October 16, 2018

速報 2019年2月、ANAが羽田-ウィーン線を開設

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10月15日、日本からびっくりするようなニュースが流れてきました。ANA(全日本空輸)が2019年2月17日から羽田-ウィーン線を自社運行するというものです。

今回、ANAが羽田-ウィーン線の開設を決めた理由は、2019年が日本オーストリア修好150年を迎えること、2019年にも日欧経済連携協定(EPA)が発効する可能性が高いことなどから、日欧のビジネス需要が増えることを踏まえた結果のようです。

ウィーンは、ANAのヨーロッパ就航地で7番目、世界で44番目となり、ヨーロッパへの路線と便数は計7路線、週112便の体制に拡充されます。

運行はデイリー(毎日1便)で、ダイヤは以下のとおりです。

NH205便:羽田1時55分発、ウィーン6時00分着

NH206便:ウィーン11時50分発、羽田6時55分着(翌日)

気になる機材ですが、FeriはB787-8を予測していたのですが、何とB787-9(ビジネス48席、エコノミー167席、計215席)が投入されることになりました。

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羽田を深夜に発ち、現地に早朝着とすることで、ウィーン空港で乗り継ぎを含めヨーロッパ各都市へ午前中に到着できる利便性の高いダイヤになっています。

ご存じのようにウィーン国際空港は、共同事業パートナー・ルフトハンザ・グループのオーストリア航空が拠点を置き、ヨーロッパ域内68都市へスムーズにアクセスできます。

航空機への乗り継ぎに加え、空港地下駅にはRailJetも乗り入れていることから、中・東欧各都市への渡航スケジュールも組みやすくなります。

ところで、若い方は、ご存じないかも知れませんが、ANAのウィーン線は、今回が「初」ではありません。実は2000年頃、B747-400型で、成田-ウィーン-パリ線が運行されていました。

ただ、この時は、結局、短期間で撤退しています。

現在は状況がかわり、すでに就航しているANAの羽田―フランクフルト路線は、深夜便のビジネスクラス利用率が9割になるなどビジネス需要が高く、ウィーン路線も同様の需要を取り込めるとみているようです。

ちょうど、AUA(オーストリア航空)のウィーン-成田線が冬期運休中にスタートするANAの羽田-ウィーン線。Feriの実家は成田の方が近いので、羽田は‥ですが、深夜便となると状況は変わります。

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October 09, 2018

空港運営に思う ベビーカー貸し出し中

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今日は「空港の話題」をお届けしましょう。

先日、ウィーン国際空港を利用した際、Terminal1の制限エリア内で、写真のようなベビーカーの貸し出しステーションを見かけました。

以前は見た記憶がないので、最近、設置されたのかも知れません(Feriが見過ごしていただけかもしれませんが‥)。

皆さまもご存じのように、制限エリア内では、自分が所有しているベビーカーは、機内に持ち込めないため、使えないケースが多いようです。

そのため、自分のベビーカーはチェックインカウンターで預け入れ荷物にして、そこからベビーカーを借りるというパターンが一般的ではないでしょうか。

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ただ、日本の国内線では、直前まで自分のベビーカーを使って、搭乗ゲートのところで預けるというケースを見かけたこともありますが‥

まぁ、これ自体は普通の光景なのですが、ふと、気づいたのは、貸出用ベビーカーの運用を、どこが行っているか‥ということです。つまらないことが気になるFeri‥

良く見るとベビーカーにはVIEのロゴが‥つまり、空港の運営会社が実施しているようです。

確か、日本国内では各航空会社が、この手のサービスを実施しており、貸出用ベビーカーなども、航空会社で準備していると思います。

考えてみると、このベビーカーに限らず、現在、ヨーロッパの空港では、航空機牽引車やタラップ車をはじめとする航空機運用に必要な支援機材は、航空会社ではなく、空港会社が準備して、運用しているケースをよく見かけます。

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ウィーン国際空港でも、航空機の周囲に集まっている各種作業車を見ると、航空会社のロゴが入っているものではなく、黄色い車両が中心です。この黄色い車両にもVIEのロゴが入っており、空港会社が所有し、運営しているようです。

日本の場合、各航空会社が機材を準備して、運用しているのと対照的です。そのため、航空会社のロゴが入っていますよね。

色々と「大人の事情」がありそうですが、素人が考えると、空港運営会社が一括して機材の準備と運用を行う方が、各航空会社が各々に機材を準備するより、効率的な気がします。

