December 12, 2019

Badner Bahnの中期計画

201912110001今日は「Badener Bahnの話題」をお届けしましょう。

11月25日から12月1日まで、工事のためTraiskirchen Lokalbahn-Tribuswinkel Josefsthal間(約2.5キロ)で、列車を全面的に運休して、線路の大規模補修工事を行っていたBadener Bahnですが、このほど、今後、15年間の中期計画が発表になりました。

ご存じのようにウィーンおよび周辺の公共交通機関の多くは、VOR(Verkehrsverbund Ost-Region)という組織に属しており、運営会社が違っても同一ゾーンであれば、同一運賃で利用できるようになっています。

201912110004VORはパートナーである各運営会社と連携しながら、輸送改善に努めています。先日、VORはBadener Bahnと2020年12月以降、15年間のパートナー契約を更新しましたが、合わせて輸送改善に関する中期計画が発表されました。

注目される施策は、このブログでもご紹介した車両の更新です。ご利用になった方はご存じかと思いますが、現在、Badener BahnにはWiener LinienのU6で使用されている車両と同タイプのType 400(Bombardier製)と、床が高い路面電車タイプのType 100という2種類の電車が使用されています。

Type 100(26編成)については、更新改造が行われていますが、床が高いためバリアフリーの観点から問題が多いこともあり、このブログでもお伝えしたように新型電車Type 500への更新が計画されています。

201912110003現在の計画では、落成するのは2023年12月で、実際に運用を開始するのは2024年の予定です。発注されているのは18編成ですが、更にオプション契約で16編成増備の可能性があります。

オプション契約が遂行された場合、Type 400も置き換えられることになるようです。当たり前ですが、同一車種に統一されると、保守も含めて運用効率が大幅に向上します。

一方、ダイヤ面では、輸送需要の増大に合わせて、運転間隔の短縮化が図られます。同線は、最近では通勤路線としての性格が強くなり、混雑が激しくなっているためです。

Wien Oper – Wiener Neudorf – Baden Josefsplatz間の運転間隔が、毎日、5時00分から24時30分まで15分間隔となります。さらにWien Oper-Wiener Neudorf間に関しては、混雑する時間帯の6時30分~9時00分、15時30分~18時30分までについては、7分30秒間隔で運転されます。

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December 06, 2019

一足お先にX-Wagenの座席を試そう

201912050001今日は「Wiener Linienの新型地下鉄車両X-Wagenの話題」をお届けしましょう。

現在、現車はウィーンのSIEMENSで製造が進められていますが、この車両への採用が決まった座席がVolkstheater駅構内の「Infocenter U2×U5」にあるX-Wagenのモックアップに設置されました。

このブログでもお伝えしましたが、2018年春、X-Wagenの座席は一般利用者の投票により決定されました。3種類の中から採用されたのは「Trigon」というモデルです。今回、X-Wagenのモックアップに設置されたのは「Trigon」です。

201912050003X-Wagenの座席配置ですが、日本と異なりクロスシートが基本ですが、スペースを確保するため、ウィーンの地下鉄車両では初めて線路方向に座席を取り付けた箇所(日本のロングシートに相当します)も誕生します。

更に車いす用スペースを確保するため、折りたたみ式座席も採用されています。また、初めて優先座席を色で区分けすることが決まりました。優先座席は青色になっています。

201912050002ちなみに、今まではステッカーで指示されているだけでした。こちらの場合、積極的に席を譲る習慣があるので、それでも問題は少なかったのですが、これも「時代の流れ」でしょうか。

X-Wagenは、環境負荷を軽減するための工夫がなされており、座席も含めて、使用されている素材の90%以上がリサイクル可能です。

X-Wagenの現車(量産試作車)は2020年後半に、落成する予定です。落成後は各種テストを経て、2022年からU1・U2・U3・U4の各路線で営業運転が開始されることになっています。

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November 29, 2019

11月30日から運行開始Ströck-Weihnachtsbim

20191128001今日は毎年恒例のクリスマストラム(Ströck-Weihnachtsbim)の運行についての話題をお届けしましょう。

今年で15周年を迎える「Ströck-Weihnachtsbim」ですが、2019年は11月30日から12月22日までの毎週末(土曜日と日曜日)、運転されることが発表されました。

20191128004Wiener Linienと大手ベッカライチェーンのStröckが協同で運行する「Ströck-Weihnachtsbim」はチケット料金が慈善団体に寄付されることで有名ですが、今年はÖsterreichische Gesellschaft für Chronisches Erschöpfungssyndrom(オーストリア慢性疲労症候群協会)に寄付されます。

