February 17, 2019

地下鉄で車両故障 意外な運転再開

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週末、ウィーンは春のような陽気で、街の中は人であふれています。この時期、こんなに暖かいのは珍しいですね。やはり暖かいと人も表へ出たくなるようです。

ANAの初便でウィーンに来られた皆さまも暖かいのでびっくりかもしれません。

さて、今日は「地下鉄でのトラブル」です。

先日、所要があって旧市街へ出かけた帰り、友人に会うためLand straßeからU3に乗り、Ottakringへ行くことにしました。

U3のプラットホームへ降りていくと、Ottakring方面のホーム(2番線)に室内灯を消した電車が停車中。係員が慌ただしく車内やプラットホームを行き来しています。そして駅の表示器には見たこともない表示が‥

どうやら車両故障が発生したようで、故障した車両が線路を塞いでいる形です。Simmering方面のプラットホーム(1番線)にある表示器も、今まで見たことがない表示。

どうやら全面的に運休にするのではなく、Simmering方面の線路を使って単線で運行しているようです。そのため、運転間隔が長くなっているようでした。

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しかし、予め、このようは表示が設定できるようになっているとはWiener Linienは、なかなかやります。

最初にやってきたのはSimmering行きの列車。続いて同じ線路にOttakring行きの列車がやって来ました。運転間隔が空いているため、大混雑。

余裕をもって移動をしていたので、これで待ち合わせの時間に間に合うと、Feriも一安心。

列車は通常とは逆の線路をOttakringへ向けて走っています。すごく不思議な感じ。

列車がHerrengasseに到着した時、突然、「この列車は、ここで運転を打ち切ります」という非情な車内放送が‥

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February 12, 2019

船で蒸気機関車を搬送 その行き先は‥

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今日は「鉄道車両を船で運ぶというお話」です。

ご存じの方も多いようにウィーンは海に面していませんが、ドナウ川という大河があるため、国境を越えた海運も盛んです。

2月6日、Freudenau港で保存されていた50型蒸気機関車(50 3670)を船に積み込む作業が行われました。

この機関車ですが、このブログでもご紹介したことがある民間の鉄道博物館Eisenbahnmuseum Schwechatに保存(保管)されていたものです。

同機は、Deutschen Reichsbahn用に1941年8月、チェコのピルゼンにあったŠkoda Lokomotiv-Werkenで製造されました。

戦争終結後は東ドイツ国鉄で活躍していた貨物用蒸気機関車です。ちなみに50型は3000両以上が製造されたドイツを代表する貨物用蒸気機関車です。形は違いますが、日本のD51型のような存在です。

この記事をまとめるにあたり、Eisenbahnmuseum Schwechatの保存機リストをチェックしてみましたが、同機の記述は見られませんでした。

ただ、ウィーン市が港から搬出される50型を紹介する記事には、この機関車の所有者が、スイスに本拠地を置く鉄道運行会社TransEurop Eisenbahn AGであるという記述がありました。

そこで、TransEurop Eisenbahn AGの方から調べて見ると50 3670号機であることがわかりました。ちなみに同社では急行用蒸気機関車01 1102号機も動態保存しています。

さて、今回、ウィーンで船積みされた50 3670号機の行き先ですが、ブルガリア・ソフィアにある蒸気機関車修繕施設です。

どうやら動態保存に向けての工場送りが決まったようです。一時的にEisenbahnmuseum Schwechatが、同機を保管していた可能性はありますね(またはTransEurop Eisenbahn AGが買い取った)。

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February 09, 2019

続報 Pilgramgasse駅の大工事

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先日、Feriが撮影した写真でU4のPilgramgasse駅工事の様子をお伝えしましたが、その後、Wiener Linienから一般人が入れない場所の写真が公開されました。

