September 27, 2019

番外編 “お客さまは直ちに降機して頂きます”

201909240001今日はFeriが出張から戻る際、航空機内で体験した出来事です。ただし、関係方面に迷惑がかかる可能性があるので、場所などは特定できないようにぼかしてご紹介します。また、写真も「イメージ」で、記事の内容とは直接、関係はありません。ご了承ください。

Feriは、10代後半に「スカイメイト」という制度を利用して航空機に搭乗して以来、現在まで、延べ2500回強、航空機に搭乗しています。

幸い事故に遭ったことはなく、トラブルと言えば、気象条件の悪化に伴う代替空港への着陸、遅延による乗り継ぎ不可能、オーバーブッキング、荷物の積み忘れ程度です。

日本では、航空会社は、運送業であると同時にサービス業という意識が強く、海外のようにチェックインカウンターで暴言を吐くお客さまに対して警備員を要請して、拘束するという例は見たことがありません。

また、機内でのトラブルでも、海外では搭乗拒否、降機命令を素早く出すことがあるようですが、日本では、余り聞いたことがありませんでした。

が、まさかFeri自身が、その当事者になるとは‥

201909240004某地方都市への出張を終え、東京へ戻る時のことです。某地方空港から羽田行きの最終便を利用しました。最終便といっても、地方空港なので19時台と、決して遅くはありません。当日は、満席だったようです。

航空会社のラウンジでパーソナルコンピューターを広げて出張の整理をしていると、まもなく優先搭乗が始まるというアナウンスが入りました。ラウンジを出て、ゲートで待機。ゲートは二つあり、同時に優先搭乗が始まりました。Feriが並んでいたゲートの反対側のお客さまが先に登場され、Feriは2番目でした。

Feriが機内に入ると、隣の席(窓側)には先に優先搭乗したお客さまが着席しており、上部の荷物入れには、そのお客さまの荷物が2個は入っていました。

Feriは荷物入れの機体後部側に荷物を入れたのですが、扉が閉まらないため、先客の荷物を若干、前方に移動させようと手をかけた瞬間に「オレの荷物に触るな」とすごい剣幕で怒鳴られ、かつ左手を捕まれました。その剣幕に押されて、一瞬、後ろに下がったほどです。

201909240002すぐさま一部始終を目撃していた客室乗務員が間に入って、件のお客さまに「お客さまお辞め下さい」と毅然とした態度で制止したため、それ以上の暴行は受けませんでした。ただ、険悪な雰囲気であったため、怒鳴ったお客さまとFeriを一旦、離して客室乗務員がFeriに事実確認を行いました。

「私は一部始終を見ていましたが、お客さまは手を捕まれましたね。お怪我はありませんか?」

Feriが「腕は捕まれましたが、怪我はしていません」と答えるとその場で「機長の承認を得た上で、暴行を働いたお客さまには降機して頂きます」という判断を下しました。

直ちに、空港の地上責任者も駆けつけてきましたが、当日は男性職員がいなないため、降機命令に納得できない件お客さまが抵抗することが心配で、Feriは警察官の派遣を要請しました。これ以上、出発が遅れると他のお客さまに迷惑がかかりますので‥

201909240005実際、羽田空港に到着後、鉄道やバスを利用して、帰宅する人が大多数ですから、10分の到着遅れが尾を引いて、自宅に到着するのが1時間近く遅れることがあります。それだけに、事態を早く収集したいという気持ちが働きました。

その後、空港派出所の警察官1名が到着し、機内でFeriに対して簡単な事情聴取があり、結果的に件のお客さまは大騒ぎすることなく降機されました。

一般的に騒ぎ出す男性の多くは、自分より立場が弱い人に対して高圧的に出るケースが多いので、警察官が来ると、おとなしくなると言われています。

その後、警察官から、被害届を出す場合、あなたも降機して警察へ同行して欲しいという指示がありましたが、最終便で、かつ翌日、東京で仕事がある関係で、それは難し旨を説明。客室乗務員の方が、間に入って頂いて、場合によっては後日、証言をする旨を警察官に伝え、Feriは無事、搭乗予定便で帰路につきました。ただ、満席の便でしたが、隣は空席のまま‥

