員集まったところで、「はまかぜ」は出帆。

201903300006しかし、桟橋を離れたところで停船。どうやらある程度、食事が進むまで、停船しているようでした。この間、美味しいお料理やお酒が振る舞われ、参加者同志で懇談することに‥

Feriのお隣の経営者は、変わった会社を運営しており、海外から日本に進出してくる企業のコンサルティングを行っているとのことでした。

とくに北欧の企業が多いようで、同じヨーロッパで仕事をしているFeriとは、結構、話が盛り上がりました。

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