September 15, 2020

Robert MeyerさんのVolksoper Director退任決まる

2020091401今日は「Volksoper Director人事の話題」をお届けしましょう。

6月22日に当ブログで「連邦政府文化省とBundestheater-Holding、Volksoperが2022年からの新しい経営者(Direktor)募集を開始した」という話題をお伝えしましたが、2020/21シーズンに衝撃的なニュースが入ってきました。

Robert Meyerさんが、2022年をもってVolksoperのDirectorを退任するというものです。

これは、Bundestheater-Holdingや劇場から正式に発表があったものではなく、日刊紙Kurierが報じたもので、その後、他紙も追随報道をしています。Kurier紙の特ダネですね。

2020091402記事によるとRobert Meyerさんが2022年以降のDirectorに応募しなかったというのではなく、連邦政府芸術文化担当Andrea Mayer大臣(緑の党)から“次期Directorの選考に応募しないように”という指示(事実上の命令か)を7月に受けたことによるものです。

Robert Meyerさん自身は、継続してDirectorを務める気、満々だったようですが‥それにしてもプレゼンテーションの機会すら与えられないというのは、何とも。

選考の結果、落選なら本人も納得できると思いますが‥

Kurier紙の報道によるとAndrea Mayer大臣(右写真の女性)がRobert Meyerさんの応募を認めなかった理由は“変化を見たい”というものだとか‥要するにマンネリになってきたということでしょう。

2020091403現在、Bundestheater-Holding傘下で民営化されたとは言え、政府が株式を保有しているため、各劇場の経営幹部は政治任用。

そのため、時の「政府(芸術文化担当大臣)の意向」が強く働きます。

しかし、同じ名前のMeyer大臣からMeyerさんに「三行半」がつきつけられたといのも皮肉なこと。

Andrea Mayer大臣は、2020年5月、Ulrike Lunacek氏に代わって芸術文化担当大臣に就任。

オーストリアの芸術文化に造形が深く、カルチャーシーンでは、有名な方。実際、多くのフェスティバルや劇場で運営委員を歴任しています。

日本と異なり、こちらの担当大臣は、その分野に精通している人が選任されるケースが多いのが特徴ですが、Andrea Mayer紙は、その代表と言えるでしょう。

2020091404退任が決まったRobert Meyerさんは、現在、66歳。2007年から就任していますから、2022年まででも15年の任期を全うしたことになります。確かに長いですね。

その間、劇場の稼働率向上などに寄与したことで、評価を受け、2015年に再任されました。

奇しくもFeriがVolksoperに足繁く通うようになったのはRobert MeyerさんがDirectorになってからです。

その間、FeriのVolksoperでのオペレッタ観賞100回を記念して、Director室でお目にかかって以来、顔と名前を覚えて頂けるまでになりました。4枚目の写真はVolksoperの来日公演でRobert Meyerさんと再開したときのもの。

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August 29, 2020

Volksoper 2020/21シーズン開始に向けて

2020082820日本では安倍総理の辞任が発表されましたが、当然、こちらでも大きく取り上げられています。

長年の重責と、未曾有の新型コロナ対応、本当に大変だったと思います。

本当にお疲れさまでした。

2020082811さて、来週からVolksoperでは2020/21シーズンの公演が始まります。

今シーズンは、新型コロナウイルス渦のため、国立劇場連盟傘下の各劇場は、変則的な劇場運営になりますが、お客さま向けの情報が公開されたので、ご紹介しましょう。

まず、プログラムが一部、変更になりました。9月6日に予定されていたVolksopernfestは、Das Wiener Staatsballett im Training mit Martin SchläpferEröffnungskonzert(オープニングコンサート)に変更されました。

Das Wiener Staatsballett im Training mit Martin Schläpferは13時30分~14時00分です。

2020082815Eröffnungskonzert は16時30分開演、18時30分開演の2回公演。今シーズンに上演されるオペレッタやミュージカルから曲目が選ばれるようです。

劇場内でソーシャルディスタンスを確保するため、座席を空けて上演されることが正式に決まりました。提供座席数は正確には確認していませんが、販売されている座席表を見ると通常の2/3程度になっている模様です。

