December 03, 2017

ウィーン地下鉄U2とU5の工事計画発表

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今日は「ウィーン地下鉄U2とU5の建設工事の話題」をお伝えしましょう。

2017年9月、U1がOberlaaまで延長開業し、いよいよウィーンの地下鉄プロジェクトは、U2・U5に移りました。

U1の工事終了を待っていたかのように、U2とU5の具体的な工事計画が当局から発表されました。

現在、U2とU5の新規建設区間については、地質調査などの準備工事が行われていますが、2018年秋からMatzleinsdorfer PlatzとPilgramgasseの駅工事が開始されます。

そして、他の駅についても、早ければ2019年に工事が始まることになりました。

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新規建設区間では、既に営業している地下鉄駅と統合される駅Rathaus(U5 / U2)、Neubaugasse(U3 / U2)、Pilgramgasse(U4 / U2)は重要な工事になります。

第一期建設区間が1駅と短いU5については、2024年にRathaus-Frankhplatz間が開業する予定です。すでにご紹介しているようにU5は、ウィーンで初の全自動地下鉄となります。

一方、U2のMatzleinsdorfer Platz延長は、2026年の開業になりました。

2年間、U2のターミナルがSchottentorになります
これは、今回、はじめて発表されたのですが、2019年夏から、U2の都心側のターミナルがKarlsplatzからSchottentorに変更されることになりました。

これは、現在のRathaus-Karlsplatz間をU5に転用するため、U2のSchottentor-Rathaus間は新トンネルを建設する必要があるためです。

恐らく2年間で完全に工事が終わる訳ではないと思いますが、路線を閉鎖しないとできない工事があるということでしょう。何しろ新しい路線を分岐させる訳ですから‥

現在のU2のRathaus駅はU5に転用される予定で、新U2のRathaus駅は、現役の下に建設されます。

なお、2021年の秋から、U2はKarlsplatzまで運転される予定です。

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November 29, 2017

今年は変則運転Ströck-Weihnachtsbim

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今日は「ウィーンのクリスマスとラム」の話題をお届けしましょう。

先日、マンナーのクリスマストラム「Weihnachtliche Manner Straßenbahn」運行の話題をお届けしましたが、毎年、恒例となっているベッカライチェーンStröckがスポンサーになってWiener Linienが運行している「Ströck-Weihnachtsbim」については、運行情報が入手できませんでした。

例年ですと、クリスマス市開催に合わせて11月中から運行が始まるのですが、今年は今週末、12月2日から運転されることが、発表されました。

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正式なアドベントの期間中、運転されることになった訳です。ある意味、この判断は正しいですね。

13年前から運行が始まった「Ströck-Weihnachtsbim」は、利用料金を慈善活動に寄付することで有名ですが、これまでに延べ10万Euroを集めています。

今年は、子供たちに学習する機会をつくるプロジェクトに寄付することが、発表されています。

さて、Ströck-Weihnachtsbimですが、発着は例年どおりKarlsplatzの停留所((Oldtimer-Haltestelle beim Otto-Wagner-Pavillon)です。

ただし、今年から停留所近くにプンシュの屋台(Punschstand)が設けられることになり、待ち時間に一杯、楽しむことが出来るようになります。これはご機嫌ですね。

今まで、待ち時間に暇を潰すためには、Karlsplatzのクリスマス市まで行く必要がありましたが、今年は停留所周辺でもOKという訳です。

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November 28, 2017

12月10日からWestBahnがHauptbahnhofに乗り入れます

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今日は「WestBahnの話題」をお届けしましょう。

オーストリアでは12月10日にダイヤ改正が行われますが、今回はÖBBに関しては、大きな目玉はありません。が、WestBahnに関しては、大規模な運行系統変更が行われることが決まりました。

9月18日に、このブログで「WestBahnがHauptbahnhofにデビュー」という記事(詳しくはこちらから)をお伝えしましたが、ついに正式なダイヤが発表されました。

当初、Hauptbahnhof-WienWestbahnhof間に「WESTshuttle」を運行すると発表されまましたが、最終的に二つの運行系統に別れることが決まりました。

