October 07, 2019

Volksoper「Cabaret」鑑賞記

20191006007各劇場で2019/20シーズンが始まりましたが、本ブログの趣旨に反して「オペレッタの話題」が出てきません。自分で言うのも何ですが、紹介に値する作品が‥

Volksoperのオペレッタ新作は、11月までおあずけ。9月のPremiereがあったのはミュージカル「Cabaret」でした。ミュージカルなのでPremiereは行きませんでしたが、なかなか評判が良いので、先日、観てきました。

ナチスの影響が日増しに強くなるベルリンを舞台にしたブロードウェイ作品。1966年に初演されました。

20191006003キャバレー「キットカットクラブ」を舞台に、イギリス人歌手サリーと、アメリカ人作家クリフォードとの恋と破局を描いた作品です。

また、ドイツ人家主フロウライン・シュナイダーと年上のユダヤ人青果商ヘア・シュルツの「熟年の恋」も、同時並行で描かれます。

なお、本作品は、いつくかのバージョンが存在するようですが、Feriは舞台を初めて観たので、Volksoper版が、どのバージョンなのかはわかりかねます。

20191006006当日の指揮は、Lorenz C. Aichnerさん。主な出演者は、以下のとおりです。

-Conférencier(MC、マスターオブセレモニー):Ruth Brauer-Kvamさん
-Sally Bowles(イギリス人歌手):Bettina Mönchさん
-Clifford Bradshaw(アメリカ人作家):Jörn-Felix Altさん
-Fräulein Schneider(ドイツ人家主):Dagmar Hellbergさん
-Herr Schultz(ユダヤ人青果商):Robert Meyerさん
-Fräulein Kost(アパートの住人):Johanna Arrouasさん
-Ernst Ludwig(ドイツ人):Oliver Lieblさん
-Max(キットカットクラブのオーナー):Jakob Semotanさん
-Piccolo:Matthias Trattnerさん
20191006008-Kit Kat GirlMarianne Curnさん
-Kit Kat Girl:Paulina Plucinskiさん
-Kit Kat Girl:Anja Štrucさん
-Kit Kat Girl:Katharina Wollmannさん
-Kit Kat Girl:Eva Zamostnyさん
-Kit Kat Boy:Jurriaan Blesさん
-Kit Kat Boy:Martin Enenkelさん
-Kit Kat Boy:Maximilian Klakowさん
-Kit Kat Boy:Kevin Perryさん

20191006001まず、舞台装置ですが、回り舞台と吊し物を上手に使いキャバレー店内、シュナイダーが経営するアパート、シュルツが経営する青果店を再現していました。回り舞台なので、場面転換はスピーディです。

また、キットカットクラブの出演者は奇抜なメイクとコスチュームが特徴。退廃的で半体制的な雰囲気がムンムン。いかにもナチスのお気に召さないお店というイメージは見事です。

ブロードウェイ作品なので、幅広い年齢層のお客さまが来場していましたが、若いお客さまから支持を集めている感じがしましたね。 

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September 04, 2019

Savonlinna Festivalに出演したVolksoper

201909030001今日は「Volksoperの話題」をお届けしましょう。

夏休み中の7月30日から8月3日まで、VolksoperはフィンランドのSavonlinna Festivalに出演しましたが、その様子がVolksoperのホームページで紹介されています。

Feriは行ったことはありませんが、Savonlinna(サヴォンリンナ)は、ヘルシンキから250キロほど離れた南サヴォ県の都市で、フィンランド最大の湖、サイマー湖に面したリゾート地です。そのため、夏には多くの観光客が訪れます。

201909030006サヴォンリンナで、初めてオペラフェスティバルが開催されたのは1912年のこと。100年の歴史を誇ります。

ただ、その後、一時、休止となり、1967年に復活し、以来、毎年、開催されています。会場は、この街のランドマークになっているサイマー湖に浮かぶオラヴィ城。

実は、この城はドラゴンクエスト「竜王の城」のモデルになったと言われています。常設の劇場ではなく、仮設の劇場で、色々と制約もあるようですが、観客収容人数は2264名を誇ります。

201909030004しかし、チケットは60Euro~180Euroと、結構、よいお値段。そのため、観劇ができないお客さまのために、期間中、市内のCaféでトークショーなども開催されています。このトークショーには、Volksoperの歌手なども出演しています。