また、工事完了後の完成予想イラストも公開されたので、続報という形で、ご紹介したいと思います。

まず、駅の構造ですが、完成予想イラストを見るとU2はPilgramgasseに沿う形ではなく、斜め45度でU4のPilgramgasse駅下に入るようです。

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既存の建物や運河の下を通るため、非常に深い場所に駅が作られるようです。注目されるのは上下線が非常に離れていること。

ウィーンの地下鉄では、駅部分もシールド工法で建設されているところもあり、この場合、上下線は横のトンネルでつながっています。

駅によっては、上下線のトンネルとは別に、その間に乗客が移動するためのトンネルが線路と並行に設けられているケースもあります。

しかし、PilgramgasseのU2駅は、上下線の間に巨大なコンコースが設けられるようで、上下線がかなり離れています。

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U4の駅から2フロア下りた場所から、長いエスカレーターで一気にU2のコンコースへ出るような構造。

このイラストだけでは判断できませんが、地上に近いフロアでも上下線を行き来できるようになっていると思われます。これはU4との乗り換えを考慮しているのでしょう。

また、地上部分には駐輪場も整備されるようです。

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February 06, 2019

D系統の延伸工事が始まります

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今日は「ウィーンの路面電車路線延伸の話題」をお届けしましょう。

このブログでも定期的にお伝えしていますが、WienHauptbahnhofは完成しましたが、引き続き、周辺の再開発工事は継続して進められています。

Hauptbahnhofの旧市街側については、オフィスやホテル、高級アパートが入る高層ビルディングの建設が進められています。

一方、ÖBBの旧車両基地跡に建設が進められている「新しい街」に関しては、現在、アパートや公園、学校などが設けられます。

このエリアの公共交通機関については、当初、U2の延伸なども検討されていましたが、費用対効果の観点から断念され、最終的に現在、Hauptbahnhofに乗り入れている路面電車D系統の延伸に落ち着きました。

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さて、街の建設が進んできたことから、2019年2月から、いよいよD系統の路線延伸工事が始まることがウィーン市およびWiener Linienから発表されました。

延伸区間は図のように、現在の終点Alfred-Adler-StraßeからAbsberggasseまで、Helmut Zilk Parkに沿う形で1.1km延伸されます。途中には停留所が1箇所(Hlawkagasse)開設されます。

新しい終点となるAbsberggasseでは、11系統と接続します。また、先行して工事が行われたAbsberggasseのループ線(折り返し施設)は、すでに完成しているようです。

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February 04, 2019

Wiener Linienの新しい停留所を拝見

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今日は「Wiener Linienの新しい停留所」をご紹介しましょう。

このブログでも、お伝えしていますが、Wiener Linienでは乗客へのサービス向上策の一つとして路面電車停留所のリニューアルを進めています。

その一つが、電子案内装置の導入。従来、停留所には周辺地域の地図や時刻表などが印刷物で掲出されていましたが、これを液晶方式の電子案内装置に置き換えるというものです。

写真は複数の系統が交わるJohann-Nepomuk-Berger-Platz停留所で見かけたものです。A3サイズ程度の大きさで、縦型。

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日本ではカラー液晶が一般的になっていますが、こちらはモノクロ液晶のようです。電子書籍を閲覧する端末のような雰囲気です。液晶画面の下に丸いコントローラーがあり、これで操作するようです。

ちなみに左側の写真は、皆さまおなじみの在来タイプの案内版です。

屋根のない屋外に設置されているため、防水仕様になっているのでしょう。そのため、タッチパネルの採用が見送られたものと思われます。

画面のスクロールなどもできるようですから、紙ベースのものよりも見やすいと思います。後は故障のリスクですね。

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January 31, 2019

Pilgramgasse駅の今、2月から1年間閉鎖です

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今日は「地下鉄工事の話題」をお届けしましょう。

現在、ウィーンではU2の延長工事、U5の新規建設工事が行われています。U2の延長区間は、従来の地下鉄と接続する駅が多いのが特徴です。

当然、新規路線は従来の駅よりも深いところに建設するため、工事も大規模になります。

今日はU4とU2の接続駅となる「Pilgramgasse駅の近況」をご紹介します。特にU4は、現在、大規模なリニューアル工事を推進していますので、その工事と同時並行でU2の新駅建設も進められています。

