June 27, 2020

グラーツ歌劇場2020/21シーズンプログラム発表

2020062601遅くなっていたグラーツ歌劇場の2020/21シーズンのプログラムが、週末に発表されました。

さっそく、概要をご紹介しましょう。グラーツの場合、2019/20シーズンにPremiereが流れた演目を組み込んでいるのが特徴です。

○オペラ、オペレッタ、ミュージカル
オペラ「Die Passagierin」(乗客、2020年9月18日Premiere)
Mieczysław Weinbergsの作品で、2019/20シーズンにPremiereが予定されていた作品です。アウシュビッツ生存者ゾフィアポスミシュによる同名の小説を元に、元強制収容所の警備員リサと元囚人マルタの出会いを描いた作品です。

本作品は、グラーツ歌劇場の新しい主任指揮者Roland Kluttig氏が指揮を担当します。演出はグラーツ歌劇場でオペラ「アリアーヌと野獣」を手がけたNadja Loschky氏が担当します。

2020062602リサにはDshamilja Kaiser さん、マルタにはNadja Stefanoffさんが起用されます。

ミュージカル「Anatevka」(アナテフカ、屋根の上のヴァイオリン弾き、2020年10月17日Premiere)
Jerry Bockによる名作ミュージカル「アナテフカ」が新演出で上演されます。

オペラ「Madama Butterfly」(蝶々夫人、2020年11月7日Premiere)
日本のファンにも親しまれているプッチーニ作曲の名作オペラ。蝶々さんにはMarjukka Tepponenさん、ピンカートンにはMykhailo Malafiiさんが起用される予定です。

2020062603指揮はグラーツ歌劇場デビューとなるFrancesco Angelico氏が担当します。

オペラ「Die verkaufte Braut」(売られた花嫁、2020年12月12日Premiere)
スメタナの代表作で、楽しい作品です。本作品はKonzert Theater Bernとの共同制作で、Adriana Altarasさんが、グラーツ歌劇場で初めて主演、脚本、演出を担当します。

アンサンブルのTetiana Miyusさん、Pavel Petrovさん、Wilfried Zelinkaさん、Albert Memetiさん、Markus Butterさんの起用が予定されています。

2020062604オペレッタ「Die Großherzogin von Gerolstein」(ジェロルスタン女大公殿下、2021年1月16日Premiere)
毎シーズン1作品上演されるオペレッタ。2020/21シーズンでは、ジャック・オッフェンバックの「ジェロルスタン女大公殿下」が取り上げられることになりました。

日本では浅草オペラ時代に「ブン大将」として親しまれてきた楽しい作品です。当時のフランス軍政を皮肉った「パリのエスプリ」にあふれたオペレッタです。

演出はPeter Lundさん、指揮はMarcus Merkelさんが担当します。タイトルロールのジェロルスタン女大公殿下にはAnna Brullさん、イケメンの兵士フリッツにはAlexander Kaimbacherさんが起用される予定です。

オペラ「Der fliegende Holländer」(さまよえるオランダ人、2021年3月12日Premiere)
ワーグナーの大作。今回、ドイツで高い評価を得ているSandra Leupoldさんが、グラーツ歌劇場で初めて演出を担当します。

Jordan Shanahanさん、Cornelia Beskowさんらの起用が予定されています。

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June 13, 2020

#soWIENie「Film Festival 2020」開催決定

2020061306 今日は“プラーターにまもなく「Königreich der Eisenbahnen」が誕生(下)”をお届けする予定でしたが、ウィーン市から夏の風物詩、市庁舎前のフィルムフェスティバル(2020 #soWIENie Film Festival 2020 )開催についての発表があったので、こちらをお届けします。

今夏、各地の音楽祭やフェスティバルが新型コロナウイルス感染の影響で中止になっているため、Feriは「市庁舎前のフィルムフェスティバル」も中止になると思っていたのですが、運営スタイルを変えて実施することが、ウィーンから発表されました。

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、「集近閉の防止」がポイントになります。屋外なので閉鎖空間に関しては、問題ありません。主にソーシャルディスタンス確保がポイントになります。

