December 31, 2020

今年のオペレッタを振り返って

20200112001当ブログ、恒例の「今年のオペレッタを振り返って」ですが、2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、このブログを開設して以来、最も少ない観賞回数となりました。

観たのは、いずれもVolksoperで「KÖNIG KAROTTE」(にんじん王)、「GRÄFIN MARIZA」(伯爵令嬢マリッツァ)、「DER ZIGEUNERBARON」(ジプシー男爵)のわずか3作品。「DER ZIGEUNERBARON」については、ゲネプロも観賞していますが、回数は4回‥

Feriがオペレッタにはまるきっかけになった1999年は12月の1回だけでしたが、それ以来の最低記録です。

もちろん、計画では4月に「DIE LUSTIGE WITWE」の再演をはじめ、観賞を計画していた作品は複数ありました。更に夏のフェスティバル観賞も計画に入れていましたが、いずれも公演キャンセル。

20191123006そして12月の「DER TEUFEL AUF ERDEN」Premiereもチケットを確保していましたが、予想もしなかったロックダウンによる劇場閉鎖・公演中止になり、見事にお流れ‥憎きCovid-19。

2020年に観賞した3作品ですが、「KÖNIG KAROTTE」は2019/20シーズンのPremiereと同じ演出だったので、楽しめました。

Premiereを観る前は「特殊メイクのキワモノ」のような印象でしたが、時代背景を知ることで、風刺を効かせた作品であることがわかり、Feriにとってオッフェンバックの再評価にもつながりました。

この時代の作品にスポットライトを当てたのはRobert MeyerさんをはじめとするVolksoperの功績と言えるでしょう。

Zigeunerbaron_ohp_126そして、2020年のPremiereで期待していたのが、「DER ZIGEUNERBARON」。

前演出で、フィナーレをオリジナルの脚本から大幅に改変し、大ひんしゅくを買ったことを考えると、原点回帰を果たして、まずは一安心といったところでした。ただ、演出は正直、Feriの感性には合いませんでした。

このような「定番もの」の改訂は、本当にむずかしいことを再実感した作品でもあります。

20200113002 そしてレパートリーの「GRÄFIN MARIZA」。タイトルロールのGRÄFIN MARIZAがCaroline Melzerさんが期待通りの仕上がりで、大満足。

お相手のGraf TassiloがCarsten Süssさんも、役がこなれてきてFeriの期待に応える出来映えでした。

もちろん、Zsupánの Jakob Semotan さん、LisaのJuliette Khalilさんといったブッフォ、スプレッドコンビも素晴らしく、今振り返っていても、今年、Feriが観た中でベストと言える内容。もちろん演奏もカールマンの味を生かした見事なものでした。

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December 10, 2020

訃報 Klaus Ofczarekさんがお亡くなりなりました

2020121001今日は訃報のお知らせです。Volksoperで活躍されていた歌役者Klaus Ofczarekさんが、12月6日、81歳でお亡くなりになりました。

同氏は1978年から2008年までVolksoperで1000回以上、オペラ、オペレッタ、ミュージカルに出演している方。ハウスデビューは1978年2月、「Der Vogelhändler」のBaron Weps。1990年、アンサンブル(専属歌手)になりました。アンサンブル時代の出演は1018回、そのうち11回がPremiere(世界初演1回を含む)です。

2020121003同氏はVolksoperでの30年間で、40種類以上の役を演じています。オペレッタでは、「Wiener Blut」のFürst Ipsheim、「Die lustige Witwe」のBaron Zeta、「Der Zigeunerbaron」のConte Carnero、「Eine Nacht in Venedig」のSenator Delaqua、「Walzertraum」のFürst Joachim、「Im weißen Rößl」のWilhelm Gieseckeなどに出演しています。
もちろん多芸な方なので、Volksoperでは「Hänsel und Gretel」や「Die Hochzeit des Figaro」、「Die Zauberflöte」などのオペラにも出演しています。
2020121002
ちなみにVolksoperで最も出演回数が多かったのが、ミュージカル「La Cage aux Folles」のEduard Dindon(133回)、「Der Mann von La Mancha」のDr. Carasco(71回)でした。

