June 13, 2020

#soWIENie「Film Festival 2020」開催決定

2020061306 今日は“プラーターにまもなく「Königreich der Eisenbahnen」が誕生(下)”をお届けする予定でしたが、ウィーン市から夏の風物詩、市庁舎前のフィルムフェスティバル(2020 #soWIENie Film Festival 2020 )開催についての発表があったので、こちらをお届けします。

今夏、各地の音楽祭やフェスティバルが新型コロナウイルス感染の影響で中止になっているため、Feriは「市庁舎前のフィルムフェスティバル」も中止になると思っていたのですが、運営スタイルを変えて実施することが、ウィーンから発表されました。

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、「集近閉の防止」がポイントになります。屋外なので閉鎖空間に関しては、問題ありません。主にソーシャルディスタンス確保がポイントになります。

2020061301そこで、今年の市庁舎広場は、図のように映画観賞エリアと、完全に独立した喫食エリアに分割されます。昨年まで見られたスタンド席は、「集」「近」を阻止できないため、廃止になりました。

そして、映画鑑賞エリアへの入場は「密」を避けるため、完全予約制(Webからの予約、ただし、無料は継続)になりました。

イベント会場のこのような構造により、規定の安全距離と保護対策が可能になります。12日の記者会見では、まだ正式な座席図は発表されませんでした。

当然、入口と出口は分離されます。映画鑑賞エリアへの入口はLichtenfelsgasse側にあり、ここで当日、有効な予約券が確認が行われます。

2020061305入場に際して、アルコールを使った消毒なども行われる可能性もあると思います。屋外なので入場者にはマスク着用の義務はありませんが、手洗いの徹底、咳エチケットの遵守、体調が悪い場合は、来場しないといった要請が出ています。

入場時間は映画上映開始の2時間前から。また、上演終了後、1時間以内に2箇所の出口(FelderstrasseとLichtenfelsgasse)から退出することが求められます。

なお、当日有効な入場券を所持している場合、入場後の退出、再入場は可能です。

300平方メートルのスクリーン前に設置される映画鑑賞エリアは、ソーシャルディスタンスを確保するため、500席が設けられますが、2人席と4人席のボックスにグループ化されます。何となく「椅子のある枡席」といった趣です。

この他、お客さまの安全を確保するため、様々な案内表示が設置されることになっています。

2020061302一方、ブルグ劇場側の喫食エリアについても、様変わりします。従来は、会場内に設置されているテーブルを自由に利用できるようになっていましたが、こちらもソーシャルディスタンスを確保するため、枡席状になります。

喫食エリアは、長年のパートナーであるDO&COが全体を取り仕切ります。今年のモットーは“小さいけれど良い”。こちらも500席の客席が設けられます。

営業時間は11時から深夜まで。こちらについては、予約が必須ではありませんが、主催者側は映画祭のサイトからの事前予約を推奨しています。

2020061303開演時間については、終演を合わせるためか、作品によって20時30分から21時15分までと、ばらつきがあります。

気になるプログラムですが、今年はベートヴェン生誕150周年がメインになりますが、オペレッタファンにとって忘れてはならないのはフランツ・レハール生誕150周年の歳であること。

今年のフィルムフェスティバルは、7月4日(土曜日)、ベートーヴェンのオペラ「フィデリオ」で幕を開けます。交響曲第9番をはじめ数々の作品が、週1回のペースで上演されます。

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May 27, 2020

速報 2020/21シーズンVolksoperプログラム発表

20200527015月27日、19時45分からORFⅢで放送された「Kultur Heute Spezial」で、Volksoperの「Präsentation der Saison 2020/21」が行われました。

通常よりも1ヶ月半遅い発表ですが、さっそく、来シーズンのプログラム概要をご紹介しましょう。

ただ、歌劇場に関する新しい上演ルールが決まっていないため、今までと同じように実施されるのか、何らかの新しい規制が導入されるのかは、未定です。

2020/21シーズンですが、プレミアは10演目、再演は5演目、レパートリーは22演目となっています。今回、写真はVolksoperの公式写真をお借りしています。

シーズンのスタートは9月1日で、演目は「Die Fledermaus」に決まりました。

○オペレッタ
2020/21シーズンでは、オペレッタが全く上演されない月はありません。この点は評価できます。
プレミア
オペレッタの新作は1演目です。
-「Der Teufel auf Erden(地上の悪魔)」:2020年12月5日プレミア
Franz von Suppéの生誕200年を記念して取り上げられることになりました。1978年にカール劇場で初演が行われたスッペ後期の作品です。ほとんど上演される機会がない珍しい作品です。

