Mariahilfer Straßeリニューアルから5周年
先日、このブログでお伝えした「Gürtelfrische WEST」プロジェクトの目玉施設であるGürtelpoolの移転計画ですが、資金の目処がつかず、Auer-Welsbach-Parkへの移転は断念される模様です。
という訳で、30日でお終いになる公算が高くなりました。
このように色々なことがあった8月も今日でおしまい。最後は「Mariahilfer Straßeの話題」をお届けしましょう。
このブログでもMariahilfer Straßeの改修状況をお伝えしてきましたが、早いものでリニューアル工事が完成して5年を迎えました。
計画実施前、Mariahilfer Straßeのビルディング内で、リニューアルプロジェクト構想の展示が行われていたことがあります。
当時は、普通の道路のように、両側に歩道があり、中央が車道という構造でした。
完成予想イラストを見ると、ほぼ全面的に歩道化され、なおかつ住民が休むことができる大型ベンチなどが設置されていました。
正直、ウィーンでも有数の繁華街で、周辺に商店も多く、荷物の搬入も含めて自動車の通行量も結構、多かったと記憶しています。
そんなMariahilfer Straßeから部分的とは言え、自動車を締め出すというプランを見たとき、Feriは、机上の空論のように感じました。
が、その後、2014年頃から、歩道と車道の段差を無くすための大規模改修工事が区間を区切って始まりました。
歩行者ゾーンでは、多くの人々が散策を楽しんでおり、自転車やベビーカー、子供さんも自動車を気にすることなく、Mariahilfer Straßeの散歩を満喫しています。
現在、Kirchengasse-Andreasgasse間、432メートルが歩行者ゾーン、Getreidemarkt-Kirchengasse間(739メートル)とAndreasgasse-Kaiserstraße間( 459メートル)がミーティングゾーンになりました。
それ以外の区間で歩行者は、どこでも車道を横断することができます。
結果的にウィーン子に好意的に受けとめられたMariahilfer Straßeのリニューアル。
Mariahilfer Straßeはオーストリアでも有数のショッピングエリアで、年間170万人、平日、50000人以上の人が訪れます。
計画を主導した緑の党のBirgit Hebein副市長は、5周年を迎えて、“当初、住民の利便性が損なわれるのではないかという懸念があったが、それは杞憂に終わりました。生活する人、働く人、学ぶ人など、すべての人にメリットがあったことが、証明されました”と言っています。
そして、今後も住みやすい街づくりを推進すると明言しています。
そして、注目されるのは商工会議所の見解です。Hans Arsenovic副会頭は、“利用者はMariahilfer Straßeを快適に感じています。地元の起業家にとって重要な要因です。今後、利用者を安定的に増やすためには、政治家、企業、住民、お客さまが一体となって、成功したMariahilfer Straßeのコンセプトを未来に繋げる必要がある”と言っています。
つまり、経済界からも好意的に受けとめられているということです。
Mariahilfer Straßeは沿線の住民や商店にとっても重要な生活道路ですが、以前は、ここを通過するだけの自動車が多かったのも事実です。
リニューアルにより「自動車(ドライバー)に不便な道路」になったことで、通過する自動車は、他の道路に迂回したようです。
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