Volksoperは、2015年以来、招待されているようで、今回の演目は「Fledermaus」でした。

オラヴィ城の舞台ですが、横幅はVolksoperの約3倍と広いのですが、奈落が浅いため、日本公演などでおなじみの本劇場で使っている舞台装置は使うことができません。

201909030005そこで、Savonlinna Festival専用の舞台装置が考案され、それに合わせて演出も若干、変更されたようです。

公式写真を見る限り、メルビッシュのように屋外舞台で緞帳がない構造のため、場面転換は暗転で対応したような気がします。

また、リハーサルは、シーズン中の6月にウィーンで行われています。Volksoperからは、ソリストに加えて、合唱団(36名)、オーケストラ(55名)、ウィーン国立バレエ団(20名)、マネジャーや技術スタッフ(26名)が参加しました。

201909030002専用の楽屋がないため、テントづくりの仮設の楽屋が使用されています。また、悪天候の際には気温が低下し、公演は大変だったようです。

参加したVolksoperのアンサンブルは、公演の合間に、リゾート地サヴォンリンナを楽しんだようです。

なお、期間中、5回の公演が行われ、大盛況だったと伝えられています。北欧で真夏に「こうもり」。しかも、Volksoperのアンサンブルによる「野外での上演」というのは非常に興味がありますね。

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June 17, 2019

Volksoper ballett「Peter Pan」

Peter-pan-00今日は久しぶりに「バレエの話題」です。

以前、師匠のはっぱさんに刺激されて、バレエを観るようになりましたが、1人ではバレエを観に行くことはほとんどありません。が、今回、ひょんなことから「Peter Pan」を観ることになりました。

実は5月上旬の発売日にはミュージカル「回転木馬」が予定されていたのですが、その後、「Peter Pan」が好評につき、追加になりました。追加と言っても、他の公演と差し替えです。

一応、鑑賞日の変更も承ります‥という話ですが、日本人の根占啓祐さんが主役を務めていることもあり、「Peter Pan」を観ることにしました。

当日の指揮はWolfram-Maria Märtigさん。振付はVesna Orlicさん。主な出演者は以下のとおりです。

Peter-pan-01-Peter Pan:Keisuke Nejimeさん

-Peter Pans Schatten:Robert Weithasさん

-Tinker Bell:Dominika:Kovacs-Galavicsさん

-Wendy:Marie-Sarah Drugowitschさん

-Captain Hook:László Benedekさん

-Mr. Smee:Patrik Hullmanさん

Peter-pan-02-Tigerlily:Olivia Poropatさん

-Tigerlilys Bruder: Dragos Musatさん

 また、バレエ作品ですが、ネバーランドのシーンでは、Kinderchor der Volksoper Wienの皆さんがご出演。子供さんを出演させると、お客さまが沢山集まる「禁断の裏技」。

なお、音楽はオリジナルではなく、Erich Wolfgang Korngold、Max Steiner、Franz Waxman、Miklós Rózsa、Bernard Herrmann、Leroy Anderson、Isaac Albéniz、Guido Mancusi、Sebastian Brugner-Luizといった方々の作品からチョイスされています。 

Peter-pan-03子供さん向けの作品なので、お子さまが多数、来場。まぁ、賑やかなこと。当然、ご同伴の親御さんなども来場されますから、観客動員は増えます。

しかし、考えてみれば、バレエは台詞がなく、身体表現だけでお話が進むわけですから、子供さんはもちろん、言葉がわからない外国人のお客さまでも楽しますね。

Peter-pan-04演出は映画風の仕上げになっており、冒頭、映画で見かけるタイトルロールで始まります。

もちろん、出演者の名前もしっかりとスクリーンに映し出されます。これは、エンドロールも同じでした。

ただ、複数の出演者がいる場合、その都度、映像を変えるのは大変なので、出演予定者が全員でていたのはご愛敬。まぁ、予算の関係もあるので致し方ないところでしょう。

この作品で面白いのは、Peter Panだけでなく、Peter Pans Schatten(影)が出てくること。両者の絡みもありますし、影が同時に活躍する場面もあります。

