August 03, 2019

花火大会雑感

2019080300017月の当ブログですが、最もページビューが多かったのが、7月28日でした。ただ、実際にご覧頂いた記事は、当月の記事というより、夏休みのご旅行を控えているためか、航空便の搭乗記などの閲覧が多かったようです。

さて、トップの写真は、すでに後半にさしかかったSeefestspiele Mörbisch「DAS LAND DES LÄCHELNS」の公式舞台写真です。プログラムに折り込みで掲載されている舞台全景を撮影した写真。これで雰囲気を感じ取って頂くことができると思います。

今日は夏の風物詩「花火大会の話題」です。

日本では、この時期、各地で大小の花火大会が開催されていると思います。7月の最終土曜日は、東京を代表する隅田川花火大会が開催されましたね。もちろん、夏以外の季節に花火大会が開催されるケースもあるようですが、圧倒的に多いのは夏だと思います。

また、首都圏などで、同一日程で花火大会が開かれる時もあり、お客さまも、どちらへ出かけるか迷うというケースもあると思います。

201908030005余談になりますが、Feriの実家では、毎年、8月第一土曜日に市民花火大会が開催されます。今年は、今晩。天気も良さそうなので、きっと浴衣をお召しになった多くのお客さまで賑わうことでしょう。

昔は、自分の住まいから花火を見ることができたのですが、その後、近くに中層集合住宅ができて、見えなくなってしまいました。ちなみに左の写真は、数年前に撮影した写真です。 

さて、オーストリアでも花火は盛んですが、何故か「単独の花火大会」というのは、余り聞きません。

屋外で開催されるSeefestspiele Mörbischでは、毎年、カーテンコール終了後に花火が上がります。時間は短いですが、大量の花火が上がるため、結構、見ていて楽しいものがあります。

201908030002昨年は噴水とのコラボレーションも実現して、時間は短いものの、印象に残るショーに仕上がっていました。しかも、該当作品のメドレーが流れる中で、花火が打ち上げられるため、いっそう印象に強く残りますね。

しかし、日本のように、純粋に「花火だけを楽しむ」というイベントは、余り耳にしたことがありません。

Feriが見過ごしている可能性もありますが、Sylvesterの花火も、新年を祝う行事の一環として行われているので、「花火大会」と位置づけるのには無理があるような気がします。

201908030003日本で、夏に花火大会が多い理由ですが、一説によるとお盆の迎え火、送り火と関係が深いという話を聞いたことがあります。

お盆の時には、火を使ってご先祖様の霊を慰める風習がありますが、この一つとして花火を打ち上げる風習が生まれたというものです。

言わば「鎮魂花火」と言えるかも知れません。それが、時代の変化と共に、霊を慰める行事から、花火を楽しむ行事に変化したようです。

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June 13, 2019

Feriの独断と偏見による「夏のオペレッタ2019」

2019061200006月は通常の劇場は2018/19シーズンの最終月。そして、7月からは、各地で音楽フェスティバルが始まります。という訳で、「夏のオペレッタ情報2019」をお届けしましょう。

-Seefestspiele Mörbisch
やはり「夏のオペレッタ」と言えば「Seefestspiele Mörbisch」です。60年の伝統を誇る舞台ですが、Serafinさんが引退してから、正直、魅力が半減。内部もゴタゴタ続きのようで、ちょっと心配でしたが、2018年からは「王道」に戻りつつある感じもします。

2019年はご存じのようにレハールの「DAS LAND DES LÄCHELNS」(微笑みの国)。Premiere は7月11日で、8月24日が千秋楽です。

タイトルロールのPrinz Sou CongはRobin Yujoong KimさんとWon Whi Choiさんという東洋系の方が起用されます。LisaはElissa HubeさんとSophia Brommerさんのダブルキャスト。

MiはDa-Yung ChoさんとKaterina von Bennigse ́nさん。Graf Gustav von PottensteinはMartin F. LechleitnerさんとMaximilian Mayerさん。Graf Ferdinand LichtenfelsはBenno Schollumさん、ObereunuchにはHarold Serafinさんが起用されます。

今回は東洋系の歌手を比較的多く起用しているのが特徴でしょうか。ダブルキャストは、どちらが出演するかは、当日にならないと決まらないことも多いので、後は運任せ。

とにかくHarold Serafinさんを引っ張り出してきたので、注目を集めることは間違いありません。

201906120001Bühne Baden
最近は夏冬を一括してプロモーションするようになったBühne Baden。2018/19シーズンのラストを飾るSommerarena公演はCarl Zellerの代表作「Der Vogelhändler」(小鳥売り、6月22日Premiere)とFranz Lehárの「ZIGEUNERLIEBE」(ジプシーの恋、7月13日Premiere)の2作品が上演されます。