従来のWestbahnhof発着の列車は「Westgreen」(列車番号900番台)、そしてHauptbahnhofに乗り入れる新ルートは「Westblue」(列車番号950番台)という名称になりました。

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つまり「WESTshuttle」計画は取り下げられ、それぞれSalzburgへ直通運転することになった訳です。「Westgreen」は、ダイヤ改正前と同じルートですが、「Westblue」に関しては、ÖBBのRailJetなどの長距離列車と同じく、新線を経由してSt.Pöltenに行くことになりました。

また、「Westblue」に関しては、一部で報道されていたようにWien Praterstern発着となりました。気になるのはWien Praterstern-WienMeidling間のルートですが、長距離列車用の本線ではなく、一部が地下になっているS Bahnの路線を使うことになりました。

そのため、WienHauptbahnhofの発着ホームは1・2番線(Bahnsteig 1-2)です。Feriが、9月の試運転で見かけた地上のプラットホームで、WestBahnの列車を見ることができない訳です(ある意味、貴重になりました)。

WestBahnの車両は電車ですが、基本的な仕様はÖBBの2階建て近郊型客車と同じなので、地下区間への乗り入れも問題がなかったようです。

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November 26, 2017

オーストリア最初の鉄道「Deutsch-Wagram Floridsdorf」

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先日、「11月23日は、オーストリアではじめて鉄道が開業した日」という話題をちょっとだけご紹介しましたが、今日は、この話題です。

オーストリアでは19世紀に建設された馬車鉄道が、鉄道の始まりと言われています。馬車鉄道は、言ってみれば、現在の路面電車のような位置づけですから、都市交通ですね。本格的な都市間交通としての鉄道が開業したのは、1837年のことです。

普通に考えると、現在も主要幹線となっているWien-Salzburg間の西鉄道あたりを連想しますが、意外なことに;Österreichische Nordbahn(オーストリア北部鉄道)です。

開業当初は、国が運営する鉄道ではなく、民間鉄道でした。Salomon Meyer Freiherr von Rothschild(ザーロモン・マイアー・フォン・ロートシルト)という銀行家が出資し、KFNB,Kaiser-Ferdinands-Nordbahn(カイザー・フェルディナント・北部鉄道)という名称でした。

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最初に開業した区間は、ウィーン市内北部のFloridsdorf(フロリツドルフ)-Deutsch-Wagram間(ニーダーエスターライヒ州、ドイチュ・ヴァグラム)です。
ウィーン側のターミナルが、現在ではU-BahnやS-Bahnの駅として活用されているものの、どちらと言うと地味なFloridsdorfというのも意外な感じがします。

恐らく旧市街に近いところは、鉄道建設に反対の意見が多かったのかも知れません。その後、同鉄道のウィーン側起点Wien Nordbahnhofになりました。

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当時の写真を見ると、こちらは非常に立派な駅舎が建設されたようで、ウィーン側のターミナルにふさわしい佇まいです。このことから、考えても、当初、起点となったFloridsdorfは、暫定ターミナルと位置づけられていたのでしょう。

ちなみにFloridsdorf-Deutsch-Wagram間は4キロあまりと、非常に短い区間でした。この区間が鉄道建設に選ばれた理由は、ボヘミア(チェコ)方面へ向かう、このエリアが工業地帯であったことが理由のようです。

北部鉄道は、1839年にはチェコの Břeclav(ブジェツラフ)まで開業し、最終的にオシフィエンチムを経由してクラクフ、ボフニアに至る路線となりました。

ただ、1907年には国有化され、オーストリア帝国鉄道の一路線になり、現在のÖBBに引き継がれています。

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November 24, 2017

U4のSchottenring-Heiligenstadt間が運休

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今日は「地下鉄工事の話題」をお届けしましょう。

ご存じのように、現在、地下鉄U4は大規模改修工事を実施中です。このブログでもお伝えしましたが、2016年4月30日から9月4日まで、Hütteldorf-Hietzing間を運休しての大規模改修工事が行われました。

さて、今週末、11月25日・26日には、Schottenring-Heiligenstadt間が部分運休となり、同区間の工事が行われます。

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今回は、Hütteldorf-Hietzing間の工事に比べると非常に短期間の運休です。