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June 09, 2019

Volksoper「Orpheus in der Unterwelt」(下)

201906090001昨晩、ウィーンでは好天の中で、盛大に「第26回LifeBall」が行われました。人混みが苦手なFeriは、某ホイリゲでのんびりとした週末を過ごしていましたが‥

一方、テニスのフレンチオープンで、オーストリアのDominic Thiem選手が決勝進出を果たし、大変な盛り上がりを見せています。本日、行われる決勝の相手はナダル選手。さて、優勝を果たすことができるでしょうか。

Orpheus_000さて、今日は昨日に引き続きVolksoper「Orpheus in der Unterwelt」(地獄のオルフェ)の後編です。

第2幕第1場は、「地獄のプリュントの部屋」(というかウリディースの部屋)です。ウリディースは、来たばかりだというのに、プリュントに相手にされず、飽き飽きしています。プリュントの使用人ハンス・スティックスが、有名な「私がアルカディアの王子だった頃」を歌って彼女を口説くのですが、一発で袖にされてしまいます。

ちなみに、ウリディースは、黒いランジェリー姿で熱演しています。

地獄へやってきたジュピターはプリュントに、ウリディースに会わせるよう要求するのですが、拒否され、逆に宴会場へ案内されます。

この宴会場では、一緒に地獄に来た神々が盛り上がっており、何となく派手なエンディングが予想されます。

本来、冷静なはずの世論も、怪しげな酒を飲んでから本性があらわになってきます(世間体を忘れ、快楽に邁進してしまいます)。もちろん、オルフェは地獄の魅惑的な女性にぞっこん。

ジュピターはハエに化けて、ウリディースの部屋に忍び込み、彼女に一目惚れするのですが、ハエの扮装が、笑えます。まるで「仮面ライダー」みたい‥

Orpheus_008ジュピターは身分を明かして、オリンポスヘと誘いますが、地獄に飽きてしまったウリディースは、即座にOK。ここの二重唱は、笑えるシーンの連続です。

実は、この場面を、隣の部屋からジュノーがしっかり見ており、嫉妬心が燃え上がるという話に‥結局、ウリディースをバッカスの巫女に変装させて、地獄を脱出する算段をしたところで、第1場が終わります。

第2場は、「地獄の大宴会場」です。天上の神様も地獄の住人も入り乱れて、飲めや歌えの大酒宴となり、バレエ団のモダンバレエも加わり、おなじみの「天国と地獄」が盛大に演奏されます。

ジュピターと「バッカスの巫女姿」に変装したウリディースが逃げようとすると、プリュトンに見つかつてしまいます。

Orpheus_022ここで「バッカスの巫女姿」に変装した女性が、もう一人登場し、宴会場は大混乱(変なお面を付けているので顔は見えません)。

実は、最初につれてきた「バッカスの巫女姿」の女性こそ、ジュピターの妻ジュピテールだった…という落ちになっています。動揺するジュピターが、これまた見物です。

Orpheus_023そこへ、オルフェが、世論と共に登場します。天上にウリディースを連れて行きたいジュピターですが、仕方なくオルフェウスに「地上に戻るまでは決してウリディースの方を振り向いてはならない」との条件で、妻を返すことにします(ウリディースに飽きているオルフェの行いを見ていると、どうせ約束は破るだろうと踏んでいる訳です)。

しかし、オルフェは、なかなか振り向きません。そこで、業を煮やしたジュピターは雷を起こし、オルフェを強制的に振り向かせてしまいます。

プリュントは「ウリディースは黄泉の国に残る」と主張しますが、ジュピターが「彼女をバッカスの巫女にする」と宣言。

Orpheus_032また、このあたりになると、本来、世間体の代表である世論が、ハンス・スティックスに惚れてしまい、追いかけ回すというサイドストーリーも盛り込まれています(やはり世間体は、欲望には勝てないという本質を突いたお話)。

最後は、地獄で天上の神々、地獄の住人がそろって大合唱の後、「天国と地獄」のギャロップが盛大に演奏され、フィナーレを迎える展開です。

さて、出演者の仕上がりですが、プリュントのDavid Sitkaさん、スマートな感じでなかなか良い味を出していました。今までオペラやミュージカルなど幅広い作品に起用されていましたが、主役級には起用されていませんでした。

