June 19, 2020

ウィーン1区の自動車使用制限プラン発表

2020061801CO2排出量削減に力を入れているウィーンですが、かねてから検討が進められていた1区の自動車使用制限プランがまとまり、その概要が発表されました。

何しろ首都の中心部で自動車使用を制限する訳なので、ウィーン市は「ドイツ語圏で最初の持続可能な交通安全都市として、気候にやさしい交通手段の転換に向けた歴史的な一歩である」と宣言しています。

Birgit Hebein副市長(緑の党所属、写真左の女性)とMarkus Figl区長( Sebastian Kurz首相と同じÖVP所属、47歳、写真右の男性)が中心となり、大規模な住民参加の協議が行われ、今回の自動車仕様制限プランが決定されました。

今回の自動車使用制限は、環境保護に対して熱心な連立与党の緑の党(Die Grüne Alternative)がイニシアティブをとって進めたことは明白です。

ウィーンの場合、中心部にも住民が多いため、当たり前ですが、完全に自動車使用を禁止することはできません。

2020061803そのため、1区の住民、1区内に専用駐車スペースを持っている人、1区のホテルに宿泊する客、外交官、公共交通機関、タクシー、障害者、1区で公共交通機関の営業時間外に働く警察官や医師などの人々は、自動車使用禁止から除外されます。

また、警察や消防・救急などの緊急車両、ゴミ収集車、郵便車、建設工事車両といった公共性の高い車両も除外されます。

そのため、旧市内(1区)から自動車が完全に姿を消す訳ではありませんが。しかし、ウィーン市では、旧市街を通過する自動車が激減することで、旧市街の自動車通行量は最大30%削減されると見込んでいます。

現在、ウィーンのCO2排出量の40%以上を交通機関が占めていることから、自動車使用制限は、CO2削減に大きな効果が期待されています。

なお、除外規定については、実際には細かいルールが発表されています。

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June 06, 2020

Wiener Linienで燃料電池バスの実用化テスト実施中

2020060401今日は「Wiener Linienが導入に向けてテストを進めている燃料電池バスの話題」をお届けしましょう。

Wiener Linienでは、燃料電池バス(Wasserstoff-Bus)の実用化テストをWiener Netze、Wien Energieと共同で、行うことを発表しました。

実用化テストは、6月4日から12日まで、39A系統(Heiligenstadt-Sievering間)に投入され、実際に営業運転に供されます。

2020060405Wiener Linienでは、今回の実用化テストを踏まえて、2023年から39A系統に10台の燃料電池バスを投入する予定です。恐らく今回が量産を前提としたファイナルテストだと思われます。

今回の実用化テストは、路線適合性はもちろんのこと、燃料の充填など運用面のテストも重要な要素です。

実用化テストにあたって、Garage Leopoldau(レオポルダウ車庫)にはWiener Netzeの強力で、水素充填スタンドが設置されました(左の写真が水素充填スタンド)。
2020060403試運転ではバスの水素タンクに、12分以内で35キログラムの水素を充填することができました。実際の運転では、8分で充填が可能だそうです。

ちなみにバスのタンクに水素をフルに充填した場合、最大400km走行できる性能を誇っています。今回の実用化試験では、1日に1回、水素の充填を行う計画です。

実用化テストで使用される水素の調達はWien Energieが行います。水素を製造する方法は色々ありますが、Wien Energieの担当者は、燃料電池バスの実用化に向けて、再生可能エネルギーにより水素を製造するプラント(電気分解の電力を再生可能エネルギーで賄う)を検討していると述べています。

2020060402Wiener Linienが実用化試験を行う燃料電池バスは、ポーランドのSolaris Bus & Coach S.A.製のUrbino 12 hydrogenというタイプですが、2023年に投入される燃料電池バスも同社に発注されています。

同社はバスや路面電車、トロリーバスを製造するポーランドの新興メーカーですが、ヨーロッパで成長が著しい企業の一つです。

実用化テストに供される燃料電池バスには70kWの燃料電池と高出力バッテリーが搭載されています。主電動機は125kWのものが2基装備されており、通常は燃料電池で発電し、バッテリーに充電された電力で走行します。

もちろん、ブレーキを掛けた際には主電動機を発電機として利用する電力回生ブレーキにより、バッテリーに充電します。ちなみに水素タンクは安全性を考慮し、屋根上に搭載されています。