運行ルートは例年同様、Karlsplatz (Oldtimer-Haltestelle beim Otto-Wagner-Pavillion),を出発し、リングに出て、Schwedenplatz、Schottentor、Rathausplatzを経由してKarlsplatzに戻ってきます(外回り)。

20191128002Karlsplatz発は、13時00分、13時50分、14時40分、15時50分、16時40分、17時30分で、所要時間は44分間です。車内ではStröckのスィーツが提供されます。最近ではクラップフェン(Krapfen)が多いようですね。

乗車料金は、大人1人6Euroで、大人が同伴する場合、12歳までのお子さまは無料です。

子供向けのアトラクションのようなイメージがありますが、乗車することで、立派な慈善事業に寄与できるところがオーストリアらしいアイデアです。

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November 16, 2019

拡張現実を活用した車両メンテナンスをテスト中

20191115002今日は「Wiener Linienの車両メンテナンスに対する新しい取り組み」をご紹介しましょう。

鉄道では安全運行のため、定期的な車両のメンテナンスが不可欠です。各種の検査により、事前に不具合を発見することで運転中の事故を防止することができるのは、万国共通です。

現在、Wiener Linienでは、車両メンテナンスを効率的に行うため、拡張現実(Augmented Reality、オーグメンテッド・リアリティ、AR)を活用したシステムのテストを行っています。

拡張現実とは、人が知覚する現実環境をコンピューターにより拡張する技術です。身近なところでは、ビデオゲームなどに導入されており、専用のゴーグルを付けてプレイすることで、よりリアルな体験ができます。

Feriは、ゲームはやりませんが、通常、ゲームで使用する拡張現実は、ゴーグルを付けることで、プレイヤーが「ゲームの世界」に入り込んでプレイができるようなスタイルが多いと思います。

20191115003今回、Wiener Linienが開発したシステムは、それとは異なり、最近の飛行機で導入されているヘッドアップディスプレイ(飛行情報などが、操縦室前面の窓に重ねて表示されるシステム)に近いもので、メンテナンスに必要な情報が、実際の視界に重なって表示されるものです。

車両のメンテナンスは、各種マニュアルや作業指示書に沿って行う必要があります。従来は、マニュアル類を横に置いて、作業員は、それを確認しながら作業を進めていました。

今回、Wiener Linienが開発したシステムでは、専用のゴーグルに作業手順をはじめとする必要情報がコンピューターから表示されるため、作業員は、ゴーグルに映し出される情報を見ながら作業を進めることができます。3Dモードでは、ネジの締め付けトルクなどが仮想的に表示されるようになっています。

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November 06, 2019

地下鉄の保線用重機

20191105001今日は「地下鉄の話題」をお届けしましょう。

このブログでも、度々、お伝えしているようにウィーン地下鉄U4は、現在、大規模改修工事を実施しています。9月には夏休みを利用し、路線を一部運休にして行われた工事も終了し、全線での運転が再開されました。最もPilgramgasse駅については、U2駅新設工事が同時に行われているため、現在も休業中ですが‥

運休中は、大型重機を入れて路盤の改修工事が行われていたことが、Wiener Linien提供の写真でもわかりました。

20191105004さて、先日、出先から馴染みのホイリゲに行くため、U4でHeiligenstadtまで出ました。Heiligenstadt駅は、既に大規模改修工事も完了し、きれいな姿になっています。また、併設する車両基地も運用を開始しています。

FeriがHeiligenstadt駅に到着した列車からプラットホームに降りて、びっくり仰天。

何と反対側の保線用重機が留置されているではありませんか。奥に留置されていたのは、日本でもおなじみの保線重機Plasser & Thurer社製のマルチプルタイタンパー。マルチプルタイタンパーとは、日々、列車の走行によって生じたレールの沈下や歪みを矯正する保線重機です。

20191105003レールを持ち上げて、タンピングツールという爪をバラストに落とし込み、枕木の下を締め固めていきます。マルチプルタイタンパーを製造しているメーカーは世界でも3社で、Plasser & Thurer社はオーストリアの会社です。

同社は1953年に設立された会社で、本社はウィーン、工場はリンツにあります。ヨーロッパ各国の鉄道はもちろん、ロシア、アフリカ、中南米、アジア、日本にも輸出している世界規模のマルチプルタイタンパーメーカーです。

