June 05, 2018

Volksoper“Gasparone”Premiere Report(下)

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今日は、“Gasparone”休憩後の後半をお届けしましょう。

第二幕
冒頭、舞台上にアップライトピアノが設置され、ピアノ伴奏で市長が「私もかつては若者だった」と自分の青春を歌います。

この場面、Gerhard Ernstさんの存在感が抜群。客席からも、盛んに拍手が送られました。ただし、この名場面については、公式写真が入手できませんでした。ぜひ、実際の舞台でお楽しみください。

その後、ルイージが、一通の手紙を持って来る。そこには「息子を誘拐した、身代金一万リラを持って来い。ガスパローネ」と書いてありました。

「そんな大金はない」という市長に、カルロッタはその金を用立てしたのでした。

そこに「よそ者」が現れ、「深紅のパラを持って来ました美しき婦人よ」と歌います。ベノッツォが身代金を持って花婿を引き取りに行きます。

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「よそ者」はカルロッタと二人になると、「シンドゥルフは金目当てで結婚しようとしているのです。でも、私は心から貴女を愛しています」と告白します。

カルロッタも彼に惹かれますが、彼女は、自分の気持ちとは裏腹に「お黙り下さい、私は聞く耳を持ませんわよ」と歌うのでした。

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そこに、ベノッツオが戻って来て、シンドゥルフォ救出には失敗したいきさつを話します。

実は身代金は彼がネコババしてしまったのです。市長は憲兵隊を率いて自ら息子の救出に向かう。

客席後方から合唱団扮する憲兵隊が登場。観客にガスペローネに関する情報を入手するためのチラシを配ります。

憲兵隊が客席から退場すると、後半の見せ場「よそ者」の歌う舟唄「蒸し暑い夜に」 の場面になります。

実際にモーターボートに乗って登場。歌い終わるとボートは、なぜか宙を舞います。

暗転で3幕に移ります。


第三幕
ソーラは、ベノッツォがまた夜に家を空けたので、「何をしていたの」と夫を追求。ここで、彼は密輸にかかわっていたことを告白します。

彼女は、他の女のところに行っていなかったのでほっとして、夫婦の仲良い二重唱へ。さすがイタリア‥

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June 04, 2018

Volksoper“Gasparone”Premiere Report (上)

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オペレッタ・ファンの皆さま、お待たせしました。2017 /18シーズンの最後を飾る新演出オペレッタがカール・ミレッカー作曲の「Gasparone」です。

最近、Volksoperでは上演されることがなかったため、Feriは観たことがありません。

1884年1月26日にアン・ディア・ウィーン劇場で初演が行われましたが、改作、編曲が多いのが特徴。

ちなみにロガーティ版は場所がシラクーサ、ステファン版はトラーパニ、旧フォルクスオーパー版はピッツォラートと、シチリア島内であるものの、場所が違う上に、登場人物や芝居の内容もだいぶ違うそうです。ある意味、「何が定番」なのかはっきりしない作品。

今回の制作陣は、以下のメンバーです。

-指揮:Andreas Schüllerさん

-演出:Olivier Tambosiさん

-舞台装置:Andreas Wilkensさん

-衣装:Carla Caminatiさん

-振付:Stephan Brauerさん

今回、演出を担当したOlivier Tambosiさんは、Volksoperでは「アナテフカ」の演出を担当しています。

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そして、Premiumの出演者は、以下のとおりです。

-Carlotta(カルロッタ):Mara Mastalirさん

-Baboleno Nasoni(パポーレ・ナゾーニ、市長):Gerhard Ernstさん

-Sindulfo(シンドゥルフォ、パポーレ・ナゾーニの息子):David Sitkaさん

-Der Fremde(よそ者、実はシチリア総督):Sebastian Geyerさん

-Luigi(ルイージ、よそ者の連れ):Christian Grafさん

-Benozzo(ペノッツォ、旅籠の亭主):Marco Di Sapiaさん

-Sora(ソーラ、ペノッツォの女房):Johanna Arrouasさん
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-Massaccio(密輸業者):Wolfgang Gratschmaierさん

