December 15, 2019

Volksoper「ブリガドーン(Brigadoon 、halbszenisch)

201912140101週末のウィーンは天気もまずまずで、皆さま、お買い物で大忙しの様子。写真のようにツリーを買い求めて、自宅へ運ぶ姿も観られました。車で運ぶ人もいますが、自宅が近い方は、こうやって人力で運ぶようです。

20191214005さて、今日は、12月1日にVolksoperでPREMIEREがあったブロードウェイ・ミュージカル「Brigadoon」(ブリガドーン)の観賞レポートをお届けしましょう。この作品は、1947年に初演されたもので、当時500回以上、継続上演された作品です。

ブリガドーンは100年ごとに1日だけ現れるスコットランドにある不思議な村。そこへ迷い込んだ2人のアメリカ人青年の物語です。

Volksoperのミュージカルとしては意欲的な作品なのですが、上演回数がPREMIEREを含めて4回と少ないのが特徴。その関係で、変則的なコンサート形式になっていました。

当日の指揮は、Lorenz C. Aichnerさん。出演者は、以下のとおりです。

20191214003-Tommy Albright:Ben Connorさん
-Fiona MacLaren:Rebecca Nelsenさん
-Jeff Douglas:Jeffrey Treganzaさん
-Meg Brockie:Jessica Aszodiさん
-Andrew MacLaren:Vernon Jerry Rosenさん
-Jean MacLaren:Juliette Khalilさん
-Charlie Dalrymple, Jeans Verlobter:Peter Kirkさん
-Harry Beaton:Oliver Lieblさん
-Stuart Cameron:Jakob Semotanさん
-Sandy Dean:Maximilian Klakowさん
20191214007-Erzähler:Christoph Wagner-Trenkwitzさん
-Jane Ashton:Lauren Urquhartさん
-Kate:Sarah Weidingerさん
-Maggie:Mila Schmidtさん
-Dudelsack:Irmgrd Foglarさん
-Dudelsack:Saskia Konzさん
―Trmme:Julia Nuskoさん

Feriも何度もミュージカルをVolksoperで観ていますが、今回はちょっと変わった構成でした。

 まず、オーケストラピットをジャッキアップして、オーケストラは舞台中央に配置、合唱団が、その後ろに陣取るのは、通常のコンサート形式と同じです。

通常、コンサート形式の場合、歌手はスーツやドレスで対応して、舞台衣装を身につけませんが、今回は全員が舞台衣装を身につけている上に、バレエ団も出演します。例によって歌手の皆さんは全員ワイヤレスマイクを使用しています。

20191214006なお、このような変則的な演出のためか、プログラムにはコンサート形式という記述はありませんでした。

通常、Volksoperではブロードウェイ・ミュージカルを上演する場合、ドイツ語吹き替えで行うことが多いのですが、今回は英語上演、ドイツ語字幕というパターンでした。ある意味、新鮮。

オーケストラが舞台中央に陣取っているため、舞台装置はありませんが、後ろにブリガドーンの村や森林、ニューヨークなど場面を連想させる映像が投影されており、雰囲気を盛り上げていました。興味深いのは合唱団の手前にスクリーンが降りる場面が設定されていたことです。

そして、バグパイプの楽団が出演します。この楽団、開演前には、ロビーを練り歩いていました。

20191214002衣装はスコットランドの民族衣装なので、村人の男性はスカートをはいています。ダンスシーンも多く、非常に華やかな舞台に仕上がっていました。

2幕構成ですが、休憩を挟んで上演時間は2時間15分と短めです。正直、ちゃちな舞台装置を使うくらいならば、このような割り切りの方が、好感が持てます。

ブリガドーンは、100年にたった1度、スコットランドに現れる不思議な村。狩にやって来たニューヨーク子のトミーとジェフはスコットランドの高原で道に迷い、一夜を明かすとブリガドーンの村を見つけます。

村ではちょうどジーンとチャーリーの結婚式で賑っています。トミーはジーンの姉フィオナに一目惚れ。

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December 05, 2019

Volksoper「Der Mann von La Mancha」再見

20191204003今日は、先日、今シーズン最終公演が行われたミュージカル「Der Mann von La Mancha」(ラ・マンチャの男)の模様をお届けしましょう。