Sommerarena公演の場合、1作品は珍しいものがかかるケースが多いのですが、今回は「ZIGEUNERLIEBE」が珍しい作品ですね。

「Der Vogelhändler」では、AdamにClemens Kerschbaumerさん、ChristelにPostbotin Ilia Stapleさん、Kurfürstin MarieにRegina Rielさん、Baronin Adelaide, Hofdame der KurfürstinにVerena Scheitzさん、Graf Stanislausに Matjaž Stopinšek さん、Baron Wepsに Sébastien Soulèさん、Schneck, Dorfschulze にranz Födingerさん、Professor Würmchen にArtur Ortensさんが起用されます。

201906120002一方、「ZIGEUNERLIEBE」ではJószi, der Spielmann, ein ZigeunerにVincent Schirrmacherさん、Moschu, Kammerdiener DragotinsにNiklas-Sven Kerckさん、Zorika, Dragotins TochterにCornelia Horakさん、Jolán, Dragotins NichteにElisabeth Schwarzさん、Ilona von Köröshaza, Gutsbesitzerin にMiriam Portmannさんが起用されます。

Sommerarenaは舞台が狭い上に、構造上、場面転換が限られているので、両作品とも思い切った演出にしてくるような気がします。

Schlossfestspele LANGENLOIS
ワインの産地として有名なLANGENLOISも「夏のオペレッタ」の定番スポットです。比較的小規模な会場ですが、会場規模に合わせた演出が光ります。

2019年の演目はEmmerich Kálmánsの代表作「DIE CSÁRDÁSFÜRSTIN」(チャールダーシュの女王)。

201906120003 以前はVolksoperのメンバーが出ていることも多かったのですが、最近は異なるようです。

今回は、Leopold MariaにJohannes Terneさん、AnhilteにElke Hartmannさん、EdwinにFranz Gürtelschmiedさん、AnastasiaにEthel Merhautさん、EugenにStefan WunderさんBoniにErwin Belakowitschさん、Ferenc Ritter KerekesにSteven Schescharegさん、SylvaにNetta Orさんが起用されます。講演回数が少ないため、シングルキャストでの対応です。

7月25日がPremiereで、8月10日まで、9公演、上演されます。ワインの産地なので、なかなか良い場所なのですが、公演期間が短いのが「玉に瑕」でしょうか。

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June 09, 2019

Volksoper「Orpheus in der Unterwelt」(下)

201906090001昨晩、ウィーンでは好天の中で、盛大に「第26回LifeBall」が行われました。人混みが苦手なFeriは、某ホイリゲでのんびりとした週末を過ごしていましたが‥

一方、テニスのフレンチオープンで、オーストリアのDominic Thiem選手が決勝進出を果たし、大変な盛り上がりを見せています。本日、行われる決勝の相手はナダル選手。さて、優勝を果たすことができるでしょうか。

Orpheus_000さて、今日は昨日に引き続きVolksoper「Orpheus in der Unterwelt」(地獄のオルフェ)の後編です。

第2幕第1場は、「地獄のプリュントの部屋」(というかウリディースの部屋)です。ウリディースは、来たばかりだというのに、プリュントに相手にされず、飽き飽きしています。プリュントの使用人ハンス・スティックスが、有名な「私がアルカディアの王子だった頃」を歌って彼女を口説くのですが、一発で袖にされてしまいます。

ちなみに、ウリディースは、黒いランジェリー姿で熱演しています。

地獄へやってきたジュピターはプリュントに、ウリディースに会わせるよう要求するのですが、拒否され、逆に宴会場へ案内されます。

この宴会場では、一緒に地獄に来た神々が盛り上がっており、何となく派手なエンディングが予想されます。

本来、冷静なはずの世論も、怪しげな酒を飲んでから本性があらわになってきます(世間体を忘れ、快楽に邁進してしまいます)。もちろん、オルフェは地獄の魅惑的な女性にぞっこん。

ジュピターはハエに化けて、ウリディースの部屋に忍び込み、彼女に一目惚れするのですが、ハエの扮装が、笑えます。まるで「仮面ライダー」みたい‥

Orpheus_008ジュピターは身分を明かして、オリンポスヘと誘いますが、地獄に飽きてしまったウリディースは、即座にOK。ここの二重唱は、笑えるシーンの連続です。

実は、この場面を、隣の部屋からジュノーがしっかり見ており、嫉妬心が燃え上がるという話に‥結局、ウリディースをバッカスの巫女に変装させて、地獄を脱出する算段をしたところで、第1場が終わります。