同氏、最後のVolksoper出演は2008年5月13日に上演された「Die Gottesanbeterin」のSigi Gross役でした。トップの写真は、その時のものです。

Feriも同氏が出演した公演を観ています。2000年11月4日、国立歌劇場の来日公演で上演された「Die lustige Witwe」のNjegus。こちらはご覧になった日本のファンも多いと思います。

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December 05, 2020

Volksoperが過去の名作をオンライン配信

2020120501例年ならば、12月5日あたりから、アドベントが本格化し、市内はクリスマスムード一色になりますが、今年は事情が大きく変わってしまいましたね。

また、Feriの予定では、今日からVolksoperの「Der Teufel auf Erden」PremiereReportをお伝えするでしたが、劇場閉鎖で公演はキャンセル。ゲネプロを含めて確保したチケットは「幻」になりました。

20201204021月7日以降も、どのような展開になるか予想ができないため、「Der Teufel auf Erden」のPremiereもどうなることやら‥

さて、今日は劇場閉鎖中の「Volksoperの話題」をお届けしましょう。

新型コロナウイルス感染拡大に関する規制延長のため、年内の公演が全てキャンセルとなった各歌劇場ですが、Volksoperでは過去の作品をオンライン配信することを発表しました。

クラシック系コンテンツ配信サイト「fidelio」を利用し、12月に以下の作品が配信されます。いずれもRobert MeyerさんがDirectorを務めている時期の作品です。

オペレッタ
「Axel an der Himmelstür」、「Die Csárdásfürstin」、「Der Zigeunerbaron」

2020120401子供向け作品
「Antonia und der Reißteufel」、「Max und Moritz」

オペラ、ミュージカル
「BaRock-Oper」、「Vivaldi – Die fünfte Jahreszeit」

スペシャル
「Tannhäuser in 80 Minuten」

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June 27, 2020

グラーツ歌劇場2020/21シーズンプログラム発表

2020062601遅くなっていたグラーツ歌劇場の2020/21シーズンのプログラムが、週末に発表されました。

さっそく、概要をご紹介しましょう。グラーツの場合、2019/20シーズンにPremiereが流れた演目を組み込んでいるのが特徴です。

○オペラ、オペレッタ、ミュージカル
オペラ「Die Passagierin」(乗客、2020年9月18日Premiere)
Mieczysław Weinbergsの作品で、2019/20シーズンにPremiereが予定されていた作品です。アウシュビッツ生存者ゾフィアポスミシュによる同名の小説を元に、元強制収容所の警備員リサと元囚人マルタの出会いを描いた作品です。

本作品は、グラーツ歌劇場の新しい主任指揮者Roland Kluttig氏が指揮を担当します。演出はグラーツ歌劇場でオペラ「アリアーヌと野獣」を手がけたNadja Loschky氏が担当します。

2020062602リサにはDshamilja Kaiser さん、マルタにはNadja Stefanoffさんが起用されます。

ミュージカル「Anatevka」(アナテフカ、屋根の上のヴァイオリン弾き、2020年10月17日Premiere)
Jerry Bockによる名作ミュージカル「アナテフカ」が新演出で上演されます。

オペラ「Madama Butterfly」(蝶々夫人、2020年11月7日Premiere)
日本のファンにも親しまれているプッチーニ作曲の名作オペラ。蝶々さんにはMarjukka Tepponenさん、ピンカートンにはMykhailo Malafiiさんが起用される予定です。

2020062603指揮はグラーツ歌劇場デビューとなるFrancesco Angelico氏が担当します。

オペラ「Die verkaufte Braut」(売られた花嫁、2020年12月12日Premiere)
スメタナの代表作で、楽しい作品です。本作品はKonzert Theater Bernとの共同制作で、Adriana Altarasさんが、グラーツ歌劇場で初めて主演、脚本、演出を担当します。

