March 18, 2020

郊外の交差点信号機

20200316001昨日の記事でお伝えしたようにオーストリアでは、16日から様々な活動への規制が強まりました。事実上、自宅での「引き籠もり」が強制されている感じです。何しろホイリゲにも行けませんので😞

という訳で、しばらくは新規のネタは仕入れるのが難しい状況です。それにしても、1ヶ月ほど前までは、まさかこんな事態になるとは想像もできませんでした‥

今日は「道路の信号機」にまつわる話題をお届けしましょう。このブログでも交通信号機の話題を何回かお伝えしていますが、日本と異なる方法で設置しているケースが、時々見られます。

その1つが、交差点上に張られたワイヤーに信号機本体を吊すというもの。2018年5月に当ブログでウィーンの例をご紹介しました。日本の場合は、ほとんどが専用のポールに信号機本体を取り付けることが多いので、日本人から見ると新鮮です(笑)。

この時にご紹介したのは、16区の路面電車なども走る道路の例でした(2枚目の写真)。ウィーン市内の場合、路面電車の架線を張るためにポールが立っているので、これを活用すると、信号機用のポールを追加する必要がありません。このように考えると、ワイヤーに吊す方式は合理的だと思います。

Img_218_02_0469先日、ウィーン郊外で写真のような交差点を見かけました。周囲に民家がない交差点ですが、四方にポールを立てて、ケーブルを渡し、交差点中央に信号機をぶら下げています。

近くまで行ってチェックした訳ではありませんが、信号機の数も多いようです。日本だったら、ポールから出たアームに信号機を取り付けるパターンだと思うのですが、なぜ、このような形で設置しているのかは不明です。

なお、四隅のポールには照明が設置されているようです。この付近は何もありませんから、事故防止のため、夜間は交差点を照らすようになっているのでしょう。

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February 20, 2020

ÖBB-ROLAがブレンナー峠で活躍中

20200220001今日は恒例の「第64回オペラ座舞踏会」(64. Wiener Opernball) ですが、当ブログの記事をアップしたのは日本時間の20日午前5時なので、ウィーンは、まだ19日です。日本だったら、時節柄、中止という判断が下ったかもしれません。

さて、5001件目の記事ですが、Feri「お得意のジャンル」の一つ、鉄道ものです。「環境保全を目的としたモーダルシフトの話題」です。

ご存じのように最近では環境保護の観点から、大型トラックをアルプスを通過する高速道路から締め出す動きが出ています。これは、イタリア方面とドイツ方面を結ぶ貨物輸送の場合、スイスやオーストリアは単に通過するだけで、両国にとってメリットが少ないためです。

オーストリアでもブレンナー峠で2020年から大型トラックの通行が制限されています。しかし、鉄道だけで全ての貨物輸送を担うことは困難です。

そこで、峠の区間を、大型トラックを搭載し列車を運行する列車フェリー方式が採用されています。

20200220002オーストリアでも峠を越える道路がない区間には列車フェリーが運行されており、大型トラックだけでなく、一般の乗用車なども運搬しています。

運行を担当しているのはオーストリア国内のみならず、ヨーロッパで貨物列車の運行を行っているÖBB Rail Cargo Group。

ブレンナー峠を走る大型トラック搭載列車フェリーですが、「ROLA am Brenner」という名称で、専用の超低床式車運車を使い運転されています。運転区間はBrenner - Wörgl間、Trento – Wörgl間、Wels – Maribor間で、最大46列車が運行されています。

20200220004ちなみに2019年は、この列車で、151274台のトラックが輸送されました。

3区間の中で、メインとなっているのがBrenner - Wörgl間です。平日は、深夜も含めてほぼ1時間間隔で運転されています。所要時間は2時間40分ほどです(上下で所要時間が異なります)。

搭載できるトラック(トレーラーを含む)は全長18750mm、全幅2600mm(車輪幅は2520mm)、全高4000mmです。また、電化区間を走行するため、車高よりも高いアンテナ類の使用は禁止されています。