ただ、現時点では日本からオーストリアへ入国することはできないため、悲しいことに観賞は不可能ですが‥

2020082813-個人情報の記録と本人確認
チケットは購入時、観賞するお客さまの氏名と連絡先が記録され、チケットに名前が印字されます。これは万が一、感染が発生した場合、追跡調査を迅速に行い、通知するためです。

同伴者のチケットを一緒に購入することは可能ですが、その場合も、同伴者全員の名前と連絡先(メールアドレス、電話番号、住所)を劇場側に通知する必要があります。

記名式になったため、営利目的のチケットの転売は主催者の許可なく禁止されました。

観賞するお客さまが変更になった場合は、新しいチケット発券が必要です。なお、劇場で当日券を購入する場合も、同じ対応が必要になるため、通常より、発券にかなり時間がかかります。

また、当日、劇場での受け取りにも時間がかかる可能性があるため、Volksoperでは事前の発券もしくはprint @ homeチケットの利用を推奨しています。

従って、公演日以外も含めて劇場でチケットをお求めになる場合は、次官に余裕を持ってお越し下さい。

また、密集を避けるため、立ち見席の提供も当面、中止される模様です。

このような措置を実施するため、劇場のチケット窓口が、ホワイエから劇場外の仮設施設に移動しています。写真をお目にかけることができず、申し訳ございません。

2020082812-来場時の注意と入場
当たり前ですが、新型コロナウイルスに感染している可能性のある方は、来場はご遠慮ください。通常よりも手続きに時間がかかるため、開場は開演の1時間前になります。なお、劇場では舞台と客席を1日数回、消毒しています。

お客さま同士の密集を避けるため、図のように座席によって入場口が異なります。チケットに印刷されている指定の入口から入場します。

なお、劇場内のエレベーターは障害者だけが利用可能ですが、容積が小さいため、エレベーターの利用に時間がかかります。

そして、公演時には本人確認のため、身分証を入場時に提示する必要があります。

-座席指定とソーシャルディスタンス
ソーシャルディスタンスを確保するため、座席の間が空いており、お客さまは指定席への着席が義務づけられます。他の席への移動は禁止されています。

また、ソーシャルディスタンスを確保するため、ガルベロージェ(クローク)、休憩室、トイレでは、常に1メートル以上の距離を保つことが義務づけられます。

なお、通常、Volksoperのガルベロージェは有料ですが、現金授受を制限するため、無料になりました。

この他、ビュフェは営業休止です。

2020082814-マスクの着用
劇場内では客席に限らず口と鼻をカバーするマスクの着用が義務づけられています。

ただし、公演中、自分の座席に着席中は、マスクを外すことができます。ただし、休憩中はお客さまが移動するため、自席でもマスクの着用が必要です。

-手の消毒
劇場内に消毒液のディスペンサーが設置されており、お客さまは手の消毒が義務づけられています。

-公演終了後
カーテンコールの際は、お客さまが移動を開始する場合があるので、マスク着用が推奨されています。

ガルベロージェが混雑する可能性があるので、通常と異なり、自席で待機することもできます。そして、劇場から出る場合、入場した入口を利用します。

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June 23, 2020

Bundestheater-Holding がVolksoperの新しい経営陣を公募中

2020062106本来は梅雨のないオーストリアですが、週末、ニーダーエスターライヒ州を中心に大雨が降っており、川の増水による氾濫や土砂崩れなどの被害が発生しています。

St. Pölten、Melk、Amstetten、 Scheibbs、Tullnなどのドナウ川流域には消防隊が多数、出動し、水没したエリアの排水や警戒に当たっています。これも異常気象の関係なのでしょうか。

2020062102 さて、今日は「Volksoperの話題」です。 連邦政府文化省とBundestheater-Holding、Volksoperが2022年からの新しい経営者(Direktor)募集を開始しました。

ご存じのように、現在のDirektor、Robert Meyerさんは2007年から現職に就いていますが、今回、辞任や解任ではありません。任期満了に伴う定期的な人事異動です。