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September 25, 2019

日本の空を飛ぶオーストリア製航空機

201909250020昨日お伝えしたThomas Cook社倒産のニュースですが、実はドイツのチャーター便を中心とした航空会社Condor Flugdienst GmbHも、現在は同社の傘下に入っています。以前はルフトハンザの子会社だったのですが、2003年、ルフトハンザがThomas Cookに株式を売却し、親会社が変わったものです。

フランクフルトに本社があり同空港でも、同社の機材を多く見かけました。Thomas Cook社の倒産により、Condorはどうなってしまうのでしょうね。ちょっと心配です。

201909250001さて、今日は「スポーツ航空の話題」をお届けしましょう。

オーストリアやドイツはスポーツ航空が盛んです。Feriが夏に訪れているLungauにもスポーツ航空用のFlugplatzがあります。谷間で上昇気流に恵まれているため、グライダーのフライトには最適なようで、天気の良い日には上空を優雅に飛んでいます。

ただ、登録ナンバーを見るとドイツ国籍が多いようです。グライダーには、エンジンがついているモーターグライダーと、動力を持たないグライダーがあります。

動力を持たないグライダーの場合、軽飛行機かモーターグライダーで牽引してもらい、上空へ舞い上がります。一定の高度に達したところで、牽引綱を外して、グライダーが単独でフライトを行い、Flugplatzへ戻ってきます。場合によっては、離陸したのとは別のFlugplatzに着陸するケースもあるようです。

201909250011うまく上昇気流をつかむと、かなり長い距離を飛行することもできるとか‥ちなみに左の写真はLungauのFlugplatzに着陸するモーターグライダーです。機体も基本的にはドイツ製が多いようです。

さて、先日、友人が日本の某航空祭で、グライダーのデモフライトを見たのですが、その際のアナウンスが、“今日、フライトをしている機材はオーストリアとドイツ製です”と言っていたという情報をくれました。

この話を聞いてFeriはビックリ。ドイツ製のグライダーはわかりますが、オーストリア製のグライダーが日本の空を飛んでいるという話は、恥ずかしながら、初めて聞きました。

201909250003そこで、ちょっと調べたところ、友人が目撃した機材はモーターグライダーで、オーストリアのDiamond Aircraft Industries GmbH(本社はWiener Neustad)が製造しているDiamond HK36シリーズであることがわかりました(右の写真です)。

同社は、1981年に創業を開始した会社で、モーターグライダーを始め、軽飛行機、フライトシミュレーターなども開発・製造しています。現在、カナダと中国に拠点があります。現在のChairmanはBin Chen氏、CEOはFrank Zhang氏です。

201909250010ただ、2000年代に入って、事業拡大が祟って経営危機に陥り、2016年、Diamond Aircraft Canadaを中国系の企業に売却して再建を図っているようです。

日本でも純民間用の航空機を製造・販売している会社は非常に少ないだけに、オーストリアで航空機を製造している会社があるとは、ちょっと意外な気がしました。

Diamond HK36ですが、1980年代に開発されたモーターグライダーで、機体はグラスファイバー製、総重量770kg、ターボチャージャー付きのRotax 914エンジン(115 hp)を装備しており、グライダーの牽引が可能です。シリーズ累計で900機以上が製造されているベストセラーです。

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September 06, 2019

AIRPOWER19 - Österreichs größte Airshow

201909050005日本では、今週末(9月7日、8日)、千葉県幕張でRedBull AirRaceの最終戦が行われます。今まで、世界各地を転戦していたRedBull AirRaceですが、観客動員が伸び悩んでいることなどから、2019シーズン途中で、打ち切りが決まったようです。