20200220005超低床式の専用車運車を使用しているため、トラックは、基地でチェックインの後、ドライバー自身の手で自走して列車に搭載します。

その後、ブレーキをかけて、車止めでトラックを固定します。走行中の安全確認を行った後、トラックドライバーは併結されている客車に乗車し、移動します。

トラックドライバーは基地構内を徒歩で客車に移動するため、安全確保のため、反射ベストの着用が義務づけられています。

20200220006興味深いのは列車で移動中の時間、トラックドライバーは法廷休憩時間になることです。

日本と同じく省略形が好きなオーストリアなので、正式名称はRollenden Landstraße ですがROLAと呼ばれています。

ROLA利用のメリットですが、トラックの走行距離削減、待ち時間の削減、ドライバー負担軽減、環境負荷軽減などです。

気になる料金ですが、Brenner発Wörgl行きの場合、トラックのサイズによって事なりますが、トラックドライバー(2名分)の運賃も含めて、2tが100Euro、3tが110Euro、4.05tが136Euro、4.2tが192Euro、4.4tが226Euroとなっています。

興味深いのは上下で料金が異なっている点です。Wörgl発Brenner行きの方が運賃が高くなっています。

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February 16, 2020

2020年のWiener Linien事業計画

20200215003今日は先日発表された「Wiener Linienの2020年事業計画」についてご紹介しましょう。

現在、ウィーン市およびWiener Linienが力を入れている公共交通機関利用促進の切り札「年間パス」の利用者が2019年は過去最高の852000名となりました。

これは、自家用車から公共交通機関へのシフトを意味するもので、Wiener Linienでは年間1.5トンのCO2削減が期待できると発表しています。

写真入り記名式年間パスの料金は365Euro。つまり1日1Euro。ご存じのようにウィーン市内の1回券は2.4Euroですから、その半額以下。1ヵ月パスの料金が51Euroであることを考えると、とてもオトク。1回券を152回使えば元が取れる計算です。

20200215007実際の換算レートとは異なりますが、1Euroは日本の100円に近いイメージ。つまり36500円で東京23区内のJR、私鉄、地下鉄、都営交通、各社バスが使い放題という訳です。

東京の場合、ラッシュ時は公共交通機関が輸送限界に近いですから、モーダルシフトをこれ以上進めるつもりはないかもしれませんので、この手の施策は出てこないと思います。

20200215006ウィーンの公共交通機関の利用率ですが、昨年は38%でした。ちなみにミュンヘンが24%、ハンブルクが22%ですから、高い比率を確保していると言えます。また、昨年、ウィーンの自動車通行量は4%減少しました。

Mobile Split2019を見ると、1993年と2019年の利用交通機関比較グラフが掲載されていますが、この四半世紀の間に公共交通機関の利用者は38%に増加しました(プラス9%)。逆に自家用車は25%に減少しています(マイナス15%)。自転車利用も4%増の7%です。興味深いのは徒歩が30%も占めている点です。さすが、コンパクトシティ・ウィーン。

ウィーンで公共交通機関と自家用車の利用比率が逆転したのは、グラフを見るとわかるように2015年のことです。

20200215011Wiener Linienでは、この流れを加速するため、2020年は3億6800万Euroユーロの投資を行うと発表しました。ちなみに2019年は「トラムの年」でしたが、今年、2020年は「エコバスの年」として、バスの充実に力を入れます。

○2020年は「エコバスの年」
Wiener Linienでは、現在、環境性能に優れたEuro 6バス414台、電気バス12台、自律型電気バス2台を使い、年間2億人の乗客を輸送しています。

環境性能に優れたバスに更新することで、20パーセントのエネルギー消費が抑えられたほか、CO2排出量も44%削減されました。

20200215009このブログでもお伝えしているように現在、旧市街を中心に運用されている電気バスですが、2020年は運用範囲拡大に向けた計画がスタートします。旧市街で使用されている電気バスは8メートルですが、市街地では12メートルクラスが使用されます。