ジュピターのMartin Winklerさんは、以前、Feriが観たKurt SchreibmayerさんやCarlo Hartmannさんに比べると、ちょっと存在感が弱い感じがしましたが、まあ、合格点でしょう。

オルフェのThomas Sigwaldさんですが、Feriは久しぶりに観ました。余り変わっていませんね。ちょっとビックリ。

この人は優柔不断で、女性に目がない役は上手なので、ピタリでした。

Carsten Süssさんは真面目なイメージが強いので、Thomas Sigwaldさんの方が向いているかもしれません。個人的な感想(好みの問題)ですが‥

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June 08, 2019

Volksoper「Orpheus in der Unterwelt」(上)

Orpheus_001今日は Rathausplatzで恒例の「Life Ball」が開催されます。 Rathausplatzでは準備も整い、夕方からは路面電車を含むRingで交通規制も行われます。さて、最近は「オペレッタもの」の記事が少なくなってしまった当ブログ。何か寂しい気持ちです。

2018/19シーズンも最終月になりましたが、VolksoperではJacques Offenbach作の名作オペレッタ「Orpheus in der Unterwelt」(地獄のオルフェ)の再演が始まりました。

かつて、日本の運動会では定番曲だった「天国と地獄のギャロップ」。「Orpheus in der Unterwelt」というオペレッタは知らなくても、この曲を聴いたことのない日本人は少ないかも知れません。

最近の運動会でもかかっているかは存じませんが、友人の話ですと、この時期、日本のスーパーマーケットでは店内のBGMで流れていることが多いとか‥

本作品は2007/08シーズンにPremiereが行われましたが、このシーズンはRobert MeyerさんがDirectorに就任したシーズンでもあります。

ただ、就任直後でしたから、実際の演出などには関わっていなかったと思われますが‥ある意味、過渡期の作品と言えるでしょう。

 演出はHelmut Baumannさん、舞台装置はMathias Fischer-Dieskauさん、衣装はUta Loherさん・Conny Lüdersさんと、2008/09シーズンで上演された時と同じです。

Orpheus_006指揮はGuido Mancusiさん。Feriが観た日の出演者は、以下のとおりです。なお( )内は再演初日のメンバー。Feriが観たのはセカンドクルーという訳です。
-Pluto (Aristeus/プリュント):David Sitka(Vincent Schirrmacher)さん
-Jupiter(ジュピター):Martin Winklerさん
-Orpheus(オルフェ):Thomas Sigwald(Carsten Süss)さん
-Hans Styx(ハンス・スチュクス):Boris Eder(Robert Meyer)さん
-Merkur(メルキュール):Gernot Krannerさん
-Mars(マルス):Heinz Fitzka (Daniel Ohlenschläger)さん
-Eurydike(オルフェの妻ウリディース):Julia Koci(Rebecca Nelsen)さん
-Diana(ディアヌ):Birgid Steinbergerさん
-Öffentliche(世論):Regula Rosin( MeinungRegula Rosin)さん
-Venus(ヴェニュス):Annely Peeboさん
-Cupido(キューピット):Jakob Semotanさん
-Juno(ジュピターの妻ジュノン):Christian Grafさん
-Minerva(ミネルヴ):Elvira Soukopさん
-Eine Schülerin des Orpheus: Una Stanicさん

当たり前ですが、10年前に観た時とは、メンバーが変わっていますが、OrpheusにはThomas Sigwaldさんが再起用されたのは、正直、驚き。

Orpheus_021ちなみに2008年9月に観た時は、PlutoはChristian Bäumgartelさん、JupiterはKurt Schreibmayerさん、OrpheusはThomas Sigwaldさん、Cupidoは怪演が光ったGerald Pichowetzさんでした。
Feriも10年前に観た作品なので、記憶が十分ではないのですが、当時のブログ記事を見てみると、ほぼ同じ舞台装置、演出のようです。

Volksoperの場合、ある程度、期間が空いた再演の場合、新演出に切り替えるケースが多いのですが、本作品は異例中の異例。舞台装置や衣装は10年間の保管してあったのでしょうか。10年以上経過した演出の作品を、ほぼそのまま再演した理由をRobert Meyerさんに伺いたいところですね。