その最終戦が、CHIBAというのは、何とも皮肉なもの。

今日は「オーストリアでは珍しい航空ショーの話題」をお届けしましょう。

9月6日と7日、シュタイヤマルク州Zeltwegにあるオーストリア連邦軍Hinterstoisser基地で「AIRPOWER19」が開催されます。

201909050012この航空ショーは、オーストリア連邦軍がシュタイヤマルク州とRedBullと協同で開催するものです(開催費用を3者で分担負担)。費用がかかるため、毎年、開催することは困難で、前回は2016年開催でした。

ちなみに連邦軍は、軍人のリクルーティング(オーストリアは徴兵制を採用していますが、パイロットなどは職業軍人ですから)が目的で、シュタイヤマルク州はインバウンド需要を狙っています。

日本と異なり、ヨーロッパで開催される航空ショーは、自国の航空機だけでなく、海外からデモンストレーションチームや各種航空機が参加するのが常。今回は、約200機が参加する予定です。

通常、この手のイベントは日曜日が入るのが普通ですが、金曜と土曜の開催。これは、もしかしたら教会への配慮かもしれません。

201909050003

ミサが終わった午後からのフライトディスプレイならば良いのですが、今回は朝から夕方まで通しで行われます。何しろ、それなりに騒音が発生しますから‥

もちろん、全機がフライトディスプレイ(展示飛行)を披露する訳ではありませんが、フライトディスプレイは9時から始まり、4のセクションに分けて、18時まで行われます。

一般の方にも人気が高いデモンストレーションチームですが、今回は、空軍と民間の双方から、以下のチームが参加します。

-Frecce Tricolori(イタリア空軍)

-Patrouille Suisse(スイス空軍)

-Patrulla Águila(スペイン空軍)

201909050002-The Flying Bulls(民間)

-Luftstreitkräfte(オーストリ連邦軍)

-Breitling Jet Team(民間)

-Team Blanix(民間、グライダーのアクロバットチーム)

-Krila Oluje (Wings of Storm、民間、クロアチア)

-RED BULL Aerobatic Triple(民間)

-Czech Aerobatics Team(民間)

-Red Bull Skydive Team(民間、スカイダイビングチーム)

201909050001この中で、何と言っても一番人気は、ヨーロッパの三大チームの一つである「Frecce Tricolori」でしょうね。イタリア人らしい破天荒な展示を披露します。Feriも、その昔、イタリア国内で「Frecce Tricolori」のデモフライトを観たことがありましたが、イタリア人の熱狂ぶりには、参りました。

このほか軍用機では、Eurofighter Typhoon(オーストリア連邦軍)、Boeing F/A-18 HORNET(スイス空軍)、Saab 105OE(オーストリア連邦軍)、Northrop F-5(スイス空軍)、Lockheed Martin F-16(ギリシャ空軍)、Saab JAS-39 GRIPEN(ハンガリー空軍)、Aero L-39 Albatros(民間)、CASA C-101 Aviojet(スペイン空軍)などがフライトディプレイを行うことになっています。

201909050011オーストリア連邦軍では、AIRPOWER19の開催に合わせて、Eurofighter Typhoonにスペシャルマーキングを施しています。気合いが入っていますなぁ。

こちらでは、ビンテージ航空機を使ったヘリテイジフライトも盛ん。特にオーストリアでは、RedBullが、ビンテージ航空機を多数所有しているため、意外と多く、フライトを披露します。Douglas DC-6B、Lockheed P-38L LIGHTNING、Chance Vaught F4U-4 CORSAIR、Boeing PT-17 STEARMANなどなど‥

現役の軍用機も含めて、日本ではお目にかかることができない航空機が多数。

201909050013また、フライトディスプレイを披露しない地上展示にも、興味深い航空機がラインナップされています。例えば、TORNADO(ドイツ連邦軍)、Saab 105OE(オーストリア連邦軍)、Mig-29 FULCRUM(スロバキア空軍)、Lockheed Martin F-35A LightningⅡ(米軍だと思いますが‥)。