2020061301そこで、今年の市庁舎広場は、図のように映画観賞エリアと、完全に独立した喫食エリアに分割されます。昨年まで見られたスタンド席は、「集」「近」を阻止できないため、廃止になりました。

そして、映画鑑賞エリアへの入場は「密」を避けるため、完全予約制(Webからの予約、ただし、無料は継続)になりました。

イベント会場のこのような構造により、規定の安全距離と保護対策が可能になります。12日の記者会見では、まだ正式な座席図は発表されませんでした。

当然、入口と出口は分離されます。映画鑑賞エリアへの入口はLichtenfelsgasse側にあり、ここで当日、有効な予約券が確認が行われます。

2020061305入場に際して、アルコールを使った消毒なども行われる可能性もあると思います。屋外なので入場者にはマスク着用の義務はありませんが、手洗いの徹底、咳エチケットの遵守、体調が悪い場合は、来場しないといった要請が出ています。

入場時間は映画上映開始の2時間前から。また、上演終了後、1時間以内に2箇所の出口(FelderstrasseとLichtenfelsgasse)から退出することが求められます。

なお、当日有効な入場券を所持している場合、入場後の退出、再入場は可能です。

300平方メートルのスクリーン前に設置される映画鑑賞エリアは、ソーシャルディスタンスを確保するため、500席が設けられますが、2人席と4人席のボックスにグループ化されます。何となく「椅子のある枡席」といった趣です。

この他、お客さまの安全を確保するため、様々な案内表示が設置されることになっています。

2020061302一方、ブルグ劇場側の喫食エリアについても、様変わりします。従来は、会場内に設置されているテーブルを自由に利用できるようになっていましたが、こちらもソーシャルディスタンスを確保するため、枡席状になります。

喫食エリアは、長年のパートナーであるDO&COが全体を取り仕切ります。今年のモットーは“小さいけれど良い”。こちらも500席の客席が設けられます。

営業時間は11時から深夜まで。こちらについては、予約が必須ではありませんが、主催者側は映画祭のサイトからの事前予約を推奨しています。

2020061303開演時間については、終演を合わせるためか、作品によって20時30分から21時15分までと、ばらつきがあります。

気になるプログラムですが、今年はベートヴェン生誕150周年がメインになりますが、オペレッタファンにとって忘れてはならないのはフランツ・レハール生誕150周年の歳であること。

今年のフィルムフェスティバルは、7月4日(土曜日)、ベートーヴェンのオペラ「フィデリオ」で幕を開けます。交響曲第9番をはじめ数々の作品が、週1回のペースで上演されます。

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June 03, 2020

アン・ディア・ウィーン劇場2020/21プログラム発表

2020060311オペラを中心に独自のプログラム展開を行っているTheater an der Wienから、2020/21シーズンのプログラムが発表されました。

2020年3月に公演予定だった「Der feurige Engel」は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、上演中止となりましたが、2021年3月17日にプレミアが設定されました。

ご存じのようにアン・ディア・ウィーン劇場は、毎シーズン、原則として新演出の作品が上演されます。

○オペラ
Zazà(ザザ、Ruggero Leoncavallo作曲)、2020年9月16日~27日までに6公演上演
Porgy and Bess(ポギーとベス、George Gershwin作曲)、2020年10月14日~24日までに10公演上演
Le nozze di Figaro(フィガロの結婚、Wolfgang Amadeus Mozart作曲)、2020年11月12日~23日までに6公演上演
Platée(プラテ-、Jean-Philippe Rameau作曲)、2020年12月14日~31日までに6公演上演
Thaïs(タイス、Jules Massenet作曲)、2021年1月19日~30日までに6公演上演
Belisario(ベリザーリオ、Gaetano Donizetti作曲)、2021年2月16日~27日までに6公演上演
Der feurige Engel(炎の天使、Sergei Prokofjew作曲)、2021年3月17日~28日までに6公演Premiere
Saul(サウル、Georg Friedrich Händel作曲)、2021年4月16日~27日までに6公演

○Oper konzertant(コンサート形式オペラ)
アン・ディア・ウィーン劇場の場合、コンサート形式で上演されるオペラは、原則として1回限り。つまり、全てPremiereです。