なお、Volksoperの「Der Mann von La Mancha」については、当ブログではプレミアが行われた2015年12月にご紹介しています(詳しくはこちらから)。

本演目は2015/16シーズンにPremiereが行われた作品です。当時も書きましたが、一言で言えば「MeyerさんのMeyerさんによるMeyerさんのための舞台」といったプロダクションです。当たり前ですが、お客さまも、それを十分承知して来場しているようです。

当日の指揮は、Lorenz C. Aichnerさん。出演者は、以下のとおりです。

20191204007-Don Quixote (Cervantes):Robert Meyerさん

-Sancho (Gehilfe):Boris Pfeiferさん

-Aldonza:Patricia Nessyさん

-Der Gastwirt (Gouverneur):Christian Grafさん

-Der Padre:Mehrzad Montazeriさん

-Dr. Carrasco (Duke):Christian Dolezalさん

-Antonia:Martina Dorakさん

-Der Barbier:Jeffrey Treganzaさん

20191204002-Die Haushälterin:Wolfgang Gratschmaierさん

-Maria, Frau des Gastwirts:Susanne Litschauerさん

-Gefangene:Lorna Dawsonさん

-Gefangene :Josephine Kindlさん

-Jose, Gefangener:Oliver Lieblさん

-Pedro, Gefangener:Thomas Huberさん

20191204006-Juan, Gefangener:Kevin Perryさん

-Tenorio, Gefangener :Markus Schieferさん

-Paco, Gefangener:Maximilian Klakowさん

-Anselmo, GefangenerさんJeffrey Treganzaさん

-Gitarrist(ギタリスト): Jonathan Bolívarさん

20191204005改めて2015年の出演者リストをチェックしたところ、指揮者をはじめ、主な出演者は、ほぼ同じでした。

ただ、Der Barbierが、2015年はThomas Sigwaldさんでした。また、囚人役については、若干、変更されています。そして、既に鬼籍に入っているPeter Matićさんが「声の出演」で登場していました。

固定化されたキャストなので、ある意味、気心が知れていることでしょう。

演出や舞台装置は、2015/16シーズンと同じ。オーケストラピットをジャッキアップし、そこが舞台となっています。本作品は、上演時間が1時間45分で、休憩も設定されていないため、最初から緞帳と防火壁が上がっています。

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October 07, 2019

Volksoper「Cabaret」鑑賞記

20191006007各劇場で2019/20シーズンが始まりましたが、本ブログの趣旨に反して「オペレッタの話題」が出てきません。自分で言うのも何ですが、紹介に値する作品が‥

Volksoperのオペレッタ新作は、11月までおあずけ。9月のPremiereがあったのはミュージカル「Cabaret」でした。ミュージカルなのでPremiereは行きませんでしたが、なかなか評判が良いので、先日、観てきました。

ナチスの影響が日増しに強くなるベルリンを舞台にしたブロードウェイ作品。1966年に初演されました。

20191006003キャバレー「キットカットクラブ」を舞台に、イギリス人歌手サリーと、アメリカ人作家クリフォードとの恋と破局を描いた作品です。

また、ドイツ人家主フロウライン・シュナイダーと年上のユダヤ人青果商ヘア・シュルツの「熟年の恋」も、同時並行で描かれます。

なお、本作品は、いつくかのバージョンが存在するようですが、Feriは舞台を初めて観たので、Volksoper版が、どのバージョンなのかはわかりかねます。

20191006006当日の指揮は、Lorenz C. Aichnerさん。主な出演者は、以下のとおりです。

-Conférencier(MC、マスターオブセレモニー):Ruth Brauer-Kvamさん
-Sally Bowles(イギリス人歌手):Bettina Mönchさん
-Clifford Bradshaw(アメリカ人作家):Jörn-Felix Altさん
-Fräulein Schneider(ドイツ人家主):Dagmar Hellbergさん
-Herr Schultz(ユダヤ人青果商):Robert Meyerさん
-Fräulein Kost(アパートの住人):Johanna Arrouasさん
-Ernst Ludwig(ドイツ人):Oliver Lieblさん
-Max(キットカットクラブのオーナー):Jakob Semotanさん
-Piccolo:Matthias Trattnerさん
20191006008-Kit Kat GirlMarianne Curnさん
-Kit Kat Girl:Paulina Plucinskiさん
-Kit Kat Girl:Anja Štrucさん
-Kit Kat Girl:Katharina Wollmannさん
-Kit Kat Girl:Eva Zamostnyさん
-Kit Kat Boy:Jurriaan Blesさん
-Kit Kat Boy:Martin Enenkelさん
-Kit Kat Boy:Maximilian Klakowさん
-Kit Kat Boy:Kevin Perryさん