第2場は、「地獄の大宴会場」です。天上の神様も地獄の住人も入り乱れて、飲めや歌えの大酒宴となり、バレエ団のモダンバレエも加わり、おなじみの「天国と地獄」が盛大に演奏されます。

ジュピターと「バッカスの巫女姿」に変装したウリディースが逃げようとすると、プリュトンに見つかつてしまいます。

Orpheus_022ここで「バッカスの巫女姿」に変装した女性が、もう一人登場し、宴会場は大混乱(変なお面を付けているので顔は見えません)。

実は、最初につれてきた「バッカスの巫女姿」の女性こそ、ジュピターの妻ジュピテールだった…という落ちになっています。動揺するジュピターが、これまた見物です。

Orpheus_023そこへ、オルフェが、世論と共に登場します。天上にウリディースを連れて行きたいジュピターですが、仕方なくオルフェウスに「地上に戻るまでは決してウリディースの方を振り向いてはならない」との条件で、妻を返すことにします(ウリディースに飽きているオルフェの行いを見ていると、どうせ約束は破るだろうと踏んでいる訳です)。

しかし、オルフェは、なかなか振り向きません。そこで、業を煮やしたジュピターは雷を起こし、オルフェを強制的に振り向かせてしまいます。

プリュントは「ウリディースは黄泉の国に残る」と主張しますが、ジュピターが「彼女をバッカスの巫女にする」と宣言。

Orpheus_032また、このあたりになると、本来、世間体の代表である世論が、ハンス・スティックスに惚れてしまい、追いかけ回すというサイドストーリーも盛り込まれています(やはり世間体は、欲望には勝てないという本質を突いたお話)。

最後は、地獄で天上の神々、地獄の住人がそろって大合唱の後、「天国と地獄」のギャロップが盛大に演奏され、フィナーレを迎える展開です。

さて、出演者の仕上がりですが、プリュントのDavid Sitkaさん、スマートな感じでなかなか良い味を出していました。今までオペラやミュージカルなど幅広い作品に起用されていましたが、主役級には起用されていませんでした。

ジュピターのMartin Winklerさんは、以前、Feriが観たKurt SchreibmayerさんやCarlo Hartmannさんに比べると、ちょっと存在感が弱い感じがしましたが、まあ、合格点でしょう。

オルフェのThomas Sigwaldさんですが、Feriは久しぶりに観ました。余り変わっていませんね。ちょっとビックリ。

この人は優柔不断で、女性に目がない役は上手なので、ピタリでした。

Carsten Süssさんは真面目なイメージが強いので、Thomas Sigwaldさんの方が向いているかもしれません。個人的な感想(好みの問題)ですが‥

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June 08, 2019

Volksoper「Orpheus in der Unterwelt」(上)

Orpheus_001今日は Rathausplatzで恒例の「Life Ball」が開催されます。 Rathausplatzでは準備も整い、夕方からは路面電車を含むRingで交通規制も行われます。さて、最近は「オペレッタもの」の記事が少なくなってしまった当ブログ。何か寂しい気持ちです。

2018/19シーズンも最終月になりましたが、VolksoperではJacques Offenbach作の名作オペレッタ「Orpheus in der Unterwelt」(地獄のオルフェ)の再演が始まりました。

かつて、日本の運動会では定番曲だった「天国と地獄のギャロップ」。「Orpheus in der Unterwelt」というオペレッタは知らなくても、この曲を聴いたことのない日本人は少ないかも知れません。

最近の運動会でもかかっているかは存じませんが、友人の話ですと、この時期、日本のスーパーマーケットでは店内のBGMで流れていることが多いとか‥

本作品は2007/08シーズンにPremiereが行われましたが、このシーズンはRobert MeyerさんがDirectorに就任したシーズンでもあります。

ただ、就任直後でしたから、実際の演出などには関わっていなかったと思われますが‥ある意味、過渡期の作品と言えるでしょう。

 演出はHelmut Baumannさん、舞台装置はMathias Fischer-Dieskauさん、衣装はUta Loherさん・Conny Lüdersさんと、2008/09シーズンで上演された時と同じです。

Orpheus_006指揮はGuido Mancusiさん。Feriが観た日の出演者は、以下のとおりです。なお( )内は再演初日のメンバー。Feriが観たのはセカンドクルーという訳です。
-Pluto (Aristeus/プリュント):David Sitka(Vincent Schirrmacher)さん
-Jupiter(ジュピター):Martin Winklerさん
-Orpheus(オルフェ):Thomas Sigwald(Carsten Süss)さん
-Hans Styx(ハンス・スチュクス):Boris Eder(Robert Meyer)さん
-Merkur(メルキュール):Gernot Krannerさん
-Mars(マルス):Heinz Fitzka (Daniel Ohlenschläger)さん
-Eurydike(オルフェの妻ウリディース):Julia Koci(Rebecca Nelsen)さん
-Diana(ディアヌ):Birgid Steinbergerさん
-Öffentliche(世論):Regula Rosin( MeinungRegula Rosin)さん
-Venus(ヴェニュス):Annely Peeboさん
-Cupido(キューピット):Jakob Semotanさん
-Juno(ジュピターの妻ジュノン):Christian Grafさん
-Minerva(ミネルヴ):Elvira Soukopさん
-Eine Schülerin des Orpheus: Una Stanicさん

