August 08, 2019

水難救助訓練を実施

201908080001今日は「水難救助訓練の話題」をお届けしましょう。

日本も夏の時期になると海や川で「水の事故」が発生し、消防、海上保安庁などの救助隊が出動することがあると思います。

7月下旬、ザルツブルク州Bockhartseesで、連邦軍が水難救助訓練を実施しました。日本で言うところの「災害派遣訓練」です。

通常、オーストリアでは救急ヘリコプターが活躍しています。しかし、今回は湖畔にある建設現場で山崩れが起き、多数の作業員が湖に流されたという想定でした。

そのため、今回は連邦軍のヘリコプターを使い、救助隊を事故発生現場に搬送。ダイバーが行方不明者の捜索に当たりました。

201908080002このようなケースでは、救助隊やボートを含む救助機材を現場にいち早く投入することが、人命救助の鍵を握るため、ヘリコプターを投入した訳です。連邦軍の公式写真では、中型ヘリコプターBell 212が使用されていました。

オーストリアの場合、山岳地帯に湖があるため、道路でのアクセスには制限があります。それを考えるとヘリコプターの効果的な運用は必須かもしれません。

また、オーストリアでは救急活動は消防とは別の組織が担当していますが、今回は写真を見ると民間の水難救助スタッフも参加し、連邦軍部隊との連携を確認したようです。

大規模な水難事故が発生しては困りますが、このような訓練を通じて、万が一の事態に迅速な救助活動が行われることで、多くの人命が救われることになるでしょう。

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July 23, 2019

番外編 ドイツ鉄道の旅客機?

201907230005今日は番外編として、私が移動中、「ドイツの空港で見かけた旅客機の話題」をお届けしましょう。

その前にヨーロッパの航空業界に関するニュースから‥先日、2017年5月に2度目の経営破綻したイタリアのフラッグキャリア・アリタリア航空の再建計画案が提出され、再建スポンサーが明らかになりました。

主体となるのはフェッロヴィーエ・デッロ・スタート(イタリア鉄道、FS)。これに加えて空港や高速道路の運営を行うインフラ運営会社アトランティア、スカイチームのデルタ航空、イタリア財務省の4者だそうです。

現地の報道によると、出資比率はフェッロヴィーエ・デッロ・スタートとアトランティアが35%ずつ、デルタ航空とイタリア財務省が15%ずつ。

フェッロヴィーエ・デッロ・スタートは民営化されていますが、ÖBBと同じく全株式を政府が保有している特殊会社。株主構成上は、イタリア政府が主導権を握る形となるようです。

201907230001ただ、鉄道会社が航空会社の経営に関与することで、イタリア国内の長距離輸送で大きなシェアを握ることになります。その結果、独占禁止法に抵触する可能性があり、まだまだ一悶着ありそうです。

さて、以前、日本からオーストリアへ戻る途中、フランクフルト・アム・マイン空港で写真のようなB737-800型機を見かけました。

尾翼にはドイツ鉄道のロゴ「DB」が描かれています。そして、機体後部には「Im Zug Zum Flug」の文字が‥さらに通常、航空会社名が入る部分にはDB BAHNという文字も入っています。

機体の塗装パターンが、オーストリアの国旗を連想させるのがご愛敬。ちなみに登録番号(レジストレーション)はD-ATUCでした。

201907230003後日、登録番号を手がかりに、「謎の機体」の素性を調べたところ、ドイツの大手旅行代理店TUI(Touristik Union International)グループ傘下のTUI航空(TUI Airlines)の機材であることがわかりました。

TUIはドイツ国内のみならず、ヨーロッパ各地にランドオペレーター、ホテル、航空、クルーズ、小売店などの子会社を多数持つ、世界有数の旅行・観光関係企業グループ。

LCCであるTUI航空もその一つですが、単一の航空会社ではなく、ヨーロッパや北アフリカに本拠地を置く複数の航空会社の共同ブランド名です。

ドイツに籍を置く同機は、TUIフライ・ドイッチュラント(TUI fly Deutschland)に所属しています。同社の拠点はハノーファー空港で、定期便とチャーター便の運航をしていまる。同社のフライトナンバーですが、X3から始まります。