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June 01, 2020

ツインシティライナーがTulln、Hainburg1へ運航

20200531016月最初は「ドナウ川の高速船Twin City Linerの話題」をお届けしましょう。

ウィーンとブラチスラバを75分で結んでいる高速船Twin City Liner。現在は、このブログでもご紹介した最新式のカタマラン船(双胴船)が2,019シーズンから使用されています。

通常ですと4月から運航が再開されるのですが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う国境閉鎖により、現在、全便が運休中です。つまり運賃収入ゼロという訳です。

20200531026月中旬には国境閉鎖が解除されると思われますが、それを前に新しい運航ルートが発表されました。

それは、オーストリア国内ルート。具体的には金曜日と土曜日はTulln、日曜日と祝日はドナウ・アウエン国立公園のOrth an der DonauとHainburgへの便が運航されることになりました。

「zu Hause ist es am schönsten」をモットーに、新しいオーストリアチケットで利用できます。

2020053103Orth an der Donau周辺には全長6.5キロのサイクル・ハイキングコースが設定されており、家族連れには最適のレジャーエリアです。

オーストリアでは、片道は公共交通機関を使い、帰りはサイクリングというパターンが多いのも特徴です。目的地からウィーンまでの距離を考えると、そういった利用も考慮されているようです。

また、TullnにあるEgon Schiele Museumも7月1日からオープンする予定です。

ダイヤは以下のとおりになっています。

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May 25, 2020

CityBikeが存続の危機に?

2020052201今日は「CityBikeの話題」をお届けしましょう。

新型コロナウイルス感染拡大にともなって自転車の利用が増えていますが、稼働開始15年以上が経過したCityBikeは、今では公共交通機関の一部として、ウィーンでは欠かせない存在になっています。

ところが、最近、「CityBikeが存続の危機に直面している」という報道がありました。

このブログでもお伝えしましたが、一時期、どこでも乗り捨てOKをウリにしたアジア系のレンタルバイクが市場を席巻しました。しかし、自転車の管理がずさんであることから問題が多発し、結果的に全て撤退してしまいました。

2020052202結果として、CityBikeは、現在、ウィーンで公共交通機関として残っている唯一のレンタルバイクになりました。

CityBikeが残った最大の要因は、市内、各所に設けられたステーションから借りて、ステーションに返却するシステムであるため、自転車の管理がしっかりできていることです。

現在、市内には121のステーションがあり、1500台の自転車が配置されています。ロックダウンで、需要が減少したとは言え、Feriは、「CityBikeが存続の危機」というニュースに接して、正直、驚きました。

存続の危機が浮上した理由は、運営資金の問題です。利用者にはわかりませんが、実はステーションの運営については、旧市内を中心とした最初に設置された61箇所はGewista社が担当しています(残りのステーションはウィーン市の資金で運営されています)。

2020052204現在、ウィーン市はGewista社に対して、運営費として年間86万Euroを支払っていますが、同社は110万Euroを要求。何故、運営費の上積みを要求しているかというと、「CityBikeが儲からない」ため。

現在のシステムでは、利用者が1時間以上利用すれば使用料が発生しますが、95%の利用者は1時間以内。そのため、登録料(1Euro)しか収入が得られません。

Gewista社としては、同社が管理しているステーションから撤退を考えているようですが、仮に同社のステーションがなくなると、ステーション間の距離が長くなってしまい、CityBikeの魅力が半減してしまいます。

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May 23, 2020

驚愕の「1-2-3-Ticket」プロジェクト

20200522001今日はオーストリア連邦政府が推進する「1-2-3-Ticketプロジェクトの話題」です。オーストリアでは、公共交通機関の利用を促進するために様々なプロジェクトが推進されています。

その代表がWiener Linienが発行している365Euroの年間パス。今回、連邦政府のLeonore Gewessler環境・運輸大臣(緑の党)が驚愕のプランを週刊誌のインタビューで公表しました。これが2021年の導入予定で準備を進めている「1-2-3-Ticket」。

「1-2-3-Ticket」は1日1Euroで1つの州、2Euroで2つの州、3Euroでオーストリア全土の公共交通機関が利用できるというもの。目的は、温室効果ガス削減を推進です。