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Pilgramgasse駅は、Heiligenstadt側にオットー・ワグナー設計の伝統的な駅舎があり、反対側には、後に増設された近代的な駅舎があります。

伝統的な駅舎については、改装が難しいため、リフトは近代的な駅舎側に付いています。

ただ、Heiligenstadt側の駅舎は幹線道路であるPilgramgasseに面していますので、本来、リフトは、こちら側に付けてもらった方が便利なのですが‥

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さて、本格的なU2の工事にともなって、まず駅舎周辺にフェンスを設置して、工事用スペースが確保されました。

さらに、Rechte Wienzeileについても、写真のように車線を狭くして、工事用スペースが設けられました。

こちらの工事現場では必ず見かける大型ターワークレーンもすでに設置されており、基礎工事が始まっているようです。

皆さまご存じのように、U4は、この区間、ウィーン川沿いの堀割を走っていますので、U2は、この下に建設されます。

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January 30, 2019

ハーネンカム大会の臨時輸送続報

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先週末はチロルのKitzbühel(キッツビュール)で、アルペンスキー・ワールドカップ・ハーネンカム大会が開催されましたが、ÖBBが輸送状況を発表しています。

今日はÖBB広報が提供している写真を交えて、当日の様子をご紹介しましょう。

期間中、300本の列車に加えて、臨時列車160本の増発により、75000席が提供されました。そして、50000人のファンが、期間中、ÖBBを利用しています。

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日本のテレビ放送をご覧になった方はご存じかも知れませんが、試合当日は天候が万全ではありませんでした。

天候不良により、レースの開始時間が変更されたため、ÖBBでも急きょ、ダイヤを変更して対応。

金曜日には、レース開始にあわせて乗客が集中したため、急きょ、シャトルを10本増発して対処しています。

土曜日に関しては、降雪と気温低下によるレールへの着氷などが問題になりましたが、ÖBBスタッフの対応により、列車運行は大きなトラブルもなく、無事、観客輸送が行われたそうです。

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January 25, 2019

ハーネンカム大会に合わせて臨時列車を運行

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今日は「スポーツイベントに合わせた臨時列車運行の話題」です。

毎年、この時期、チロルのKitzbühel(キッツビュール)でアルペンスキー・ワールドカップの中でも最も注目度の高いハーネンカム大会が開催されます。

ワールドカップの中でも、非常に盛り上がる大会として知られており、多くの観客が来場します。

2019年は1月21日から27日にかけて開催されますが、多くの観客が集まる大会であるため、ÖBBでは観客輸送のため、臨時列車を運行します。

会場の最寄り駅はKitzbühel-Hahnenkammですが、ここは駅からレースのゴールが見えるという理想的な場所。

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そこで、会場から離れた場所に大規模駐車場を開設し、そこからシャトル列車で会場に観客を輸送しようというものです。

主催者が提供している地図を見ると、駐車場と駅、会場の位置関係がよくわかると思います。

シャトル列車は「Hahnenkamm Express」という名称で、 KitzbühelHahnenkamm-St. Johann in Tirol間に運行されますが、運転間隔は、ピーク時、8分から10分と発表されています。

しかも、このシャトル列車は無料で乗車できます。太っ腹ですね。

この他、大会に合わせてKitzbühel-Hahnenkammに通常、停車しない列車が臨時停車することになり、輸送力は大幅に増強されます。ちなみに通常の倍の列車が停車するようです。

何しろ、大会当日、Kitzbühel-Hahnenkammは、「オーストリアで最も混雑する駅」になるそうですから、その混雑ぶりが想像できます。

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January 23, 2019

引き続き大雪で大変です

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今日は「ÖBBの雪害情報 続編」です。

昨年末は暖冬だったのですが、年明けと同時に寒波が押し寄せて、オーバーエスターライヒ州、ザルツブルク州、チロル州、フォアアールベルク州などで大雪が降っています。

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このブログでもお伝えしているようにÖBBでは、大量の職員を投入して除雪に努めていますが、列車の運行が制限されている区間も存在します。