Bundestheater-Holding傘下の各劇場は、民営化されており、収益性の向上が課題になっているため、定期的に経営陣の刷新を図っています。

>Robert Meyerさんは、継続の意向を示しており、応募すると表明しています。

2020062104 なお、新しいDirektorの任期は2022年9月1日から5年間。一般的にDirektorが交代すると劇場の運営方針が大きく変わることが多いため、早めに後任を選定し、2022/23シーズンに向けて準備を始めたいというのが劇場側の意向のようです。

新しいDirektorに求められるには、音楽的な知識はもちろんのこと、現代に通用するVolksoperの経営戦略、アンサンブルの育成など多岐にわたります。

希望者は、7月19日までにBundestheater-Holdingに対して「Volksoperの更なる発展(現状の作品についての考察も含めて)」をテーマにした提案書を送付することが求められています。いわゆる書類審査ですね。

2020062105Robert Meyerさんにとっては、今までの実績に対する人事考課のようなものでしょう。

振り返ってみるとFeriは、Robert MeyerさんがDirektorになってから、本格的にVolksoperに通うようになりました。

Robert Meyerさんの運営方針に不満が全くない訳ではありませんが、彼がDirektorに就任してから、一時期低迷していたVolksoperが活力を取り戻したのは事実です。ただ、最近は、再び低迷していますが‥

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June 09, 2020

特報 Volksoperが6月に特別公演実施

20200608013月15日以降、2019/20シーズンの全プログラムがキャンセルされたVolksoperですが、ロックダウン解除後、2020/21シーズンに向けてリハーサルが始まっています。

そんな中、Volksoperから6月中旬から下旬にかけて特別公演を実施するというアナウンスがありました。

当初、DirektorのRobert Meyerさんは、公園での野外コンサートを企画していましたが、当局から許可が下りなかったため、別途、劇場で小規模な公演を行うことにしたようです。

公演(コンサート)は全9回、各回100名の観客に制限されますが、チケットは一律15Euroです。公開ゲネプロと同じ料金ですね。やるねぇ、Robert Meyerさん。チットは6月9日から一斉発売です。

Volksoperの劇場定員は1300名弱ですから、ここで100名限定のコンサートを開催すれば、ソーシャルディスタンスの確保は十分に可能でしょう。

気になるプログラムは、以下のとおりです。
○Antonio Vivaldi「Die vier Jahreszeiten」(四季)
-6月13日(土曜日)、16時00分と18時00分(2回公演)
-6月14日(日曜日)、18時00分

○Konzert des Salonorchesters der Volksoper Wien
-6月20日(土曜日)、16時00分と18時00分(2回公演)
-6月21日(日曜日)、18時00分

○Operettenkonzert
-6月27日(土曜日)、16時00分と18時00分(2回公演)
-6月28日(日曜日)、18時00分

Feriとしては、2019/20シーズンのフィナーレに「Operettenkonzert」を持ってきてくれたことに感謝。こちらは歌手が入るのか、演奏だけなのかは、現時点では不明です。

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May 28, 2020

速報 2020/21シーズンVolksoperプログラム発表

20200527015月27日、19時45分からORFⅢで放送された「Kultur Heute Spezial」で、Volksoperの「Präsentation der Saison 2020/21」が行われました。

通常よりも1ヶ月半遅い発表ですが、さっそく、来シーズンのプログラム概要をご紹介しましょう。

ただ、歌劇場に関する新しい上演ルールが決まっていないため、今までと同じように実施されるのか、何らかの新しい規制が導入されるのかは、未定です。

2020/21シーズンですが、プレミアは10演目、再演は5演目、レパートリーは22演目となっています。今回、写真はVolksoperの公式写真をお借りしています。

シーズンのスタートは9月1日で、演目は「Die Fledermaus」に決まりました。

○オペレッタ
2020/21シーズンでは、オペレッタが全く上演されない月はありません。この点は評価できます。
プレミア
オペレッタの新作は1演目です。
-「Der Teufel auf Erden(地上の悪魔)」:2020年12月5日プレミア
Franz von Suppéの生誕200年を記念して取り上げられることになりました。1978年にカール劇場で初演が行われたスッペ後期の作品です。ほとんど上演される機会がない珍しい作品です。