電気バス専用の車庫がSiebenhirtenに建設されることが決まり、2023年には60台の電気バスが運用される予定です。いよいよ旧市街以外でも電気バスが運用されることになるため、大きなマイルストーンになります。

20200215008一方、水素を使った燃料電池式バス(全長12メートル)の実用化試験が、6月から39A(Sievering-Heiligenstadt間)で開始されます。

燃料電池バスのテストが成功した場合、レオポルダウ発電所に隣接した場所にWiener LinienとWien Energieが協同で水素ステーションを建設することになっています。

計画では、39Aは2023年には全車が燃料電池バスに置き換えられる予定です。

20200215010一方、内燃機関を使ったバスについては、エコ燃料の導入を進めます。エコ燃料は、廃棄物から生成されるもので、Wien Energieや民間企業と共同で事業を推進することになっています。

2019年6月以降、Seestadtで運用テストが行われている自動運転バスですが、現在までに4000kmを走行し、4500名の乗客を輸送しました。テストプロジェクトは2020年夏に終了し、テストの検証が行われます。

○停留所の緑化プロジェクト
Wiener Linienでは、都市の温暖化防止にも力を入れています。その一つが、停留所待合室の緑化です。

すでにプロトタイプによるテストも行われています。また、Wiener Linienが管轄するビルディングの緑化も推進されます。

20200215001○U2×U5の建設推進
地下鉄は環境負荷の少ない乗り物であるため、2020年もU2×U5建設が推進されます。両線は都心部がルートになっているため、既存の地下鉄の下に建設されます。オーストリア得意のシールド工法で建設されますが、難易度の高い工事です。

現在、U5については新規建設区間はRathaus-Frankhplatz-Altes AKH間ですが、Hernalsへの延伸も検討課題の一つです。

ただ、こちらについては、連邦政府の認可が必要になるため、再度、プレゼンテーションを行う予定です。

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January 27, 2020

ウィーン市がクリーンエネルギー推進キャンペーンを展開

20200126001今日は「クリーンエネルギー導入推進プロジェクトの話題」をお届けしましょう。

ヨーロッパでは、人工的に排出されるCO2が地球温暖化の主要因であると「目の敵」にされているのは、皆さまもご存じのとおりです。

そのため、化石燃料を使う交通機関に対しても厳しい目が向けられています。

ただ、一部には「人工的に排出されるCO2は、地球の気候を変動させるほどの量ではない」という説を訴えている専門家もいますが、事実上、無視されているとか‥まぁ、色々と「大人の事情」が絡んでいるのでしょう。

さて、ウィーンでは、市内を歩いていると宅配便の業者さんが貨物自転車で配達している光景をよく目にします。

20200126002日本でも都心部ではリアカーを使って宅配便の配達をしているようですが、日本の場合は、配達用車両を止める駐車場問題が理由のようなので、背景が違いますね。

さて、ウィーン市では、2020年、エネルギー効率の高い輸送手段を充実させるための資金援助キャンペーンを開始します。

企業やNPOを対象とした支援策としては、物流事業で電動貨物自転車の導入と運用を推進するため、資金を援助します。

ご存じのように物流は化石燃料最大の消費者。そのため、都市部では化石燃料を使う自動車から、クリーン電力で運用可能な電動貨物自転車へのシフトを推進しようという政策です。

ウィーンはコンパクトシティなので、市内の小規模輸送に関しては、電動貨物自転車を活用することで、交通混雑緩和も期待できます。

20200126004資金調達キャンペーンは、2020年2月1日から開始され、2021年末まで行われますが援助する資金総額は280万Euro。

ちなみに荷物搭載量40 kg~100 kgの電動貨物自転車を導入する場合、取得費用の最大50%が補助金対象となります(最大2000Euro)。

さらに貨物搭載量100kg以上の大型電動貨物自転車または電動貨物トレーラーの場合、取得費用の最大30%が補助金対象となります(最大4000Euro)。

一方、地域住民を対象としたプロジェクトでは、住宅から最寄りの公共交通機関までの電動シェアバイク導入が補助金対象となります。

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December 09, 2019

魅力的な大型トラック

20191209000112月に入ってウィーンの繁華街やクリスマスマーケットは、一段と賑やかになってきました。6日は「聖ニコラウスの日」だったので、色々な行事が行われたようです。