日本のJRや民鉄でも、同社製のマルチプルタイタンパーを採用しているところが多数あります。まぁ、地元ですから、当然なのですが、興味深いのは所属がWiener Linienではなく、工事会社になっている点でしょうか。

20191105002ただ、車体に貼られていた銘板を見ると、機械そのものはWiener Lokalbhnen Cargo GmbHが所有しているようです。さらに興味深いのはWiener Linienの車検証が貼られている点です。

恐らく同社の車検証がないと、Wiener Linienの路盤で作業することができないのかもしれません。

この他、Feriが気になる目新しいピクトグラムも‥「架線接触注意」と「走行中、車外添乗禁止」のようです。最もU4は第三軌条方式なので、マルチプルタイタンパーの上に登っても架線はありませんが‥

 

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November 02, 2019

Badner-Bahnで工事運休が行われます

2019110100210月で最もアクセスの多かった日は10月21日でした。記事で沢山の方にご覧頂いたのは「老舗のおもちゃ屋さんが廃業」が当月の記事では、最も多かったようです。ただ、いつものように過去の記事についても、ご覧頂いている方が多いようです。

11月と言えば、「ホイリゲ解禁の月」ですね。今年のワインは、どのような仕上がりでしょうか。今日はホイリゲが点在するBadenとウィーンを結ぶ「Badner-Bahnの話題」をお届けしましょう。

ウィーン市内中心部のOperと郊外のBaden(Baden Josefsplatz)を結ぶBadner-Bahn(Wiener Lokalbahnen)ですが、11月25日から12月1日まで、工事のため運休することが発表されました。

20191101001運休となるのは郊外区間のTraiskirchen Lokalbahn-Tribuswinkel Josefsthal間(約2.5キロ)で、列車を全面的に運休して、線路の大規模補修工事を行います。

この期間中、鉄道が運転されるのは図のようにOper-Traiskirchen Lokalbahn間となり、鉄道運休区間については代行バスが運転されることになっています。

Traiskirchen-Baden Josefsplatz間の代行バスは、鉄道路線と平行に15分間隔で運行されます。代行バスなので、Badner-Bahnの各駅に停車します。ただし、Melkergründe駅は例外で、駅から徒歩3分ほど離れた停留所に停車します。

皆さまもご存じのように同社は、バス路線も多数運行していますから、代行バスも自社手配で対応できると思います。

20191101003線路閉鎖期間を短くするため、10月下旬から列車を運行しながら準備工事が行われています。そして、12月2日から全線で通常どおりの運行が再開される予定になっています。

なお、工事については、列車を運行新柄引き続き行われますが、クリスマス前には完了する予定です。

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October 23, 2019

Wiener Linienが軌道の緑化を推進中

2019102301 昨日、日本では「即位礼正殿の儀」が行われました。世界の国と地域、国際機関、190以上から代表が参列したという報道に接しましたが、テレビ中継で紹介した国もあるようです。

ところで、皆さまはオーストリアからは、どなたが参加されたか、ご存じでしょうか。 日本では映像が流れなかったかもしれませんが、ファン・デア・ベレン(Alexander Van der Bellen)大統領夫妻がご参加されています。

大統領ご夫妻は19日から滞在されていたようで、横浜や東京の修好150周年関連展覧会などもご訪問されています。という訳で、大統領府のホームページから、日本での様子をご紹介しましょう。下の写真は「饗宴の儀」のものだと思いますが、良いタイトルが付いています。

大統領府のホームページには、安倍首相の万歳三唱をはじめ、「即位礼正殿の儀」の写真も豊富に掲載されており、日本に対して配慮してくれていることがよくわかります。

なお、10月26日は「ナショナルデー」なので、早々にオーストリアにご帰国になることでしょう。

20191022001さて、今日は「Wiener Linienの温暖化防止の取り組み」についてお届けしましょう。

ご存じの方も多いと思いますが、ウィーンの路面電車は一般の道路を走っているルートに加えて、専用軌道を走っているルートがあります。
一般の道路の場合は、路面電車優先であっても自動車が走るため、コンクリートで舗装(もしくはコンクリートプレートを埋め込む)されています。

専用軌道については、今までは通常の鉄道のような構造になっているところが多かったのですが、温暖化防止の一環として軌道内の緑化(Grüngleis)を進めています。

20191022002今回、O系統がPratersternからNordbahnhofviertelまで延長(4停留所)されますが、この区間の専用軌道150メートルについては軌道緑化をすることが発表されました。建設開始は2020年春に始まり、同年12月に営業を開始する予定です。