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July 13, 2019

上空からインターネット 機内Wi-Fi使用レポート

201907100002今日は「航空機内のサービスについての話題」をお届けしましょう。

最近は多くの航空会社が機内インターネットサービスを導入しているのは、皆さまもご存じのとおりです。

実は、今のブームが来る前、2004年にボーイング社の一部門であったボーイング・コネクションが機内インターネットサービスをはじめたのですが、その時は、利用者が少なく、結果として、途中でサービス打ち切りとなりました。

利用者が少なかった理由ですが、「航空機で移動中まで拘束されなくない」というものだったとか‥

その後、インターネット接続とは別に、機内で様々なビデオサービスを提供する機内Wi-Fiが導入されるようになりました。

これに合わせて、新しい会社が航空機からのインターネットサービスを開始。多くの航空会社が、再び機内インターネット接続サービスをはじめました。

特にスマートフォンの普及が、機内Wi-Fiサービスとインターネット接続サービスの利用者急増につながっているようです。

201907100001機上からのインターネット接続サービスは、原則として地上の基地局を使うのではなく、通信衛星を使うため、それなりのコストがかかります(アメリカ国内の場合、地上基地局を使うサービスもあるそうです。また、両者を組み合わせる方法もあるとか‥)。

ちなみに衛星通信用のアンテナは機体上部に設置されており、常に衛星を追跡しているそうです。まぁ、実際にはフェアリング(カバー)がかかっていますから、アンテナが動く姿は見えませんが‥

日本国内の場合、日本航空と全日空が導入していますが、現在はいずれも無料で利用可能となっていますね。Feriも、日本国内の出張時、タブレット端末で使ってみますが、メールの受信や通常のホームページ閲覧程度でしたら、十分、実用になります。

また、回線状態が良ければ、動画の閲覧も可能でした。

201907100004機内インターネット接続サービスを提供している会社は、複数社ありますが、アメリカのGogo Inflight Internetや、日系のPanasonic Avionics Corporationが提供しています。

現在、オーストリア航空は、親会社のルフトハンザと同じFlyNetというシステムを導入しています。ただ、ヨーロッパ内も含めて、有料です。

日系航空会社でも、さすがに国際線になるとコストがかかるため、機内Wi-Fiは無料ですが、インターネット接続に関しては有料です。そのため、Feriは今まで利用したことはありませんでした。

しかし、マイレージ上級会員の場合、国際線インターネット接続サービスの無料クーポンが提供されるケースがあります。という訳で、今回、この無料クーポンを使い、タブレット端末で試してみました。

国内線よりも若干、手間取りましたが、無事、クーポンコードを入力して、無料でインターネットにつながりました。

まずは、自分のブログ「オーストリアこぼれ話」を表示。日本からフランクフルトへ戻る機内で、自分のブログを読むことができるというのは、不思議な感覚です。

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May 17, 2019

航空運賃雑感

201905160001今日は「日欧間の航空運賃雑感」です。

先日、ちょっと別件で原稿を書くため「Feriがオーストリアをはじめとするヨーロッパを訪問したときの記録」を探しました。

Feriが初めてヨーロッパを訪問したのは1979(昭和54)年。当時は、個人向けの割引航空運賃は存在しませんでしたので、観光では添乗員が引率する団体旅行が中心でした。いわゆる旅行会社が主催するパッケージツアーです。

また、これとは別に会社や組織が主催する団体旅行(視察旅行など)もありました。ただ、いずれも団体行動が要求されるため、個人的にやりたいことがある場合は不向き。

そんなニーズに対応するため、航空券と宿泊をセットにしたフリータイムのツアーが、航空会社系旅行会社から販売されるようになったのも、その頃です。

201905160002ちなみにFeriが1979年にヨーロッパへ行ったときは、「某教職員団体視察旅行」に往復だけ便乗させてもらうという「裏技」。もちろん大手旅行代理店が正式に発売していたチケットですが、一般には広く宣伝はされていません。

「海外旅行通」の中で、知られていたエアーオンリー(略称はエアオン)という種別です。

余談ですが、この時の利用航空会社はルフトハンザのアンカレッジ経由でした。ところが、他社のDC-10の事故で、同機が世界的に運行停止になってしまいました。そのため、出発直前に南回りに変更となりました。

その後、色々な旅行会社が、往復航空券だけを販売するようになりました。形の上ではパッケージツアーですが、実際には添乗員などは不在で、空港の指定集合場所でチケットを受け取り、後はご自由に‥というパターンです。

201905140003ただ、当時は、電子チケットなどが存在しなかった時代なので、全てIATA仕様のチケットを受け取っていました。今回も調べものをしていたら、懐かしのIATA航空券控えが出てきました。