-Petruccio(密輸業者):Josef Luftensteinerさん

-Benito(密輸業者):Franz Suhradaさん

-Calvazzi(密輸業者):Daniel Ohlenschlägerさん

最近、Volksoperでは定番の休憩1回バージョンで、上演時間は2時間30分(休憩を含む)でした。

なお、最近は「プログラム」に日本語のあらすじが掲載されていましたが、今回から日本語のあらすじがなくなりました。これは、ちょっと残念。という訳で、後半はあらすじをご紹介します。

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June 01, 2018

Feriの独断と偏見による「夏のオペレッタ情報」

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5月の当ブログですが、やはり「オーストリア航空日本線復活」関連の記事へのアクセスが最も多かったようです。それだけ皆さまのご関心が高いということなのでしょう。

問題はオペレッタやオペラが新シーズンの佳境に入るウィンターシーズンの運行スケジュール。しばらくは様子見ですね‥

さて、6月に入り、通常の劇場は2017/18シーズンの最終月です。そして、7月からは、各地で音楽フェスティバルが始まります。

という訳で、6月最初の話題は、Feriの独断と偏見による「2018年夏のオペレッタ情報」をお届けしましょう。

Seefestspiele Mörbisch
やはり「夏のオペレッタ」と言えば「Seefestspiele Mörbisch」でしょうね。60年の伝統を誇る舞台ですが、Serafinさんが引退してから、正直、魅力が半減。内部もゴタゴタ続きのようで、ちょっと心配です。

2018年はご存じのようにカールマンの名作「Gräfin Mariza」(伯爵令嬢マリッツア)。Premiere は7月12日で、8月25日が千秋楽です。都合21公演上演されます。

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すでに大型舞台装置の建設も始まっており、記者会見では舞台装置の概要も紹介されています。巨大なヴァイオリンが舞台中央に設置されるようで、何やら嫌な予感が‥綺麗な舞台に仕上がってくれることを期待しましょう。

タイトルロールのGräfin MarizaはVida MikneviciuteさんとJulia Kociさんのダブルキャスト。Fürst PopulescuはHorst Lamnekさん、Baron Kolomán ZsupánはAndreas SauerzapfさんとChristoph Fillerさん、Graf Tassilo von Endrödy-WittemburgはAlexander GellerさんとRoman Payerさん、
Lisa, Tassilos SchwesterにはKaterina von BennigsenさんとRinnat Moriahさん、Fürstin Božena Cuddenstein zu Clumetz には何とビックリMelanie Hollidayさん、Penižek, KammerdienerにはFranz Suhradaさんなどが起用されることが発表されています。

ダブルキャストは、どちらが出演するかは、当日にならないと決まらないことも多いので、後は運任せ。Julia KociさんのGräfin Marizaを観てみたい気がします。

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May 14, 2018

路面電車の車内でコンサートののプロモーション

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今日は「コンサートPRイベントの話題」です。
日本でもイベントのPRのため、色々なアイデアが実施されますが、5月9日の朝、路面電車D系統の車内で、オペレッタショーのプロモーションが行われました。

当日、オペレッタショーに出演するソリストのIldiko RaimondiさんとHerbert Lippertさんが、路面電車D系統の車内で歌を披露して、ショーのPRを行ったそうです。

一時、普通の格好をしたオーケストラメンバーが、街中で当然、演奏をはじめるフラッシュモブが流行りましたが、まぁ、その変形のようなものでしょうか。

しかし、突然、車内でオペレッタの名曲を歌い出したら、いくらウィーンとは言え、お客さまもビックリするでしょうね。

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もちろん、このプロモーションはWiener Linienの全面的な支援を得て行われたものなので、いわゆる「闇ライブ」ではありません。

Wiener Linienとしては、各種コンサートの鑑賞には、公共交通機関を利用してほしいという思いがありますから、利害が一致したというところでしょうか。

当日、PRしたのは「O-Mia」(Operette made in Austria)というガラコンサート(オペレッタショー)で、5月15日と16日の両日、Wiener Stadthalle.で開催されます。

このコンサートですが、名前からもわかるようにJohann Strauss、Carl Michael Ziehrer、FranzLehárなどがオーストリアで作曲したオペレッタのアリアを上演するものです。