最も、その分、空港運営会社に費用を支払っていると思われるので、最終的には、どちらの方がメリットが多いのかは、部外者にはわからないところです。

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September 11, 2018

空港らしい駐車場

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今日は「ウィーン国際空港の話題」をお届けしましょう。

ウィーン国際空港へのアクセスですが、以前、公共交通機関は路線バス(日本流だとリムジンバス)が中心でしたが、現在では地下にÖBBの駅にRailJetが発着するようになり、アクセスが多様するようになりました。

しかし、地元の皆さまを中心に自家用車を使う人が多いような気がします。そのため、空港規模の割には駐車場が充実しているような印象を受けます。

ターミナルビル前の駐車場(Kurzparkplätze K1、K3、K4)に加えて、ターミナルビル向かいには立派な立体駐車場(Parkhaus 3/Parkhaus 4)が、建設されています。

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さらに、その奥には、屋外の平面駐車場(Parkplatz C)も広がっています。

空港利用者の場合、荷物が多いですから、それを考えると自家用車の利用が、最も便利なのかも知れません

余談ですが、同じ空港内駐車場でも、場所によってお値段が違います。

Kurzparkplätzeが1時間4.9Euro、Parkhaus 3/Parkhaus 4が1時間4.7Euro、Parkplatz Cが1時間3.9Euroです。利便性などにより料金形態を変えているところは、実に合理的です。

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さて、先日、ウィーン国際空港を訪れた際、敷地内にスーパーマーケットBILLAがあるParkplatz Cで、興味深い看板を見つけました。


皆さまもご経験があるかも知れませんが、巨大な駐車場の場合、自分が止めた場所がわからなくなってしまうケースがあります。

Feriも、オーストリアではありませんが、屋外の臨時駐車場で、自分が止めた場所がわからず、右往左往した経験があります。

そこで、常設の駐車場では、駐車場所を記号や番号で指定するなどの対策がとられますが、Parkplatz Cでは、通常の記号の他に「愛称」が付けられていました。

その愛称がいずれも航空機に関係するもの。「William E.Boeig」は、現在、世界的な航空機メーカーとなっているボーイング社の創業者のお名前です。

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September 05, 2018

オーストリア航空のプレミアムエコノミークラス搭乗記

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今日は「オーストリア航空日本線の話題」をお届けしましょう。

今回の日本線再就航で話題を集めたのが、ビジネスクラスとエコノミークラスの間に新設された「プレミアムエコノミークラス」。

同社のホームページから購入すると、割安なエコノミークラスに比べて、結構な金額になります。

という訳で、Feriにはご縁がないと思っていましたが、先日、マイレージサービスの特典航空券でウィーン-成田間に搭乗した際、有償アップグレードで搭乗する機会がありました。

日系航空会社でも、当日、空席がある場合、空港でエコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへ有償アップグレードできるケースがありますが、オーストリア航空の場合、Web Check-inの際、選択できるようになっています。

当初は、おとなしくエコノミークラスで日本へ行く予定でしたが、特典航空券で出費が少なかったこともあり、片道だけ利用してみることにしました。

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ただ、既に通路側は埋まっており、選択できる座席が少なく、最前列の10Eになってしまいましたが‥

日本線に投入されているB777-200ERのプレミアムエコノミークラスの座席配置は、横2―4―2で、3列。定員は24名です。

余談になりますが、通常、ビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスの境は、トイレやギャレーなどにするケースが多いのですが、オーストリア航空の場合、ビジネスクラスの席数を確保するため、プレミアムエコノミークラスの前に1列だけビジネスクラスがあります。個室みたいな雰囲気で、ちょっと変わっていますね。

なお、オーストリア航空は、日本線はプレミアムエコノミークラスが好調と発表しています。

参考までに日本航空が国際線で使用しているB777-200ERの場合、横の座席配置は2-4-2ですが、5列設定されており、定員は40名です。

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全日空の場合、国際線ではB777-200ERは運用していませんが、ストレッチタイプのB777-300ERの場合、横の座席配置は2-4-2で3列。定員は24名です。

当日、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスは、ほぼ満席でしたが、隣のF席は空席のまま出発しました。これはラッキー。

最前列席なので、個人モニターは肘掛けに入っています。そのため、若干、小型。これはやむを得ません。AVシステムに関しては、画面をタッチして操作する方式ですが、シートの肘掛け下にコントローラーが内蔵されています。