ステルス戦闘機F-35Aが、オーストリアで公開されるのは、初めてかもしれません。

この他、各種ヘリコプター(S-70 BLACK HAWK、Agusta Bell AB-212など、いずれもオーストリア連邦軍)や輸送機(AIRBUS A400M ATLAS)、早期警戒機(E-3A)、哨戒機(P-3C Orion、P-8 Poseidon)ビンテージ航空機(Antonov AN-2、Douglas DC-6B、Jakowlew YAK-11 MOOSEなど)も展示されることになっています。

地上展示機の中には、フライトディスプレイを行うものもありますが、地上展示だけという機種も‥

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September 03, 2019

番外編 日本航空A350-900型就航初便搭乗記

201909020010 なぜか「オーストリア航空の搭乗記」は、コンスタントにアクセスがある当ブログ。今日は番外編として9月1日に国内線に就航した日本航空の最新鋭機A350-900型の話題をお届けしましょう。

日本も9月に入ると夏休みも終わった心機一転という感じでしょうか。実はFeriも9月に新しい仕事が始まるため、日本へ戻りました。週明けに福岡への出張があり、前日、移動だったため、せっかくなので9月1日の日本航空A350-900型の初便(317便)に搭乗しました(出張なので、予約変更が可能な運賃を洗濯したため、予約がとれました)。その時の様子をご紹介しましょう。

201909020011日本航空は、今まで、アメリカ製の航空機を主に使ってきました。JASと一緒になった際、一時的にエアバスA300型を使っていた時期がありますが、機材統一のため、早々に引退。その後、大型機は再びアメリカ・ボーイング社に統一されました(地方路線用の小型機は除きます)。

2013年、日本航空は現在の主力大型機であるB777-200型、300型の後継機として、何とビックリエアバスA350-900型(18機)と1000型(13機)の導入を決定。

201909020009900型はB777-200型の代替えとして国内線に、1000型はB777-300ER型の代替えとして国際線に投入すると発表されました。

日本では、エアバスを比較的多く導入していたのは全日空だっただけに、皆さん、結構、驚きましたね。ちなみに全日空は、逆にボーイング社が開発中のB777型の最新モデルの導入を決定しています。今回、エアバスが日本に入り込むため、かなり有利な条件を提示したのでは‥というウワサもありましたが‥

初号機(JA01XA)は、今年6月にフランス・トゥールーズの工場から日本に到着し、訓練を続け、9月1日、羽田-福岡線に就航となりました。

今回、国内線に投入されたA350-900型ですが、座席数はファーストクラス12席(2-2-2配置)、クラスJ(2-4-2配置)94席、普通席(3-3-3配置)263席の合計369席。

201909020008当日、初便となったのは羽田発12時10分の317便です。羽田空港では搭乗ゲート付近で就航セレモニーが行われましたが、日本航空の仕切りが悪く、ゲート前は大混乱でした。

一般的に、この手のセレモニーではプレスエリアと一般エリアを完全に分離し、一般の方は後ろに下げるのが基本なのですがね‥制限エリア内なので、甘く見ていたのでしょうか‥

セレモニーが終了し、搭乗する際には、袋に入った記念品が全員に配布されました。

201909020007ちなみに記念品は、搭乗証明書、A350型のリーフレット、ステッカー、バゲージタグ(A350型にも使われている帝人のカーボン素材製とのこと)、モデルプレーン、絵はがきなど。一度、倒産した会社にしては太っ腹ですね。

機内に入ると、今までとは違った落ち着いたカラーリングが印象に残りました。日本をイメージした配色だそうです。Feriは、依然、フィンエアのA350-900型に搭乗したことがありますが、当然、カラーリングが異なるので、かなり印象が異なります。

201909020006 日本航空が導入したA350-900型は国内線用ですが、乗客用のサービスシステムが充実しています。まず、全クラス全席に電源コンセント(AC100V)と充電用USB端子、個人用モニターが設置されています。