そして、最近、Volksoperで上演されるオペレッタは、ほとんどワイヤレスマイクを使っていますが、今回は久しぶりにマイクのアシストなし。出演者の実力が問われますが、やはりこちらの方が良いですね。

なお、今回のVolksoperの公式写真を借用いたしましたが、ファーストクルーの映像が中心なので、記事の中身とマッチしない点はご容赦ください。

本作品のオリジナルは、古代ギリシャをベースにしていますが、実態は倦怠期に陥った中年夫婦のお話(実際は、男女の色事に関する生々した話)という、オペレッタらしい内容です。

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June 05, 2019

本日開催 Orchester für alle–Ihr Orchester in Bewegung 2019

201906050020今日は6月5日、オーストリア全土で開催される「楽しいイベントのお知らせ」をお届けしましょう。

「Orchestrefüralle」アクションデーのプログラムとして、Volksoper Wien Orchestraを含む、オーストリアのプロオーケストラ・メンバーが、「Ihr Orchester in Bewegung」というコンセプトの元、 Wienをはじめオーストリア各州都の街中に、楽器を持って飛び出します。

この行事は2017年から行われているもので、一般の皆さんにオーケストラの興味をもっていただくことを目的にしたものです。

そのため、単に街頭で演奏を楽しむだけでなく、観客が指揮をする、オーケストラ・メンバーと交流をする、楽器に触れるなど、色々な形でメンバーと交流する機会が作られているそうです。

紹介記事には「Die Tuba fährt Straßenbahn, der Kontrabass U-Bahn und das Fagott flaniert am Hauptbahnhof」とうたわれているように、路面電車や地下鉄に楽器を持って乗り込み、パフォーマンスも披露するようです。ウィーンでは15時から20時まで開催されます。

Volksoperのメンバーは、Wienでパフォーマンスを披露します。予告されている場所は、以下のとおりです。
-地下鉄Spittelau (U-Bahn Stars – Spot):17時30分
-地下鉄Westbahnhof:16時30分
-Ringstraßenbahn(乗車停留所Karlsplatz、下車停留所Resselpark):15時00分発

運が良ければ、コンサートチケットが入手できる可能性もあるそうです。

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April 30, 2019

オペレッタとオーストリアにはまった「Feriの平成時代」

201904300012恐らく、今日は多くのブログやホームページ、SNSで「平成」にまつわる記事が沢山エントリーされると思います。という訳で、Feriも便乗です(笑)。

今まで、改元は天皇陛下が崩御されて行われていたため、厳かな雰囲気はありましたが、華やかな雰囲気はありませんでした。

今回は、現在、生きている日本人が初めて経験する、事実上の譲位。

そのため、こちらのミレニアムに近い盛り上がりを見せているような気がします。新元号で盛り上がっても「不謹慎」という声は皆無でしょうし、逆に、経済効果を狙っているフシもありますので‥

ところで、こちらに長く住んでいる友人は、元号というものを意識していません。当たり前ですが、日常、西暦以外を使う機会がないのですから、当然ですね。

201904300003しかし、ウィーンと日本で二重生活をしているFeriの場合、日本国内の仕事では、現在も西暦に加えて元号を使うケースも多く、元号か変わることには、感慨深いものがあります。

しかし、今年限り「国民の祝日」となった4月30日と5月1日に仕事を休んでいる人がどれくらいいらっしゃるのかが気になります。サービス業は、ほぼ全て通常営業でしょうし、商品を供給する会社(工場)や物流も営業しているはずです。

インターネットで日本のニュースを見ると「10連休」を連呼して、多くの人が移動している光景が報道されますが、現役世代で10連休をとっている方は、どの程度、いらっしゃるのでしょうね。

このような歴史的出来事であるにもかかわらず、休むことができない「今の日本」に疑問を感じることがあります。

さて、Feriは、昭和時代に某大学の電気工学部を卒業して、社会へ出ました。入学当初はエンジニアを目指していたのですが、オイルショックの末期にあたり、製造業の求人は限りなくゼロ‥