アンサンブルのTetiana Miyusさん、Pavel Petrovさん、Wilfried Zelinkaさん、Albert Memetiさん、Markus Butterさんの起用が予定されています。

2020062604オペレッタ「Die Großherzogin von Gerolstein」(ジェロルスタン女大公殿下、2021年1月16日Premiere)
毎シーズン1作品上演されるオペレッタ。2020/21シーズンでは、ジャック・オッフェンバックの「ジェロルスタン女大公殿下」が取り上げられることになりました。

日本では浅草オペラ時代に「ブン大将」として親しまれてきた楽しい作品です。当時のフランス軍政を皮肉った「パリのエスプリ」にあふれたオペレッタです。

演出はPeter Lundさん、指揮はMarcus Merkelさんが担当します。タイトルロールのジェロルスタン女大公殿下にはAnna Brullさん、イケメンの兵士フリッツにはAlexander Kaimbacherさんが起用される予定です。

オペラ「Der fliegende Holländer」(さまよえるオランダ人、2021年3月12日Premiere)
ワーグナーの大作。今回、ドイツで高い評価を得ているSandra Leupoldさんが、グラーツ歌劇場で初めて演出を担当します。

Jordan Shanahanさん、Cornelia Beskowさんらの起用が予定されています。

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June 13, 2020

#soWIENie「Film Festival 2020」開催決定

2020061306 今日は“プラーターにまもなく「Königreich der Eisenbahnen」が誕生(下)”をお届けする予定でしたが、ウィーン市から夏の風物詩、市庁舎前のフィルムフェスティバル(2020 #soWIENie Film Festival 2020 )開催についての発表があったので、こちらをお届けします。

今夏、各地の音楽祭やフェスティバルが新型コロナウイルス感染の影響で中止になっているため、Feriは「市庁舎前のフィルムフェスティバル」も中止になると思っていたのですが、運営スタイルを変えて実施することが、ウィーンから発表されました。

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、「集近閉の防止」がポイントになります。屋外なので閉鎖空間に関しては、問題ありません。主にソーシャルディスタンス確保がポイントになります。

2020061301そこで、今年の市庁舎広場は、図のように映画観賞エリアと、完全に独立した喫食エリアに分割されます。昨年まで見られたスタンド席は、「集」「近」を阻止できないため、廃止になりました。

そして、映画鑑賞エリアへの入場は「密」を避けるため、完全予約制(Webからの予約、ただし、無料は継続)になりました。

イベント会場のこのような構造により、規定の安全距離と保護対策が可能になります。12日の記者会見では、まだ正式な座席図は発表されませんでした。

当然、入口と出口は分離されます。映画鑑賞エリアへの入口はLichtenfelsgasse側にあり、ここで当日、有効な予約券が確認が行われます。

2020061305入場に際して、アルコールを使った消毒なども行われる可能性もあると思います。屋外なので入場者にはマスク着用の義務はありませんが、手洗いの徹底、咳エチケットの遵守、体調が悪い場合は、来場しないといった要請が出ています。

入場時間は映画上映開始の2時間前から。また、上演終了後、1時間以内に2箇所の出口(FelderstrasseとLichtenfelsgasse)から退出することが求められます。

なお、当日有効な入場券を所持している場合、入場後の退出、再入場は可能です。

300平方メートルのスクリーン前に設置される映画鑑賞エリアは、ソーシャルディスタンスを確保するため、500席が設けられますが、2人席と4人席のボックスにグループ化されます。何となく「椅子のある枡席」といった趣です。

この他、お客さまの安全を確保するため、様々な案内表示が設置されることになっています。

2020061302一方、ブルグ劇場側の喫食エリアについても、様変わりします。従来は、会場内に設置されているテーブルを自由に利用できるようになっていましたが、こちらもソーシャルディスタンスを確保するため、枡席状になります。