最近、Volksoperのオペレッタで「定番」の演出改訂は、厳しい評価が下ることが多く、観客動員も思わしくない傾向があります。昨シーズンの「にんじん王」のように、珍しい作品の場合、過去の名演出と比較されることがないため、リスクは少ないような気がします。

そのように考えると、この演目を引っ張り出してきたのは、ある意味、正解かもしれません。

2020052711指揮はAlfred Eschwéさん、演出・舞台装置・衣装はHinrich Horstkotteさんが担当します。キャストも発表されており、HöllenknechtにRobert Meyerさん、Engel außer DienstにChristian Grafさん、Iska, TanzschülerinにJohanna Arrouasさん、 Ismail, TanzschülerにCarsten Süssさんらが起用される予定です。

再演
オペレッタの再演は2演目です。
-「DIE LUSTIGE WITWE(メリーウィドウ)」:2020年9月~10月に5公演
2019/20シーズンの再演が流れたので、横滑りです。すでに準備ができていたためか9月から10月にかけて上演されます。

2020052713きれいな舞台で、演奏も良いのですが、なぜ、かつてのような人気が出ないのか、疑問です。Hanna GlawariにはRebecca Nelsenさん、Graf Danilo DanilowitschにはAlexandre Beuchatさん、Baron Mirko ZetaにはSebastian Reinthallerさん、ValencienneにはJohanna Arrouasが起用されます。

Hanna GlawariのRebecca Nelsenさんは期待が持てます。また、Sebastian ReinthallerさんのZetaにも注目です。

-「Das Land des Lächelns」(微笑みの国)」:2021年3月~4月に8公演
2007/08シーズンにプレミアが行われました。2010/11シーズン以来、久しぶりに「Das Land des Lächelns」が戻ってきます。

2020052712Beverly Blankenshipsさんの演出は、中国カラー全開でしたね。

Prinz Sou-ChongにはSzabolcs Bricknerさん、LisaにはSophia Brommerさん、Graf GustavにはMichael Havlicekさんらの起用が予定されています。

 レパートリー
珍しく6演目がラインナップされました。
-「Die Fledermaus(こうもり)
-「König Karotte(にんじん王)」:2020年10月~11月に7公演
-「Meine Schwester und ich(姉さんと私)」:2020年12月29日~2021年1月22日に6公演
-「Die Csárdásfürstin(チャールダーシュの女王)」:2021年2月~3月に10公演
-「Gräfin Mariza(伯爵令嬢マリッツア)」:2021年4月~5月に5公演
-「Der Zigeunerbaron(ジプシー男爵)」:2021年5月~6月に8公演

オペレッタでは「Orpheus in der Unterwelt(地獄のオルフェ)」が外れました。

20200527102ただ、シーズンを通して上演されるのは「DIE FLEDERMAUS(こうもり)」だけで、それ以外の演目は、期間限定方式になっています。これも出演者の確保が難しいことが要因だと思われます。

○オペラ
オペラに関しては、1ヵ月に1ないし2演目程度に減っています。
プレミア
来シーズンは4作品が新演出で上演されます。
-「Die Zauberflöte(魔笛)」:2020年10月17日プレミア
モーツァルトの定番が新演出で上演されます。演出はHenry Masonさん、舞台装置・衣装はJan Meierさんが担当します。かなり斬新な演出になりそうです。

-「Macht des Schicksals(運命の力)」:2020年11月7日プレミア
ヴェルディの作品。今回はコンサート形式での上演となります。Leonore di VargasさんにはMelba Ramosさんが起用される予定です。

2020052715-「Der Tod in Venedig(ヴェニスに死す)」:2021年4月17日プレミア
ベンジャミン・ブリテン最後のオペラです。演出はVolksoperでは初となるDavid McVicarさんが担当します。

-「Leyla und Medjnun(レイラとメジュヌン)」:2021年6月24日プレミア
Detlev Glanertの現代音楽劇。1988年にミュンヘンで初演されました。本作品はVolksoperではなくKasino am Schwarzenbergplatzで上演されます。