従来から導入されていた機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」も無料で提供。しかも、従来は離陸してからしか使用できなかったのですが、今回は地上滑走が始まった段階から使えるようになりました。が、当日は不調で、接続ができなかったようです(Feriは試していません)。

個人用モニターでは、映画、ビデオ、ニュース、ルートマップ、機外映像などを楽しむことができます。また、どういう仕組みなのかはわかりませんが、映画などは、次回、搭乗時に途中から楽しむことができるようになっているようです。

201909020002最近は、スマートフォンやタブレットの普及で、機内で自分が持ち込んだ端末で、自分好みの映像や音楽を楽しむ人が増えているので、果たして、このサービスが、どの程度、お客さまに受け入れられるかは、ちょっと疑問です。

ただ、電源は助かりますね。特にコンセンは大歓迎。最近、電源はUSBだけというところが増えていますので‥

なお、最前列席も壁にモニターが取り付けられているため離陸前から映像を楽しむことができるようになりました。

そして、搭乗するとモニターに座席番号が表示されていました。これならば座り間違いは少ないですね。なお、今回はクラスJに搭乗したので、写真はその座席とキャビンです。

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August 08, 2019

水難救助訓練を実施

201908080001今日は「水難救助訓練の話題」をお届けしましょう。

日本も夏の時期になると海や川で「水の事故」が発生し、消防、海上保安庁などの救助隊が出動することがあると思います。

7月下旬、ザルツブルク州Bockhartseesで、連邦軍が水難救助訓練を実施しました。日本で言うところの「災害派遣訓練」です。

通常、オーストリアでは救急ヘリコプターが活躍しています。しかし、今回は湖畔にある建設現場で山崩れが起き、多数の作業員が湖に流されたという想定でした。

そのため、今回は連邦軍のヘリコプターを使い、救助隊を事故発生現場に搬送。ダイバーが行方不明者の捜索に当たりました。

201908080002このようなケースでは、救助隊やボートを含む救助機材を現場にいち早く投入することが、人命救助の鍵を握るため、ヘリコプターを投入した訳です。連邦軍の公式写真では、中型ヘリコプターBell 212が使用されていました。

オーストリアの場合、山岳地帯に湖があるため、道路でのアクセスには制限があります。それを考えるとヘリコプターの効果的な運用は必須かもしれません。

また、オーストリアでは救急活動は消防とは別の組織が担当していますが、今回は写真を見ると民間の水難救助スタッフも参加し、連邦軍部隊との連携を確認したようです。

大規模な水難事故が発生しては困りますが、このような訓練を通じて、万が一の事態に迅速な救助活動が行われることで、多くの人命が救われることになるでしょう。

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July 23, 2019

番外編 ドイツ鉄道の旅客機?

201907230005今日は番外編として、私が移動中、「ドイツの空港で見かけた旅客機の話題」をお届けしましょう。

その前にヨーロッパの航空業界に関するニュースから‥先日、2017年5月に2度目の経営破綻したイタリアのフラッグキャリア・アリタリア航空の再建計画案が提出され、再建スポンサーが明らかになりました。

主体となるのはフェッロヴィーエ・デッロ・スタート(イタリア鉄道、FS)。これに加えて空港や高速道路の運営を行うインフラ運営会社アトランティア、スカイチームのデルタ航空、イタリア財務省の4者だそうです。

現地の報道によると、出資比率はフェッロヴィーエ・デッロ・スタートとアトランティアが35%ずつ、デルタ航空とイタリア財務省が15%ずつ。

フェッロヴィーエ・デッロ・スタートは民営化されていますが、ÖBBと同じく全株式を政府が保有している特殊会社。株主構成上は、イタリア政府が主導権を握る形となるようです。

201907230001ただ、鉄道会社が航空会社の経営に関与することで、イタリア国内の長距離輸送で大きなシェアを握ることになります。その結果、独占禁止法に抵触する可能性があり、まだまだ一悶着ありそうです。