20191006001まず、舞台装置ですが、回り舞台と吊し物を上手に使いキャバレー店内、シュナイダーが経営するアパート、シュルツが経営する青果店を再現していました。回り舞台なので、場面転換はスピーディです。

また、キットカットクラブの出演者は奇抜なメイクとコスチュームが特徴。退廃的で半体制的な雰囲気がムンムン。いかにもナチスのお気に召さないお店というイメージは見事です。

ブロードウェイ作品なので、幅広い年齢層のお客さまが来場していましたが、若いお客さまから支持を集めている感じがしましたね。 

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August 03, 2019

花火大会雑感

2019080300017月の当ブログですが、最もページビューが多かったのが、7月28日でした。ただ、実際にご覧頂いた記事は、当月の記事というより、夏休みのご旅行を控えているためか、航空便の搭乗記などの閲覧が多かったようです。

さて、トップの写真は、すでに後半にさしかかったSeefestspiele Mörbisch「DAS LAND DES LÄCHELNS」の公式舞台写真です。プログラムに折り込みで掲載されている舞台全景を撮影した写真。これで雰囲気を感じ取って頂くことができると思います。

今日は夏の風物詩「花火大会の話題」です。

日本では、この時期、各地で大小の花火大会が開催されていると思います。7月の最終土曜日は、東京を代表する隅田川花火大会が開催されましたね。もちろん、夏以外の季節に花火大会が開催されるケースもあるようですが、圧倒的に多いのは夏だと思います。

また、首都圏などで、同一日程で花火大会が開かれる時もあり、お客さまも、どちらへ出かけるか迷うというケースもあると思います。

201908030005余談になりますが、Feriの実家では、毎年、8月第一土曜日に市民花火大会が開催されます。今年は、今晩。天気も良さそうなので、きっと浴衣をお召しになった多くのお客さまで賑わうことでしょう。

昔は、自分の住まいから花火を見ることができたのですが、その後、近くに中層集合住宅ができて、見えなくなってしまいました。ちなみに左の写真は、数年前に撮影した写真です。 

さて、オーストリアでも花火は盛んですが、何故か「単独の花火大会」というのは、余り聞きません。

屋外で開催されるSeefestspiele Mörbischでは、毎年、カーテンコール終了後に花火が上がります。時間は短いですが、大量の花火が上がるため、結構、見ていて楽しいものがあります。

201908030002昨年は噴水とのコラボレーションも実現して、時間は短いものの、印象に残るショーに仕上がっていました。しかも、該当作品のメドレーが流れる中で、花火が打ち上げられるため、いっそう印象に強く残りますね。

しかし、日本のように、純粋に「花火だけを楽しむ」というイベントは、余り耳にしたことがありません。

Feriが見過ごしている可能性もありますが、Sylvesterの花火も、新年を祝う行事の一環として行われているので、「花火大会」と位置づけるのには無理があるような気がします。

201908030003日本で、夏に花火大会が多い理由ですが、一説によるとお盆の迎え火、送り火と関係が深いという話を聞いたことがあります。

お盆の時には、火を使ってご先祖様の霊を慰める風習がありますが、この一つとして花火を打ち上げる風習が生まれたというものです。

言わば「鎮魂花火」と言えるかも知れません。それが、時代の変化と共に、霊を慰める行事から、花火を楽しむ行事に変化したようです。

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May 08, 2019

グラーツ歌劇場2019/20シーズン プログラム発表

20190507000110連休をお楽しみの皆さまは、今日から「仕事始め」ですね。ほぼ通常どおりに仕事をしていたFeriは、今日も平常運転です。

さて、5月6日、グラーツ歌劇場が2019/20シーズンのプログラムを発表しました。さっそく、その概要を紹介しましょう。

グラーツの場合、レパートリー上演(継続上演)が少なく、毎シーズン、新しい演出で上演されます。

オペラ、オペレッタ、ミュージカル
-「Don Carlo」(ドン・カルロ、2019年9月28日Premiere)
Giuseppe Verdis作曲の重厚なオペラ。2019/20シーズンの幕開けに上演されます。