20200522002このプロジェクトの原案は2008年、現在の政権与党であるオーストリア国民党(ÖVP)が選挙公約として打ち出したものです。

現在のレートだと500円でオーストリア全土が1日、乗り放題。これはビックリ仰天のプロジェクトです。もちろん、1回券ではコストがペイしませんから、年間パスの形で提供されることになります。

この場合、オーストリア全土乗り放題パスは1095Euroということになります(1-2-3は日割り計算ですね)。

現在、ÖBBが発行している全国パス「Österreichcard」の価格は1889Euro。ただし、このチケットでは都市交通には乗車できません。これよりも安いのですから、オトクです。

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May 17, 2020

Badner Bahn新車の詳細仕様が決まりました

202005160115日からレストランなどの営業が再開しましたが、日本でもウィーンの様子が紹介されたようですね。さて、今日は現在、製造が進められている「Badner Bahn新車Type500の詳細仕様決定の話題」です。

Type500は、Wiener Linienが導入しているFlex(Type D)に準じた車両ですが、一番の違いは両側に運転室が設置されていることです。この他、Badner Bahnが従来、運用してきたType 100(高床タイプ、座席定員64名、立ち席定員91名)、Type 400(低床タイプ)が、3両1ユニットで、混雑時には2ユニットを連結して運転していたのに対し、Type500は、併結を前提としない車両です。

そのため、全長約28メートルと長く、5車体構造(両側に乗降口があります)、定員160名となりました。更に、運転区間が長いこと、長距離を乗車するお客さまが多いことから、詳細については、独自に検討が進められていました。

Type500は、Flexと同じくバリアフリー、エアコン、ビデオ監視システム、総合インフォメーション装置、LED照明が完備されますが、客室内温度を抑制するため、側面には熱線吸収ガラスが採用されます。

メカニズム面では、ブレーキ時に主電動機を発電機として使用し、架線に電力を戻す電力回生ブレーキが装備されます。

2020051602最近、Wiener Linienでもベビーカーや車椅子のためのスペースを増やす傾向にありますが、Type500も従来のシートに加えて、折りたたみ式のシートが設置されます。

折りたたみ式シートは、お客さまのニーズに合わせて利用できるため、車内のスペースを広くとることができます。

多目的エリアには、車椅子とベビーカーを、それぞれ2台まで収納できるスペースが確保されました。これはType400の2倍です。

この他、Wi-Fiを装備し、スマートフォンやパソコン用の充電コンセントがテーブルに設置されます。

内装については、様々な旅客ニーズに対応するために、障害者団体と協力して開発されました。隣接して配置された2つの車椅子スペースには、それぞれ運転士へ連絡するためのインターホン、停車ボタン、USB充電ソケット、ベルトなどが設置されます。

2020051603路面電車ではシンプルなシートが主流になっていますが、Type500では、写真のような落ち着いた木目調のデザインに決まりました。素材にはメンテナンス性の高いものが、採用されます。

Wiener Linienの車両が赤や黄色を使った派手な内装であるのに対し、かなり落ち着いた感じで、Feriとしては好感が持てます。

製造はBombardierが担当しますが、moodley industrial designという会社がデザインを手がけました。

Type500ですが、2021年に第1編成が納入され、各種試験を経て、営業認可を受けた上で、2021年後半から第2編成とともに営業運転を開始する予定です。

同社では、18編成を発注しており、16編成のオプション契約と長期保守契約をBombardierと結んでいます。

Type500は、バリアフリー化を阻害しているType100、24編成(1979年から1993年にかけて26編成製造、104と107が2010年に廃車)の置き換え用として投入されますが、オプション契約の16編成が導入されると、Type400(2000年から2010年に14編成)の置き換えも行われると思われます。

当たり前ですが、単一車両に統一されると運用効率が大幅に向上します。最近は、沿線の開発が進み、ウィーンへの通勤路線としての性格が強くなっており、それを踏まえての新型車両投入と考えた方が良さそうです。