当たり前ですが、10年前に観た時とは、メンバーが変わっていますが、OrpheusにはThomas Sigwaldさんが再起用されたのは、正直、驚き。

Orpheus_021ちなみに2008年9月に観た時は、PlutoはChristian Bäumgartelさん、JupiterはKurt Schreibmayerさん、OrpheusはThomas Sigwaldさん、Cupidoは怪演が光ったGerald Pichowetzさんでした。
Feriも10年前に観た作品なので、記憶が十分ではないのですが、当時のブログ記事を見てみると、ほぼ同じ舞台装置、演出のようです。

Volksoperの場合、ある程度、期間が空いた再演の場合、新演出に切り替えるケースが多いのですが、本作品は異例中の異例。舞台装置や衣装は10年間の保管してあったのでしょうか。10年以上経過した演出の作品を、ほぼそのまま再演した理由をRobert Meyerさんに伺いたいところですね。

そして、最近、Volksoperで上演されるオペレッタは、ほとんどワイヤレスマイクを使っていますが、今回は久しぶりにマイクのアシストなし。出演者の実力が問われますが、やはりこちらの方が良いですね。

なお、今回のVolksoperの公式写真を借用いたしましたが、ファーストクルーの映像が中心なので、記事の中身とマッチしない点はご容赦ください。

本作品のオリジナルは、古代ギリシャをベースにしていますが、実態は倦怠期に陥った中年夫婦のお話(実際は、男女の色事に関する生々した話)という、オペレッタらしい内容です。

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May 08, 2019

グラーツ歌劇場2019/20シーズン プログラム発表

20190507000110連休をお楽しみの皆さまは、今日から「仕事始め」ですね。ほぼ通常どおりに仕事をしていたFeriは、今日も平常運転です。

さて、5月6日、グラーツ歌劇場が2019/20シーズンのプログラムを発表しました。さっそく、その概要を紹介しましょう。

グラーツの場合、レパートリー上演(継続上演)が少なく、毎シーズン、新しい演出で上演されます。

オペラ、オペレッタ、ミュージカル
-「Don Carlo」(ドン・カルロ、2019年9月28日Premiere)
Giuseppe Verdis作曲の重厚なオペラ。2019/20シーズンの幕開けに上演されます。

-「Die Fledermaus」(こうもり、2019年10月19日Premiere)
毎年、同劇場では1演目が上演されるオペレッタですが、来シーズンはJohann Straußを代表する作品「Die Fledermaus」が取り上げられることになりました。演出は同劇場で「フィガロの結婚」を担当したMaximilian von Mayenburgさんが担当します。ロザリンデにはElissa Huberさんの名前が挙がっています。
オーストリアでも「ぶっ飛んだ演出」が多いグラーツ歌劇場。鉄板オペレッタの「Die Fledermaus」を、どう料理してくるでしょうか。

201905070004-「Königskinder」(王子と王女、2019年12月14日Premiere)
Engelbert Humperdinck作曲のオペラです。本来は「王の子供たち」という邦題がふさわしいのですが、「王子と王女」が一般的なようです。Humperdinckと言えば「ヘンゼルとグレーテル」が有名ですが、こちらは近年、あまり上演されない作品です。

-「Guys and Dolls」(ガイズ&ドールズ、2020年1月11日Premiere)
Frank Loesser作曲のブロードウェイ・ミュージカル。Volksoperでも上演されていたので、ご存じの方も多いと思います。

-「Don Giovanni」(ドン・ジョヴァンニ、2020年2月8日Premiere)
Wolfgang Amadeus Mozart作曲の名作オペラ。定番の一つですね。

201905070003-「Die Passagierin」(パサジェルカ、2020年3月14日Premiere)
Mieczysław Weinberg作曲のオペラ。2010年にブレゲンツ音楽祭で上演されたことがあります(世界初演)。
アウシュヴィッツで看守を勤めていたリーザが戦後、外交官夫人となり、ブラジルへと渡る客船デッキで、囚人マルタに似た女性と出会うところから始まります。忌わしい記憶が蘇り、自分がナチス党員であったことの不安に苛まれ、オペラは現在と過去を繰り返しながら展開していくそうです。