さて、問題はお値段です。1979年の場合、6月下旬から7月上旬までの旅行で、航空運賃は265000円でした。この時は、フランクフルトで件の教員団体と別れて自由行動。そして、集合場所はパリの指定ホテルでした。

その後、1980年は301000円、1981年は285000円、1982年が323000円と推移していることがわかりました。

ちなみに、1981年当時、某大手旅行会社から提示されたプランは、エールフランス(パリ往復)が45日以内で285000円、日本航空(パリまたはロンドン往復)が11日~15日で295000円、KLM(パリ、ローマ、ミラノ、アムステルダム往復)が45日以内で275000円、SAS(パリ、ロンドン、フランクフルト往復)が3週間以内で285000円となっていました。

201905160005検討対象外でしたが、パキスタン航空利用のフランクフルト往復(もちろん、南回り)というのもありました。

出発日に関しても、実はデイリーではなく、曜日限定でした。これは通常の団体を優先させていたためかと思われます。

それが、規制緩和により航空会社が自社で格安航空券を販売する時代になり、状況が一変したのは、皆さまもご存じのとおりです。

当たり前ですが、ホールセラーと呼ばれる卸業者を経由して航空券を販売する場合、航空会社は手数料を支払う訳です。直接販売すれば、その手数料は不要。

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March 30, 2019

大型旅客機A380の製造打ち切りに思う(下)

201903270003昨日に引き続き「旅客機の話題」です。

昨日はご紹介できませんでしたが、中型機や小型機が多いウィーン国際空港で、抜群の存在感を発揮しているエミレーツ航空のA380の写真をトップに持ってきました。

そう言えば、写真のような特別塗装機も飛来してきたこともありますね。しかし、エミレーツ航空はA380を、何と109機も保有しているのですから、びっくり仰天です。

また、双発のB777も138機保有しており、どちらも「世界最大の保有数」を誇っています。さすがにオイルマネーは違います。

201903270001さて、現在、航空会社が最も重視するのは採算性です。つまり、いかに経費を削減した上で、定期便を満席で運行するかということ。

そのため、各社とも燃費の良い新型機の導入を急いでいる訳です。そういう意味では、新型機を買えず、増備も中古というオーストリア航空は気の毒です。

また、収益性の高いビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスの座席数を増やし、事実上の「お荷物」であるエコノミークラスの座席を少なくするのは、世界的な傾向のようです。201903270017<>p業界では、ロードファクター(有償座席利用率)を高めることが喫緊の課題になっています。

かつてB747が日本とヨーロッパの間を結んでいた時代、エコノミークラスは200席以上あるのが当たり前でしたが、現在、B777-300で150席弱、B787で100席強になっています。

201903270007逆に燃費の良い中型機の導入によりポーランド航空のワルシャワ線、全日空のウィーン線など、従来では採算性が問題視されていた路線の開設につながっています。

また、フィンエアは、繁忙期には成田―ヘルシンキ間に毎日2便、就航させています。普通に考えれば、大型機1機の方がコストが安くすみそうですが、逆に状況に応じて、便数を調整するという技を使うことで、採算性の向上を図っているようです。

このような背景から、特殊な背景がある中東の航空会社以外は、A380を持てあましているのは事実のようで、ルフトハンザドイツ航空も、先日、一部の売却を発表しました。

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March 29, 2019

大型旅客機A380の製造打ち切りに思う(上)

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何とか「だましだまし」ブログの更新を継続中です。

今日は「旅客機の話題」をお届けしましょう。

先日、エアバスが誇る超大型機A380の製造打ち切りが発表されました。アメリカのボーイングはB747-8の旅客型を一応製造していますが、最近は航空会社からの発注もなく、A380の製造打ち切りは、事実上、「4発仕様の大型旅客機の終焉」を意味するもので、感慨深いものがあります。

かつてFeriが初めてヨーロッパへ行った時、長距離路線の多くは、B747に代表される4発機の牙城でした。例外的に3発のDC-10やL-1011なども使用されていましたが、圧倒的に4発機が存在感を示していました。これは航続距離と飛行の安全性が大きな要因だったと言われています。

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オーストリア航空が日本線開設に当たり、投入した双発機A310などは例外的でした。もっとも、その後、オーストリア航空も4発のA340に切り替えたのは、皆さまもご存じのとおりです。