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April 30, 2020

Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien鑑賞記(下)

202004280124月最後の話題ですが、今日も昨日に引き続き「Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien鑑賞記」の後編をお届けしましょう。

Carsten SüssさんとUrsula Pfitznerさんがホールから出ると、入れ替わりにJohanna ArrouasさんとBen Connorさんが、ソーシャルディスタンスを考慮して離れて入場。

歌うは「Die Csárdásfürstin」の2幕で、AnastasiaとEdwinが歌うデュエット「Machen wir’s den Schwalben nach」。歌詞がアナスタシアの気持ちをよく表現している名曲。ただ、ここも2人の距離がポイントなので、今回の番組では、何となく消化不良でした。

20200428013続いての楽曲は「Die Csárdásfürstin」からSylvaとEdwinが2幕で歌う名曲「Weißt Du es noch」。エドウィンは引き続きBen Connorさん、シルヴァはUrsula Pfitznerさんです。

Ursula Pfitznerさんは、シルヴァを何度も演じているので、ポイントを抑えており、よい歌いぶりでした。また、本物の舞台を観たくなる…そんな気持ちにさせてくれました。

が、ここでも2人の微妙な距離感が、歌のイメージを崩していた感じがします。まぁ、やむを得ないのですが‥

2人が退場すると、Johanna Arrouasさんが、1人で入場。

20200428014彼女が歌うのはVolksoperでも人気のミュージカル作品「Der Zauberer von Oz」から、名曲中の名曲「Somewhere over the Rainbow」。今の時期にはピッタリの作品かもしれません。この曲もピアノ伴奏だけでした。

ここで、画面はVolksoperの稽古場へ。窓の外からはU6のWähringer Straße駅が見えます。ギュルテルを走る自動車が少ないのが印象的。

2019/20シーズンでも予定されていたRalph Benatzkyの作品「Meine Schwester und ich」から、「Mein Mädel ist nur eine Verkäuferin」が披露されました。

20200428016歌はOliver Lieblさん。彼はミュージカルの出演が多く、公演中止になる直前の3月5日には「Meine Schwester und ich」に、この楽曲を歌うDr. Roger Fleurioとして起用されました。稽古場でリラックスした雰囲気で歌っていて良かったですね。

いよいよフィナーレです。作品は、再び「Die lustige Witwe」。

20200428017まずJohanna Arrouasさん(Valencienne)とVincent Schirrmacherさん(Camille)が2幕で歌う「Wie eine Rosenknospe」。

色男Camilleが「貞淑な人妻」Valencienneを口説き落とす名場面。その後、四阿に2人で入っていき、それが元で大騒動に発展する訳です。

当然、舞台では2人の密着度が高まるシーンです。が、今回は、2人は離ればなれのまま‥なお、歌っている時の2人の雰囲気は良かったですね。

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April 29, 2020

Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien鑑賞記(上)

20200426001ホイリゲと劇場が閉鎖中でフラストレーションがたまっているFeri。そんなFeriを癒やしてくれる番組「Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien」が4月26日、20時30分からORFⅢで放送されました。

まず、お詫びからMCはChristoph Wagner-Trenkwitzさんでした。ただ、冒頭、ご自身が出てきただけで、後は「声の出演」。極端に接触を避けていることがよくわかります。

また、収録はスタジオではなく、ORF RadioKulturhausという小ホールで行われましたが、当然、客席には人はいません。

ちょっと気になったのは、舞台が全般的に暗い点。通常、特殊な演出がある場合は別ですが、この手のテレビコンサートでは、舞台を明るくすることが多いような気がするのですが‥

とくに無観客で、拍手をはじめとするお客さまの反応がゼロなので、Feri個人としては、余計、舞台の暗さが気になりました。

20200428001さて、舞台上には伴奏の奏者(ピアノ、ヴァイオリン2名、ヴィオラ1名、チェロ1名)が並んでいますが、奏者の間が微妙に距離をとっているのが印象的。室内楽団(ORF Radio-Symphonieorchesters Wien)を起用した理由がわかるような気がします。