最近、Volksoperのオペレッタで「定番」の演出改訂は、厳しい評価が下ることが多く、観客動員も思わしくない傾向があります。昨シーズンの「にんじん王」のように、珍しい作品の場合、過去の名演出と比較されることがないため、リスクは少ないような気がします。

そのように考えると、この演目を引っ張り出してきたのは、ある意味、正解かもしれません。

2020052711指揮はAlfred Eschwéさん、演出・舞台装置・衣装はHinrich Horstkotteさんが担当します。キャストも発表されており、HöllenknechtにRobert Meyerさん、Engel außer DienstにChristian Grafさん、Iska, TanzschülerinにJohanna Arrouasさん、 Ismail, TanzschülerにCarsten Süssさんらが起用される予定です。

再演
オペレッタの再演は2演目です。
-「DIE LUSTIGE WITWE(メリーウィドウ)」:2020年9月~10月に5公演
2019/20シーズンの再演が流れたので、横滑りです。すでに準備ができていたためか9月から10月にかけて上演されます。

2020052713きれいな舞台で、演奏も良いのですが、なぜ、かつてのような人気が出ないのか、疑問です。Hanna GlawariにはRebecca Nelsenさん、Graf Danilo DanilowitschにはAlexandre Beuchatさん、Baron Mirko ZetaにはSebastian Reinthallerさん、ValencienneにはJohanna Arrouasが起用されます。

Hanna GlawariのRebecca Nelsenさんは期待が持てます。また、Sebastian ReinthallerさんのZetaにも注目です。

-「Das Land des Lächelns」(微笑みの国)」:2021年3月~4月に8公演
2007/08シーズンにプレミアが行われました。2010/11シーズン以来、久しぶりに「Das Land des Lächelns」が戻ってきます。

2020052712Beverly Blankenshipsさんの演出は、中国カラー全開でしたね。

Prinz Sou-ChongにはSzabolcs Bricknerさん、LisaにはSophia Brommerさん、Graf GustavにはMichael Havlicekさんらの起用が予定されています。

 レパートリー
珍しく6演目がラインナップされました。
-「Die Fledermaus(こうもり)
-「König Karotte(にんじん王)」:2020年10月~11月に7公演
-「Meine Schwester und ich(姉さんと私)」:2020年12月29日~2021年1月22日に6公演
-「Die Csárdásfürstin(チャールダーシュの女王)」:2021年2月~3月に10公演
-「Gräfin Mariza(伯爵令嬢マリッツア)」:2021年4月~5月に5公演
-「Der Zigeunerbaron(ジプシー男爵)」:2021年5月~6月に8公演

オペレッタでは「Orpheus in der Unterwelt(地獄のオルフェ)」が外れました。

20200527102ただ、シーズンを通して上演されるのは「DIE FLEDERMAUS(こうもり)」だけで、それ以外の演目は、期間限定方式になっています。これも出演者の確保が難しいことが要因だと思われます。

○オペラ
オペラに関しては、1ヵ月に1ないし2演目程度に減っています。
プレミア
来シーズンは4作品が新演出で上演されます。
-「Die Zauberflöte(魔笛)」:2020年10月17日プレミア
モーツァルトの定番が新演出で上演されます。演出はHenry Masonさん、舞台装置・衣装はJan Meierさんが担当します。かなり斬新な演出になりそうです。

-「Macht des Schicksals(運命の力)」:2020年11月7日プレミア
ヴェルディの作品。今回はコンサート形式での上演となります。Leonore di VargasさんにはMelba Ramosさんが起用される予定です。

2020052715-「Der Tod in Venedig(ヴェニスに死す)」:2021年4月17日プレミア
ベンジャミン・ブリテン最後のオペラです。演出はVolksoperでは初となるDavid McVicarさんが担当します。

-「Leyla und Medjnun(レイラとメジュヌン)」:2021年6月24日プレミア
Detlev Glanertの現代音楽劇。1988年にミュンヘンで初演されました。本作品はVolksoperではなくKasino am Schwarzenbergplatzで上演されます。

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May 13, 2020

BADEN 2020/21シーズンプログラム

2020051311Volksoperの来シーズンプログラムは、まだ発表されていませんが、BADENの2020/21シーズンのプログラムが発表になりました。最近は冬シーズンと夏シーズンが同時に発表されるようになりました。