喫食エリアは、長年のパートナーであるDO&COが全体を取り仕切ります。今年のモットーは“小さいけれど良い”。こちらも500席の客席が設けられます。

営業時間は11時から深夜まで。こちらについては、予約が必須ではありませんが、主催者側は映画祭のサイトからの事前予約を推奨しています。

2020061303開演時間については、終演を合わせるためか、作品によって20時30分から21時15分までと、ばらつきがあります。

気になるプログラムですが、今年はベートヴェン生誕150周年がメインになりますが、オペレッタファンにとって忘れてはならないのはフランツ・レハール生誕150周年の歳であること。

今年のフィルムフェスティバルは、7月4日(土曜日)、ベートーヴェンのオペラ「フィデリオ」で幕を開けます。交響曲第9番をはじめ数々の作品が、週1回のペースで上演されます。

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June 08, 2020

特報 Volksoperが6月に特別公演実施

20200608013月15日以降、2019/20シーズンの全プログラムがキャンセルされたVolksoperですが、ロックダウン解除後、2020/21シーズンに向けてリハーサルが始まっています。

そんな中、Volksoperから6月中旬から下旬にかけて特別公演を実施するというアナウンスがありました。

当初、DirektorのRobert Meyerさんは、公園での野外コンサートを企画していましたが、当局から許可が下りなかったため、別途、劇場で小規模な公演を行うことにしたようです。

公演(コンサート)は全9回、各回100名の観客に制限されますが、チケットは一律15Euroです。公開ゲネプロと同じ料金ですね。やるねぇ、Robert Meyerさん。チットは6月9日から一斉発売です。

Volksoperの劇場定員は1300名弱ですから、ここで100名限定のコンサートを開催すれば、ソーシャルディスタンスの確保は十分に可能でしょう。

気になるプログラムは、以下のとおりです。
○Antonio Vivaldi「Die vier Jahreszeiten」(四季)
-6月13日(土曜日)、16時00分と18時00分(2回公演)
-6月14日(日曜日)、18時00分

○Konzert des Salonorchesters der Volksoper Wien
-6月20日(土曜日)、16時00分と18時00分(2回公演)
-6月21日(日曜日)、18時00分

○Operettenkonzert
-6月27日(土曜日)、16時00分と18時00分(2回公演)
-6月28日(日曜日)、18時00分

Feriとしては、2019/20シーズンのフィナーレに「Operettenkonzert」を持ってきてくれたことに感謝。こちらは歌手が入るのか、演奏だけなのかは、現時点では不明です。

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May 27, 2020

速報 2020/21シーズンVolksoperプログラム発表

20200527015月27日、19時45分からORFⅢで放送された「Kultur Heute Spezial」で、Volksoperの「Präsentation der Saison 2020/21」が行われました。

通常よりも1ヶ月半遅い発表ですが、さっそく、来シーズンのプログラム概要をご紹介しましょう。

ただ、歌劇場に関する新しい上演ルールが決まっていないため、今までと同じように実施されるのか、何らかの新しい規制が導入されるのかは、未定です。

2020/21シーズンですが、プレミアは10演目、再演は5演目、レパートリーは22演目となっています。今回、写真はVolksoperの公式写真をお借りしています。

シーズンのスタートは9月1日で、演目は「Die Fledermaus」に決まりました。

○オペレッタ
2020/21シーズンでは、オペレッタが全く上演されない月はありません。この点は評価できます。
プレミア
オペレッタの新作は1演目です。
-「Der Teufel auf Erden(地上の悪魔)」:2020年12月5日プレミア
Franz von Suppéの生誕200年を記念して取り上げられることになりました。1978年にカール劇場で初演が行われたスッペ後期の作品です。ほとんど上演される機会がない珍しい作品です。

最近、Volksoperのオペレッタで「定番」の演出改訂は、厳しい評価が下ることが多く、観客動員も思わしくない傾向があります。昨シーズンの「にんじん王」のように、珍しい作品の場合、過去の名演出と比較されることがないため、リスクは少ないような気がします。