20191208001さて、今日は「大型トラックの話題」をお届けしましょう。

日本の場合、島国なので、海外からの輸入品は船舶か航空機で運ばれてきますが、こちらは陸続きである上に、アウトバーン網が整備されているため、大型トラックが国際物流の一画を担っています。

なお、最近では、大型トラックについては、アウトバーンに大きなダメージを与えるため、オーストリアを始め、有料化(従量制)されている国が多いですね。

また、件のCO2削減問題とも関連して、鉄道へのシフト(モーダルシフト)も進められています。それでも、大型トラックによる国際物流は欠かすことができません。

20191208003先日、Ottakring駅を出たところで、写真のような大型トレーラートラックを見かけました。オーストリアの国旗をあしらった派手なデザイン。

なかなかセンスのあるデザインだと思います。アウトバーンを走っている姿を見たらインパクトがあると思います。

荷台に「ED BLUMEN」と描かれているので、花屋さんのトラックだということがすぐにわかりますね。

20191208004他の場所でも花屋さんの大型トラックを見かけたことがありますが、荷台横に出入り口があるのが特徴。配送員(ドライバー)が荷台に出入りする場合は、この扉を使っています。

また、商品の数が少ない場合は、ここから出しているようです。内部も花輸送専用になっているようでした。

Feriは、てっきり、オーストリアの会社が所有しているトラックだと思ったのですが、ナンバープレートを見てびっくり仰天。何と国籍記号が「NL」となっているではありませんか。車籍はオランダですね。

毎年、ウィーン楽友協会大ホールで開催されるウィーンフィルのニューイヤーコンサートでは、舞台周辺がきれいな花で飾られますが、番組中でも紹介されるように外国から輸入されたものです。

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November 03, 2019

Wiener Linienの車庫を宅配便配送の拠点に

201911020001日本は11月3日は「文化の日」。2日から3連休という方もいらっしゃると思います。また、災害ボランティアとして被災地に赴いている方も多いようですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。


さて、今日は「Wiener Linienの新しい取り組み」についてご紹介しましょう。


今や宅配便王国となった日本。そのスピードたるや驚愕に値します。何しろ通信販売の場合、翌日には到着するというのが当たり前になっていますから‥ それだけ強力なネットワークが構築されているということの証かもしれません。


201911020002日本に戻ると宅配便のトラックや配送用車両を多数、見かけますが、やはり気になるのは環境への影響です。大手の宅配便業者さんは、ハイブリッドトラックの導入、荷物自転車や荷車による配送といった環境対策にも力を入れているという話も耳にします。


さて、日本ほどではありませんが、ウィーンでも最近は宅配便が増えてきています。そこで、Wiener Linienでは、RemiHubなどと協力して新しい都市物流プロジェクトのテストを始めました。


このプロジェクトですが、日中は車両が出払っているバス車庫を小荷物配送のハブに利用し、ここを拠点に個別配送を行おうというものです。


日本の場合、宅配便業者さんの営業初が地域配送のハブになっていますが、今回はWiener Linienのバス車庫を拠点として利用しようというもものです。

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October 31, 2019

ウィーンのレンタル電気スクーター問題

2019102900210月は「番外編」が多かったためか、いつもよりはご訪問いただいた方が少なかったような感じです。さて、10月最後の話題は、ウィーン市内のパーソナル交通手段としての地位を確立しつつある「レンタル電気スクーター問題」をお届けしましょう。

レンタルステーションを起点終点とするCityBikeは、現在、大きな問題もなく運用されていますが、乗り捨て自由のレンタル自転車は、車両の放置が問題となり、ウィーンでは市民権を得ることができませんでした。

その後、登場したのが、このブログでも何回かご紹介しているレンタル電気スクーターです。こちらも、現状は乗り捨て方式ですが、運用会社が毎晩回収し、基地で充電して、翌朝、市内の配置するシステムなので、市内に放置され続けるというトラブルはありませんでした。