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May 07, 2018

Bühne Baden2018/2019プログラム

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各劇場の新シーズンプログラムが発表され、皆さまもスケジュールを色々とご検討中かと思います。

夏公演がある関係で、他の劇場よりも2018/19公演のプログラム発表が遅いBadenですが、Webサイトにプレスリリースが掲載されていました。BadenもDirectorが替わって、新しいカラーが出てきたような気がします。

また、今回は2018年10月から2019年9月までを2018/19シーズンと設定し、冬劇場、夏劇場の公演が同時に発表されました。

オペレッタ
STADTTHEATERで行われる公演では、オペレッタは3作品が取り上げられます。

ZIGEUNERBARON(ジプシー男爵、2018年12月15日Premiere)
ヨハン・シュトラウスの作品。聴かせる素晴らしい楽曲が多い作品です。以前、Volksoperで上演された作品では、フィナーレで全員が英霊となって戦場からウィーンへ戻ってくると言う演出でした。Badenは、まともな演出になるでしょう(期待して‥)。

出演者ですが、Graf Peter HomonayはThomas Weinhappelさん、Conte CarneroはThomas Zistererさん、Sándor BarinkayはSebastian Reinthallerさん、CzipraはBea Robeinさん、SaffiはRegina Rielさんらが起用されます。

12月に6公演、1月に7公演、上演されます。なお、シルヴェスターの公演(2回公演)にも選ばれました。

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DIE GESCHIEDENE FRAU(離婚した女、2019年1月19日Premiere)
1907年にウィーンで初演されたレオ・フィルの作品です。どんな作品なのか、Feriは知りません。

Karel von LyssewegheにはMatjaž Stopinšekさん、JanaにはMaya Boogさん、Pieter te BakkenskjilにはHelmut Wallnerさんらの名前が挙がっています。

2019年1月に3公演、2月に6公演、3月に4公演、上演されます。

SALON PITZELBERGER(2019年4月12日Premiere)
オッファンバックの作品ですが、Feriはどんな作品なのか知りません。Julius von PitzelbergerにHelmut Wallnerさん、Ernestine von PitzelbergerにAlice Wagingerさんが起用されます。

公演は4月12日と13日の2回だけです。

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May 06, 2018

番外編 Staatsoperette Dresden 2018/19プログラム

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最近、オペレッタでは、今ひとつ魅力的な作品がかからないオーストリアに対して、勢いが良いのがドイツ。
郊外から念願の旧市街の新劇場へ引っ越したシュタットオペレッタ・ドレスデンの2018/19シーズンプログラムが発表になりました。

オペレッタ・プレミア
DIE SCHÖNE GALATHÉE(美しきガラテア、2018年10月27日Premiere)
スッペ作曲のオペレッタで、ウィーン・オペレッタの黄金時代幕開けとなった作品です。「伝説の時代」のキプロスを舞台とした作品です。

オッフェンバックの「美しきエレーヌ」にあやかった作品とも言われています。来シーズン、オペレッタのプレミアは、本作品だけとなりました。

レパートリー・オペレッタ
基本的に前シーズンにPremiereを行った演目がレパートリーとして残ります。なお、定番オペレッタの「Die Fledermaus」(こうもり)が、来シーズンは外れることになりました。また、「ORPHEUS IN DER UNTERWELT」も外れています。

IM WEISSEN RÖSSL(白馬亭にて)
オーストリアを若干、馬鹿にしたような演出ですが、楽しい作品に仕上がっています。
9月から11月にかけて10公演、上演されます。

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DIE CSÁRDÁSFÜRSTIN(チャールダーシュの女王)
これからPremiere(6月30日)が行われるため、新演出の仕上がりはコメントできず。来シーズンは9月から2019年4月にかけて11公演、上演されます。

CANDIDE(キャンディード)
「キャンディード」はLeonard Bernsteinの作品ですが、Dresdenではオペレッタという位置づけで上演されます。来シーズンは10月から2019年6月にかけて7公演、上演されます。

FRAU LUNA(ルーナ夫人)
Paul Lince作曲のベルリン・オペレッタです。2019年2月から7月にかけて13公演、上演されます。

MARÍA DE BUENOS AIRES(ブエノスアイレスのマリア)
Horacio Ferrerの作品で、音楽はアルゼンチンの作曲家でバンドネオン奏者のAstor Piazzollaのものが使われています。「Tango-Operita」と名付けられています。
この作品は、通常の劇場ではなく、座席配置が異なる特別な会場で上演されます。2019年3月と5月に都合8公演、上演されます。