伴奏の皆さんですが、ピアニストはVolksoperのEric Machanicさん。ヴァイオリンはPeter Matzkaさん(コンサートマスター)とJue-Hyang Parkさん、ヴィオラはMartin Kraushoferさん、チェロはSolveig Nordmeyerさんでした。

歌手の皆さんは、その都度、1人ずつ入ってきて、歌い終わったら、ホールの外へ出るというパターン。もちろん、拍手もありません。

結論から申し上げると、この時期、無人のホールとは言え、ライブでコンサートを実施することが、如何に大変であるかを、改めて実感した番組でした。

20200428002また、出演者の選定にも苦労があったことでしょう。この時期、喜んで出てくれる歌手ばかりではないでしょうから‥ 制作陣の苦労が忍ばれます。

プログラムは、事前に公開されていまいたが、やはり劇場閉鎖によって2019/20シーズンの再演がキャンセルになった「Die lustige Witwe」が中心でした。

 前半はソロの演奏。オープニングはGrafen Daniloが歌う「Da geh’ ich zu Maxim」。歌手はAlexandre Beuchatさん。

20200428003元々、オペラ畑の歌手ですが、2019/20シーズンで幻となった「Die lustige Witwe」で、ダニロを演じる予定でした。そのために起用された感じがします。

オペラ畑なので、歌いぶりは良いですが、最初は固い感じが‥ 実際の舞台では、ダニロ役がピッタリだったかどうか、若干不安。

続いて、Hanna Glawariの「Es lebt eine Vilja」。歌手はRebecca Nelsenさんだったので、ご機嫌です。彼女も今シーズンの「Die lustige Witwe」で、ハンナに起用される予定でした。彼女のハンナは観てみたかったですね。

20200428004続いて、レハールの作品「Das Land des Lächelns」。歌うのは皆さまご存じのVincent Schirrmacherさん。

1つ気になったのは、いつも劇場で観るときと雰囲気が違っていた点。

歌ったのはPrinzen Sou-Chongの「Von Apfelblüten einen Kranz」と「Dein ist mein ganzes Herz」。無観客の小ホールとは言え、歌いぶりはいつもどおり。声を張りあげて頑張っていました。

20200428005ここで、「Volksoperの劇場舞台」に場面転換(伴奏者の休憩タイムですね)。

事前にビデオで撮影していたのだと思いますが、客席側からではなく、舞台奥から無人の客席に向けた新鮮なアングル。

ここでは、VolksoperのピアニストEric Machanicさんの伴奏で、「Die Fledermaus」2幕でPrinzen Orlofskyが歌う「Ich lade gern mir Gäste ein」。歌を披露したのはMartina Mikelićさんでした。

20200428006Martina Mikelićさんは、ビデオ出演だけだったので、1曲だけの披露です。

彼女はVolksoperではオペラ中心に出演していますが、2019年の大晦日に上演された「Die Fledermaus」でオルロフスキーを演じています。という訳で、聴き応えがありました。

続いて、「Die Fledermaus」から、もう1曲。披露されたのは仮面を付けたRosalindeが2幕で歌う「Csárdás」。通常の舞台では、回りの男どもを魅了する部分。

20200428007歌ったのはKristiane Kaiserさん。2004/05シーズンからアンサンブルとして活躍しているベテラン。主にオペラの出演が多いですが、「Die Fledermaus」のロザリンデにも、起用されています。

歌いぶりは申し分ありませんが、如何せん、回りにロザリンデを虎視眈々と狙っている男どもがいないので、今ひとつ雰囲気が‥ サポートしてくれる男性陣がかいのので、卒倒する訳にはいきません(笑)。

20200428008次は、再びビデオ映像。ホームページやYouTuberでも公開されているVolksoper@homeが流されました。

無人のホールでの演奏では、変化がありませんから、こういった趣向が異なる映像を入れることで、番組にメリハリを付けたのでしょう。

また、今回、出演がかなわなかったオーケストラメンバーが登場したのもご愛敬。皆さん、お元気ですか?