さて、以前、日本からオーストリアへ戻る途中、フランクフルト・アム・マイン空港で写真のようなB737-800型機を見かけました。

尾翼にはドイツ鉄道のロゴ「DB」が描かれています。そして、機体後部には「Im Zug Zum Flug」の文字が‥さらに通常、航空会社名が入る部分にはDB BAHNという文字も入っています。

機体の塗装パターンが、オーストリアの国旗を連想させるのがご愛敬。ちなみに登録番号(レジストレーション)はD-ATUCでした。

201907230003後日、登録番号を手がかりに、「謎の機体」の素性を調べたところ、ドイツの大手旅行代理店TUI(Touristik Union International)グループ傘下のTUI航空(TUI Airlines)の機材であることがわかりました。

TUIはドイツ国内のみならず、ヨーロッパ各地にランドオペレーター、ホテル、航空、クルーズ、小売店などの子会社を多数持つ、世界有数の旅行・観光関係企業グループ。

LCCであるTUI航空もその一つですが、単一の航空会社ではなく、ヨーロッパや北アフリカに本拠地を置く複数の航空会社の共同ブランド名です。

ドイツに籍を置く同機は、TUIフライ・ドイッチュラント(TUI fly Deutschland)に所属しています。同社の拠点はハノーファー空港で、定期便とチャーター便の運航をしていまる。同社のフライトナンバーですが、X3から始まります。

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July 13, 2019

上空からインターネット 機内Wi-Fi使用レポート

201907100002今日は「航空機内のサービスについての話題」をお届けしましょう。

最近は多くの航空会社が機内インターネットサービスを導入しているのは、皆さまもご存じのとおりです。

実は、今のブームが来る前、2004年にボーイング社の一部門であったボーイング・コネクションが機内インターネットサービスをはじめたのですが、その時は、利用者が少なく、結果として、途中でサービス打ち切りとなりました。

利用者が少なかった理由ですが、「航空機で移動中まで拘束されなくない」というものだったとか‥

その後、インターネット接続とは別に、機内で様々なビデオサービスを提供する機内Wi-Fiが導入されるようになりました。

これに合わせて、新しい会社が航空機からのインターネットサービスを開始。多くの航空会社が、再び機内インターネット接続サービスをはじめました。

特にスマートフォンの普及が、機内Wi-Fiサービスとインターネット接続サービスの利用者急増につながっているようです。

201907100001機上からのインターネット接続サービスは、原則として地上の基地局を使うのではなく、通信衛星を使うため、それなりのコストがかかります(アメリカ国内の場合、地上基地局を使うサービスもあるそうです。また、両者を組み合わせる方法もあるとか‥)。

ちなみに衛星通信用のアンテナは機体上部に設置されており、常に衛星を追跡しているそうです。まぁ、実際にはフェアリング(カバー)がかかっていますから、アンテナが動く姿は見えませんが‥

日本国内の場合、日本航空と全日空が導入していますが、現在はいずれも無料で利用可能となっていますね。Feriも、日本国内の出張時、タブレット端末で使ってみますが、メールの受信や通常のホームページ閲覧程度でしたら、十分、実用になります。

また、回線状態が良ければ、動画の閲覧も可能でした。

201907100004機内インターネット接続サービスを提供している会社は、複数社ありますが、アメリカのGogo Inflight Internetや、日系のPanasonic Avionics Corporationが提供しています。

現在、オーストリア航空は、親会社のルフトハンザと同じFlyNetというシステムを導入しています。ただ、ヨーロッパ内も含めて、有料です。

日系航空会社でも、さすがに国際線になるとコストがかかるため、機内Wi-Fiは無料ですが、インターネット接続に関しては有料です。そのため、Feriは今まで利用したことはありませんでした。

しかし、マイレージ上級会員の場合、国際線インターネット接続サービスの無料クーポンが提供されるケースがあります。という訳で、今回、この無料クーポンを使い、タブレット端末で試してみました。