同期の仲間も、教職や営業などエンジニア以外の仕事に就きました。Feriは、学生時代からお世話になっていた某出版社に、そのまま就職することになりました。

この出版社に入社直後、偶然、「ヨーロッパへの扉」が開かれました。上司の代理として出席した某大手旅行代理店の行事で行われた抽選会で、何とユーレイルパスが当選したのです。ちなみにFeriはくじ運が良くありません‥

もちろん、会社の権利ですが、社長や上司が「せっかくだからFeriさん使って良いよ」という温かい言葉をいただき、就職早々、夏に取材名目でヨーロッパへ出かけることになりました。

201904300014この時、ウィーンを含むオーストリアを訪問したのが、「オーストリアの深みにはまる」きっかけでした。

その後、ヨーロッパに魅了され、毎年、夏に休暇をいただいて、オーストリア、ドイツ、スイス、イタリアなどを巡っていました。

務めていた出版社は月刊誌を出していたので、まとまった休みをとると、先輩や同僚に大きな迷惑をかけます。

そんな中、旅費は時前ですが、取材名目で休暇を取らせてくれた社長や上司がいなかったら、ここまでオーストリアにはまることはなかったと思います。

ただ、この時期は、クラシック音楽に興味はあったものの、劇場が夏期休暇の時期だったため、現地でのオペレッタ、オペラ観賞とは無縁でした。

そう言えば、この間、平成2(1990)年に、ドイツ統一により、ドイツ民主共和国(東ドイツ)がなくなりましたが、昭和時代に東ドイツに行ったFeriとしては、想像もつきませんでした(写真は当時の東ドイツでお土産物として購入したドイツ民主共和国の国旗)。

月日は流れて昭和が終焉を迎えた頃、長年お世話になった出版社を退職し、全く新しい仕事に就きました。友人の紹介で、産業教育の分野へ転身しました。

201904300013新しい会社に就職したのは、平成元年7月。もちろん、就職した直後は休暇など取得できませんので、前の会社を辞して、新会社へ就職するまでの短い期間にオーストリアを訪れました。

忘れもしないオーストリア航空日本就航直後のことです。帰国便でオーストリア航空のA310に搭乗しました。長距離国際線でA310に搭乗したのは、後にも先にも、これ1回です。

 ところで、産業教育(社員教育)は、実施時期の変動が激しく、ピーク時はほとんど休みはとれません。反面、お盆の時期や年末年始は、全く仕事がなくなります。

そこで会社としても、その時期、まとまった休暇取得を奨励していました。ある意味、メリハリの付いた働き方です。

大正生まれの父親が、膵臓がんで亡くなったのは平成4(1992)年のこと。その後、再び母との同居が始まりました。

平成9(1997)年、Feriの直属上司が独立開業することになり、Feriにも声がかかりました。ゼロからの新会社立ち上げは色々な意味で興味があったので、上司と一緒にお世話になった会社を辞して、新会社の立ち上げにかかわりました。

新会社の立ち上げが終わった頃、母は街中で転倒し、大腿部骨折という怪我を負ってしまいます。

手術も無事おわり、リハビリも順調に進んだことから、母親に自信を付けさせるため、平成10(1998)年のクリスマスに母をウィーンとザルツブルクへ連れていくことにしました。

201904300007両親はクラシック音楽のファンで、Feriの就職後、何回か海外オペラの来日公演チケットをプレゼントしたことがあります。それが行き先をオーストリアにした理由です。

この時点では、劇場でオペラなどを全く見たことがなかったFeri。さすがに予備知識ゼロで国立歌劇場での鑑賞は敷居が高かったので、Volksoperでオペレッタ観賞を組み込みました。

今と違ってチケットを直接買う手段が限られていたため、クレジットカード会社の海外チケット予約サービスを利用しています。

この時、観たのが「Die lustige Witwe」。Robert Herzl氏の演出による舞台ですが、正に「滝に打たれたような衝撃」を受けました。

“世の中に、こんなに楽しい舞台芸術が存在するのか”というのが率直な感想です。仮に、この時、Volksoperへ足を運んでいなければ、ここまでオペレッタに傾倒することはなかったことでしょう。

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April 28, 2019

Volksoper「マイ・フェア・レティ」再び

My_fair_lady_003日本では、いよいよ「平成」から「令和」への改元をまたぐ「怒濤の10連休」が始まるようですが、皆さまは、どのような予定を立てていらっしゃるでしょうか。