20200428009今回の番組は、オペレッタ作品が中心ですが、ここでミュージカル作品が入ります。

オスカー・ハマースタイン2世によるブロードウェイ・ミュージカル「Show Boat」から名曲「Ol’ Man River」が披露されました。歌うはStefan Cernyさん。

この曲はEric Machanicさんのピアノ伴奏だけでした。Stefan Cernyさんは、平素はオペラ専門の歌手。彼になぜ、ミュージカル作品を歌わせたのかは、疑問です。ただ、オペラ歌手なので歌は見事でした。

ここからは、Feriもお気に入りEmmerich Kálmánの作品が登場します。

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April 26, 2020

臨時更新 4月26日、Volksoperが特別プログラムを放送(追記あり)

20200425201Volksoperを始め各劇場で2019/20シーズンの公演がキャンセルとなっていますが、そんな中、4月26日、ORFⅢで「Wir spielen für Österreich」(Wir spielen für Österreich - Eine Initiative von ORF III und Volksoper Wien)というオペレッタ・コンサートを放送(ライブ配信を含む)することが決まりました(現地時間20時15分からの予定です)。

時節柄、ドクターによる出演者に対する検査をはじめ、十分な感染防止対策を施した上での特別コンサートです。なお、会場はORFの施設が使用されるようです。

出演はJohanna Arrouas、Alexandre Beuchat、Stefan Cerny、Ben Connor、Kristiane Kaiser、Oliver Liebl、Martina Mikelic、Rebecca Nelsen、Ursula Pfitzner、Vincent Schirrmacher、Carsten Süssの皆さん。

演奏はORF Radio-Symphonieorchesters WienとVolksopernのピアニストEric Mechanicさん。おなじみのChristoph Wagner-Trenkwitzさんが構成を担当。Robert MeyerさんがMCを務めるようです。

20200426001コンサートでは、Johann Strauß、Franz Lehár、Emmerich Kálmán、Ralph Benatzkyなどの作品からアリアやデュエットなどが取り上げられますが、すでにORFⅢのホームページでは、当日のプログラムも発表されています。Feri、お気に入りの楽曲が盛り沢山。

劇場へ行けないだけに、オペレッタの名曲を楽しめるのはありがたいことです。

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April 08, 2020

2019/20シーズン終了の衝撃

20200407011日本でも、政府から東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡に対して非常事態宣言が出されたようですが、オーストリアから見ると、良くも悪くも「緩い」規制だと思います。

感染拡大を防ぐための対応ですが、日本の感染者数が少ないのを疑問に思っている向きもあるようです。ただ、現在、新型コロナウイルスによる死亡者数が日本は少ないので、ここまでの対策が、それなりに効果を上げたと考えるのだ妥当でしょう。

日本は「同調化圧力」が強いため、政府からの要請(お願い)であっても、各企業が自主的に営業自粛などを行うことでしょう。

さて、オーストリアでも感染者の増加率がかなり低下し、オーストリア政府も次のステージに移りつつあるという見方をしているようです。

ただ、Feriが衝撃を受けたのは4月6日、政府の指示で各歌劇場の公演中止が6月30日まで延長されたことです。つまり、事実上、2019/20シーズンは3月15日をもって終了してしまったことになります。約3ヵ月分の公演が宙に浮いた形になりました。

20200407012Feriも、この期間に何公演か観る予定があり、チケットを手配していましたが、残念な結果になりました。この結果、Feriが2019/20シーズンで見た最後のオペレッタはVolksoperの「ジプシー男爵」になりました。

3ヵ月間の休演でVolksoperの場合、チケット販売の損失は350万Euroに及ぶと報道されています。

さて、休演となった3ヵ月間には、Premiereや再演など、様々なプログラムが組まれていました。

これらの処遇について、劇場関係者は頭を悩ましていると思います。しかし、4月中旬に公演が再開されたとしても、人の移動が大幅に制限されているため、アンサンブル(専属歌手)だけで上演できる作品はさることながら、主役に客演を設定している公演は、代役にしないかぎり公演は難しかったと思います。