まず、2020年6月からの夏シーズンは、現時点では予定どおり上演されるかどうかは、はっきりしません。ただ、一応、上演禁止が6月末までなので、場合によっては7月以降、上演される可能性は残っています。

さて、2020年夏のプログラムはオペレッタが「白馬亭にて」と「蒼いマズルカ」(いずれも夏劇場)、ミュージカル「サンセット大通り」(冬劇場)ですが、6月にPremiereが行われる予定だった「白馬亭にて」は、全公演のキャンセルが決定しました。「白馬亭にて」の大ファンであるFeriとしては、かなりの衝撃‥ 7月にPremiereを迎える残りの2作品については、現在でもチケットの予約は可能です。

このタイミングでの発表をみると、恐らく2019/20シーズンの公演休止に関係なく、既に決定していたプログラムを上演することにしたのだろうと思われます。ウィーン国立歌劇場と同じパターンです。

10月以降ですが、次のような演目がラインナップされました。

2020051313○オペレッタ
GRÄFIN MARIZA」(伯爵令嬢マリッツア、2020年12月19日Premiere)
Emmerich Kálmán作曲の傑作。今更、説明する必要はありませんね。2021年2月4日まで、12公演上演されます。2020年のシルベスター公演も、同作品に決まりました。

タイトルロールのGräfin Mariza にはCornelia Horakさん、Graf TassiloにはReinhard Alessandriさん、Baron Koloman ZsupánにはThomas Zistererさん、LisaにはVerena Barth-Jurcaさんの起用が予定されています。恐らくオーソドックスな演出だろうと思うので、期待できます。

DER VETTER AUS DINGSDA」(2021年4月24日Premiere)
Eduard Künneke作曲の作品ですが。ほとんど情報がありません。1921年にベルリンで初演された作品です。

Badenの場合、あまり上演される機会のない作品を取り上げる傾向がありますが、その一つと言えるでしょう。

ただ、公演回数が4月30日まで、わずか3回と少ないのが玉に瑕。2020/21シーズン、いわゆる市劇場で行われる「冬公演」ではオペレッタは、この2作品と寂しい限りです。

2020051314EINE NACHT IN VENEDIG」(ヴェネツィアの一夜、2021年6月18日Premiere)
こちらは2020/21シーズンの「夏公演」で上演されるため、会場は夏劇場です。2021年9月3日まで13公演、上演されます。

Guido, Herzog von UrbinoにはIurie Ciobanuさん、CaramelloにはClemens Kerschbaumerさん、AnninaにはIvana Zdravkova、さん、PappacodaにはFrenzel Baudischさん、CibolettaにはVerena Barth-Jurca,さんの起用が予定されています。

夏劇場は舞台が狭いので、シンプルな演出になると思われます。

EVA」(エヴァ、2021年7月30日Premiere)
2020/21シーズン「夏公演」の2作品目は、Franz Lehár作曲の「EVA」になりました。2021年9月2日まで11公演、上演されます。「工場の娘」というタイトルで紹介されることがある作品で、工場で働く少女のシンデレラストーリー。

1911年にアン・ディア・クィーン劇場で初演されました。タイトルロールのEVAにはSieglinde Feldhoferさんが起用されます。

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April 29, 2020

Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien鑑賞記(下)

202004280124月最後の話題ですが、今日も昨日に引き続き「Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien鑑賞記」の後編をお届けしましょう。

Carsten SüssさんとUrsula Pfitznerさんがホールから出ると、入れ替わりにJohanna ArrouasさんとBen Connorさんが、ソーシャルディスタンスを考慮して離れて入場。

歌うは「Die Csárdásfürstin」の2幕で、AnastasiaとEdwinが歌うデュエット「Machen wir’s den Schwalben nach」。歌詞がアナスタシアの気持ちをよく表現している名曲。ただ、ここも2人の距離がポイントなので、今回の番組では、何となく消化不良でした。

20200428013続いての楽曲は「Die Csárdásfürstin」からSylvaとEdwinが2幕で歌う名曲「Weißt Du es noch」。エドウィンは引き続きBen Connorさん、シルヴァはUrsula Pfitznerさんです。

Ursula Pfitznerさんは、シルヴァを何度も演じているので、ポイントを抑えており、よい歌いぶりでした。また、本物の舞台を観たくなる…そんな気持ちにさせてくれました。

が、ここでも2人の微妙な距離感が、歌のイメージを崩していた感じがします。まぁ、やむを得ないのですが‥

2人が退場すると、Johanna Arrouasさんが、1人で入場。

20200428014彼女が歌うのはVolksoperでも人気のミュージカル作品「Der Zauberer von Oz」から、名曲中の名曲「Somewhere over the Rainbow」。今の時期にはピッタリの作品かもしれません。この曲もピアノ伴奏だけでした。