そのように考えると、この演目を引っ張り出してきたのは、ある意味、正解かもしれません。

2020052711指揮はAlfred Eschwéさん、演出・舞台装置・衣装はHinrich Horstkotteさんが担当します。キャストも発表されており、HöllenknechtにRobert Meyerさん、Engel außer DienstにChristian Grafさん、Iska, TanzschülerinにJohanna Arrouasさん、 Ismail, TanzschülerにCarsten Süssさんらが起用される予定です。

再演
オペレッタの再演は2演目です。
-「DIE LUSTIGE WITWE(メリーウィドウ)」:2020年9月~10月に5公演
2019/20シーズンの再演が流れたので、横滑りです。すでに準備ができていたためか9月から10月にかけて上演されます。

2020052713きれいな舞台で、演奏も良いのですが、なぜ、かつてのような人気が出ないのか、疑問です。Hanna GlawariにはRebecca Nelsenさん、Graf Danilo DanilowitschにはAlexandre Beuchatさん、Baron Mirko ZetaにはSebastian Reinthallerさん、ValencienneにはJohanna Arrouasが起用されます。

Hanna GlawariのRebecca Nelsenさんは期待が持てます。また、Sebastian ReinthallerさんのZetaにも注目です。

-「Das Land des Lächelns」(微笑みの国)」:2021年3月~4月に8公演
2007/08シーズンにプレミアが行われました。2010/11シーズン以来、久しぶりに「Das Land des Lächelns」が戻ってきます。

2020052712Beverly Blankenshipsさんの演出は、中国カラー全開でしたね。

Prinz Sou-ChongにはSzabolcs Bricknerさん、LisaにはSophia Brommerさん、Graf GustavにはMichael Havlicekさんらの起用が予定されています。

 レパートリー
珍しく6演目がラインナップされました。
-「Die Fledermaus(こうもり)
-「König Karotte(にんじん王)」:2020年10月~11月に7公演
-「Meine Schwester und ich(姉さんと私)」:2020年12月29日~2021年1月22日に6公演
-「Die Csárdásfürstin(チャールダーシュの女王)」:2021年2月~3月に10公演
-「Gräfin Mariza(伯爵令嬢マリッツア)」:2021年4月~5月に5公演
-「Der Zigeunerbaron(ジプシー男爵)」:2021年5月~6月に8公演

オペレッタでは「Orpheus in der Unterwelt(地獄のオルフェ)」が外れました。

20200527102ただ、シーズンを通して上演されるのは「DIE FLEDERMAUS(こうもり)」だけで、それ以外の演目は、期間限定方式になっています。これも出演者の確保が難しいことが要因だと思われます。

○オペラ
オペラに関しては、1ヵ月に1ないし2演目程度に減っています。
プレミア
来シーズンは4作品が新演出で上演されます。
-「Die Zauberflöte(魔笛)」:2020年10月17日プレミア
モーツァルトの定番が新演出で上演されます。演出はHenry Masonさん、舞台装置・衣装はJan Meierさんが担当します。かなり斬新な演出になりそうです。

-「Macht des Schicksals(運命の力)」:2020年11月7日プレミア
ヴェルディの作品。今回はコンサート形式での上演となります。Leonore di VargasさんにはMelba Ramosさんが起用される予定です。

2020052715-「Der Tod in Venedig(ヴェニスに死す)」:2021年4月17日プレミア
ベンジャミン・ブリテン最後のオペラです。演出はVolksoperでは初となるDavid McVicarさんが担当します。

-「Leyla und Medjnun(レイラとメジュヌン)」:2021年6月24日プレミア
Detlev Glanertの現代音楽劇。1988年にミュンヘンで初演されました。本作品はVolksoperではなくKasino am Schwarzenbergplatzで上演されます。

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May 13, 2020

BADEN 2020/21シーズンプログラム

2020051311Volksoperの来シーズンプログラムは、まだ発表されていませんが、BADENの2020/21シーズンのプログラムが発表になりました。最近は冬シーズンと夏シーズンが同時に発表されるようになりました。