このコントローラーで照明、AVプログラムの音声などをコントロールすることができます。さらにゲームのコントローラーも兼ねています。ただ、AVプログラムの選択は、コントローラーではなく、画面をタッチして行う方式のようです。

シート幅、シートピッチはエコノミークラスよりも広くなっており、その分、肘掛けにドリンクなどを置くスペースがあります。ただ、狭いので、注意して使う必要はありますが‥

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また、USB電源に加えて、AC電源も肘掛けからとることができます。そして、備え付けのヘッドホンは、ビジネスクラスと同じノイズキャンセリング式のもの。

この他、フットレストも付いています。個人的な感想ですが、座席そのものについては、日系航空会社のプレミアムエコノミークラスの方が、工夫されており、居住性は良いと思います。

ちなみにオーストリア航空の場合、シートの最大幅48.3cm、最大リクライニング角度40度だそうです(Feriが測った訳ではありません)。

欧米の航空会社では、離陸前に上級クラスではウェルカムドリンクがサービスされることがありますが、今回、プレミアムエコノミーでも実施されていました。しかも、ガラスのグラスで‥ これはちょっとビックリ。

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August 10, 2018

番外編 エアバスA350XWB搭乗記

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今日は「飛行機の搭乗機」をお届けしましょう。

最近、ヨーロッパの航空会社で日本線に力を入れているフィンエアー。各国の航空会社が乗り入れを希望する羽田へは就航していませんが、何と夏ダイヤでは成田-ヘルシンキ間がダブル・デイリー(毎日2便)。

この区間にはJALも飛んでいるため、何と、毎日3便が飛んでいます。その他、愛知、関西、福岡の各空港からヘルシンキへのフライトが設定されています。

そんなフィンエアーの最新鋭機材がエアバスA350-900です。正式にはエアバスA350 XWB (Airbus A350 XWB) 型と言いますが、同機はA300型やA330型/A340型の後継機としてエアバス社が発売した新世代中型ワイドボディ旅客機です。

ちなみにXWBとは、「eXtra Wide Body」の略です。エアバスのワイドボディ機は、A300からA340まで、真円の胴体断面を採用していました。

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ところがA350XWBは、ダブルバブル断面を採用し、キャビンの快適性が向上されました。ちなみにキャビン部分の半径は2.98mで、エコノミークラスの場合、9列配置が可能です。

一方、貨物室部分は従来のエアバス社ワイドボディ機と同じ半径2.82mとなっています。

A350XWBには、機体サイズにより800型(最終的に開発は中止)、900型、1000型があります。フィンランド航空が採用しているのは、900型です。アメリカ・ボーイング社のB787のライバルに当たる機材ですが、A350XWBの方が若干、大きいのが特徴。

そのため、日本航空のようにボーイングB777の後継機として採用する航空会社もあります。

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前置きが長くなりましたが、先日、日本へ行く際、チケットの値段が安かったため、フィンランド航空を利用しました。ダブルデイリーなので、正規航空券でも結構、安い値段で出る日があるようです。

日本航空のB787型には何回か登場しているので、比較する意味でも興味深いフライトとなりました。同社は2015年10月、ヨーロッパの航空会社で初めてA350XWBを受領しました。

ちなみに現在、日本線にはA350-900以外にA330-300も使用されています。フィンエアでは、A340の後継機としてA350-900を導入しています。四発機よりも双発機の方が、燃費が良いという理由です。

さて、ウィーンからヘルシンキまでもフィンエアの利用。機種はヨーロッパではおなじみのA320なので、別段、コメントすることはありません。

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July 24, 2018

オーストリア航空 日本線は「冬眠」します

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今日は「オーストリア航空 日本線の話題」をお届けしましょう。

日本線再会後、皆さまの関心が高かった「冬スケジュールの運行」ですが、7月19日、ルフトハンザグループから具体的な運行計画が発表されました。

結論から申し上げると、「冬期は運休」となります。やはり季節運行でした。冬眠sleepyですね。

夏スケジュールでは、10月27日まで運行しますが、それ以降は運行休止となり、再開は2019年3月末の予定となります(具体的な運行開始日は、現時点では発表されていません)。

現在のスケジュールは、ご存じのように週5便。ウィーン発51便が月・火・水・木・土・日の運行(ウィーン発17時45分、成田着11時55分。日曜日は13時40分発、成田着7時50分)。