DIE LUSTIGE WITWE(メリーウィドウ)
来シーズン、Volksoperからは消えてしまいましたが、Dresdenでは健在です。2019年5月から7月にかけて9公演、上演されます。


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April 27, 2018

Oper Graz 2018/19シーズンプログラム発表

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4月24日、Oper Grazでも来シーズンのプログラムが発表されました。さっそく、概要をご紹介することにしましょう。なお、Oper Grazも基本的に1ヵ月単位でプログラムを変更するシステムです。

オペラ
新演出は、以下の作品です。
Cavalleria rusticana/Pagliacci(カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師、2018年9月29日Premiere)
多くの劇場で一緒に上演される作品ですね。Pietro Mascagni とRuggero Leoncavalloの作曲です。

Salome(サロメ、2018年11月10日Premiere)
Richard Straussの出世作として知られた作品。

Martha(マルタ、2019年1月12日Premiere)
Friedrich von Flotow作曲の楽しいオペラ。Volksoperでも上演されていた時期がありましたので、ご存じの方も多いでしょう。

König Roger(ロジェ王、2019年2月14日Premiere)
Karol Szymanowski(カロル・シマノフスキ)作曲のオペラで、12世紀のシチリア国王ルッジェーロ2世を題材にしたものです。

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Luchia di Lammermoor(ランメルモールのルチア、2019年3月23日Premiere)
ドニゼッティ作曲のベルカントオペラ。「狂乱の場」があることから、タイトルロールのルチアには高度な歌唱力と演技力が要求されますね。ルチアにはAna Durlovskiさんの名前が挙がっています。

Oberon(オベロン、2019年5月9日Premiere)
Carl Maria von Weber作曲のオペラですが、コンサート形式での上演です。

この他、レパートリーとしては、以下の作品が取り上げられます。

Tosca(トスカ)
Giacomo Pucciniの代表作。登場人物が沢山死ぬ重厚な作品ですね。

Der Barbier von Sevilla(セビリアの理髪師)
Gioachino Rossini作曲の楽しいオペラ。

この他、芸術大学と協同の3つの小編「Hotel Elefant」、「Mario und Zauberer」、「Die Enthauptung von Johannes dem Täufer」が上演されます。

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April 12, 2018

速報 Volksoper 2018/19シーズンプログラム発表

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4月12日、10時(現地時間)、Volksoperが2018/19シーズンのプログラムを発表しました。

例年ですと国立歌劇場のプログラム発表後になるのですが、今年は国立歌劇場が19日発表になったため、Volksoperが先行する形になりました。なお、2019年はVolksoper創立120周年という記念イヤーです。

オープニングは2018年9月1日にArne-Carlsson-Parkで行われる野外コンサート「Fest 120 Jahre Volksoper Wien」です。指揮はAlfred Eschwéさんが務めます。

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普通はプレミア中心に紹介するのでしょうが、「オペレッタにはまっている男」ことFeriにとっては、レパートリーも含めてオペレッタに「何が上演されるか」が最大の関心事。

という訳で、オペレッタを中心にご紹介します。

まず、サプライズが2つ。良いニュースは、Feriの願いが叶ったのか「Die Csárdásfürstin」が新演出で上演せれることが決まりました。

逆にショックだったのが、最近、集客で苦戦していた定番オペレッタの1つ「Die Lustigewitwe」(メリーウィドウ)が消えてしまったことです。

Feriの知る限り、演出改定時に上演されなくなったことがありましたが、いきなり上演打ち切りというには、珍しいと思います。Feriが最初に観たオペレッタだけに、これは非常にショックです。さて、1シーズンのお休みで復帰するのかどうか、気になるところです。

なお、シーズンを通して上演されるオペレッタは鉄板の「こうもり」だけで、後の作品は期間を限定した上演される方式になっています。これは、出演者確保の関係かと思われます。