ちなみにFeriは、諸般の事情があって、「謎の平常運転モード」です 😞‥

さて、今日はVolksoperの定番ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の鑑賞記をお届けしましょう。

今まで、FeriはVolksoperで何回も「マイ・フェア・レディ」を観てきましたが、やはり「定番」だけあって、変なオペレッタよりも遙かに楽しめます。

ちなみに上演回数は250回を超えています。

本作品は、Robert Herzlさんによる演出が、現在も継続されている点も大きなプラス材料。回り舞台を上手に使い、テンポの良い展開が特徴です。舞台装置もFeri好みの写実的なもの。

Feriが観た当日の指揮は David Leviさん。主な出演者は、以下のとおりです。

 -Eliza Doolittle:Johanna Arrouasさん

-Henry Higgins:Kurt Schreibmayerさん

My_fair_lady_004-Oberst Pickering:Josef Luftensteinerさん

-Alfred P. Doolittle:Gerhard Ernstさん

-Mrs. Higgins:Marianne Nentwichさん

-Mrs. Pearce:Ulli Fesslさん

-Freddy Eynsford-Hill:Ben Connorさん

-Mrs. Eynsford-Hill:Regula Rosinさん

My_fair_lady_001-Harry:Marco Di Sapiaさん

-Jamie:Oliver Lieblさん

-Butler :Ernst Krisplさん

-Mrs. Higgins' Zofe:Susanne Litschauerさん

-Erster Obsthändler: Marian Olszewskiさん

-Zweiter Obsthändler: Martin Dablanderさん

-Dritter Obsthändler: Heinz Fitzkaさん

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April 25, 2019

速報 VOLKSOPER2019/20プログラム発表

2019042400011昨年よりも発表が遅れていましたが、4月24日、やっと来シーズンのVOLKSOPERの公演プログラムが発表されました。

プレミアは9演目、再演は6演目、レパートリーは20演目となっています。

オープニングは9月1日の「VOLKSOPER FEST」と「HOMMAGE AN DAGMAR KOLLER」。そして、11月20日には「JAQUES OFFENBACH - SOIREE ZUM 200. GEBURTSTAG」が上演されます。。そして、11月20日には「JAQUES OFFENBACH - SOIREE ZUM 200. GEBURTSTAG」が上演されます。

○オペレッタ
プレミア
オペレッタの新作は2演目です。

König Karotte(Le Roi Carotte/にんじんの王、2019年11月23日プレミア)
オッフェンバックの作品ですが、あまり上演されることがない珍品。1872年1月に初演されました。1878年にはウィーンでも上演されたそうです。近年ではドイツのStaatsoper Hannoverで上演されているようです。今回、オッフェンバック生誕200年を記念して上演されることになりました。

今回、VOLKSOPERのイメージ映像が、Staatsoper Hannoverの舞台写真とイメージが似ているため、もしかすると「白馬亭にて」のように、他劇場で上演されたプログラムを移植する可能性もあります。

日本では、ほとんど資料がない作品ですが、「西洋比較演劇研究」という資料に「オッフェンバックの《にんじん王》初演における「風刺」--第二帝政と第三共和政の狭間で」(執筆:森 佳子氏)という記事が掲載されていたことがわかりました。Feriは、Premiereまでに、この資料を是非、見たいと思っています。

-Der Zigeunerbaron(ジプシー男爵、2020年2月29日プレミア)
ヨハン・シュトラウスの名作オペレッタの1つ。前演出(2005/06シーズン)では、フィナーレで全員が戦死して英霊としてウィーンに戻ってくるという演出が物議を醸し出しました。今回の演出はPeter Lundさんが担当します。

指揮にはAlfred Eschwéさんの名前が挙がっています。Homonay伯爵はMarco Di Sapiaさん、バイリンカイはEric Laporte さん、ザッフィにはKatrin Adel さんが起用されます。主役のカップルは、客演のようです。

再演
GRÄFIN MARIZA(伯爵令嬢マリッツア):2020年1月~2月に8公演
こちらも比較的暗い舞台ですが、それでも後半は明るくなる上に、ハッピーエンドなので、Feriは、そこそこ気に入っています。問題はマリッツアとタシロに誰が起用されるかだと思います。