国内線よりも若干、手間取りましたが、無事、クーポンコードを入力して、無料でインターネットにつながりました。

まずは、自分のブログ「オーストリアこぼれ話」を表示。日本からフランクフルトへ戻る機内で、自分のブログを読むことができるというのは、不思議な感覚です。

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May 17, 2019

航空運賃雑感

201905160001今日は「日欧間の航空運賃雑感」です。

先日、ちょっと別件で原稿を書くため「Feriがオーストリアをはじめとするヨーロッパを訪問したときの記録」を探しました。

Feriが初めてヨーロッパを訪問したのは1979(昭和54)年。当時は、個人向けの割引航空運賃は存在しませんでしたので、観光では添乗員が引率する団体旅行が中心でした。いわゆる旅行会社が主催するパッケージツアーです。

また、これとは別に会社や組織が主催する団体旅行(視察旅行など)もありました。ただ、いずれも団体行動が要求されるため、個人的にやりたいことがある場合は不向き。

そんなニーズに対応するため、航空券と宿泊をセットにしたフリータイムのツアーが、航空会社系旅行会社から販売されるようになったのも、その頃です。

201905160002ちなみにFeriが1979年にヨーロッパへ行ったときは、「某教職員団体視察旅行」に往復だけ便乗させてもらうという「裏技」。もちろん大手旅行代理店が正式に発売していたチケットですが、一般には広く宣伝はされていません。

「海外旅行通」の中で、知られていたエアーオンリー(略称はエアオン)という種別です。

余談ですが、この時の利用航空会社はルフトハンザのアンカレッジ経由でした。ところが、他社のDC-10の事故で、同機が世界的に運行停止になってしまいました。そのため、出発直前に南回りに変更となりました。

その後、色々な旅行会社が、往復航空券だけを販売するようになりました。形の上ではパッケージツアーですが、実際には添乗員などは不在で、空港の指定集合場所でチケットを受け取り、後はご自由に‥というパターンです。

201905140003ただ、当時は、電子チケットなどが存在しなかった時代なので、全てIATA仕様のチケットを受け取っていました。今回も調べものをしていたら、懐かしのIATA航空券控えが出てきました。

さて、問題はお値段です。1979年の場合、6月下旬から7月上旬までの旅行で、航空運賃は265000円でした。この時は、フランクフルトで件の教員団体と別れて自由行動。そして、集合場所はパリの指定ホテルでした。

その後、1980年は301000円、1981年は285000円、1982年が323000円と推移していることがわかりました。

ちなみに、1981年当時、某大手旅行会社から提示されたプランは、エールフランス(パリ往復)が45日以内で285000円、日本航空(パリまたはロンドン往復)が11日~15日で295000円、KLM(パリ、ローマ、ミラノ、アムステルダム往復)が45日以内で275000円、SAS(パリ、ロンドン、フランクフルト往復)が3週間以内で285000円となっていました。

201905160005検討対象外でしたが、パキスタン航空利用のフランクフルト往復(もちろん、南回り)というのもありました。

出発日に関しても、実はデイリーではなく、曜日限定でした。これは通常の団体を優先させていたためかと思われます。

それが、規制緩和により航空会社が自社で格安航空券を販売する時代になり、状況が一変したのは、皆さまもご存じのとおりです。

当たり前ですが、ホールセラーと呼ばれる卸業者を経由して航空券を販売する場合、航空会社は手数料を支払う訳です。直接販売すれば、その手数料は不要。

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March 30, 2019

大型旅客機A380の製造打ち切りに思う(下)