Carlo il Calvo(Nicola Antonio Porpora作曲)、2020年9月20日上演
Oreste(オレスト、Georg Friedrich Händel作曲)、2020年11月15日上演
Egmont & Leonore(エグモントとレオノーレ)、2020年11月28日上演。ベートヴェン生誕250周年記念作品です。
Messiah(メサイヤ、Georg Friedrich Händel作曲)、2020年12月17日上演
Cajo Fabrizio(Johann Adolf Hasse作曲)、2021年1月25日上演
Winterreise(冬の旅、Franz Schubert作曲)、2021年1月29日上演
Armida(アルミーダ、Antonio Salieri作曲)、2021年2月19日上演
Himmelerde(Familie Flöz、Musicbanda Franui作曲)、2021年2月26日上演
Argippo (アルジッポ、Antonio Vivaldi作曲)2021年3月22日上演
Orlando paladino (騎士オルランド、Joseph Haydn作曲)、2021年4月19日上演
Tamerlano(タメルラーノ、Georg Friedrich Händel作曲)、2021年4月22日上演

○バレエ
An die Freude/Hamburg Ballett、2021年5月5日~5月7日まで3公演

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May 27, 2020

速報 2020/21シーズンVolksoperプログラム発表

20200527015月27日、19時45分からORFⅢで放送された「Kultur Heute Spezial」で、Volksoperの「Präsentation der Saison 2020/21」が行われました。

通常よりも1ヶ月半遅い発表ですが、さっそく、来シーズンのプログラム概要をご紹介しましょう。

ただ、歌劇場に関する新しい上演ルールが決まっていないため、今までと同じように実施されるのか、何らかの新しい規制が導入されるのかは、未定です。

2020/21シーズンですが、プレミアは10演目、再演は5演目、レパートリーは22演目となっています。今回、写真はVolksoperの公式写真をお借りしています。

シーズンのスタートは9月1日で、演目は「Die Fledermaus」に決まりました。

○オペレッタ
2020/21シーズンでは、オペレッタが全く上演されない月はありません。この点は評価できます。
プレミア
オペレッタの新作は1演目です。
-「Der Teufel auf Erden(地上の悪魔)」:2020年12月5日プレミア
Franz von Suppéの生誕200年を記念して取り上げられることになりました。1978年にカール劇場で初演が行われたスッペ後期の作品です。ほとんど上演される機会がない珍しい作品です。

最近、Volksoperのオペレッタで「定番」の演出改訂は、厳しい評価が下ることが多く、観客動員も思わしくない傾向があります。昨シーズンの「にんじん王」のように、珍しい作品の場合、過去の名演出と比較されることがないため、リスクは少ないような気がします。

そのように考えると、この演目を引っ張り出してきたのは、ある意味、正解かもしれません。

2020052711指揮はAlfred Eschwéさん、演出・舞台装置・衣装はHinrich Horstkotteさんが担当します。キャストも発表されており、HöllenknechtにRobert Meyerさん、Engel außer DienstにChristian Grafさん、Iska, TanzschülerinにJohanna Arrouasさん、 Ismail, TanzschülerにCarsten Süssさんらが起用される予定です。

再演
オペレッタの再演は2演目です。
-「DIE LUSTIGE WITWE(メリーウィドウ)」:2020年9月~10月に5公演
2019/20シーズンの再演が流れたので、横滑りです。すでに準備ができていたためか9月から10月にかけて上演されます。

2020052713きれいな舞台で、演奏も良いのですが、なぜ、かつてのような人気が出ないのか、疑問です。Hanna GlawariにはRebecca Nelsenさん、Graf Danilo DanilowitschにはAlexandre Beuchatさん、Baron Mirko ZetaにはSebastian Reinthallerさん、ValencienneにはJohanna Arrouasが起用されます。

Hanna GlawariのRebecca Nelsenさんは期待が持てます。また、Sebastian ReinthallerさんのZetaにも注目です。

-「Das Land des Lächelns」(微笑みの国)」:2021年3月~4月に8公演
2007/08シーズンにプレミアが行われました。2010/11シーズン以来、久しぶりに「Das Land des Lächelns」が戻ってきます。