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May 11, 2020

PraterstraßeにPop-Up-Bikelane が誕生

2020050815今日は「自転車専用レーンの話題」をお届けしましょう。ご存じのようにウィーンでは自転車の活用に熱心な街です。

CityBikeなどレンタル方式の自転車も含めて、「自転車を公共交通機関の一部」と捉えており、当然、自転車専用レーンの整備にも余念がありません。

多くの道路には歩道とは別に自転車専用レーンが設けられており、自転車が自動車と歩行者の板挟みになることは少なくなっています。

そんな中、新しい試みが始まりました。ウィーン2区のPraterstraßeに、5月7日、ウィーン初のPop-Up-Bikelane が誕生しました。

2020050812Pop-Up-Bikelaneは、従来の車道を自転車用に転用するものです。新たに専用レーンを作る訳ではないので、比較的、短時間で開設することが可能です。

Praterstraßeは片側2車線の道路ですが、その内の1車線を自転車専用に転用されました。その背景ですが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い自転車を使う人が急増。Praterstraßeでは66%増加したと言われています。

もちろんPraterstraßeにも従来から自転車専用レーン(左の写真)が設けられていましたが、車線が狭く、距離を確保して安全に追い越すことが困難でした。

2020050813さらに新型コロナウイルス感染拡大防止のため、自転車利用時も一定の距離を保つことが推奨されています。そこで、自転車利用者の安全性と利便性向上のため、車道を自転車専用レーンに転用することになったものです。

このアイデアは、「緑の党」(GRÜNE)に所属するBirgit Hebein市議の発案によるもので、2区の区長と共同で実行に移されました。

ウィーン市主導ではありませんが、もちろん、市長の了解も取り付けており、警察などの関係機関の許可も取得しています。 

2020050811「緑の党」は、環境保全に極めて熱心な政党で、ご存じのようにMariahilfer Straßeで大幅に自動車通行を制限する施策を推進したのも同党です。

今回、Pop-Up-Bikelaneが開設されたのは、Ferdinandstraße-Praterstern間で、現時点では8月までの予定です。区側としては、できれば恒久的な自転車専用レーンにしていきたい意向のようです。

ヨーロッパでは、新型コロナウイルス蔓延のため、都市部で自転車利用が急増しています。そのため、ベルリン、ブダペスト、ミラノなどで、ここ数週間、Pop-Up-Bikelaneが開設されています。

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April 26, 2020

大型E-Bus(電気バス)が再び試験運転中

20200424004時節柄、偏った話題が多くなり、申し訳ございません。今日は「Wiener Linienが12メートル級E-Busのテスト開始」という話題です。

様々な省エネ政策を進めているWiener Linienですが、12メートル級のE-Bus(電気バス、90席)の路線運行テストが新型コロナウイルスで厳しい状況が続く中、4月22日から始まりました。試験運行は5月6日まで実施されます。

今回、導入された車両はメルセデスのE-Citroで、57A系統(Burgring-Anschützgasse/Bhf. Rudolfsheim間)に投入されました。

20200424006新型コロナウイルス感染拡大防止のため、通常の路線バスと同じく、前部ドアは閉鎖されており、運転台に近い客席は閉鎖されていますが、一般のお客さまも利用することが可能です。

ただ、今回はメーカーから試作車レンタルしてテストを行っている模様なので、車体の色や車内もWiener Linien仕様ではありません。

そのため、前面と側面にステッカーが貼られています。実際に車両のナンバーもドイツ籍です(D MA MB2000)。

2020042400212メートル級E-Busのテストは、2019年1月にもBurgring-Anschützgasse間で行われており、今回は2回目となります。

今回テストされている車両は、バッテリーの持ち時間を長くすることを目的にエネルギー効率を向上させた改良型で、暖房や空調の制御も最適化されています。

20200424005エアコンはヒートポンプ式で、Euro VIエンジンを搭載した現在のCitaroと比較して、暖房、換気、および空調に必要なエネルギーは約40%削減されています。

ブレーキ時には、モーターを発電機として活用し、バッテリーに電力をフィードバックする電力回生ブレーキが採用されているのは言うまでもありません。

Wiener Linienでは、今後、本格的な12メートル級E-Busの開発を計画しており、今回の試験は、実際に乗客を乗せて試験運行を行うことで、開発に必要な各種データーを収集するのが目的です。