ここで、画面はVolksoperの稽古場へ。窓の外からはU6のWähringer Straße駅が見えます。ギュルテルを走る自動車が少ないのが印象的。

2019/20シーズンでも予定されていたRalph Benatzkyの作品「Meine Schwester und ich」から、「Mein Mädel ist nur eine Verkäuferin」が披露されました。

20200428016歌はOliver Lieblさん。彼はミュージカルの出演が多く、公演中止になる直前の3月5日には「Meine Schwester und ich」に、この楽曲を歌うDr. Roger Fleurioとして起用されました。稽古場でリラックスした雰囲気で歌っていて良かったですね。

いよいよフィナーレです。作品は、再び「Die lustige Witwe」。

20200428017まずJohanna Arrouasさん(Valencienne)とVincent Schirrmacherさん(Camille)が2幕で歌う「Wie eine Rosenknospe」。

色男Camilleが「貞淑な人妻」Valencienneを口説き落とす名場面。その後、四阿に2人で入っていき、それが元で大騒動に発展する訳です。

当然、舞台では2人の密着度が高まるシーンです。が、今回は、2人は離ればなれのまま‥なお、歌っている時の2人の雰囲気は良かったですね。

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April 28, 2020

Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien鑑賞記(上)

20200426001ホイリゲと劇場が閉鎖中でフラストレーションがたまっているFeri。そんなFeriを癒やしてくれる番組「Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien」が4月26日、20時30分からORFⅢで放送されました。

まず、お詫びからMCはChristoph Wagner-Trenkwitzさんでした。ただ、冒頭、ご自身が出てきただけで、後は「声の出演」。極端に接触を避けていることがよくわかります。

また、収録はスタジオではなく、ORF RadioKulturhausという小ホールで行われましたが、当然、客席には人はいません。

ちょっと気になったのは、舞台が全般的に暗い点。通常、特殊な演出がある場合は別ですが、この手のテレビコンサートでは、舞台を明るくすることが多いような気がするのですが‥

とくに無観客で、拍手をはじめとするお客さまの反応がゼロなので、Feri個人としては、余計、舞台の暗さが気になりました。

20200428001さて、舞台上には伴奏の奏者(ピアノ、ヴァイオリン2名、ヴィオラ1名、チェロ1名)が並んでいますが、奏者の間が微妙に距離をとっているのが印象的。室内楽団(ORF Radio-Symphonieorchesters Wien)を起用した理由がわかるような気がします。

伴奏の皆さんですが、ピアニストはVolksoperのEric Machanicさん。ヴァイオリンはPeter Matzkaさん(コンサートマスター)とJue-Hyang Parkさん、ヴィオラはMartin Kraushoferさん、チェロはSolveig Nordmeyerさんでした。

歌手の皆さんは、その都度、1人ずつ入ってきて、歌い終わったら、ホールの外へ出るというパターン。もちろん、拍手もありません。

結論から申し上げると、この時期、無人のホールとは言え、ライブでコンサートを実施することが、如何に大変であるかを、改めて実感した番組でした。

20200428002また、出演者の選定にも苦労があったことでしょう。この時期、喜んで出てくれる歌手ばかりではないでしょうから‥ 制作陣の苦労が忍ばれます。

プログラムは、事前に公開されていまいたが、やはり劇場閉鎖によって2019/20シーズンの再演がキャンセルになった「Die lustige Witwe」が中心でした。

 前半はソロの演奏。オープニングはGrafen Daniloが歌う「Da geh’ ich zu Maxim」。歌手はAlexandre Beuchatさん。

20200428003元々、オペラ畑の歌手ですが、2019/20シーズンで幻となった「Die lustige Witwe」で、ダニロを演じる予定でした。そのために起用された感じがします。

オペラ畑なので、歌いぶりは良いですが、最初は固い感じが‥ 実際の舞台では、ダニロ役がピッタリだったかどうか、若干不安。

続いて、Hanna Glawariの「Es lebt eine Vilja」。歌手はRebecca Nelsenさんだったので、ご機嫌です。彼女も今シーズンの「Die lustige Witwe」で、ハンナに起用される予定でした。彼女のハンナは観てみたかったですね。