-「Die Fledermaus」(こうもり、2019年10月19日Premiere)
毎年、同劇場では1演目が上演されるオペレッタですが、来シーズンはJohann Straußを代表する作品「Die Fledermaus」が取り上げられることになりました。演出は同劇場で「フィガロの結婚」を担当したMaximilian von Mayenburgさんが担当します。ロザリンデにはElissa Huberさんの名前が挙がっています。
オーストリアでも「ぶっ飛んだ演出」が多いグラーツ歌劇場。鉄板オペレッタの「Die Fledermaus」を、どう料理してくるでしょうか。

201905070004-「Königskinder」(王子と王女、2019年12月14日Premiere)
Engelbert Humperdinck作曲のオペラです。本来は「王の子供たち」という邦題がふさわしいのですが、「王子と王女」が一般的なようです。Humperdinckと言えば「ヘンゼルとグレーテル」が有名ですが、こちらは近年、あまり上演されない作品です。

-「Guys and Dolls」(ガイズ&ドールズ、2020年1月11日Premiere)
Frank Loesser作曲のブロードウェイ・ミュージカル。Volksoperでも上演されていたので、ご存じの方も多いと思います。

-「Don Giovanni」(ドン・ジョヴァンニ、2020年2月8日Premiere)
Wolfgang Amadeus Mozart作曲の名作オペラ。定番の一つですね。

201905070003-「Die Passagierin」(パサジェルカ、2020年3月14日Premiere)
Mieczysław Weinberg作曲のオペラ。2010年にブレゲンツ音楽祭で上演されたことがあります(世界初演)。
アウシュヴィッツで看守を勤めていたリーザが戦後、外交官夫人となり、ブラジルへと渡る客船デッキで、囚人マルタに似た女性と出会うところから始まります。忌わしい記憶が蘇り、自分がナチス党員であったことの不安に苛まれ、オペラは現在と過去を繰り返しながら展開していくそうです。

-「Friede auf Erden」(地には平和を、2020年3月26日Premiere)
Arnold SchönbergとIgor Stravinskyの作品。

-「Die Perlenfischer」(真珠採り、2020年4月18日Premiere)
Georges Bizet作曲のオペラ。有名なアリアがありますね。

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May 07, 2019

番外編 STTATSOPERETTE DRESDEN2019/20プログラム

201905060003今日は番外編として、新劇場に移転して観賞しやすくなった「STTATSOPERETTE DRESDEN」の2019/20シーズンプログラムをご紹介しましょう。

最近、多くの劇場がキャスティングの関係から、公演日をまとめる傾向が強くなっていますが、同劇場は複数の月での分散上演が継続されています。これはアンサンブル中心のキャスティングだから実現できるのでしょう。

ただ、ご多分に漏れず、ミュージカルやレビューの上演数が増えています。

オペレッタ・プレミア
2019/20シーズンの新作は2演目になりました。

DIE BANDITEN(盗賊)
Jacques Offenbach作曲のOpéra-bouffeです。1869年にパリで上演されました。イタリアのマントヴァを舞台とした作品です。
2020年2月28日(Premiere)/3月1日~8日(3公演)/5月24日~27日(3公演)/6月18日・19日

 -CASANOVA(カサノヴァ)
1928年に初演されたJohann Strauss作曲のオペレッタですが、「ウィーン気質」と同じく、彼の死語に発表されました。Ralph Benatzky(ラルフ・ベナツキー)がシュトラウスの音楽に基づき、まとめ上げたという作品です。Feriは観たことはありませんが、興味深い作品です。Premiereは2020年5月16日です。
2020年5月16日~19日(3公演)/6月4日~2日(4公演)/7月11日・12日

オペレッタ・レパートリー
DIE SCHÖNE GALATHÉE(美しきガラテア)/GIANNI SCHICCHI(ジャンニ・スキッキ)
Franz von Supp作曲のオペレッタ「DIE SCHÖNE GALATHÉE(美しきガラデア)」とGiacomo Puccini作曲のオペラ「GIANNI SCHICCHI(ジャンニ・スキッキ)」の組み合わせ上演です。一般的には「ジャンニ・スキッキ」は「道化師」との組み合わせが多いですが、オペレッタと同時上演というのは珍しいですね。
2019年9月20日~24日(4公演)/10月10日・11日/11月7日・8日/2020年1月29日・30日