2020052712Beverly Blankenshipsさんの演出は、中国カラー全開でしたね。

Prinz Sou-ChongにはSzabolcs Bricknerさん、LisaにはSophia Brommerさん、Graf GustavにはMichael Havlicekさんらの起用が予定されています。

 レパートリー
珍しく6演目がラインナップされました。
-「Die Fledermaus(こうもり)
-「König Karotte(にんじん王)」:2020年10月~11月に7公演
-「Meine Schwester und ich(姉さんと私)」:2020年12月29日~2021年1月22日に6公演
-「Die Csárdásfürstin(チャールダーシュの女王)」:2021年2月~3月に10公演
-「Gräfin Mariza(伯爵令嬢マリッツア)」:2021年4月~5月に5公演
-「Der Zigeunerbaron(ジプシー男爵)」:2021年5月~6月に8公演

オペレッタでは「Orpheus in der Unterwelt(地獄のオルフェ)」が外れました。

20200527102ただ、シーズンを通して上演されるのは「DIE FLEDERMAUS(こうもり)」だけで、それ以外の演目は、期間限定方式になっています。これも出演者の確保が難しいことが要因だと思われます。

○オペラ
オペラに関しては、1ヵ月に1ないし2演目程度に減っています。
プレミア
来シーズンは4作品が新演出で上演されます。
-「Die Zauberflöte(魔笛)」:2020年10月17日プレミア
モーツァルトの定番が新演出で上演されます。演出はHenry Masonさん、舞台装置・衣装はJan Meierさんが担当します。かなり斬新な演出になりそうです。

-「Macht des Schicksals(運命の力)」:2020年11月7日プレミア
ヴェルディの作品。今回はコンサート形式での上演となります。Leonore di VargasさんにはMelba Ramosさんが起用される予定です。

2020052715-「Der Tod in Venedig(ヴェニスに死す)」:2021年4月17日プレミア
ベンジャミン・ブリテン最後のオペラです。演出はVolksoperでは初となるDavid McVicarさんが担当します。

-「Leyla und Medjnun(レイラとメジュヌン)」:2021年6月24日プレミア
Detlev Glanertの現代音楽劇。1988年にミュンヘンで初演されました。本作品はVolksoperではなくKasino am Schwarzenbergplatzで上演されます。

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April 27, 2020

速報Wiener Staatsoper2020/21プログラム

202004270064月26日、ウィーン国立歌劇場が、例年とは異なり、ORFⅢの特別番組「Erlebnis Bühne Spezial Spielplanpräsentation der Wiener Staatsoper」を通じて2020/21シーズンのプログラムを発表しました。

通常の記者会見ではなく、総裁と音楽監督の対談に加えて、注目歌手の映像を盛り込むなど、意欲的なプログラムになっていました。本番組は海外へのアピールも兼ねているため、日本からでも視聴できたと思います。

同時に発行された年間プログラム(5Euro)ですが、表紙が随分、変わりました。

2020/21シーズンは9月6日のTag der offenen Tür(オープンハウス)で幕を開けます。それでは、概要をご紹介しましょう。今回は、定番作品の新演出が多いのが興味深いところ。

○プレミア・オペラ
2019/20シーズン後半にプレミアが予定されていた「Così fan tutte(コジ・ファン・トゥッテ、2020年5月22日プレミア予定)と「Un ballo in maschera(仮面舞踏会)」(2020年6月15日プレミア予定)の2作品は、意外なことに2020/21シーズンに引き継がれることなく、消えてしまいました。

20200427003MADAMA BUTTERFLY(2020年9月7日)
今までの演出もオースドックスで良かったのですが、今回、シーズントップを飾って新演出で「マダムバタフライ」が登場です。
Cio-Cio-SanはAsmik Grigorianさん、SuzukiはVirginie Verrezさん、Kate PinkertonはIsabel Signoretさん、PinkertonはFreddie De Tommasoさん、SharplessはBoris Pinkhasovichさん、GoroはThomas Ebensteinさん、SolotänzerinはHsin-Ping Changさん、SolotänzerはTom Yangさんらの起用が予定されています。