ちなみにレパートリーに関しては、総稽古無しで本番ができるようなので、出演者を集めることができれば上演できたと思います。

今回の3ヵ月間におよぶ公演中止は、間違いなく9月から始まる2020/21シーズンにも影響を及ぼすと思います。

202004070139月にPremiereを行う公演に関しては、6月には稽古が始まります。また、閉講して舞台装置や衣装の製作が始まりますが、外出規制が大幅に緩和されない限り、スタッフが集まって作業をすることは困難だと思います。また、海外から客演を迎える場合、入稿制限が引っかかる可能性も‥

そのように考えると、2020/19シーズン当初は、Premiereを実施するのは困難を伴うような気がします。

そして、2019/20シーズンで積み残しになったPremiereを、どのタイミングで実施するかも劇場関係者にとって頭の痛い問題だと思います。

20200407014現時点でCulturallから発表されている情報では、4月24日に予定されていたVolksoperのシーズン記者会見は中止となりました。新しい日程は未定です。

一方、Wiener Staatsoperのシーズン記者会見は、4月26日ORFⅢで行われる模様です(20時15分~)。同時に、この模様はインターネットでも中継されるようです。

Culturallによる来シーズンのチケット発売は、この発表を受けて行われる予定ですが、まだ流動的な要素も多いようです。なお、現在、ボックスオフィスは閉鎖中です。

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March 29, 2020

歌劇場の動向

20200327011オーストリアでは、今日から「夏時間」に移行しました。オーストリア航空ですが、新型コロナウイルス感染拡大と各国の入国制限を受けて、全便の運行停止を4月19日まで延長しました。フライトをキャンセルした方が、赤字が出ないと思うので、ある意味、賢明な決断と言えるかもしれません。

ところで、コメント欄で興味深い情報をご提供いただきましたが、オーストリアでも医療崩壊を防ぐため、検査は基本的に発症者に絞っています。

それ故に、外出を事実上、禁止し、接触感染を防止してる訳です。28日、15時現在、感染者数は7995名、死者は68名です。感染者の増加は、若干、低くなってきているようです。また、先日、年代別感染者数が発表されました。

これを見ると、45歳~54歳が最も多く、次に多いのが64歳以上です。逆に5~14歳、5歳以下は非常に少なくなっています。やはり成人で経済活動を行っている人は、色々な人と接触するため、感染者が増えているのかもしれません。

各種の規制により経済活動も制限を受けているオーストリアですが、劇場関連の話題をお届けしましょう。

3月27日の時点では、オーストリア劇場連盟所属の各劇場は4月13日まで休演となっています。ただし、現在、4月と5月の全公演はCulturallでもチケットの販売が休止されています。

20200327001これは公演中止が継続された場合、チケットの払い戻し対応が負担になることを考えているのだろ思います。つまり、状況が流動的であることを物語っています。

さて、チケットの販売も関係するので気になる来シーズンの予定ですが、4月24日に予定されていたVolksoperWienの2020/21シーズン記者会見は中止が決まりました。新しい日程は未定です。

一方、Wiener Staatsoperについては、4月26日11時(現地時間)に2020/21シーズン記者会見が実施される予定です。

それを受けて、Culturallでは4月29日、14時から2020/21シーズンのチケット予約を開始する予定になっています。ただ、これは劇場側が来シーズンのプログラムを予定どおり発表した場合の対応なので、4月26日の状況次第と考えた方が良さそうです。

先日もお伝えしたように、現在、各劇場のボックスオフィスは閉鎖されています。

20200327002なお、グラーツでは4月13日以降の公演については、チケット販売を継続しているようですが、変更や休演の場合があることが明示されています。

なお、休演したチケットを持っている方は、キャンセル以外に別の公演(2020/21シーズンを含む)への振替もできるようです。また、グラーツは、2020/21シーズン記者会見についての情報は、現時点では入手できませんでした。

今シーズンの公演がどうなるかが決められないため、状況によっては来シーズンの公演プログラムにも影響が出ると思います。例えば、公演休止になった期間中に実施予定だったPremiereの扱いなのです。その関係で、通常は4月上旬に記者会見が延期されているのでしょう。

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