Wiener Linienでは、こういった場合、既存の路面電車やバスに加えて代替交通期間を準備することが多いのですが、今回はE4という臨時の系統(路面電車)が運行されることになりました。

Schottenring-Heiligenstadt間には、路面電車D系統がほぼ、並行して運行されていますが、これだけでは週末とは言え、U4の利用者をカバーすることが難しいと判断したようで、Schottenring-Nussdorf 間にE4という臨時系統が運行されます。

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November 19, 2017

今年も運転 Weihnachtliche Manner Straßenbahn

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「Christkindlmarkt am Rathausplatz」が、11月17日から始まりました。この他の場所でも、次々と開幕。クリスマスシーズンの幕開けです。

今年も、この時期、恒例のクリスマス・トラムが運行されます。一つはベッカライチェーンのStröck がスポンサーを務める「Weihnachtsbim von Ströck」。

そして、もう一つはウィーンを代表するお菓子メーカーMannerがスポンサーを務める「Weihnachtliche Manner Straßenbahn」です。発着停留所はKarlsplatz(Otto-Wagner-Pavillon)です。

「Weihnachtsbim von Ströck」が有償でお客さまを運んでいるのに対し、「Weihnachtliche Manner Straßenbahn」は、リンクを走りながら、主要停留所で止まり、お姉さま方が同社の商品の無料配布するというユニークな乗り物。

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お菓子の無料配布が、始まると子供さんは、もちろん、大人も集まってきます(無料配布にはウィーン子も敏感です)。日本でも、地方では新築祝いに屋根からお菓子やお餅を投げたりしますが、そんな雰囲気です。

ちなみにFeriも、その昔、ウェハースを頂いたことがあります。

運転ダイヤは、公式には公開されておらず、運行日と時間帯だけは公開されています。

ちなみに2017年は11月17日から運転が始まりました。

今後、12月2日、12月3日、12月6日、12月8日、12月9日、12月10日、12月17日、12月23日の運転が予定されています。

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October 30, 2017

新型路面電車Flexity、営業開始は2018年末に決定

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今日は先日、プロモーションビデオをご紹介したWiener Linienの新型路面電車「Flexityの続報」です。

プロモーションビデオ公開後、車両の詳細と同時に、今後のスケジュールがWiener Linienから発表されました。

まず、現在、ウィーンのBombardier工場で製造されているのは、量産先行車のようで、まだ、内装などの工事が残っているようです。

今後、仕上げを行いWiener Linienに引き渡されるのは2018年はじめになる模様です。

その後、現車を使って市内各路線で大規模な路線適合テストを実施することになりました。その結果は、量産車に反映される予定です。

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適合テストの結果、大規模な設計変更が行われることにあると運行スケジュールが変わる可能性がありますが、他の都市で実績のある車両ですし、予め、設計段階で調査をしていると思うので、それほど、大きな変更は生じないと思います。

そして、型式証明を取得した後、2018年末から営業運転を開始することが発表されました。という訳で、実際に乗ることができるのは、1年後です。

Flexityは完全バリアフリー仕様(床面まで215mm)で、車いす用スペースが2箇所、ベビーカースペースが8箇所設けられます。

最近、ULFも改造されてベビーカースペースが増えていますが、Flexityでは最初から、スペースが増設されています。

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Flexityは5連接車で、車輪は両側と中央の車両に取り付けられています。ULFが連節部分にモーターを縦に搭載し、車輪を駆動していたので、客室内は完全なフラットでした。

これに対して、FlexityはU6の車両Type Tと同じく、車体中央に車輪があるため、両側と中央の車両には車輪を格納したハウジングがあります。

この部分はハウジングをカバーするため、座席が向かい合わせに設置されているため、一般の人にはわかりませんが‥

客室はULFとよく似ていますが、この向かい合わせ座席が唯一、異なる点かもしれません。

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October 25, 2017

Wiener Linienの話題 大型連節バスが走り始めました

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昨日に続いて「乗り物の話題」です。

以前、このブログでもお伝えしましたが、Wiener Linienでは、市内のバス路線混雑緩和に向けて、従来の連節バスよりも大型の車両(Type CapaCity NG265 XL)を発注していました。