20200424003

試験運行のため、原則として車庫で充電を行っていますが、パンタグラフも装備されており、運行途中でも充電設備のある停留所で充電することも可能です。

ただ、メーカーのメルセデスはは、1回の充電で150kmの走行を保証していますので、テスト中、途中での充電は想定していないようです。

Wiener Linienでは、2027年までに82両のゼロエミッションバスを営業路線に投入する計画を立てています。

興味深いのはE-Bus62両に加えて、燃料電池バス10両の導入(2020年6月からテストを開始し、2021年から本格導入を予定)が計画されていることです。

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April 24, 2020

ウィーンの新しいバスターミナル建設計画続報

20200423003毎年、秋のお楽しみ、プラーターで開催されている「Wiener Wiesn 2020」ですが、主催者から中止が発表されました。まぁ、本家ミュンヘンのオクトーバーフェスト中止が決まったので、やむを得ないかもしれません。

今日は「ウィーンの新しいバスターミナル建設続報」をお届けしましょう。

2019年3月10日の記事で「ウィーン市が長距離バスターミナルを建設する」という話題をお伝えしましたが、このほどウィーン市から都市計画委員会で検討された計画の詳細が発表されました。

新しい長距離バスターミナルZentraler Fernbus-Terminal)は、レオポルトシュタットのHandelskaiに建設されます。南東にあるRadstadion(屋内競技場、右側の写真が競技場周辺)と直結している他、地下鉄U2のStadion駅まで徒歩4分ほどというロケーションです。地下鉄などを利用すると都心まで7分で行くことができます。

20200423005前回もご紹介しましたが、この場所が選ばれた理由はアウトバーンA23のAnschlussstelle Handelskaiに近く、周辺の生活道路への影響を最小限にとどめることができるためです。

ウィーン市では、新しい長距離バスターミナルを、空港や主要鉄道駅と並ぶ長距離旅客輸送における3番目の「強力な柱」と位置づけています。現在は冷え込んでいますが、観光都市ウィーンの重要なゲートウェイという訳です。

再生可能エネルギーを積極的に取り入れているウィーン市らしく、今回の新しいバスターミナルでも、太陽光発電システム導入を始め、地域エネルギー供給施設の統合なども計画されています。

20200423004バスターミナルは、オフィスとホテルが入る複合施設(総床面積約35000平方メートル)になることが発表されました。

冒頭の写真がファザードの完成予想イラストですが、向かって右側がオフィスとホテルが入る高層棟になるようです。

バスーミナルは2階建てで、1階にはオンラインチケット発券機、コンコース、カフェ、ショップ、チケットカウンターを備えたチェックインホールが設けられます。空港のチェックインカウンターをイメージしているような感じです。

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March 18, 2020

郊外の交差点信号機

20200316001昨日の記事でお伝えしたようにオーストリアでは、16日から様々な活動への規制が強まりました。事実上、自宅での「引き籠もり」が強制されている感じです。何しろホイリゲにも行けませんので😞

という訳で、しばらくは新規のネタは仕入れるのが難しい状況です。それにしても、1ヶ月ほど前までは、まさかこんな事態になるとは想像もできませんでした‥

今日は「道路の信号機」にまつわる話題をお届けしましょう。このブログでも交通信号機の話題を何回かお伝えしていますが、日本と異なる方法で設置しているケースが、時々見られます。

その1つが、交差点上に張られたワイヤーに信号機本体を吊すというもの。2018年5月に当ブログでウィーンの例をご紹介しました。日本の場合は、ほとんどが専用のポールに信号機本体を取り付けることが多いので、日本人から見ると新鮮です(笑)。

この時にご紹介したのは、16区の路面電車なども走る道路の例でした(2枚目の写真)。ウィーン市内の場合、路面電車の架線を張るためにポールが立っているので、これを活用すると、信号機用のポールを追加する必要がありません。このように考えると、ワイヤーに吊す方式は合理的だと思います。

Img_218_02_0469先日、ウィーン郊外で写真のような交差点を見かけました。周囲に民家がない交差点ですが、四方にポールを立てて、ケーブルを渡し、交差点中央に信号機をぶら下げています。

近くまで行ってチェックした訳ではありませんが、信号機の数も多いようです。日本だったら、ポールから出たアームに信号機を取り付けるパターンだと思うのですが、なぜ、このような形で設置しているのかは不明です。

なお、四隅のポールには照明が設置されているようです。この付近は何もありませんから、事故防止のため、夜間は交差点を照らすようになっているのでしょう。

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