DIE ENTFÜHRUNG AUS DEM SERAIL(2020年10月12日)
モーツァルトの定番オペラも新演出で登場します。
Bassa SelimはChristian Nickelさん、KonstanzeはLisette Oropesaさん、Konstanze – Schauspielerinは Emanuela von Frankenbergさん、BlondeはRegula Mühlemannさん、Blonde – SchauspielerinはStella Robertsさん、OsminはGoran Juricさん、Osmin – SchauspielerはAndreas Grötzingerさん、BelmonteはDaniel Behleさん、Belmonte – SchauspielerはChristian Natterさん、PedrilloはMichael Laurenzさん、Pedrillo – SchauspielerはLudwig Blochbergerさんらの起用が予定されています。

EUGEN ONEGIN(2020年10月25日)
チャイコフスキーの代表作。かつて小澤征爾さんが得意としていた演目。
TatjanaはTamuna Gochashviliさん、OlgaはAnna Goryachovaさん、Eugen OneginはAndrè Schuenさん、LenskiはBogdan Volkovさん、Fürst GreminはDimitry Ivashchenkoさんらの起用が予定されています。

DAS VERRATENE MEER(2020年12月13日)
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェのオペラ。新しい作品です。

20200427008CARMEN(2021年2月6日)
ビゼーの代表作で、日本の方にも馴染みが深い作品。今までも良い演出でしたが、さて、どうなるのでしょうか。
CarmenはAnita Rachvelishviliさん、Don JoséはCharles Castronovoさん、Escamillo,ToreadorはErwin Schrottさん、MicaëlaはOlga Kulchynskaさん、FrasquitaはSlávka Zámečnikováさん、MercédèsはSzilvia Vörösさん、ZunigaはPeter Kellnerさん、Moralès, Sergeant はStefan Astakhovさん、RemendadoはCarlos Osunaさん、DancaïreはMichael Rakotoarivonyさんらの起用が予定されています。

LA TRAVIATA(2021年3月4日)
ヴェルディの代表作「椿姫」。こちらも日本の方に馴染みの深い作品。定番中の定番オペラと言えるでしょう。
Violetta ValéryはPretty Yendeさん、Flora BervoixはMargaret Plummerさん、AnninaはDonna Ellenさん、Alfred GermontはFrédéric Antounさん、George GermontはIgor Golovatenkoさんらの起用が予定されています。

20200427005PARSIFAL(2021年4月1日)
ご存じ、ワーグナーの大作ですが、出演者で注目を集めそうです。タイトルロールのパルジファルには、当代きってのワーグナー歌手Jonas Kaufmannさんが起用される他、日本のファンも多いElīna Garančaさんがクンドリ(Kundry)として出演します。
この他、AmfortasはLudovic Tézierさん、GurnemanzはGeorg Zeppenfeldさん、TiturelはPeter Kellnerさん、KlingsorはWolfgang Kochさんらの起用が予定されています。また、指揮はPhilippe Jordanさんが務めます。

20200427004FAUST(2021年4月22日)
グノー作曲のオペラ。ゲーテの劇詩をオペラ化したもので、グノーの最高傑作と言われています。
Doktor FaustはJuan Diego Flórezさん、MargueriteはNicole Carさん、Méphistopélès はAdam Palkaさん、Valentin はBoris Pryglさん、Wagner はPeter Kellnerさん、Siébel はVirginie Verrezさん、Marthe はMonika Bohinecさんの起用が予定されています。

L'INCORONAZIONE DI POPPEA(2021年5月22日)
「ポッペーアの戴冠」はモンテヴェルディが作曲したオペラ・セリア。皇帝ネロと悪女として有名なポッペーアの史実に基づく作品。モンテヴェルディ最後のオペラ。
Nerone はKate Lindseyさん、Poppea はSlávka Zámečnikováさん、Ottone, früherer Gatte PoppeasはXavier Sabataさん、Ottavia, Neros GemahlinはChristina Bockさん、SenecaはWillard Whiteさん、Virtù / DrusillaはVera-Lotte Boeckerさん、Arnalta, Poppeas AmmeはThomas Ebensteinさん、Amore / VallettoはIleana Toncaさんらの起用が予定されています。 