20200428004続いて、レハールの作品「Das Land des Lächelns」。歌うのは皆さまご存じのVincent Schirrmacherさん。

1つ気になったのは、いつも劇場で観るときと雰囲気が違っていた点。

歌ったのはPrinzen Sou-Chongの「Von Apfelblüten einen Kranz」と「Dein ist mein ganzes Herz」。無観客の小ホールとは言え、歌いぶりはいつもどおり。声を張りあげて頑張っていました。

20200428005ここで、「Volksoperの劇場舞台」に場面転換(伴奏者の休憩タイムですね)。

事前にビデオで撮影していたのだと思いますが、客席側からではなく、舞台奥から無人の客席に向けた新鮮なアングル。

ここでは、VolksoperのピアニストEric Machanicさんの伴奏で、「Die Fledermaus」2幕でPrinzen Orlofskyが歌う「Ich lade gern mir Gäste ein」。歌を披露したのはMartina Mikelićさんでした。

20200428006Martina Mikelićさんは、ビデオ出演だけだったので、1曲だけの披露です。

彼女はVolksoperではオペラ中心に出演していますが、2019年の大晦日に上演された「Die Fledermaus」でオルロフスキーを演じています。という訳で、聴き応えがありました。

続いて、「Die Fledermaus」から、もう1曲。披露されたのは仮面を付けたRosalindeが2幕で歌う「Csárdás」。通常の舞台では、回りの男どもを魅了する部分。

20200428007歌ったのはKristiane Kaiserさん。2004/05シーズンからアンサンブルとして活躍しているベテラン。主にオペラの出演が多いですが、「Die Fledermaus」のロザリンデにも、起用されています。

歌いぶりは申し分ありませんが、如何せん、回りにロザリンデを虎視眈々と狙っている男どもがいないので、今ひとつ雰囲気が‥ サポートしてくれる男性陣がかいのので、卒倒する訳にはいきません(笑)。

20200428008次は、再びビデオ映像。ホームページやYouTuberでも公開されているVolksoper@homeが流されました。

無人のホールでの演奏では、変化がありませんから、こういった趣向が異なる映像を入れることで、番組にメリハリを付けたのでしょう。

また、今回、出演がかなわなかったオーケストラメンバーが登場したのもご愛敬。皆さん、お元気ですか?

20200428009今回の番組は、オペレッタ作品が中心ですが、ここでミュージカル作品が入ります。

オスカー・ハマースタイン2世によるブロードウェイ・ミュージカル「Show Boat」から名曲「Ol’ Man River」が披露されました。歌うはStefan Cernyさん。

この曲はEric Machanicさんのピアノ伴奏だけでした。Stefan Cernyさんは、平素はオペラ専門の歌手。彼になぜ、ミュージカル作品を歌わせたのかは、疑問です。ただ、オペラ歌手なので歌は見事でした。

ここからは、Feriもお気に入りEmmerich Kálmánの作品が登場します。

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March 28, 2020

歌劇場の動向

20200327011オーストリアでは、今日から「夏時間」に移行しました。オーストリア航空ですが、新型コロナウイルス感染拡大と各国の入国制限を受けて、全便の運行停止を4月19日まで延長しました。フライトをキャンセルした方が、赤字が出ないと思うので、ある意味、賢明な決断と言えるかもしれません。

ところで、コメント欄で興味深い情報をご提供いただきましたが、オーストリアでも医療崩壊を防ぐため、検査は基本的に発症者に絞っています。

それ故に、外出を事実上、禁止し、接触感染を防止してる訳です。28日、15時現在、感染者数は7995名、死者は68名です。感染者の増加は、若干、低くなってきているようです。また、先日、年代別感染者数が発表されました。

これを見ると、45歳~54歳が最も多く、次に多いのが64歳以上です。逆に5~14歳、5歳以下は非常に少なくなっています。やはり成人で経済活動を行っている人は、色々な人と接触するため、感染者が増えているのかもしれません。

各種の規制により経済活動も制限を受けているオーストリアですが、劇場関連の話題をお届けしましょう。

3月27日の時点では、オーストリア劇場連盟所属の各劇場は4月13日まで休演となっています。ただし、現在、4月と5月の全公演はCulturallでもチケットの販売が休止されています。

20200327001これは公演中止が継続された場合、チケットの払い戻し対応が負担になることを考えているのだろ思います。つまり、状況が流動的であることを物語っています。

さて、チケットの販売も関係するので気になる来シーズンの予定ですが、4月24日に予定されていたVolksoperWienの2020/21シーズン記者会見は中止が決まりました。新しい日程は未定です。