成田発52便が月・火・水・金・土の運行(成田発13時35分、ウィーン着18時35分着)です。

2019年のスケジュールも週5便ですが、曜日による時刻変更はなくなるようです。

2019年運航スケジュール
OS51便 ウィーン17時45糞発、成田11時55着 (月、火、木、金、日)
OS52便 成田13時35分発、ウィーン着18時35分着 (月、火、水、金、土)

機材は、現在と同じボーイングB777-200が使用されます。

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July 19, 2018

オーストリア航空が「World Airline Awards 2018」で部門賞を獲得

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今日は「オーストリア航空の話題」をお届けしましょう。

毎年、この時期になると発表される「SKYTRAX World Airline Awards」。これはイギリスを本拠地とする航空業界調査・格付け会社SKYTRAX(スカイトラックス)社が、1999年以来行っている航空業界を対象に行っている顧客満足度調査に基づく、格付けです。

一節によると、同社は1800万人に登る乗客に対してアンケート調査を行っている模様です。

第三者機関により評価されたとして、自社の優位性をアピールするために活用する航空会社が多数存在します。

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さて、「World Airline Awards 2018」で、オーストリア航空(AUA/OS)は、ヨーロッパで優れた地上と機内でのサービスを表彰する「ヨーロッパベストエアラインスタッフ部門」(Best Airline Staff Service in Europe)と、「ベストビジネスクラス機内食部門」(Best Business Class Onboard Catering)で、それぞれ1位を受賞しました。

さて、実際に利用された皆さまのご感想と一致しているでしょうか。ビジネスクラスの機内食に関しては、ご存じのようにDO&COが担当しており、機内ではスカイシェフがサービスするのが有名です。

最近、Feriは同社のビジネスクラスにはご縁がないので、コメントのしようがありません(笑)。

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ただ、ビジネスクラスとエコミークラスの格差が、著しいのは、すでにご紹介したとおりです。

ヨーロッパベストエアラインスタッフ部門」の方ですが、これは「ヨーロッパのエアラインの中で」という話。

まぁ、極端に悪くはありませんが、きめ細かいサービスが当たり前と考えている日本のお客さまにとっては、“この程度で1位なの?”という感想をお持ちの方が多いかと思います。

このあたり、評価するお客さまの「基準の違い」があるような気がします。

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June 13, 2018

オーストリア航空60周年記念塗装機搭乗記

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今日は、とりあえず路線復活した「オーストリア航空日本線の話題」をお届けしましょう。

先日、急きょ、オーストリア航空52便に乗ることになりました。直前でもエコノミークラスでも安いカテゴリーSのチケットが確保できたのは幸いでした。

日本からオーストリアへ戻るOS52便については、出発当日の朝、「Flightradar24」を見ると、OS51便で「どのシップが日本へ向かっているか」がわかります。便利な世の中になったものです。

早朝、Webサイトでチェックすると「OE-LPF」。何と60周年記念塗装機が51便に投入されているではありませんか。

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Feriがウィーンに戻るのに合わせて、オーストリア航空が配慮してくれる訳はなく、単なる偶然です。

成田国際空港ほ使用ゲートは37番でしたので、チェックイン後、セキュリティチェックとイミグレーションを通過後、ターミナル2のANAラウンジへ向かう途中、機材をチェック。あの独特の塗装のBoeing 777-2Q8/ERが駐機していました。

12時55分から優先搭乗が始まりました。Feriはエコノミークラスですが、スターアライアンス・Goldなので、優先搭乗の対象になっています。

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以前はGold会員の場合、本来、追加料金が必要なエコノミークラスの非常口席が空いている場合、追加料金なしで割り当ててくれたのですが、最近は「収益性優先」で、このサービスはなくなってしまいました。

という訳で通路側のG席を選択しました。

先日、このブログでもお伝えしたように、事前に座席指定を行うと別途「座席指定料金」がかかりますが、Web Check-in開始後は、指定料金は不要。

速攻で、通路側を押さえました。Feriは、通路側を選択する際、横9列配置の場合CやHを選びません。これは、万が一、満席になった場合、お隣2人のお客さまの出入りを邪魔する形になるからです。

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May 26, 2018

Bundesheerの戦闘機問題

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今日は「オーストリア連邦軍の戦闘機にまつわる話題」をお届けしましょう。