DIE LUSTIGE WITWE(メリーウィドウ)」:2020年4月~5月に8公演
前シーズン、あまりにも集客が悪く、正直、Feriもびっくりしました。きれいな舞台で、演奏も良いのですが、なぜ、かつてのような人気が出ないのか、疑問です。
一つは、退廃的な貴族を演じるダニロにあるのかもしれません。こちらもハンナと共に、誰が起用されるかがポイントでしょう。

レパートリー 3作品の上演が決まりました。比較的お客さまを呼べる演目がラインナップされた点が評価できます。
DIE FLEDERMAUS(こうもり)

Orpheus in der Unterwelt(地獄のオルフェ):2019年9月~10月に5公演

DIE CSARDASFÜRSTIN(チャールダーシュの女王)」:2019年11月~2020年1月と2020年5月~6月に15公演

MEINE SCHWESTER UND ICH(姉さんと私):2020年3月~4月に7公演

反面、2018/19シーズンで上演されていた「Gasparone(ガスパローネ)」、「Der Opernball(オペラ舞踏会)」、「Eine Nacht in Venedig」(ヴェネチアの一夜)」、「Axel an der Himmelstür(アクセル、天国の扉の前で)」は外れました。

「ヴェネチアの一夜」はが外れたのは、ちょっと残念ですが、Jörg Schneiderさんが出演されなくなったので、魅力半減。という訳で、外れた演目は予想どおりでした。

ただ、シーズンを通して上演されるのは「DIE FLEDERMAUS(こうもり)」だけで、それ以外の演目は、期間限定方式になっています。これも出演者の確保が難しいことが要因だと思われます。

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April 19, 2019

今シーズンの「Axel an der Himmelstür」

Axel_006今日は「フォルクスオーパーのオペレッタ鑑賞記」です。

フォルクスオーパーにしては珍しく、今シーズンはRalph Benatzky作曲の作品が2作、上演されています。

2016/17シーズンにPremiereが行われた「Axel an der Himmelstür」については、恐らく2019/20シーズンは「Meine Schwester und ich」が継続上演されるため、打ち止めになると思われます。

この手の珍しい作品は、一度、打ち止めになると再演は、非常に難しいような気がしています。という訳で「Meine Schwester und ich」と比べる意味もあって、観てきました。

指揮はLorenz C. Aichnerさん。主な出演者は、以下のとおりです。

-Gloria Mills, Filmstar(映画女優:グロリア・ミルズ):Bettina Mönchさん

-Axel Swift, Reporter(記者:アクセル):Andreas Bieberさん

Axel_003-Jessie Leyland, Sekretärin(秘書:ジェシー):Juliette Khalilさん

-Theodor Herlinger, Friseur(メーキャップ・アーチスト:テオドール):Peter Lesiakさん

-Cecil McScott, Filmproduzent(映画プロデューサー:スコット):Kurt Schreibmayerさん

-Kriminalinspektor Morton(刑事:モートン):Gerhard Ernstさん

-1. Herr / Autor / Randy Racebottom, Klatschreporter(第1の男、記者:ランディほか):Stefan Bischoffさん

-2. Herr / Aufnahmeleiter / Ausstatter / Bab Peppermint, Rechtsanwalt(第2の男、弁護士:バブ・ペパーミントほか):Jakob Semotanさん

-3. Herr / Komponist / Beleuchter / Tommy, Polizist(第3の男、警察官:トミーほか):Oliver Lieblさん

Axel_002-4. Herr / Regisseur / Meredith, Butler / Clark, Glorias Chauffeur(第4の男、グロリアお抱え運転手ほか):Jeffrey Treganzaさん

-5. Herr / Tonmeister / Prinz Tino Taciano(第5の男、プリンス・ティノ・タチアーノほか):Maximilian Klakowさん

演出はPremiereと時と変わっておらず、モノクロ映画をモチーフにしたモノトーンの舞台です。当時のハリウッド映画を強く意識した演出です。

グロリア・ミルズ、アクセルともにプレミア組なので、こなれていましたね。

Bettina Mönchさんはスタイルが良く映画スターというイメージにピッタリですが、Feriの個人的な感想としては、声があまりきれいではないような気がします。

このあたり、難しいところ。

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