一方、Wiener Staatsoperについては、4月26日11時(現地時間)に2020/21シーズン記者会見が実施される予定です。

それを受けて、Culturallでは4月29日、14時から2020/21シーズンのチケット予約を開始する予定になっています。ただ、これは劇場側が来シーズンのプログラムを予定どおり発表した場合の対応なので、4月26日の状況次第と考えた方が良さそうです。

先日もお伝えしたように、現在、各劇場のボックスオフィスは閉鎖されています。

20200327002なお、グラーツでは4月13日以降の公演については、チケット販売を継続しているようですが、変更や休演の場合があることが明示されています。

なお、休演したチケットを持っている方は、キャンセル以外に別の公演(2020/21シーズンを含む)への振替もできるようです。また、グラーツは、2020/21シーズン記者会見についての情報は、現時点では入手できませんでした。

今シーズンの公演がどうなるかが決められないため、状況によっては来シーズンの公演プログラムにも影響が出ると思います。例えば、公演休止になった期間中に実施予定だったPremiereの扱いなのです。その関係で、通常は4月上旬に記者会見が延期されているのでしょう。

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March 14, 2020

再開が待ち遠しいVolksoper 定番ミュージカル「My Fair Lady」

Vo_my_fair_lady_31Volksoperの公演が4月2日まで全面休止になったため、しばらく「Volksoperの話題」をお届けすることができません。そこで、公演中止前にFeriが観た「ミュージカル鑑賞記」をお届けしましょう。

Volksoperの古典ミュージカルには定評があります。演出、舞台装置、出演者ともに、オペレッタよりも素晴らしい公演が多いのも事実。

その一つがブロードウェイ・ミュージカルの代表「My Fair Lady」でしょう。

特に本作品は名匠Robert Herzl氏が演出を担当している作品だけに、素晴らしい舞台に仕上がっています。何しろ250回以上上演されている鉄板ミュージカル。

Feriが観た日、指揮はLaszlo Gyükerさん。主な出演者は以下のとおりでした。

Vo_my_fair_lady_42-Eliza Doolittle:Lisa Habermannさん
-Henry Higgins:Axel Herrigさん
-Oberst Pickering:Josef Luftensteinerさん
-Alfred P. Doolittle:Robert Meyerさん
-Mrs. Higgins:Marianne Nentwichさん
-Mrs. Pearce:Martina Dorakさん
-Freddy Eynsford-Hill:Alexandre Beuchatさん
-Mrs. Eynsford-Hill:Regula Rosinさん
-Harry:Maximilian Klakowさん
-Jamie:Oliver Lieblさん
-Butler:Franz Suhradaさん
-Mrs. Higgins' Zofe:Susanne Litschauerさん
-Erster Obsthändler:Frederick Greeneさん
-Zweiter Obsthändler:David Buschさん
-Dritter Obsthändler:Heinz Fitzkaさん
-Vierter Obsthändler:Raimund-Maria Natiestaさん
-Erste Zofe:Katharina Ikonomuさん
-Zweite Zofe:Christiane Costisellaさん
-Erster Diener :Iliyan Metodievさん
-Zweiter Diener: Tibor Levayさん
-Dienerin: Nora Drimbaさん
-Blumenmädchen:Klaudia Nagyさん

Vo_my_fair_lady_18毎回、書いていますが、Volksoperのミュージカルは原則としてドイツ語上演です。イギリスのお話なのに、コテコテの「オーストリア訛りのドイツ語」で会話をしている訳ですから不思議な感じ。

しかし、それ故に今回も地元のお客さまの反応が素晴らしかったですね。

最近、Eliza はJohanna Arrouasさんが起用されるケースが多かったですが、今回はLisa Habermannさん。2017/18シーズンのミュージカル「Gypsy」でハウスデビューを果たしました。

顔が小さい長身の方で、なかなか良い雰囲気でした。歌、お芝居ともに良かったですね。今シーズンはオペレッタ「Meine Schwester und ich」でDollyとしても出演します。こちらも楽しみなところ。

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December 14, 2019

Volksoper「ブリガドーン(Brigadoon 、halbszenisch)

201912140101週末のウィーンは天気もまずまずで、皆さま、お買い物で大忙しの様子。写真のようにツリーを買い求めて、自宅へ運ぶ姿も観られました。車で運ぶ人もいますが、自宅が近い方は、こうやって人力で運ぶようです。

20191214005さて、今日は、12月1日にVolksoperでPREMIEREがあったブロードウェイ・ミュージカル「Brigadoon」(ブリガドーン)の観賞レポートをお届けしましょう。この作品は、1947年に初演されたもので、当時500回以上、継続上演された作品です。