201905060001DIE CSÁRDÁSFÜRSTIN(チャールダーシュの女王)
ご存じEmmerich Kálmán作曲の定番オペレッタ。現在のドレスデン版もかなり奇抜な演出のようです。最もVolksoperの演出も奇抜ですが‥
2019年10月5日~20日(5公演)/11月19日・20日/12月17日・18日

DIE DREIGROSCHENOPER(三文オペラ)
Kurt Weillが作曲を手がけた音楽劇。
2019年11月16日~24日(4公演)/12月12日・13日/2020年1月9日・10日

MARÍA DE BUENOS AIRES(ブエノスアイレスのマリア)
Horacio Ferrer作曲によるタンゴ・オペレッタです。
2020年4月3日~11日(5公演)/7月3日~5日(3公演)

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May 01, 2019

速報 Baden2019/20シーズンプログラム

20190430_x201_00002日本では、元号が「平成」から「令和」になりましたが、こちらでは、ご存じのように5月1日は「労働者の祭典」メーデーでお休みです。オーストリアでは数少ないキリスト教と関係のない祝日。

市庁舎前広場が中央会場で、参加グループはRingをデモ行進(といっても実質的にはパレードですが)して、市庁舎前広場に入ります。

ブルグ劇場に隣接する広場では、今年もSPÖ主催のビアガルテンがお目見えすることでしょう。その後、お天気が良ければ家族でプラーターなどへ出かけて、過ごす人も多いという話です。

さて、日本では新しい天皇陛下が即位する5月1日、宮中で「剣璽等承継の儀」と「即位後朝見の儀」が行われるようですね。この模様はYouTube首相官邸チャンネルで配信されるというアナウンスがありました。

Fatinitza0002「令和」最初の話題は、冬劇場、夏劇場ともにオペレッタを中心に上演しているBadenの2019/20シーズンのプログラムをご紹介しましょう。
以前は、冬公演と夏公演は分けて発表されていましたが、最近では同時に発表されています。

Stadttheater(冬劇場)で上演される作品はオペレッタが5作品、ミュージカルが1作品です。

DIE ENTFÜHRUNG AUS DEM SERAIL(後宮からの誘拐)
2019年10月19日Premiere、2019年11月22日まで11公演。ご存じWolfgang Amadeus Mozart作曲のオペラ(Singspiel)ですが、今回、Badenではオペレッタという位置づけで上演されるようです。さて、どのような演出になるのか、興味津々です。

FATINITZA(ファティニッツァ)
2019年12月14日Premiere、2020年1月19日までに11公演。Franz von Suppéが1876年に作曲したオペレッタです。古典的なウィンナ・オペレッタですが、最近はあまり上演されません。ロシア・トルコ戦争中のお話でそうです。

Die_blaue_mazur0004DIE ROSE VON STAMBUL(スタンブールのバラ)
2020年1月25日Premiere。2020年3月21日までに11公演。Badenお得意のLeo Fallが、1916年に作曲したオペレッタ。20世紀初頭のトルコを舞台にしたお話です。Achmed Bey役でSebastian Reinthallerさんの名前が挙がっています。

DER KÖNIG UND ICH(王様と私)
2020年2月15日Premiere。2020年3月28日までに14公演。日本でもおなじみのブロードウェイミュージカルですね。

DREI WALZER(三つのワルツ)
2020年4月3日Premiere。4月4日の2公演。
2019/20シーズン春公演のラストを飾る作品です。Oscar Straus作曲のオペレッタですが、わずか2回の公演です。

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April 28, 2019

Volksoper「マイ・フェア・レティ」再び

My_fair_lady_003日本では、いよいよ「平成」から「令和」への改元をまたぐ「怒濤の10連休」が始まるようですが、皆さまは、どのような予定を立てていらっしゃるでしょうか。

ちなみにFeriは、諸般の事情があって、「謎の平常運転モード」です 😞‥

さて、今日はVolksoperの定番ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の鑑賞記をお届けしましょう。