201903270003昨日に引き続き「旅客機の話題」です。

昨日はご紹介できませんでしたが、中型機や小型機が多いウィーン国際空港で、抜群の存在感を発揮しているエミレーツ航空のA380の写真をトップに持ってきました。

そう言えば、写真のような特別塗装機も飛来してきたこともありますね。しかし、エミレーツ航空はA380を、何と109機も保有しているのですから、びっくり仰天です。

また、双発のB777も138機保有しており、どちらも「世界最大の保有数」を誇っています。さすがにオイルマネーは違います。

201903270001さて、現在、航空会社が最も重視するのは採算性です。つまり、いかに経費を削減した上で、定期便を満席で運行するかということ。

そのため、各社とも燃費の良い新型機の導入を急いでいる訳です。そういう意味では、新型機を買えず、増備も中古というオーストリア航空は気の毒です。

また、収益性の高いビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスの座席数を増やし、事実上の「お荷物」であるエコノミークラスの座席を少なくするのは、世界的な傾向のようです。201903270017<>p業界では、ロードファクター(有償座席利用率)を高めることが喫緊の課題になっています。

かつてB747が日本とヨーロッパの間を結んでいた時代、エコノミークラスは200席以上あるのが当たり前でしたが、現在、B777-300で150席弱、B787で100席強になっています。

201903270007逆に燃費の良い中型機の導入によりポーランド航空のワルシャワ線、全日空のウィーン線など、従来では採算性が問題視されていた路線の開設につながっています。

また、フィンエアは、繁忙期には成田―ヘルシンキ間に毎日2便、就航させています。普通に考えれば、大型機1機の方がコストが安くすみそうですが、逆に状況に応じて、便数を調整するという技を使うことで、採算性の向上を図っているようです。

このような背景から、特殊な背景がある中東の航空会社以外は、A380を持てあましているのは事実のようで、ルフトハンザドイツ航空も、先日、一部の売却を発表しました。

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March 29, 2019

大型旅客機A380の製造打ち切りに思う(上)

201903270015

何とか「だましだまし」ブログの更新を継続中です。

今日は「旅客機の話題」をお届けしましょう。

先日、エアバスが誇る超大型機A380の製造打ち切りが発表されました。アメリカのボーイングはB747-8の旅客型を一応製造していますが、最近は航空会社からの発注もなく、A380の製造打ち切りは、事実上、「4発仕様の大型旅客機の終焉」を意味するもので、感慨深いものがあります。

かつてFeriが初めてヨーロッパへ行った時、長距離路線の多くは、B747に代表される4発機の牙城でした。例外的に3発のDC-10やL-1011なども使用されていましたが、圧倒的に4発機が存在感を示していました。これは航続距離と飛行の安全性が大きな要因だったと言われています。

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オーストリア航空が日本線開設に当たり、投入した双発機A310などは例外的でした。もっとも、その後、オーストリア航空も4発のA340に切り替えたのは、皆さまもご存じのとおりです。

それが技術革新により航空機の信頼性が向上し、洋上を含む長距離路線でも、今では燃費の良い双発機、B777、B787、A350などが主流となりました。正直、30年前には双発機で太平洋を横断するなど、思いも寄りませんでした。

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特に日本航空は一時期、世界で最も多くのB747を運航していた実績があっただけに、同社から4発機が姿を消してしまったというのは、経営破綻という要因があったとはいえ、信じられない思いです。

今や日本を代表するエアラインに成長した全日空も、B747を保有していましたが、やはり運航経費の関係からB777などに置き換え、現在では国内線、国際線ともに引退しています。

右の写真は、新東京国際空港時代の写真ですが、日本航空、全日空のB747-400が並んでします。これが日常的な光景でしたね。

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なお、日本国内で最後まで残ったB747の旅客型は、現在は航空自衛隊が運航している政府専用機。

ただ、これも先日、後継機のB777-300と交代しています。

天皇皇后両陛下もご搭乗になる政府専用機が、双発になるのですから、これも時代の流れと言えそうです。

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ただ、貨物用としては向いているため、貨物専門の航空会社ではB747貨物専用機を運用しているところは多いようです。

B747の開発当初、将来、旅客機は超音速機に移管すると言われており、その時、速度の遅いB747は貨物機に転用することを前提に設計されていたとか‥

日本でも日本郵船グループの日本貨物航空(NCA)が現在もB747-8を運用しています。

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