アルプスの小国オーストリアは、ご存じのように永世中立国で、独自の軍隊を保有しています。

隣国とは陸続きであるため、いわゆる陸軍(地上部隊)が主力です。しかし、航空部隊(空軍)も存在します。

オーストリアの場合、自国に戦闘機を製造する航空機メーカーがないため、過去、いずれも輸入によって整備しています。

永世中立国であったことから、スウェーデンのSAAB105やSAAB35“ Draken”などを使っていました。主力戦闘機であったSAAB“ Draken”については、当初、後継機として同じSAABのGripenを導入する予定でしたが、最終的にはEurofighters Typhoon Tranche 1(ユーロファイター・タイフーン トラッシェ1)に決まりました。

この機種選定には、色々な話題があります。

当初、オーストリアはSAABからGripenを導入する約束をし、スウェーデンから中古のDrakenを受領していました。しかし、オーストリアが趣旨替えをしたため、スウェーデンが対抗措置としてDrakenのメンテナンス費用を正規料金に引き上げます。

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オーストリアは対抗策として、スイスからリースしていたアメリカ製戦闘機F-5Eと入れ替える形でDrakenを引退させました。

また、主力戦闘機Eurofighters Typhoonは当初24機が導入される予定でしたが、2002年の大洪水による支出増加で計画が変更。

また、導入時期が2007年まで延期され、さらに調達奇数も15機まで削減されています。調達は2007年からはじまり、2009年に完了しました。

なお、Eurofighters Typhoonは段階的に改良されており、オーストリアが導入したTranche 1 Block5は完全作戦能力を持った機体です。

ただし、悪天候時や夜間に標的機に安全に接近し、視覚で捉えるシステムが弱いとされています。また、自己防衛システムにも難点があると言われています。

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従って、今後、継続使用する場合、各種システムをアップグレードする必要があるようです。

ところで、オーストリアにはSAAB105という練習機を保有しています。復座の練習機です。

しかし、外部に武装を取り付けることで、軽攻撃機としても使用できます。現在、15機を保有していますが、1970年から72年にかけて導入された機体なので、2020年には老朽化により退役を迎えます。

そこで、オーストリア政府では、SAAB105の後継機をどうするかが、議論の対象になっています。

元々、所有している戦闘機が少ないため、SAAB105も有事の際は、攻撃機として使用することを前提にしているため、後継機は純粋な練習機ではなく、戦闘機の調達が視野に入っています。

現在、候補になっているのはEurofighters Typhoon、SAAB Gripen、F-16C Fighting Falconの3機種。

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May 25, 2018

航空会社の収益性向上策に思う

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今日は先日、再就航したオーストリア航空に関連して「航空会社の収益性向上策の話題」をお届けしましょう。

オーストリア航空の「日本線の再就航」に当たって、メディアの取材を受けたルフトハンザグループで、オーストリア&スロバキア地区セールス担当シニアディレクター・シュテファン・リンハルト氏と、ルフトハンザ ドイツ航空の日本・韓国支社長を務めるドナルド・ブンケンブルク氏が興味深い発言をしています。

まず、成田線の観光需要と商業渡航需要の比率については、“正確な数字は言えないが、明らかに観光が大きい。ウィーンは観光に魅力的な都市だ”(リンハルト氏)と述べています。

また、プレミアムエコノミーについて、ブンケンブルク氏は、“何年か前にルフトハンザがプレミアムエコノミーを導入した際、ツアー客に売れた。オーストリア航空も同様で、ツアーでエコノミーからのアップグレードが期待でき、予約も順調だ”と述べています。

オーストリア航空の担当者ではなく、ルフトハンザの担当者がメディアの取材に応じるところが、正直、現在のオーストリア航空の位置づけを示しているような気がします。

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Feriの予想どおり、観光需要をメインに考えていることが良くわかります。ただ、団体が多くなると、運賃のディスクカウントが行われるので、収益性の向上という観点からは、頭が痛いかもしれません。

ところで、最近は、各航空会社とも手数料を支払う必要がない自社ホームページからの予約・発券が基本になってきましたね。

さらに、航空会社自身が発券する正規ディスカウント航空券にも色々な種類が出てくるようになりました。これらは、いずれも「収益性の向上」を視野に入れた施策だろうと思います。

現在、ヨーロッパはベストシーズンなので、基本的に航空運賃は高めに設定されるケースが多いですが、ホームページで確認するとオーストリア航空の場合、Economy Saverでは各種税金込みでも往復12万円以下というお値段のようです(日本発券の場合)。

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さらに、海外の航空会社では、予約だけしておくことが不可能なケースが多く、予約即決済が普通になっています。

そして、最も安い運賃の中には、払い戻し不可(ただし、税金は預り金なので、これは払い戻し対象)という設定も増えているのは、皆さまもご存じのとおりです。

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