-「Friede auf Erden」(地には平和を、2020年3月26日Premiere)
Arnold SchönbergとIgor Stravinskyの作品。

-「Die Perlenfischer」(真珠採り、2020年4月18日Premiere)
Georges Bizet作曲のオペラ。有名なアリアがありますね。

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May 07, 2019

番外編 STTATSOPERETTE DRESDEN2019/20プログラム

201905060003今日は番外編として、新劇場に移転して観賞しやすくなった「STTATSOPERETTE DRESDEN」の2019/20シーズンプログラムをご紹介しましょう。

最近、多くの劇場がキャスティングの関係から、公演日をまとめる傾向が強くなっていますが、同劇場は複数の月での分散上演が継続されています。これはアンサンブル中心のキャスティングだから実現できるのでしょう。

ただ、ご多分に漏れず、ミュージカルやレビューの上演数が増えています。

オペレッタ・プレミア
2019/20シーズンの新作は2演目になりました。

DIE BANDITEN(盗賊)
Jacques Offenbach作曲のOpéra-bouffeです。1869年にパリで上演されました。イタリアのマントヴァを舞台とした作品です。
2020年2月28日(Premiere)/3月1日~8日(3公演)/5月24日~27日(3公演)/6月18日・19日

 -CASANOVA(カサノヴァ)
1928年に初演されたJohann Strauss作曲のオペレッタですが、「ウィーン気質」と同じく、彼の死語に発表されました。Ralph Benatzky(ラルフ・ベナツキー)がシュトラウスの音楽に基づき、まとめ上げたという作品です。Feriは観たことはありませんが、興味深い作品です。Premiereは2020年5月16日です。
2020年5月16日~19日(3公演)/6月4日~2日(4公演)/7月11日・12日

オペレッタ・レパートリー
DIE SCHÖNE GALATHÉE(美しきガラテア)/GIANNI SCHICCHI(ジャンニ・スキッキ)
Franz von Supp作曲のオペレッタ「DIE SCHÖNE GALATHÉE(美しきガラデア)」とGiacomo Puccini作曲のオペラ「GIANNI SCHICCHI(ジャンニ・スキッキ)」の組み合わせ上演です。一般的には「ジャンニ・スキッキ」は「道化師」との組み合わせが多いですが、オペレッタと同時上演というのは珍しいですね。
2019年9月20日~24日(4公演)/10月10日・11日/11月7日・8日/2020年1月29日・30日

201905060001DIE CSÁRDÁSFÜRSTIN(チャールダーシュの女王)
ご存じEmmerich Kálmán作曲の定番オペレッタ。現在のドレスデン版もかなり奇抜な演出のようです。最もVolksoperの演出も奇抜ですが‥
2019年10月5日~20日(5公演)/11月19日・20日/12月17日・18日

DIE DREIGROSCHENOPER(三文オペラ)
Kurt Weillが作曲を手がけた音楽劇。
2019年11月16日~24日(4公演)/12月12日・13日/2020年1月9日・10日

MARÍA DE BUENOS AIRES(ブエノスアイレスのマリア)
Horacio Ferrer作曲によるタンゴ・オペレッタです。
2020年4月3日~11日(5公演)/7月3日~5日(3公演)

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May 01, 2019

速報 Baden2019/20シーズンプログラム

20190430_x201_00002日本では、元号が「平成」から「令和」になりましたが、こちらでは、ご存じのように5月1日は「労働者の祭典」メーデーでお休みです。オーストリアでは数少ないキリスト教と関係のない祝日。

市庁舎前広場が中央会場で、参加グループはRingをデモ行進(といっても実質的にはパレードですが)して、市庁舎前広場に入ります。

ブルグ劇場に隣接する広場では、今年もSPÖ主催のビアガルテンがお目見えすることでしょう。その後、お天気が良ければ家族でプラーターなどへ出かけて、過ごす人も多いという話です。

さて、日本では新しい天皇陛下が即位する5月1日、宮中で「剣璽等承継の儀」と「即位後朝見の儀」が行われるようですね。この模様はYouTube首相官邸チャンネルで配信されるというアナウンスがありました。

Fatinitza0002「令和」最初の話題は、冬劇場、夏劇場ともにオペレッタを中心に上演しているBadenの2019/20シーズンのプログラムをご紹介しましょう。
以前は、冬公演と夏公演は分けて発表されていましたが、最近では同時に発表されています。

Stadttheater(冬劇場)で上演される作品はオペレッタが5作品、ミュージカルが1作品です。

DIE ENTFÜHRUNG AUS DEM SERAIL(後宮からの誘拐)
2019年10月19日Premiere、2019年11月22日まで11公演。ご存じWolfgang Amadeus Mozart作曲のオペラ(Singspiel)ですが、今回、Badenではオペレッタという位置づけで上演されるようです。さて、どのような演出になるのか、興味津々です。