○オペレッタ
プレミアは2作品です。
オペレッタ・プレミア
Die Csárdásfürstin(チャールダーシュの女王、2018年9月16日Premiere)
Feriがオペレッタには本格的にはまった作品がカールマンの代表作である「Die Csárdásfürstin」。Sándor NémethさんのFeriに魅せられました。

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すでにSándor Némethさんは晩年でしたが、逆に若手の恋を成就させる「粋なおじさま」を見事に体現しており、私も「あのような粋なおじさまになりたい」との思いが強くなりました。
すでに主要なキャストも発表されています。

指揮はAlfred Eschwéさん。演出はPeter Lundさん。この方はVolksoperでは「Frau Luna」 (2013年)と「Axel an der Himmelstür」(2016年) の演出を手がけています。だいたい舞台の雰囲気は想像がつきます。

主なキャストは、以下のとおりです。

-Leopold Maria von und zu Lippert-Weylersheim:Robert Meyer
-Anhilte, seine Frau :Sigrid Hauser
-Edwin Ronald, beider Sohn:Lucian Krasznec
-Anastasia Komtesse Eggenberg:Juliette Khalil
-Eugen Baron Rohnsdorf:Christian Graf
-Boni Graf Káncsiánu」Jakob Semotan
-Ferenc Ritter Kerekes, genannt Feri Bácsi」Boris Eder
-Sylva Varescu:Elissa Huber
-Sándor von Kiss:Nicolaus Hagg

タイトルロールのSylvaにはゲストとしてドイツ出身のElissa Huberさんが起用されます。現在、Konzert Theater Bernのアンサンブルで、Sylvaは初めて演じるようです。

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February 20, 2018

“DER OPERENBALL” Premiere Report(その3)

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今日は休憩後の後半です。

○第2幕:舞踏会会場
休憩後の第2幕は、OPERENBALL会場ですが、別にVolksoperをイメージしているような感じはありませんでした。以前の演出でも回り舞台を上手に活用していましたが、Logeへの入り口が並んでおり、どのように参加者を交通整理するかがオーバーケルナーの「腕の見せ所」という感じで楽しかったのですが‥

が、そもそもVolksoperにはStaatsoperと異なり、逢い引きに利用するLogeが少なく、設定が成り立ちません。そのため、LOTOに出てくるようなボール状のオブジェが舞台上で回転していました。

また、途中までは手前にスクリーンが降りており、怪しげな雰囲気全開。まぁ、そういった詮索や野暮というものでしょうね。

1幕でサロンになった雑誌がPLAYBOYだったので、2幕もナイトクラブのような雰囲気です。

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冒頭、毎回、OPERENBALLで、ハリウッド女優を同伴して出席することで有名なおじさまRichard Lugnerさんの「そっくりさん」が登場。その後、有名人が次々と来場します。

更にConchita Wurstさんの「そっくりさん」も舞台袖から登場。ファンのサインに応じます。まぁ、わかりますが、本筋とは違うところで盛り上げようとするのは、正直、痛々しい感じが‥

一応、ストーリーに関しては、2幕は、ほぼオリジナルどおりですが、後半が異なっています。ケルナーの数が少なく、男性なのにバニーガールのような妙なコスチューム。本来、逢い引き目的でLogeを使うお客さまのために、密会中のロジェに飲食物を届ける時、ケルナーは、中の様子を直接見ては行けないという掟があるようです。

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では、どうするか。実は銀のお盆を鏡代わりにして、後ろ向きに出入りするのです。この様子も、2幕では、別の意味で見所だったのですが、今回は、そういった粋な演出はカット。

オーバーケルナー(給仕長)のPhilippが、逢い引きのカップルが、バッティングしないよう、一応、仕切っています。

Henriは会場で待っています。そこへばら色の仮面舞踏会用のドレスを着たHeleneがやってき、早々にHenriとロジェにしけ込みます。

ただし、Heleneは仮面を付けているので、Henriは相手がHeleneだとはわかりません。ここで、Heleneが有名な「シャンブル・セパレへ行きましょう」を歌います。本来は脇役のHeleneが、最も有名なアリアを歌ってしまうというのが、ホイベルガーのサプライズ。