まず、2020年6月からの夏シーズンは、現時点では予定どおり上演されるかどうかは、はっきりしません。ただ、一応、上演禁止が6月末までなので、場合によっては7月以降、上演される可能性は残っています。

さて、2020年夏のプログラムはオペレッタが「白馬亭にて」と「蒼いマズルカ」(いずれも夏劇場)、ミュージカル「サンセット大通り」(冬劇場)ですが、6月にPremiereが行われる予定だった「白馬亭にて」は、全公演のキャンセルが決定しました。「白馬亭にて」の大ファンであるFeriとしては、かなりの衝撃‥ 7月にPremiereを迎える残りの2作品については、現在でもチケットの予約は可能です。

このタイミングでの発表をみると、恐らく2019/20シーズンの公演休止に関係なく、既に決定していたプログラムを上演することにしたのだろうと思われます。ウィーン国立歌劇場と同じパターンです。

10月以降ですが、次のような演目がラインナップされました。

2020051313○オペレッタ
GRÄFIN MARIZA」(伯爵令嬢マリッツア、2020年12月19日Premiere)
Emmerich Kálmán作曲の傑作。今更、説明する必要はありませんね。2021年2月4日まで、12公演上演されます。2020年のシルベスター公演も、同作品に決まりました。

タイトルロールのGräfin Mariza にはCornelia Horakさん、Graf TassiloにはReinhard Alessandriさん、Baron Koloman ZsupánにはThomas Zistererさん、LisaにはVerena Barth-Jurcaさんの起用が予定されています。恐らくオーソドックスな演出だろうと思うので、期待できます。

DER VETTER AUS DINGSDA」(2021年4月24日Premiere)
Eduard Künneke作曲の作品ですが。ほとんど情報がありません。1921年にベルリンで初演された作品です。

Badenの場合、あまり上演される機会のない作品を取り上げる傾向がありますが、その一つと言えるでしょう。

ただ、公演回数が4月30日まで、わずか3回と少ないのが玉に瑕。2020/21シーズン、いわゆる市劇場で行われる「冬公演」ではオペレッタは、この2作品と寂しい限りです。

2020051314EINE NACHT IN VENEDIG」(ヴェネツィアの一夜、2021年6月18日Premiere)
こちらは2020/21シーズンの「夏公演」で上演されるため、会場は夏劇場です。2021年9月3日まで13公演、上演されます。

Guido, Herzog von UrbinoにはIurie Ciobanuさん、CaramelloにはClemens Kerschbaumerさん、AnninaにはIvana Zdravkova、さん、PappacodaにはFrenzel Baudischさん、CibolettaにはVerena Barth-Jurca,さんの起用が予定されています。

夏劇場は舞台が狭いので、シンプルな演出になると思われます。

EVA」(エヴァ、2021年7月30日Premiere)
2020/21シーズン「夏公演」の2作品目は、Franz Lehár作曲の「EVA」になりました。2021年9月2日まで11公演、上演されます。「工場の娘」というタイトルで紹介されることがある作品で、工場で働く少女のシンデレラストーリー。

1911年にアン・ディア・クィーン劇場で初演されました。タイトルロールのEVAにはSieglinde Feldhoferさんが起用されます。

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April 29, 2020

Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien鑑賞記(下)

202004280124月最後の話題ですが、今日も昨日に引き続き「Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien鑑賞記」の後編をお届けしましょう。

Carsten SüssさんとUrsula Pfitznerさんがホールから出ると、入れ替わりにJohanna ArrouasさんとBen Connorさんが、ソーシャルディスタンスを考慮して離れて入場。

歌うは「Die Csárdásfürstin」の2幕で、AnastasiaとEdwinが歌うデュエット「Machen wir’s den Schwalben nach」。歌詞がアナスタシアの気持ちをよく表現している名曲。ただ、ここも2人の距離がポイントなので、今回の番組では、何となく消化不良でした。