なお、軌道を緑化した場合、通常の構造に比べて150000Euroほどコストが高くなりますが、今回は2区とWiener Linienが負担することになっています。

20191022003軌道の緑化ですが、夏季の都市景観改善と温暖化防止以外に多くのメリットがあると言われています。その一つが、軌道内の植物が埃を吸収し、空気中の汚染を少なくすること。

さらに、大雨の際、貯水機能があるため、排水路の負担を軽減することができると言われています。

D系統にご利用になった方はご存じかも知れませんが、現在、Marianne-Pollack-Gasse-Eva-Zichler-Gasse間の専用軌道も緑化されています。

Wiener Linienでは、現在、62系統、18系統、25系統、26系統の一部区間で、軌道が緑化されています。

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October 20, 2019

FLEXITY量産車が運行を始めました

20191018002今日は「ウィーンの新型路面電車の話題」をお届けしましょう。

昨年12月から量産先行車による営業運転が始まったWiener Linienの新型路面電車FLEXITY(Type D)ですが、今夏から待望の量産車が落成し、営業運転を開始しました。

先日、時間がとれたので、FLEXITYの量産車が現れそうなReumannplatzまで出かけてきました。Feriが見当を付けたのは6系統。今回のダイヤ改正で、運行系統が変わり、FLEXITYの投入も発表されていたからです。

なお、Reumannplatz周辺の再開発現場も見てきましたが、こちらについては、後日、別の記事でご紹介しましょう。

201910180046系統の停留所でしばらく待っていると、Burggasse-Stadthalle方面からFLEXITYがやって来ました。正面のナンバーを見ると304号。量産車です。Feriの読みが見事に当たりました(笑)。

この区間は併用軌道ですが、路面電車優先になっているため、停留所からでも、なかなか面白い写真が撮影できます。

せっかくなので、304号に乗って、終点のGeiereckstraßeまで行ってみました。

量産先行車と量産車ですが、大きな変更は行われなかったようです(細かい変更はあったかもしれませんが、詳しく比較した訳ではないので…)。

20191018003今回は比較的、車内が空いていたので、観察できましたが、やはり床が完全にフラットでない点が気になりました。出入り口付近は低くなっているのですが、それ以外は若干、高くなっており、スロープで結ばれています。

乗っている時、ベビーカーを押したお客さまが乗車してきましたが、ULFよりも乗車するのに若干、手間取っているような印象。やはり床の高さがネックですね。

全ての停留所にプラットホームがあれば、段差は解消されますが、実際には道路上から乗降する場所もあるため、ULFに比べると、乗降に手間がかかるように見えました。

20191018005また、背の低いFeriから見ると、椅子が高いような気がしました。これは台車の上にある椅子と高さを合わせたためだと思われます。なお、正直、椅子の座り心地はよくありません。

その理由は写真をご覧になるとわかると思います。まぁ、長時間、座る訳ではないので、これで良いのかもしれませんが‥

エアコンを使う時期は、既に過ぎているため、エアコンの能力を体感することはできませんでした。

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October 15, 2019

路面電車が数珠つなぎ

20191015001こちらでも引き続き、台風19号の影響で甚大な被害が発生している日本の状況が報道されています。考えてみると、日本で、これだけ広範囲に堤防が決壊し、河川が氾濫したという例は希ではないでしょうか。 Feriも驚いたのは、新幹線長野車両センターが千曲川決壊の影響で冠水したことです。車両基地は、広大なスペースが必要なため、建設できる場所が限定されてしまいます。また、一級河川である千曲川で大規模な反乱が起こるとは考えてもみなかったと思います。

ただ、車両10編成が冠水したことに加えて、車両の研修設備も冠水しているため、車両の点検や修理は別の基地で行う必要があるため、復旧にはかなりの時間が必要だろうと思います。

また、箱根登山鉄道をはじめ、鉄道関係の被害も甚大で、今後、復旧に向けて関係者の皆さまの苦労は想像を絶するものがあると思います。

2019100901 さて、気を取り直して今日は「路面電車の話題」をお届けしましょう。ウィーンの路面電車は路線網が充実している上に、路面でも優先交通権が確保されているところが多く、非常に便利な公共交通期間だと思います。