FATINITZA(ファティニッツァ)
2019年12月14日Premiere、2020年1月19日までに11公演。Franz von Suppéが1876年に作曲したオペレッタです。古典的なウィンナ・オペレッタですが、最近はあまり上演されません。ロシア・トルコ戦争中のお話でそうです。

Die_blaue_mazur0004DIE ROSE VON STAMBUL(スタンブールのバラ)
2020年1月25日Premiere。2020年3月21日までに11公演。Badenお得意のLeo Fallが、1916年に作曲したオペレッタ。20世紀初頭のトルコを舞台にしたお話です。Achmed Bey役でSebastian Reinthallerさんの名前が挙がっています。

DER KÖNIG UND ICH(王様と私)
2020年2月15日Premiere。2020年3月28日までに14公演。日本でもおなじみのブロードウェイミュージカルですね。

DREI WALZER(三つのワルツ)
2020年4月3日Premiere。4月4日の2公演。
2019/20シーズン春公演のラストを飾る作品です。Oscar Straus作曲のオペレッタですが、わずか2回の公演です。

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April 30, 2019

オペレッタとオーストリアにはまった「Feriの平成時代」

201904300012恐らく、今日は多くのブログやホームページ、SNSで「平成」にまつわる記事が沢山エントリーされると思います。という訳で、Feriも便乗です(笑)。

今まで、改元は天皇陛下が崩御されて行われていたため、厳かな雰囲気はありましたが、華やかな雰囲気はありませんでした。

今回は、現在、生きている日本人が初めて経験する、事実上の譲位。

そのため、こちらのミレニアムに近い盛り上がりを見せているような気がします。新元号で盛り上がっても「不謹慎」という声は皆無でしょうし、逆に、経済効果を狙っているフシもありますので‥

ところで、こちらに長く住んでいる友人は、元号というものを意識していません。当たり前ですが、日常、西暦以外を使う機会がないのですから、当然ですね。

201904300003しかし、ウィーンと日本で二重生活をしているFeriの場合、日本国内の仕事では、現在も西暦に加えて元号を使うケースも多く、元号か変わることには、感慨深いものがあります。

しかし、今年限り「国民の祝日」となった4月30日と5月1日に仕事を休んでいる人がどれくらいいらっしゃるのかが気になります。サービス業は、ほぼ全て通常営業でしょうし、商品を供給する会社(工場)や物流も営業しているはずです。

インターネットで日本のニュースを見ると「10連休」を連呼して、多くの人が移動している光景が報道されますが、現役世代で10連休をとっている方は、どの程度、いらっしゃるのでしょうね。

このような歴史的出来事であるにもかかわらず、休むことができない「今の日本」に疑問を感じることがあります。

さて、Feriは、昭和時代に某大学の電気工学部を卒業して、社会へ出ました。入学当初はエンジニアを目指していたのですが、オイルショックの末期にあたり、製造業の求人は限りなくゼロ‥

同期の仲間も、教職や営業などエンジニア以外の仕事に就きました。Feriは、学生時代からお世話になっていた某出版社に、そのまま就職することになりました。

この出版社に入社直後、偶然、「ヨーロッパへの扉」が開かれました。上司の代理として出席した某大手旅行代理店の行事で行われた抽選会で、何とユーレイルパスが当選したのです。ちなみにFeriはくじ運が良くありません‥

もちろん、会社の権利ですが、社長や上司が「せっかくだからFeriさん使って良いよ」という温かい言葉をいただき、就職早々、夏に取材名目でヨーロッパへ出かけることになりました。

201904300014この時、ウィーンを含むオーストリアを訪問したのが、「オーストリアの深みにはまる」きっかけでした。

その後、ヨーロッパに魅了され、毎年、夏に休暇をいただいて、オーストリア、ドイツ、スイス、イタリアなどを巡っていました。

務めていた出版社は月刊誌を出していたので、まとまった休みをとると、先輩や同僚に大きな迷惑をかけます。

そんな中、旅費は時前ですが、取材名目で休暇を取らせてくれた社長や上司がいなかったら、ここまでオーストリアにはまることはなかったと思います。

ただ、この時期は、クラシック音楽に興味はあったものの、劇場が夏期休暇の時期だったため、現地でのオペレッタ、オペラ観賞とは無縁でした。

そう言えば、この間、平成2(1990)年に、ドイツ統一により、ドイツ民主共和国(東ドイツ)がなくなりましたが、昭和時代に東ドイツに行ったFeriとしては、想像もつきませんでした(写真は当時の東ドイツでお土産物として購入したドイツ民主共和国の国旗)。