20200428013続いての楽曲は「Die Csárdásfürstin」からSylvaとEdwinが2幕で歌う名曲「Weißt Du es noch」。エドウィンは引き続きBen Connorさん、シルヴァはUrsula Pfitznerさんです。

Ursula Pfitznerさんは、シルヴァを何度も演じているので、ポイントを抑えており、よい歌いぶりでした。また、本物の舞台を観たくなる…そんな気持ちにさせてくれました。

が、ここでも2人の微妙な距離感が、歌のイメージを崩していた感じがします。まぁ、やむを得ないのですが‥

2人が退場すると、Johanna Arrouasさんが、1人で入場。

20200428014彼女が歌うのはVolksoperでも人気のミュージカル作品「Der Zauberer von Oz」から、名曲中の名曲「Somewhere over the Rainbow」。今の時期にはピッタリの作品かもしれません。この曲もピアノ伴奏だけでした。

ここで、画面はVolksoperの稽古場へ。窓の外からはU6のWähringer Straße駅が見えます。ギュルテルを走る自動車が少ないのが印象的。

2019/20シーズンでも予定されていたRalph Benatzkyの作品「Meine Schwester und ich」から、「Mein Mädel ist nur eine Verkäuferin」が披露されました。

20200428016歌はOliver Lieblさん。彼はミュージカルの出演が多く、公演中止になる直前の3月5日には「Meine Schwester und ich」に、この楽曲を歌うDr. Roger Fleurioとして起用されました。稽古場でリラックスした雰囲気で歌っていて良かったですね。

いよいよフィナーレです。作品は、再び「Die lustige Witwe」。

20200428017まずJohanna Arrouasさん(Valencienne)とVincent Schirrmacherさん(Camille)が2幕で歌う「Wie eine Rosenknospe」。

色男Camilleが「貞淑な人妻」Valencienneを口説き落とす名場面。その後、四阿に2人で入っていき、それが元で大騒動に発展する訳です。

当然、舞台では2人の密着度が高まるシーンです。が、今回は、2人は離ればなれのまま‥なお、歌っている時の2人の雰囲気は良かったですね。

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April 28, 2020

Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien鑑賞記(上)

20200426001ホイリゲと劇場が閉鎖中でフラストレーションがたまっているFeri。そんなFeriを癒やしてくれる番組「Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien」が4月26日、20時30分からORFⅢで放送されました。

まず、お詫びからMCはChristoph Wagner-Trenkwitzさんでした。ただ、冒頭、ご自身が出てきただけで、後は「声の出演」。極端に接触を避けていることがよくわかります。

また、収録はスタジオではなく、ORF RadioKulturhausという小ホールで行われましたが、当然、客席には人はいません。

ちょっと気になったのは、舞台が全般的に暗い点。通常、特殊な演出がある場合は別ですが、この手のテレビコンサートでは、舞台を明るくすることが多いような気がするのですが‥

とくに無観客で、拍手をはじめとするお客さまの反応がゼロなので、Feri個人としては、余計、舞台の暗さが気になりました。

20200428001さて、舞台上には伴奏の奏者(ピアノ、ヴァイオリン2名、ヴィオラ1名、チェロ1名)が並んでいますが、奏者の間が微妙に距離をとっているのが印象的。室内楽団(ORF Radio-Symphonieorchesters Wien)を起用した理由がわかるような気がします。

伴奏の皆さんですが、ピアニストはVolksoperのEric Machanicさん。ヴァイオリンはPeter Matzkaさん(コンサートマスター)とJue-Hyang Parkさん、ヴィオラはMartin Kraushoferさん、チェロはSolveig Nordmeyerさんでした。

歌手の皆さんは、その都度、1人ずつ入ってきて、歌い終わったら、ホールの外へ出るというパターン。もちろん、拍手もありません。

結論から申し上げると、この時期、無人のホールとは言え、ライブでコンサートを実施することが、如何に大変であるかを、改めて実感した番組でした。

20200428002また、出演者の選定にも苦労があったことでしょう。この時期、喜んで出てくれる歌手ばかりではないでしょうから‥ 制作陣の苦労が忍ばれます。

プログラムは、事前に公開されていまいたが、やはり劇場閉鎖によって2019/20シーズンの再演がキャンセルになった「Die lustige Witwe」が中心でした。