ブリガドーンは100年ごとに1日だけ現れるスコットランドにある不思議な村。そこへ迷い込んだ2人のアメリカ人青年の物語です。

Volksoperのミュージカルとしては意欲的な作品なのですが、上演回数がPREMIEREを含めて4回と少ないのが特徴。その関係で、変則的なコンサート形式になっていました。

当日の指揮は、Lorenz C. Aichnerさん。出演者は、以下のとおりです。

20191214003-Tommy Albright:Ben Connorさん
-Fiona MacLaren:Rebecca Nelsenさん
-Jeff Douglas:Jeffrey Treganzaさん
-Meg Brockie:Jessica Aszodiさん
-Andrew MacLaren:Vernon Jerry Rosenさん
-Jean MacLaren:Juliette Khalilさん
-Charlie Dalrymple, Jeans Verlobter:Peter Kirkさん
-Harry Beaton:Oliver Lieblさん
-Stuart Cameron:Jakob Semotanさん
-Sandy Dean:Maximilian Klakowさん
20191214007-Erzähler:Christoph Wagner-Trenkwitzさん
-Jane Ashton:Lauren Urquhartさん
-Kate:Sarah Weidingerさん
-Maggie:Mila Schmidtさん
-Dudelsack:Irmgrd Foglarさん
-Dudelsack:Saskia Konzさん
―Trmme:Julia Nuskoさん

Feriも何度もミュージカルをVolksoperで観ていますが、今回はちょっと変わった構成でした。

 まず、オーケストラピットをジャッキアップして、オーケストラは舞台中央に配置、合唱団が、その後ろに陣取るのは、通常のコンサート形式と同じです。

通常、コンサート形式の場合、歌手はスーツやドレスで対応して、舞台衣装を身につけませんが、今回は全員が舞台衣装を身につけている上に、バレエ団も出演します。例によって歌手の皆さんは全員ワイヤレスマイクを使用しています。

20191214006なお、このような変則的な演出のためか、プログラムにはコンサート形式という記述はありませんでした。

通常、Volksoperではブロードウェイ・ミュージカルを上演する場合、ドイツ語吹き替えで行うことが多いのですが、今回は英語上演、ドイツ語字幕というパターンでした。ある意味、新鮮。

オーケストラが舞台中央に陣取っているため、舞台装置はありませんが、後ろにブリガドーンの村や森林、ニューヨークなど場面を連想させる映像が投影されており、雰囲気を盛り上げていました。興味深いのは合唱団の手前にスクリーンが降りる場面が設定されていたことです。

そして、バグパイプの楽団が出演します。この楽団、開演前には、ロビーを練り歩いていました。

20191214002衣装はスコットランドの民族衣装なので、村人の男性はスカートをはいています。ダンスシーンも多く、非常に華やかな舞台に仕上がっていました。

2幕構成ですが、休憩を挟んで上演時間は2時間15分と短めです。正直、ちゃちな舞台装置を使うくらいならば、このような割り切りの方が、好感が持てます。

ブリガドーンは、100年にたった1度、スコットランドに現れる不思議な村。狩にやって来たニューヨーク子のトミーとジェフはスコットランドの高原で道に迷い、一夜を明かすとブリガドーンの村を見つけます。

村ではちょうどジーンとチャーリーの結婚式で賑っています。トミーはジーンの姉フィオナに一目惚れ。

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December 04, 2019

Volksoper「Der Mann von La Mancha」再見

20191204003今日は、先日、今シーズン最終公演が行われたミュージカル「Der Mann von La Mancha」(ラ・マンチャの男)の模様をお届けしましょう。

なお、Volksoperの「Der Mann von La Mancha」については、当ブログではプレミアが行われた2015年12月にご紹介しています(詳しくはこちらから)。

本演目は2015/16シーズンにPremiereが行われた作品です。当時も書きましたが、一言で言えば「MeyerさんのMeyerさんによるMeyerさんのための舞台」といったプロダクションです。当たり前ですが、お客さまも、それを十分承知して来場しているようです。