それが技術革新により航空機の信頼性が向上し、洋上を含む長距離路線でも、今では燃費の良い双発機、B777、B787、A350などが主流となりました。正直、30年前には双発機で太平洋を横断するなど、思いも寄りませんでした。

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特に日本航空は一時期、世界で最も多くのB747を運航していた実績があっただけに、同社から4発機が姿を消してしまったというのは、経営破綻という要因があったとはいえ、信じられない思いです。

今や日本を代表するエアラインに成長した全日空も、B747を保有していましたが、やはり運航経費の関係からB777などに置き換え、現在では国内線、国際線ともに引退しています。

右の写真は、新東京国際空港時代の写真ですが、日本航空、全日空のB747-400が並んでします。これが日常的な光景でしたね。

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なお、日本国内で最後まで残ったB747の旅客型は、現在は航空自衛隊が運航している政府専用機。

ただ、これも先日、後継機のB777-300と交代しています。

天皇皇后両陛下もご搭乗になる政府専用機が、双発になるのですから、これも時代の流れと言えそうです。

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ただ、貨物用としては向いているため、貨物専門の航空会社ではB747貨物専用機を運用しているところは多いようです。

B747の開発当初、将来、旅客機は超音速機に移管すると言われており、その時、速度の遅いB747は貨物機に転用することを前提に設計されていたとか‥

日本でも日本郵船グループの日本貨物航空(NCA)が現在もB747-8を運用しています。

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February 27, 2019

航空会社の広告

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今日は「航空会社の広告にまつわる話題」をお届けしましょう。

先日、全日空がウィーン線を就航させましたが、自社便なので運行に関わる地上職員も日本から派遣されているようです。

ウィーン国際空港のチェックインは、同じスターアライアンスのオーストリア国空に委託しているようですが、運行に関わる点につては機材がB787型であることなどから、整備関係などのスタッフが常駐しているのでしょう。

ところで、読者の方からコメント欄でリクエストがあった全日空日本線就航関連の広告ですが、市内を色々とチェックしましたが、現時点では発見できませんでした。

やはり日本からのお客さまを中心にセールスを展開しているようです。逆に、最近、目に付くのがAIR CANADAの広告。ÖBBの駅構内で結構、見かけます。

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広告を見るとVIE(空港会社)との連携になっているので、提携して広告を出しているようです。

同社はウィーンからはトロントへ運行しているような広告ですが、実は同じスターアライアンスのオーストリア航空のコードシェア便(AC6209/AC6210)。現在、週5便の運行で、機材はB767-300ERを使用しています。オーストリア航空の便名はOS071便とOS072便です。

ですから、実質的にはオーストリア航空の広告です。しかし、コードシェアのことは全く触れていませんね。

ちなみにウィーン-トロント間の距離は6941km、フライトタイムは9時間05分です。

なお、オーストリア航空は、2019年4月29日から、ウィーン-モントリオール間にデイリーで就航することになっています。便名はOS73便/OS74便で、やはりAIR CANADAとコードシェア(AC6211便/AC6212便)を行う予定です。

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January 19, 2019

雪害対策も色々

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今日は「雪害対策の話題」をお届けしましょう。

オーストリアでは、現在もオーバーエスターライヒ州を中心に雪が降っており、ÖBBの路線も一部が運休になっています。

先日も、このブログでお伝えしたように線路に積もった雪に関しては、除雪車や作業員の手で除雪が行われています。とくに駅構内に関してはポイントの除雪ができないと、列車の交換や追い抜きができないため、ダイヤを維持することが困難です。

また、ÖBBの場合、運休区間に関しては、気温的にバスによる代行輸送を行っています。自社グループにPost Busを保有していることも強みになっているようですが、実際には民間会社のバスも使われているようです。

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もう一つ問題となるのは、雪崩です。ザルツカンマーグートでは山間部を走る路線も多く、線路上の積雪だけではなく、周囲の山に積もった雪による雪崩が危惧されます。

万が一、雪崩が発生した場合に備えた対策も施されていると思うのですが、ÖBBは日本では考えられない「ちょっと変わった対策」をとっています。

それは、ヘリコプターを使い、ローターのダウンウォッシュにより木に積もった雪をふるい落とすというもの。それにより積雪による倒木を防ごうというアイデアです。

ÖBB広報の発表では、1月11日にKlaus-Linzerhaus間を、14時30分から15時30分までの1時間、運休にして、ヘリコプターによる除雪を試みました。