20200427002MACBETH(2021年6月10日)
シーズン最後を飾る新演出はヴェルディの「マクベス」。こちらも注目を集めそうです。というにはLady MacbethにAnna Netrebkoさんの出演が予定されているからです。
この他、MacbethはLuca Salsiさん、BanquoはRoberto Tagliaviniさん、MacduffはFreddie De Tommasoさんらの起用が予定されています。

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June 16, 2019

Volksoper ballett「Peter Pan」

Peter-pan-00今日は久しぶりに「バレエの話題」です。

以前、師匠のはっぱさんに刺激されて、バレエを観るようになりましたが、1人ではバレエを観に行くことはほとんどありません。が、今回、ひょんなことから「Peter Pan」を観ることになりました。

実は5月上旬の発売日にはミュージカル「回転木馬」が予定されていたのですが、その後、「Peter Pan」が好評につき、追加になりました。追加と言っても、他の公演と差し替えです。

一応、鑑賞日の変更も承ります‥という話ですが、日本人の根占啓祐さんが主役を務めていることもあり、「Peter Pan」を観ることにしました。

当日の指揮はWolfram-Maria Märtigさん。振付はVesna Orlicさん。主な出演者は以下のとおりです。

Peter-pan-01-Peter Pan:Keisuke Nejimeさん

-Peter Pans Schatten:Robert Weithasさん

-Tinker Bell:Dominika:Kovacs-Galavicsさん

-Wendy:Marie-Sarah Drugowitschさん

-Captain Hook:László Benedekさん

-Mr. Smee:Patrik Hullmanさん

Peter-pan-02-Tigerlily:Olivia Poropatさん

-Tigerlilys Bruder: Dragos Musatさん

 また、バレエ作品ですが、ネバーランドのシーンでは、Kinderchor der Volksoper Wienの皆さんがご出演。子供さんを出演させると、お客さまが沢山集まる「禁断の裏技」。

なお、音楽はオリジナルではなく、Erich Wolfgang Korngold、Max Steiner、Franz Waxman、Miklós Rózsa、Bernard Herrmann、Leroy Anderson、Isaac Albéniz、Guido Mancusi、Sebastian Brugner-Luizといった方々の作品からチョイスされています。 

Peter-pan-03子供さん向けの作品なので、お子さまが多数、来場。まぁ、賑やかなこと。当然、ご同伴の親御さんなども来場されますから、観客動員は増えます。

しかし、考えてみれば、バレエは台詞がなく、身体表現だけでお話が進むわけですから、子供さんはもちろん、言葉がわからない外国人のお客さまでも楽しますね。

Peter-pan-04演出は映画風の仕上げになっており、冒頭、映画で見かけるタイトルロールで始まります。

もちろん、出演者の名前もしっかりとスクリーンに映し出されます。これは、エンドロールも同じでした。

ただ、複数の出演者がいる場合、その都度、映像を変えるのは大変なので、出演予定者が全員でていたのはご愛敬。まぁ、予算の関係もあるので致し方ないところでしょう。

この作品で面白いのは、Peter Panだけでなく、Peter Pans Schatten(影)が出てくること。両者の絡みもありますし、影が同時に活躍する場面もあります。

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May 07, 2019

グラーツ歌劇場2019/20シーズン プログラム発表

20190507000110連休をお楽しみの皆さまは、今日から「仕事始め」ですね。ほぼ通常どおりに仕事をしていたFeriは、今日も平常運転です。

さて、5月6日、グラーツ歌劇場が2019/20シーズンのプログラムを発表しました。さっそく、その概要を紹介しましょう。

グラーツの場合、レパートリー上演(継続上演)が少なく、毎シーズン、新しい演出で上演されます。

オペラ、オペレッタ、ミュージカル
-「Don Carlo」(ドン・カルロ、2019年9月28日Premiere)
Giuseppe Verdis作曲の重厚なオペラ。2019/20シーズンの幕開けに上演されます。