月日は流れて昭和が終焉を迎えた頃、長年お世話になった出版社を退職し、全く新しい仕事に就きました。友人の紹介で、産業教育の分野へ転身しました。

201904300013新しい会社に就職したのは、平成元年7月。もちろん、就職した直後は休暇など取得できませんので、前の会社を辞して、新会社へ就職するまでの短い期間にオーストリアを訪れました。

忘れもしないオーストリア航空日本就航直後のことです。帰国便でオーストリア航空のA310に搭乗しました。長距離国際線でA310に搭乗したのは、後にも先にも、これ1回です。

 ところで、産業教育(社員教育)は、実施時期の変動が激しく、ピーク時はほとんど休みはとれません。反面、お盆の時期や年末年始は、全く仕事がなくなります。

そこで会社としても、その時期、まとまった休暇取得を奨励していました。ある意味、メリハリの付いた働き方です。

大正生まれの父親が、膵臓がんで亡くなったのは平成4(1992)年のこと。その後、再び母との同居が始まりました。

平成9(1997)年、Feriの直属上司が独立開業することになり、Feriにも声がかかりました。ゼロからの新会社立ち上げは色々な意味で興味があったので、上司と一緒にお世話になった会社を辞して、新会社の立ち上げにかかわりました。

新会社の立ち上げが終わった頃、母は街中で転倒し、大腿部骨折という怪我を負ってしまいます。

手術も無事おわり、リハビリも順調に進んだことから、母親に自信を付けさせるため、平成10(1998)年のクリスマスに母をウィーンとザルツブルクへ連れていくことにしました。

201904300007両親はクラシック音楽のファンで、Feriの就職後、何回か海外オペラの来日公演チケットをプレゼントしたことがあります。それが行き先をオーストリアにした理由です。

この時点では、劇場でオペラなどを全く見たことがなかったFeri。さすがに予備知識ゼロで国立歌劇場での鑑賞は敷居が高かったので、Volksoperでオペレッタ観賞を組み込みました。

今と違ってチケットを直接買う手段が限られていたため、クレジットカード会社の海外チケット予約サービスを利用しています。

この時、観たのが「Die lustige Witwe」。Robert Herzl氏の演出による舞台ですが、正に「滝に打たれたような衝撃」を受けました。

“世の中に、こんなに楽しい舞台芸術が存在するのか”というのが率直な感想です。仮に、この時、Volksoperへ足を運んでいなければ、ここまでオペレッタに傾倒することはなかったことでしょう。

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April 25, 2019

速報 VOLKSOPER2019/20プログラム発表

2019042400011昨年よりも発表が遅れていましたが、4月24日、やっと来シーズンのVOLKSOPERの公演プログラムが発表されました。

プレミアは9演目、再演は6演目、レパートリーは20演目となっています。

オープニングは9月1日の「VOLKSOPER FEST」と「HOMMAGE AN DAGMAR KOLLER」。そして、11月20日には「JAQUES OFFENBACH - SOIREE ZUM 200. GEBURTSTAG」が上演されます。。そして、11月20日には「JAQUES OFFENBACH - SOIREE ZUM 200. GEBURTSTAG」が上演されます。

○オペレッタ
プレミア
オペレッタの新作は2演目です。

König Karotte(Le Roi Carotte/にんじんの王、2019年11月23日プレミア)
オッフェンバックの作品ですが、あまり上演されることがない珍品。1872年1月に初演されました。1878年にはウィーンでも上演されたそうです。近年ではドイツのStaatsoper Hannoverで上演されているようです。今回、オッフェンバック生誕200年を記念して上演されることになりました。

今回、VOLKSOPERのイメージ映像が、Staatsoper Hannoverの舞台写真とイメージが似ているため、もしかすると「白馬亭にて」のように、他劇場で上演されたプログラムを移植する可能性もあります。

日本では、ほとんど資料がない作品ですが、「西洋比較演劇研究」という資料に「オッフェンバックの《にんじん王》初演における「風刺」--第二帝政と第三共和政の狭間で」(執筆:森 佳子氏)という記事が掲載されていたことがわかりました。Feriは、Premiereまでに、この資料を是非、見たいと思っています。

-Der Zigeunerbaron(ジプシー男爵、2020年2月29日プレミア)
ヨハン・シュトラウスの名作オペレッタの1つ。前演出(2005/06シーズン)では、フィナーレで全員が戦死して英霊としてウィーンに戻ってくるという演出が物議を醸し出しました。今回の演出はPeter Lundさんが担当します。