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December 14, 2018

オーストリア航空が近距離線用機材を増強

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今日はAdvent関連の話題からちょっと離れて「オーストリア航空の話題」をお届けしましょう。

先日、同社は2019年夏スケジュールを前に、ウィーンを拠点とする機材の増強を発表しました。

これは、ヨーロッパ域内のネットワーク強化を目的としたもので、機種はターボプロップ双発のBOMBARDIER DHC-8-Q400(定員76名)で、4機が追加されます。

ただ、例によって親会社の意向なのか、ルフトハンザ・グループのスイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)向けに運航している機材を移籍させるというものです。

ただし、スイスインターナショナルエアラインズおよびエーデルワイス航空は、DHC-8-Q400を運用していません。オーストリア航空がスイス向けに運航している便の機材を振り替えるのでしょう。

そのため、実質的には機数は増えないと思われます。ちなみに、現在、オーストリア航空が所有するDCH-8-Q400は18機(OE-LGA~OE-LGR)です。

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1機目は、2018年10月中に配置換えを終えており、残る3機は、2019年前半にウィーンに拠点を変更することになっています。

オーストリア航空は、ウィーン発着のネットワーク拡充は、LCC(格安航空会社)との競争施策と位置づけており、長距離国際線との連携で、サービス体制を強化し、差別化を図る狙いのようです。

2019年には全日空の羽田-ウィーン線も就航しますし、その接続便にも投入されることになるのでしょうね。

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November 30, 2018

番外編 映画「Strategic Air Command」再見

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11月最後の話題は、オーストリアともウィーンとも全く関係の無い「映画の話題」で申し訳ございません。実は、是非、紹介したいDVDが手に入ったもので‥

実は先日、日本の友人から“Feriさんが探していた映画のDVDが日本で発売になっているよ”という貴重な連絡をもらいました。

その映画とは1955年制作のハリウッド映画「Strategic Air Command」です。当時、アメリカに創設された戦略空軍団を描いた航空映画ですが、軍隊が舞台であるにも関わらず、戦闘のシーンが全くないという異色の作品です。

監督はAnthony Mann(アンソニー・マン)、音楽はVictor Young(ヴィクター・ヤング)という、当時のハリウッドの大御所(アメリカ映画に詳しい先輩曰く、「ハリウッドの一流どころ」のお二人)。

主演はJames Stewart(ジェームズ・スチュワート)とJune Allyson(ジェーン・アリソン)。映画通の方はご存じのように1954年制作の「グレン・ミラー物語」でも、トリオを組んでいます。

内容は当時の時代背景を反映したアメリカ戦略空軍団の完全な広報作品(プロパガンダ映画)です。

というのは、第2次世界大戦が終結し、多くのアメリカ国民が戦争は終わり、平和な時代が来たと思っている時期に、ソビエト連邦との冷戦が深刻化。核兵器による戦争抑止を東西両陣営ともに考えます。

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1946年、アメリカ陸軍航空軍は大規模な組織再編を行いますが、この時、戦術航空軍団(TAC)、防空軍団(ADC)とともに主要軍団として戦略航空軍団(Strategic Air Command、S AC)が設立されました(メジャーコマンドと呼ばれます)。

戦略航空軍団の使命は、核兵器を搭載できる長距離爆撃機(アメリカ本土から無着陸でソ連中枢部まで飛行できる性能を持っています)を運用し、核兵器による戦争抑止です。

その他にも海軍も核兵器を運用する潜水艦や航空母艦を就役させていますが、ここで空軍と海軍の予算、奪い合いが発生しているという背景もあります。

東西冷戦と言えば、オーストリアやウィーンも関係がない訳ではありませんが‥(超こじつけ)。

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その後、1947年に空軍が、陸軍から独立した際、戦略航空軍団も引き継がれています。

特に1949年から1957年まで、戦略航空軍団司令官であったカーチス・ルメイ(第2次世界大戦中、日本への無差別爆撃を推進した人物)は、戦略爆撃能力・核攻撃能力の拡充に努めました。

本作品ではホークス司令官という人物が登場しますが、カーチス・ルメイがモデルであったことは間違いありません。

しかし、米国民には実際に戦争が発生していないため、水面下で東西対立が激化しているという「冷戦の実感」がなく、軍備拡張に関して国民の理解が得られません。そこで、このような映画が作成されたようです。

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