当日の指揮は、Lorenz C. Aichnerさん。出演者は、以下のとおりです。

20191204007-Don Quixote (Cervantes):Robert Meyerさん

-Sancho (Gehilfe):Boris Pfeiferさん

-Aldonza:Patricia Nessyさん

-Der Gastwirt (Gouverneur):Christian Grafさん

-Der Padre:Mehrzad Montazeriさん

-Dr. Carrasco (Duke):Christian Dolezalさん

-Antonia:Martina Dorakさん

-Der Barbier:Jeffrey Treganzaさん

20191204002-Die Haushälterin:Wolfgang Gratschmaierさん

-Maria, Frau des Gastwirts:Susanne Litschauerさん

-Gefangene:Lorna Dawsonさん

-Gefangene :Josephine Kindlさん

-Jose, Gefangener:Oliver Lieblさん

-Pedro, Gefangener:Thomas Huberさん

20191204006-Juan, Gefangener:Kevin Perryさん

-Tenorio, Gefangener :Markus Schieferさん

-Paco, Gefangener:Maximilian Klakowさん

-Anselmo, GefangenerさんJeffrey Treganzaさん

-Gitarrist(ギタリスト): Jonathan Bolívarさん

20191204005改めて2015年の出演者リストをチェックしたところ、指揮者をはじめ、主な出演者は、ほぼ同じでした。

ただ、Der Barbierが、2015年はThomas Sigwaldさんでした。また、囚人役については、若干、変更されています。そして、既に鬼籍に入っているPeter Matićさんが「声の出演」で登場していました。

固定化されたキャストなので、ある意味、気心が知れていることでしょう。

演出や舞台装置は、2015/16シーズンと同じ。オーケストラピットをジャッキアップし、そこが舞台となっています。本作品は、上演時間が1時間45分で、休憩も設定されていないため、最初から緞帳と防火壁が上がっています。

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October 06, 2019

Volksoper「Cabaret」鑑賞記

20191006007各劇場で2019/20シーズンが始まりましたが、本ブログの趣旨に反して「オペレッタの話題」が出てきません。自分で言うのも何ですが、紹介に値する作品が‥

Volksoperのオペレッタ新作は、11月までおあずけ。9月のPremiereがあったのはミュージカル「Cabaret」でした。ミュージカルなのでPremiereは行きませんでしたが、なかなか評判が良いので、先日、観てきました。

ナチスの影響が日増しに強くなるベルリンを舞台にしたブロードウェイ作品。1966年に初演されました。

20191006003キャバレー「キットカットクラブ」を舞台に、イギリス人歌手サリーと、アメリカ人作家クリフォードとの恋と破局を描いた作品です。

また、ドイツ人家主フロウライン・シュナイダーと年上のユダヤ人青果商ヘア・シュルツの「熟年の恋」も、同時並行で描かれます。

なお、本作品は、いつくかのバージョンが存在するようですが、Feriは舞台を初めて観たので、Volksoper版が、どのバージョンなのかはわかりかねます。

20191006006当日の指揮は、Lorenz C. Aichnerさん。主な出演者は、以下のとおりです。

-Conférencier(MC、マスターオブセレモニー):Ruth Brauer-Kvamさん
-Sally Bowles(イギリス人歌手):Bettina Mönchさん
-Clifford Bradshaw(アメリカ人作家):Jörn-Felix Altさん
-Fräulein Schneider(ドイツ人家主):Dagmar Hellbergさん
-Herr Schultz(ユダヤ人青果商):Robert Meyerさん
-Fräulein Kost(アパートの住人):Johanna Arrouasさん
-Ernst Ludwig(ドイツ人):Oliver Lieblさん
-Max(キットカットクラブのオーナー):Jakob Semotanさん
-Piccolo:Matthias Trattnerさん
20191006008-Kit Kat GirlMarianne Curnさん
-Kit Kat Girl:Paulina Plucinskiさん
-Kit Kat Girl:Anja Štrucさん
-Kit Kat Girl:Katharina Wollmannさん
-Kit Kat Girl:Eva Zamostnyさん
-Kit Kat Boy:Jurriaan Blesさん
-Kit Kat Boy:Martin Enenkelさん
-Kit Kat Boy:Maximilian Klakowさん
-Kit Kat Boy:Kevin Perryさん

20191006001まず、舞台装置ですが、回り舞台と吊し物を上手に使いキャバレー店内、シュナイダーが経営するアパート、シュルツが経営する青果店を再現していました。回り舞台なので、場面転換はスピーディです。

また、キットカットクラブの出演者は奇抜なメイクとコスチュームが特徴。退廃的で半体制的な雰囲気がムンムン。いかにもナチスのお気に召さないお店というイメージは見事です。

ブロードウェイ作品なので、幅広い年齢層のお客さまが来場していましたが、若いお客さまから支持を集めている感じがしましたね。 

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