指揮にはAlfred Eschwéさんの名前が挙がっています。Homonay伯爵はMarco Di Sapiaさん、バイリンカイはEric Laporte さん、ザッフィにはKatrin Adel さんが起用されます。主役のカップルは、客演のようです。

再演
GRÄFIN MARIZA(伯爵令嬢マリッツア):2020年1月~2月に8公演
こちらも比較的暗い舞台ですが、それでも後半は明るくなる上に、ハッピーエンドなので、Feriは、そこそこ気に入っています。問題はマリッツアとタシロに誰が起用されるかだと思います。

DIE LUSTIGE WITWE(メリーウィドウ)」:2020年4月~5月に8公演
前シーズン、あまりにも集客が悪く、正直、Feriもびっくりしました。きれいな舞台で、演奏も良いのですが、なぜ、かつてのような人気が出ないのか、疑問です。
一つは、退廃的な貴族を演じるダニロにあるのかもしれません。こちらもハンナと共に、誰が起用されるかがポイントでしょう。

レパートリー 3作品の上演が決まりました。比較的お客さまを呼べる演目がラインナップされた点が評価できます。
DIE FLEDERMAUS(こうもり)

Orpheus in der Unterwelt(地獄のオルフェ):2019年9月~10月に5公演

DIE CSARDASFÜRSTIN(チャールダーシュの女王)」:2019年11月~2020年1月と2020年5月~6月に15公演

MEINE SCHWESTER UND ICH(姉さんと私):2020年3月~4月に7公演

反面、2018/19シーズンで上演されていた「Gasparone(ガスパローネ)」、「Der Opernball(オペラ舞踏会)」、「Eine Nacht in Venedig」(ヴェネチアの一夜)」、「Axel an der Himmelstür(アクセル、天国の扉の前で)」は外れました。

「ヴェネチアの一夜」はが外れたのは、ちょっと残念ですが、Jörg Schneiderさんが出演されなくなったので、魅力半減。という訳で、外れた演目は予想どおりでした。

ただ、シーズンを通して上演されるのは「DIE FLEDERMAUS(こうもり)」だけで、それ以外の演目は、期間限定方式になっています。これも出演者の確保が難しいことが要因だと思われます。

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April 19, 2019

今シーズンの「Axel an der Himmelstür」

Axel_006今日は「フォルクスオーパーのオペレッタ鑑賞記」です。

フォルクスオーパーにしては珍しく、今シーズンはRalph Benatzky作曲の作品が2作、上演されています。

2016/17シーズンにPremiereが行われた「Axel an der Himmelstür」については、恐らく2019/20シーズンは「Meine Schwester und ich」が継続上演されるため、打ち止めになると思われます。

この手の珍しい作品は、一度、打ち止めになると再演は、非常に難しいような気がしています。という訳で「Meine Schwester und ich」と比べる意味もあって、観てきました。

指揮はLorenz C. Aichnerさん。主な出演者は、以下のとおりです。

-Gloria Mills, Filmstar(映画女優:グロリア・ミルズ):Bettina Mönchさん

-Axel Swift, Reporter(記者:アクセル):Andreas Bieberさん

Axel_003-Jessie Leyland, Sekretärin(秘書:ジェシー):Juliette Khalilさん

-Theodor Herlinger, Friseur(メーキャップ・アーチスト:テオドール):Peter Lesiakさん

-Cecil McScott, Filmproduzent(映画プロデューサー:スコット):Kurt Schreibmayerさん

-Kriminalinspektor Morton(刑事:モートン):Gerhard Ernstさん

-1. Herr / Autor / Randy Racebottom, Klatschreporter(第1の男、記者:ランディほか):Stefan Bischoffさん

-2. Herr / Aufnahmeleiter / Ausstatter / Bab Peppermint, Rechtsanwalt(第2の男、弁護士:バブ・ペパーミントほか):Jakob Semotanさん

-3. Herr / Komponist / Beleuchter / Tommy, Polizist(第3の男、警察官:トミーほか):Oliver Lieblさん

Axel_002-4. Herr / Regisseur / Meredith, Butler / Clark, Glorias Chauffeur(第4の男、グロリアお抱え運転手ほか):Jeffrey Treganzaさん

-5. Herr / Tonmeister / Prinz Tino Taciano(第5の男、プリンス・ティノ・タチアーノほか):Maximilian Klakowさん

演出はPremiereと時と変わっておらず、モノクロ映画をモチーフにしたモノトーンの舞台です。当時のハリウッド映画を強く意識した演出です。

グロリア・ミルズ、アクセルともにプレミア組なので、こなれていましたね。

Bettina Mönchさんはスタイルが良く映画スターというイメージにピッタリですが、Feriの個人的な感想としては、声があまりきれいではないような気がします。

このあたり、難しいところ。

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