斧ほど、XLバスの第Ⅰロット5両が完成し、運用を開始しました。今回、投入された路線は11B(Stadion-Bahnhof Heiligenstad間)です。この路線は、平日の日中は、10分間隔で運転されている路線で、利用者も多い系統です。

XLバスは、従来の連節バスの後部車体をストレッチしたもので、全長は20メートル。後部車体に取り付けられた車輪が2軸になっているのが特徴です。

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車体をストレッチした結果、客席容量も20%増え、定員は122名(座席定員44名、車いす定員2名)となりました。

基本的な仕様は、従来から使用されている連節バス(Type Citaro NG 265 MB)と同じで、バリアフリー仕様になっている他、エアコン、案内システム、監視カメラなどが装備されています。

右の写真は、従来の連節バスのものですが、こんなXLも、こんな感じだと思います。

この車両に限らず、現在、投入されている新型バスは、排ガス規制EURO6の基準を満たしており、環境に優しいバスなのは、言うまでもありません。

メーカーはMercedesで、車両番号は8501からが割り当てられています。

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October 24, 2017

WestBahnhofにもCityJetが登場

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今日は「鉄道の話題」をお届けしましょう。

ÖBBが投入を進めている新型近郊型電車CityJetですが、最近になってWestBahnhofにも顔を出すようになりました。

優等列車がWestBahnだけになり、ちょっと寂しくなったWestBahnhofで見るCityJetは新鮮です。

このブログでも何回かご紹介していますが、CityJetは、Siemens Mobilityが設計・製造を担当しており、近郊用4744型と、S Bahn用4746型の2タイプが存在します。

基本的な仕様は同一ですが、以前もご紹介したように出入り口の数が多いのが4746型です。

現在の予定では、4744型が70編成、4746型が31編成の投入が決まっています。更に4046型については、64編成の追加も決まっているようです。また、GYSEVでも塗装違いの4744型を5編成使用しています(4744型800番台、車籍はオーストリアです)。

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Feriが最初にCityJetを見たのは、Hauptbahnhofで、2015年12月のダイヤ改正時でした。

その後、順調に増備が進み、現在、ウィーン周辺では、S1、S2、S7(空港線)、S40、S50に投入されている他、Wien FJBf – Tulln a. d. Donau – Eggenburg – Sigmundsherberg – Gmünd NÖ – České Velenice間のREX、Wien Westbahnhof – Wien Hütteldorf – Tullnerbach-Pressbaum – Neulengbach – St. Pölten Hbf間のREX、St. Pölten Hbf – Melk – Pöchlarn – Ybbs an der Donau – Amstetten間のREXなどにも使用されるようになりました。

今回お目にかけるのはS50(S-Bahn Wien Wien Westbahnhof - Rekawinkel - Neulengbach)に投入されたCityJetです。

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October 21, 2017

こんなところにGPS

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日本では、今週末が衆議院選挙ですが、季節外れの台風襲来もあり、どのような結果になるのか、ちょっと気になります。

さて、今日は「GPSのお話」です。
現在では、カーナビゲーションシステムをはじめ、スマートフォンなど、多方面で利用されているGPS(グローバル・ポジショニング・システム、Global Positioning System、全地球測位システム)は、アメリカによって運用される衛星測位システムです。

ただ、その起源はアメリカの軍事用システムでしたが、その後、民生用に開放されたものです。もちろん、米軍では、今でも軍事目的で運用されています。

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そのため、有事の際には、GPSの精度を下げるという話を耳にしたことがあります。まぁ、どこまで本当なのかは、存じませんが‥

もっとも、最近では、他のシステムと組み合わせることで、ナビゲーションに精度を高める工夫がなされているようです。

こちらでも最も一般的な民生用とはカーナビゲーションシステムだと思います。Feriはレンタカーを借りる際、GPSを使ったカーナビゲーションシステム搭載車を指名することはないので、使った経験はありません。

さて、先日、ウィーン市内でS Bahnに乗車して移動中、車内に設置されている非常通報装置に目がとまりました。

まぁ、これ自体は、従来から設置されているものなのですが、よく見ると「GPS」の文字が入っているではありませんか。

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