その後、Theophilが、踊り子のFéodoraをつれてやってきます。ちなみに、この時だけ、Theophilは妻と離婚して独身という、自分に都合の良い設定にしています。

TheophilとFéodoraのカップルも、さっそくロジェにしけ込むのですが、Féodoraが高価な飲食物をたくさんオーダーし、Theophilの懐が寂しくなります。

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浮気の証拠を押さえるため、友人夫婦がパートナーを交換する形で、PaulとMargarete、TheophilとAngelikaがカップルを組み、会場にやって来て、ロジェにしけ込みます。

今回は、舞踏会会場前で待ち合わせをしていたようです。

Heleneはもちろん、MargareteとAngelikaも、仮面舞踏会のドレス(ドミノ服)でやってくるのですが、髪型も含めて衣装がまったく同じなので、誰が誰だかよくわかりません。まさに、男女が入り乱れて怪しい雰囲気になっていきます。ここでAngelikaは「約束の時計がある」を歌います。

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しかし、ロジェで「あわや」というタイミングで、TheophilとPaulがオーバーケルナーのPhilippに呼び出されてしまいます。実は、女性陣が、“あらかじめ、きわどいタイミングになったら、ベルを鳴らすので男性達を呼び出して欲しい”という「根回し」をPhilippにしていたのです。

ベルが鳴り、GeorgとPaulが呼び出されている間にMargareteとAngelikaが入れ替わり、「本来の夫婦」になるのがオリジナルですが、今回はちょっと違います。


このタイミングで、GeorgとPaulが会場ではち合わせ。“何だ、君も来ていたのか”という感じ、パートナーを探し出します。

GeorgとPaulは、会場内でドミノ服の女性を見つけてアタックするのですが、それは自分が連れてきたパートナーではなく、Heleneなのです。その際、ドミノ服を傷つけてしまうことが、3幕での展開に関係します。Heleneへのアタックを物陰からチェックするMargareteとAngelika。

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浮気の証拠を目撃した二人は、早々に会場を後にします。また、Heleneも何とか2人を振り切り、会場を後にするのでした。

前演出では、2幕の最後は、バレエ団も登場し、ロジェの廊下で、仮面舞踏会の参加者全員がギャロップを楽しく踊って幕となっていましたが、今回は会場でFéodoraがロデオの馬にまたがって大盛り上がり。その周りには怪しげな人物が多数。その中にはTheophilとHenriの姿も‥

本編と関係のない皆さんも、妙な格好で多数、出演します。なぜ、舞台をVolksoperにしたのかと言えば、他の歌劇場で、こんな乱痴気パーティをしている設定にしたら、クレームの嵐になるからでしょうね。

なお、このオペレッタによってシャンブル・セパレが、パリ・オペラ座のロジェを指すことが、ウィーン子に広く知られるようになったと言われています。

なお、今回、第2幕は40分ほどでした。

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February 19, 2018

“DER OPERENBALL” Premiere Report(その2)

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今日は「Der OPERENBALL」の登場人物をご紹介から。

Theophil Schachtelhuber(オリジナルはThéophile Beaubuisson):ご年配ですが、女性に目のないおじさま。「まじめそうに見えて、実は女性に目がない」という演技ができると際立ちます。何しろ若い愛人をつれてオペラ座舞踏会に来るのですから‥ 

今回は年金生活者という設定です。2008年にはベテランのRudolf Wasserlofさんが起用されていましたが、今回はFeriお気に入りのオペレッタ歌手の一人Kurt Schreibmayerさんが起用されました。劇中ではTheophilという名前で呼ばれていました。

Palmyra Schachtelhuber(オリジナルはPalmyra Beaubuisson):Angelikaの伯母です。夫のTheophilと一緒に生活していまが、夫を尻に敷いている「まじめなおばさま」という想定。基本的にお芝居が中心なので、ベテランのオペレッタ歌手(アルト)か、役者さんが起用されます。

今回、正に、この役にピッタリのHelga Papouschekさんが起用されました。このコンビが抜群だったのは言うまでもありません。

Paul Wimmer(オリジナルはPaul Aubier):カーニバルの休暇を利用して、妻のAngelikaと一緒にオルレアンからパリに来ている想定ですが、今回はオーストリアの地方(Klagenfurt)からWienに来ました。なお、銀行員という想定になっています。