 前半はソロの演奏。オープニングはGrafen Daniloが歌う「Da geh’ ich zu Maxim」。歌手はAlexandre Beuchatさん。

20200428003元々、オペラ畑の歌手ですが、2019/20シーズンで幻となった「Die lustige Witwe」で、ダニロを演じる予定でした。そのために起用された感じがします。

オペラ畑なので、歌いぶりは良いですが、最初は固い感じが‥ 実際の舞台では、ダニロ役がピッタリだったかどうか、若干不安。

続いて、Hanna Glawariの「Es lebt eine Vilja」。歌手はRebecca Nelsenさんだったので、ご機嫌です。彼女も今シーズンの「Die lustige Witwe」で、ハンナに起用される予定でした。彼女のハンナは観てみたかったですね。

20200428004続いて、レハールの作品「Das Land des Lächelns」。歌うのは皆さまご存じのVincent Schirrmacherさん。

1つ気になったのは、いつも劇場で観るときと雰囲気が違っていた点。

歌ったのはPrinzen Sou-Chongの「Von Apfelblüten einen Kranz」と「Dein ist mein ganzes Herz」。無観客の小ホールとは言え、歌いぶりはいつもどおり。声を張りあげて頑張っていました。

20200428005ここで、「Volksoperの劇場舞台」に場面転換(伴奏者の休憩タイムですね)。

事前にビデオで撮影していたのだと思いますが、客席側からではなく、舞台奥から無人の客席に向けた新鮮なアングル。

ここでは、VolksoperのピアニストEric Machanicさんの伴奏で、「Die Fledermaus」2幕でPrinzen Orlofskyが歌う「Ich lade gern mir Gäste ein」。歌を披露したのはMartina Mikelićさんでした。

20200428006Martina Mikelićさんは、ビデオ出演だけだったので、1曲だけの披露です。

彼女はVolksoperではオペラ中心に出演していますが、2019年の大晦日に上演された「Die Fledermaus」でオルロフスキーを演じています。という訳で、聴き応えがありました。

続いて、「Die Fledermaus」から、もう1曲。披露されたのは仮面を付けたRosalindeが2幕で歌う「Csárdás」。通常の舞台では、回りの男どもを魅了する部分。

20200428007歌ったのはKristiane Kaiserさん。2004/05シーズンからアンサンブルとして活躍しているベテラン。主にオペラの出演が多いですが、「Die Fledermaus」のロザリンデにも、起用されています。

歌いぶりは申し分ありませんが、如何せん、回りにロザリンデを虎視眈々と狙っている男どもがいないので、今ひとつ雰囲気が‥ サポートしてくれる男性陣がかいのので、卒倒する訳にはいきません(笑)。

20200428008次は、再びビデオ映像。ホームページやYouTuberでも公開されているVolksoper@homeが流されました。

無人のホールでの演奏では、変化がありませんから、こういった趣向が異なる映像を入れることで、番組にメリハリを付けたのでしょう。

また、今回、出演がかなわなかったオーケストラメンバーが登場したのもご愛敬。皆さん、お元気ですか?

20200428009今回の番組は、オペレッタ作品が中心ですが、ここでミュージカル作品が入ります。

オスカー・ハマースタイン2世によるブロードウェイ・ミュージカル「Show Boat」から名曲「Ol’ Man River」が披露されました。歌うはStefan Cernyさん。

この曲はEric Machanicさんのピアノ伴奏だけでした。Stefan Cernyさんは、平素はオペラ専門の歌手。彼になぜ、ミュージカル作品を歌わせたのかは、疑問です。ただ、オペラ歌手なので歌は見事でした。

ここからは、Feriもお気に入りEmmerich Kálmánの作品が登場します。

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