今まで、FeriはVolksoperで何回も「マイ・フェア・レディ」を観てきましたが、やはり「定番」だけあって、変なオペレッタよりも遙かに楽しめます。

ちなみに上演回数は250回を超えています。

本作品は、Robert Herzlさんによる演出が、現在も継続されている点も大きなプラス材料。回り舞台を上手に使い、テンポの良い展開が特徴です。舞台装置もFeri好みの写実的なもの。

Feriが観た当日の指揮は David Leviさん。主な出演者は、以下のとおりです。

 -Eliza Doolittle:Johanna Arrouasさん

-Henry Higgins:Kurt Schreibmayerさん

My_fair_lady_004-Oberst Pickering:Josef Luftensteinerさん

-Alfred P. Doolittle:Gerhard Ernstさん

-Mrs. Higgins:Marianne Nentwichさん

-Mrs. Pearce:Ulli Fesslさん

-Freddy Eynsford-Hill:Ben Connorさん

-Mrs. Eynsford-Hill:Regula Rosinさん

My_fair_lady_001-Harry:Marco Di Sapiaさん

-Jamie:Oliver Lieblさん

-Butler :Ernst Krisplさん

-Mrs. Higgins' Zofe:Susanne Litschauerさん

-Erster Obsthändler: Marian Olszewskiさん

-Zweiter Obsthändler: Martin Dablanderさん

-Dritter Obsthändler: Heinz Fitzkaさん

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December 11, 2018

Volksoper“Wonderful Town”(下)

Wonderful_town_104

今日はVolksoper“Wonderful Town”の後編です。

Feriは、以前、アメリカのオハイオ州デイトンを訪問したことがありますが、非常にのんびりとした土地柄だった記憶があります。

それだけに1950年台にニューヨークに上京してくると、アメリカ人でも、その違いに付いていくのは大変だったことでしょう。それ故に、面白い話になる訳ですが‥

姉のルースは、原稿を出版社に持ち込むものの、全く相手にされません。妹のアイリーンはオーディションを受けますが、合格するもののプロデューサーにセクハラまがいの対応をされるシーンも。

中心は、ルースが仕事と恋がうまくいくかどうかという話です。それに、男たちから言い寄られるアイリーンをめぐってトラブルが起こり、物語に変化を付けています。また、本編とは関係の無いオマケが多いのも、本作品の特徴。

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例えば、第 1幕でルースが編集者ベイカーのオフィスに原稿を持ち込んだ後の場面。いったんはゴミ箱行きにしたルースの原稿を、思い直してベイカーが読む祭、原稿の中身をルースと同僚編集者などが寸劇で披露します。

この寸劇を観ると、ルースの「作家としての力量」が何となくわかるという展開。

そして、第 1幕最後の「Conga!」。電話で依頼を受けたルースが、来航中のブラジル海軍の取材に向かいます。

そこでの珍妙なやりとりを通じて、なぜかルースがブラジルの水兵たちにコンガの踊りを教えることに‥ で、テンポの良いラテンのリズムに乗って、彼らはそのままヴィレッジまでやって来て、街中を踊りの渦に巻き込みます。

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December 10, 2018

Volksoper“Wonderful Town”(上)

Wonderful_town_100

2018/19シーズン、12月はオペレッタのPremiereは設定されませんでした。代わって登場したのが、1953年に初演されたブロードウェイ・ミュージカルの“Wonderful Town”。

作曲はレナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)ですが、2018年が生誕100周年に当たるため、セレクトされたようです。

なお、本作品のヨーロッパ初演は1956年で、Volksoperで行われました。アメリカでの初演3年度に上演されたことになりますから、かなり早かったと言えるでしょう。

ご存じのようにVolksoperのブロードウェイ・ミュージカルは、「完全ドイツ語上演」が基本。

つまり、「オーストリアの皆さんに、ドイツ語でブロードウェイ・ミュージカルを楽しんでもらおう」というコンセプトです。日本で上演されている日本語版ブロードウェイ・ミュージカルと同じスタンスですね。

このあたり、オペレッタよりも観客のターゲットが絞られているような気がします。

Wonderful_town_101

さて、今回の制作陣は、以下のとおりです。

-演出:Matthias Davidsさん

-振付:Melissa Kingさん

-舞台装置:Mathias Fischer-Dieskauさん

-衣装:Judith Peterさん

-照明:Guido Petzoldさん

-合唱指揮:Holger Kristenさん

そして、指揮はJames Holmesさんが務めました。主な出演者は、以下のとおりです。

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