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PaulとAngelikaは若夫婦という設定なので、若手ではつらつとした演技ができるテノールのオペレッタ歌手が起用されます。オペレッタなので、ユーモラスな演技もポイントです。2008年にはJörg Schneiderさんが演じましたが、今回はMarco Di Sapiaさんが起用されました。

Angelika Wimmer(オリジナルではAngèle):Palmyraの姪です。夫のPaulは絶対浮気などしない完璧な夫だと思っている「箱入り娘」です。オリジナルでは、パリではなく、オルレアンという地方都市に住んでいることも影響しているようです。

逆に“夫は出張が多くて可哀相”と同情しています。Paulと同じく、若手ではつらつとした演技ができるソプラノのオペレッタ歌手が起用されます。今回はKristiane Kaiserさんが起用されました。

Georg Pappenstiel(オリジナルではGeorges Duménil):パリに住まいを持つ、今回のホストファミリーです。新興成金という設定です。

そのため、今回は、最近Wienで流行の高級タワーアパートに居を構えています。単独で歌う部分に加えて、演技も重要なので、テノールのオペレッタ歌手が起用されます。今回は、最近、オペレッタでも主役に抜擢されることが増えたCarsten Süssさんが起用されました。

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Margarete Pappenstiel(オリジナルはMarguérite):Georgの妻。男たちの浮気を疑っている女性です。男たちの浮気を証明するための仕掛けを提案するキーパーソン。単独で歌う場面に加えて、演技も重要なので、キャスティングが難しい役です。ソプラノのオペレッタ歌手が起用されますが、今回はUrsula Pfitznerさんになりました。

Helene(オリジナルではHortense):Pappenstiel家のお手伝いでスプレットです。「こうもり」のアデーレと一脈通じる役と言っても良いでしょう。恋人のHenriが浮気をしていないか確認するため、Margarete達が考えた仕掛けに一口乗るところなど、意外とちゃっかりしています。

スプレットなので、歌だけではなく、演技力も問われます。ソプラノのオペレッタ歌手が起用されます。本演出では、2幕の後半からストーリーの鍵を握るキーパーソンになります。そういう訳なのか、アンサンブルではないSieglinde Feldhoferさんが抜擢されました。

Henri(名前はオリジナルと同じ):オリジナルでは海軍士官候補生で、Schachtelhuber夫婦の甥にあたります。今回は、スタイルから見るとミュージシャンのような格好をした若者でした。役柄は男性ですが、オペレッタでは通常、メゾソプラノの女性歌手が起用されます。「こうもり」のオルロフスキーと同じ「ズボン役」です。今回はAmira Elmadfaさんが起用されました。

オペラ座の給仕長Philipp(オリジナルはPhilippe):2幕で浮気者同士が鉢合わせするのを調整する重要な役割があります。という訳で、お芝居が上手なBoris Ederさんが起用されました。

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Féodora(名前オリジナルと同じ):踊り子で、Theophilの浮気相手です。2幕の舞踏会の場面だけに登場します。二幕ではTheophilとのやり取りがポイントです。今回は、こちらもFeriお気に入りのオペレッタ歌手Martina Dorakさんが起用されました。踊りながら歌う場面があるので、まずは妥当なキャスティングでしょう。

オリジナルでは、登場人物の名前はフランス風、場所もパリであるにも関わらず、皆さん、オーストリアなまりのドイツ語で話している…ウィンナ・オペレッタらしい「不思議な世界」が舞台だったのですが、今回は舞台がWeinになったので、こういった矛盾は解消されています。

それでは、「あらすじ」に沿って、見どころをご紹介しましょう。完全ネタバレですから、楽しみにしている方はご覧にならない方がよいかもしれません。

○第1幕:Pappenstiel家のサロン
序曲を少し演奏したところで、ストップ。お客さまに向けて「今回はOPERENBALLの会場がStaatsoperからVolksoperに変更になりました」というアナウンスが‥これは余計かな。

その後、本来の序曲に入ります。幕が開くと、Weinで流行のタワーアパート。正面にリフトがあり、螺旋階段で2階に上がれるようになっています。左側には窓があり、Wienの古い街並みを眺望できます。

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