先日は、狭軌線のマリアツェル鉄道(Mariazellerbahn)で、電気機関車が雪貯まりに突っ込み、脱線してしまったようです。

現地からの報道によると、降雪による倒木が30本にもおよび、線路を封鎖。その結果、除雪ができなくなってしまったようです。ご存じのように同鉄道は狭軌線ですが、電化されているため、架線が切れてしまっている箇所もあるようです。

そのため、除雪と並行して、架線の修復作業も行われています。

さらにマリアツェル周辺は希に見る大雪で、家屋の雪下ろしが間に合わず、倒壊しているケースもあるようです。

一方、ÖBBですが、降雪がおさまり除雪が進んだことで、1月18日からSt. Michael-Bischofshofen間の運行が再開されました。

一方、Steeg-Gosau-Stainach Irdning間については、現在も不通になっており、バス代行運転が行われています。

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大雪で運休が続いていたアールベルク線ですが、やっと除雪作業が進み、先週末から運転が再開されました。St. Johann i.T. Tirol-Saalfelden間は1月20日から運行が再開されました。

ただ、ザルツブルク州内の路線については、一部区間で雪崩の恐れがあるため、運休が続いている区間もあります。

現在、雪害による運休区間は、以下のとおりです。

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January 22, 2019

Wiener Linienがパートタイム運転士プロジェクトを立ち上げます

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今日は「Wiener Linienが立ち上げた新しいプロジェクトの話題」です。

Wiener Linienでは、ネットワークの拡充に対応するため、地下鉄、路面電車、バスの運転士(運転手)を募集していますが、2月から地下鉄のパートタイム運転士(Teilzeit-U-Bahn fahrerInnen)導入のプロジェクトを立ち上げることになりました。このニュースは2018年12月にWiener Linienから発表されたものです。

つまり「副業として地下鉄の運転士ができる」という訳です。

2019年2月からパートタイム運転士の養成が始まりますが、数ヶ月の訓練は連続して行われるのではなく、モジュール式で行われることになっています。

一連の訓練を通じて、運転士候補は車両と路線に関する知識を習得すると同時に、運転技術、乗客への対応、応急処置、消火技術などを身につけることになっています。

そして、将来的には朝と夕方のラッシュ時やイベントでの列車増発時にパートタイム運転士を起用して、運転頻度の向上を図るようです。

Feriは、オーストリアの列車運転士の資格制度は残念ながら詳しく知りません。

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日本の場合、航空機や船舶、自動車では、自費(海外留学を含む)で免許を取得し、その後、プロになっている方もいらっしゃるようです。

しかし、こと鉄道に関しては、自費で動力車操縦免許を取得するのは、非常にハードルが高いという話を耳にしたことがあります。何しろ一般人を受け入れてくれる教習所が存在しませんから‥

一応、法令では鉄道事業者でなくても、動力車操縦者養成所(自動車教習所の鉄道版)を運営することは可能らしいのですが、実際には全て鉄道事業者が運営しています。

また、中小の私鉄では、自社内に動力車操縦者養成所を持たず、他社に運転士の養成を委託するケースも多いようです。そのため、鉄道会社に就職してから、養成所に入って運転士としての訓練を受けるしか方法がありません。

免許取得までの道のりも結構、厳しいようで、2010年に制作された日本映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」で、中井貴一扮する主人公が、免許取得に挑戦する過程が描かれていました。

また、費用も結構、かかるようです。千葉県にある「いすみ鉄道」では、過去に免許取得費用を個人持ちとして運転士希望者を一般公募したことがありましたが、そのとき提示された免許取得の個人負担費用は700万円だったと思います。

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