-「Die Fledermaus」(こうもり、2019年10月19日Premiere)
毎年、同劇場では1演目が上演されるオペレッタですが、来シーズンはJohann Straußを代表する作品「Die Fledermaus」が取り上げられることになりました。演出は同劇場で「フィガロの結婚」を担当したMaximilian von Mayenburgさんが担当します。ロザリンデにはElissa Huberさんの名前が挙がっています。
オーストリアでも「ぶっ飛んだ演出」が多いグラーツ歌劇場。鉄板オペレッタの「Die Fledermaus」を、どう料理してくるでしょうか。

201905070004-「Königskinder」(王子と王女、2019年12月14日Premiere)
Engelbert Humperdinck作曲のオペラです。本来は「王の子供たち」という邦題がふさわしいのですが、「王子と王女」が一般的なようです。Humperdinckと言えば「ヘンゼルとグレーテル」が有名ですが、こちらは近年、あまり上演されない作品です。

-「Guys and Dolls」(ガイズ&ドールズ、2020年1月11日Premiere)
Frank Loesser作曲のブロードウェイ・ミュージカル。Volksoperでも上演されていたので、ご存じの方も多いと思います。

-「Don Giovanni」(ドン・ジョヴァンニ、2020年2月8日Premiere)
Wolfgang Amadeus Mozart作曲の名作オペラ。定番の一つですね。

201905070003-「Die Passagierin」(パサジェルカ、2020年3月14日Premiere)
Mieczysław Weinberg作曲のオペラ。2010年にブレゲンツ音楽祭で上演されたことがあります(世界初演)。
アウシュヴィッツで看守を勤めていたリーザが戦後、外交官夫人となり、ブラジルへと渡る客船デッキで、囚人マルタに似た女性と出会うところから始まります。忌わしい記憶が蘇り、自分がナチス党員であったことの不安に苛まれ、オペラは現在と過去を繰り返しながら展開していくそうです。

-「Friede auf Erden」(地には平和を、2020年3月26日Premiere)
Arnold SchönbergとIgor Stravinskyの作品。

-「Die Perlenfischer」(真珠採り、2020年4月18日Premiere)
Georges Bizet作曲のオペラ。有名なアリアがありますね。

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April 24, 2019

速報 VOLKSOPER2019/20プログラム発表

2019042400011昨年よりも発表が遅れていましたが、4月24日、やっと来シーズンのVOLKSOPERの公演プログラムが発表されました。

プレミアは9演目、再演は6演目、レパートリーは20演目となっています。

オープニングは9月1日の「VOLKSOPER FEST」と「HOMMAGE AN DAGMAR KOLLER」。そして、11月20日には「JAQUES OFFENBACH - SOIREE ZUM 200. GEBURTSTAG」が上演されます。。そして、11月20日には「JAQUES OFFENBACH - SOIREE ZUM 200. GEBURTSTAG」が上演されます。

○オペレッタ
プレミア
オペレッタの新作は2演目です。

König Karotte(Le Roi Carotte/にんじんの王、2019年11月23日プレミア)
オッフェンバックの作品ですが、あまり上演されることがない珍品。1872年1月に初演されました。1878年にはウィーンでも上演されたそうです。近年ではドイツのStaatsoper Hannoverで上演されているようです。今回、オッフェンバック生誕200年を記念して上演されることになりました。

今回、VOLKSOPERのイメージ映像が、Staatsoper Hannoverの舞台写真とイメージが似ているため、もしかすると「白馬亭にて」のように、他劇場で上演されたプログラムを移植する可能性もあります。

日本では、ほとんど資料がない作品ですが、「西洋比較演劇研究」という資料に「オッフェンバックの《にんじん王》初演における「風刺」--第二帝政と第三共和政の狭間で」(執筆:森 佳子氏)という記事が掲載されていたことがわかりました。Feriは、Premiereまでに、この資料を是非、見たいと思っています。

-Der Zigeunerbaron(ジプシー男爵、2020年2月29日プレミア)
ヨハン・シュトラウスの名作オペレッタの1つ。前演出(2005/06シーズン)では、フィナーレで全員が戦死して英霊としてウィーンに戻ってくるという演出が物議を醸し出しました。今回の演出はPeter Lundさんが担当します。

指揮にはAlfred Eschwéさんの名前が挙がっています。Homonay伯爵はMarco Di Sapiaさん、バイリンカイはEric Laporte さん、ザッフィにはKatrin Adel さんが起用されます。主役のカップルは、客演のようです。