また、ウィーンの場合、途中での折り返し設備が数多く設置されているため、デモ行進や各種イベントで道路が閉鎖される場合、鵜飼運転を柔軟に実施することができます。

しかし、事前に予想できない事故の場合は、どうしようもありません。先日、所用があって旧市街へ出かけた帰り、市庁舎前に出たところ、内回りの停留所にある運行表示器に運行停止中の案内が‥

2019100902そのままマリアテレジア広場方面に歩いて行ったところ、Dr. Karl Renner Ringの手前で大変な光景を目にしました。

1系統のULFを先頭に、何編成もの路面電車が数珠つなぎ状態になって止まっているではありませんか。この区間はRingでも運行系統が多い場所。1系統、2系統、D系統、71系統などの定期路線に喰われて、RingTramも運行されています

そして、内回りの軌道上には救急車の姿が‥ どうやら何かの事故が発生したようです。しかも、救急車は通常タイプのものに加えて、もう1台。もしかしたらドクターを現場へ運んできたのかも知れません。

2019100905歩道上には救急隊員に加えて警察官らしい姿も‥ 具体的にどのような事故だったのかははっきりしませんが、Feriが外回りの停留所で路面電車を待っていると、数分で救急車が2台とも移動を開始。しかし、サイレンは鳴らしていなかったので、搬送は行われなかったということでしょう。

救急車が軌道上から出たことで、進路が開け、先頭の1系統から順次、運転を再開しました。

2019100904臨時停車中に、多くのお客さまは降りてしまっていたようですが、各停留所で待っているお客さまもいるため、全車が一斉に走り出すことはできず、順番待ちという形になっていました。

この渋滞にはRingTramも巻き込まれていましたが、さすがに、こちらはお客さまが乗ったままでした。

通常の鉄道では、駅以外に臨時停車してしまうと乗客を降ろすことができないため、事故の際は、原則として駅で運転を抑止するパターンが多いようですが、さすがに路面電車。

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October 12, 2019

2019年冬ダイヤ WestBahnは列車半減

20191012004日本では、巨大な台風19号の襲来で社会生活が大きく混乱しているようですが、大きな被害が出ないことを祈るばかりです。Feriの実家も台風15号の際には、長時間の停電がありましたが、今回も心配です。

さて、今日はWien-Salzburg間を結ぶ「WestBahnの話題」をお届けしましょう。以前、「同社が所有するダブルデッカー電車がドイツ鉄道(DB)に譲渡され、中国製の新型電車が導入される計画が進んでいる」という話題をお伝えしましたが、新しい情報が入ってきました。

まず、中国製電車導入は、キャンセルされました。しかし、現行のダブルデッカー電車をドイツ鉄道に譲渡する話は継続しており、2019年12月15日の冬ダイヤからWestBahnは運行本数が大幅に削減されることが決まりました。

具体的にはÖBBに対抗して運行が始まったWestblue(Salzburg-St.Pölten-Wien Hbf-Wien Praterstern)が運休となります。そして、現在、WestgreenとなっているSalzburg-St.Pölten-Wien WestBahnhof間だけで運転が継続されます。

20191012002ただ、編成数が減るため、運転間隔もかつての1時間ヘッドになります(ラッシュ時は例外的に30分ヘッドで運転されます)。現在は、WestBahnとWestgreenが相互に30分ヘッドで運転されていますから、利便性は大幅に低下します。

München-Salzburg間については、同社の列車による運行ではなく、Meridianの接続列車を利用します(Salzburgで乗り換えが必要)。

今回の決断に至った背景はÖBBの強力なWestBahn対策(特定条件下での露骨な運賃の値下げ)により、WestBahnの経営が厳しくなったことも背景にあるようです。

さらに現在の4010型・4110型は乗客には好評であるが、メンテナンスコストが高いという問題がありました。更に、ÖBBに対抗するため、低運賃を設定しているため、同社の発表によるとWien-Salzburg間でチケット1枚当たり5Euroの損失が発生しています。

20191012003そのため赤字体質が脱却できず、2019年末までに累積8300万Euroになると言われています。
WestBahnは、国のÖBBに対する優遇策(補助金の交付)が不公正な競争を誘発しているという意見を持っているようです。実際、WestBahnが参入してから、補助金の10%が広告に使われていたそうです。

また、2011年には旅客列車の路線使用料が30%も引き上げられた上に、プラットホームの使用料も追加されました。ただ、プラットホーム使用料については、欧州裁判所で違法という判決が下りましたが、事既に遅し‥ 

公正な競争を促進するためには、EUの監視が必要ですが、思うように進んでいないことにWestBahnの幹部はいらだちを感じているようです。

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