再演
GRÄFIN MARIZA(伯爵令嬢マリッツア):2020年1月~2月に8公演
こちらも比較的暗い舞台ですが、それでも後半は明るくなる上に、ハッピーエンドなので、Feriは、そこそこ気に入っています。問題はマリッツアとタシロに誰が起用されるかだと思います。

DIE LUSTIGE WITWE(メリーウィドウ)」:2020年4月~5月に8公演
前シーズン、あまりにも集客が悪く、正直、Feriもびっくりしました。きれいな舞台で、演奏も良いのですが、なぜ、かつてのような人気が出ないのか、疑問です。
一つは、退廃的な貴族を演じるダニロにあるのかもしれません。こちらもハンナと共に、誰が起用されるかがポイントでしょう。

レパートリー 3作品の上演が決まりました。比較的お客さまを呼べる演目がラインナップされた点が評価できます。
DIE FLEDERMAUS(こうもり)

Orpheus in der Unterwelt(地獄のオルフェ):2019年9月~10月に5公演

DIE CSARDASFÜRSTIN(チャールダーシュの女王)」:2019年11月~2020年1月と2020年5月~6月に15公演

MEINE SCHWESTER UND ICH(姉さんと私):2020年3月~4月に7公演

反面、2018/19シーズンで上演されていた「Gasparone(ガスパローネ)」、「Der Opernball(オペラ舞踏会)」、「Eine Nacht in Venedig」(ヴェネチアの一夜)」、「Axel an der Himmelstür(アクセル、天国の扉の前で)」は外れました。

「ヴェネチアの一夜」はが外れたのは、ちょっと残念ですが、Jörg Schneiderさんが出演されなくなったので、魅力半減。という訳で、外れた演目は予想どおりでした。

ただ、シーズンを通して上演されるのは「DIE FLEDERMAUS(こうもり)」だけで、それ以外の演目は、期間限定方式になっています。これも出演者の確保が難しいことが要因だと思われます。

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April 03, 2013

バレエ異聞 「夏の夜の夢」を観て‥

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最近は時々、バレエも観るようになったFeriですが、決して「はまっている」という訳ではありません。今回、3月のプルミエを迎えた「夏の夜の夢」は、ちょうどイースター割引だったので、オペレッタとセットで購入した‥というのが真相です。

なお、標題ですが、Feriは今まで「真夏の夜の夢」と言っていました。確かに原題を直訳すると「真夏」になるのですが、物語の設定時期が6月の「夏至」。そのため、日本人の感覚では「真夏は変だろう」という意見が多くなり、今は日本では「夏の夜の夢」と表記することが多いそうです。奥が深いですね‥

Feriが観たのは3月24日の日曜日、何と珍しく16時30分の開演です。そのため、ご年配のお客さまプラスお子様が多数。いつもとは違った劇場の雰囲気です。

当日の指揮はAndreas Schüllerさん。主なキャストは以下の通りです。

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February 01, 2013

シュタットバレエ「青ひげ公の秘密」

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2013年に入ってから、90万アクセスを達成したものの、なぜか「オペレッタの話題」が出てこない当ブログ。“Feriさんはどうしてしまったのか?”と思う方もいらっしゃるかもしれません。

実は、仕事のスケジュールとフォルクスオーパーのオペレッタ公演が、うまく合わないのですよ。昨年12月前半に観た「メリーウィドウ」が最後ですから、禁断症状が出始めているのですが‥

しかも、代替案として確保していたフォルクステアターの「白馬亭にて」が、何と前日に演目変更になってしまいました(どうやらシングルキャストだったので、出演者に何かトラブルが発生したのでしょう)。踏んだり蹴ったり。意気消沈している今日この頃です‥

では、気を取り直してフォルクスオーパーで昨年12月にプルミエを迎えたシュタットバレエ公演「青ひげ公の秘密」の模様をお伝えしましょう。

「青ひげ公の秘密」は「プレリュード」と「青ひげ公の秘密」の二部構成で、途中に休憩が入ります。当日の指揮はWolfgang Ottさん。主なキャストは以下のとおりです。

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