20191029001しかし、運用会社(プロバイダー)が10社に増え、レンタル電気スクーターが9000台と激増した結果、色々な問題が露見してきました。

そこで、ウィーン市は、運用会社とトラブルを解消するための協議を始めたというニュースが入ってきました。

やはり住民から苦情が多いのは、路上への放置(1000件近い苦情が寄せられたそうです)。そこで、ウィーン市としては、運用会社に駐車スペースの設置を打診しているようです。それに対して、先駆者であるLeimは積極的な姿勢を示しているようです。

20191029004また、電気スクーターは音が静かなため、歩行者とのトラブルも発生しています。そのため、歩道での走行禁止という規制が導入されています。

ただ、Mariahilfer Straßeのように、歩行者優先道路でも電気スクーターは使用可能なので、こういう場所でのトラブルを防ぐことも、今後、大きな課題になりそうです。

警察の発表によると、2018年10月から2019年8月までの期間、電気スクーターに関連する1559件の違法行為がありました。

違法行為の内容ですが、赤信号無視、運転中の携帯電話使用、禁止されている歩道の走行、自転車の規制違反などです。この中で、悪質なもの500件以上が摘発されています。また、飲酒運転も103件が摘発されています。気になる人身事故ですが、60件が発生しています。

一方、苦情が多かった駐車問題ですが、300件以上のケースで、即刻、撤去が必要なケースだったそうです。例えば、点字ブロックの上への放置、2.5メートルより狭い歩道への駐車などが問題になっているようです。

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September 24, 2019

新しいWienMobil-Stationenがオープン

201909230006最初に倒産のニュースから‥創業178年のイギリス旅行代理店トーマス・クック・グループは23日、ロンドンの裁判所に破産を申請しました。英民間航空局は、同社が「直ちに営業を停止した」と発表。

イギリス民間航空局は、同社の同社のツアーでイギリスから国外を旅行している15万人以上を無事に帰国させるため、平時で最大規模の帰還作戦「マッターホルン作戦」が開始したそうです。

Feriは、同社のツアーを利用したことはありませんが、同社が発行していたヨーロッパの鉄道時刻表は、その昔、愛用していただけに、ショックですね。

201909230002さて、今日は「ウィーン市内の公共交通にまつわる話題」をお届けしましょう。

このブログでもご紹介したWienMobil-Stationen。2019年2月11日にSimmeringの施設をご紹介しました(詳しくはこちらから)。

WienMobil-Stationenは、今まで、別々の場所に設置されていたパーソナルな公共交通機関関連施設を一箇所にまとめて、利用者の利便性を向上させようというものです。つまり、「パーソナルな公共交通機関の利用を促進するための新しい取り組み」です。

Simmeringでの実用試験結果を踏まえて、Wiener LinienはOttakring(16区)のRichard-Wagner-Platzと、Landstraße(3区)のRochusmarktにWienMobil-Stationenを開設しました。写真はRichard-Wagner-Platzでのオープニングセレモニーの様子。

201909230005ちなみに、Richard-Wagner-Platzは地下鉄駅ではなく、16区の区役所がある場所です。一方、Rochusmarktは地下鉄U3のRochusgasse駅が近くにあります。

Feriは、まだ現場を見ていませんが、Simmeringのテスト運用後、急速に広まったレンタル方式の電動キックスクーター(CircとTierが運営)や電動スクーター(ÖAMTCが運営)もラインナップに加わりました。反面、未確認ですが自転車保管庫などはなくなっているようです。

ウィーン市とWiener Linienの狙いは、大量交通期間である地下鉄駅や路面電車の停留所から、自宅や勤務先までの「ラストマイル」でもパーソナル仕様の公共交通期間を使ってもらい、CO2の排出量を削減しようというもの。

201909230001Wiener Linienによると、平均して年間6000Euro以上の自動車運行にかかるコストが削減できるとしています。
2019年2月の記事でもお伝えしましたが、WienMobil-Stationenで提供されるサービスは、全て同一企業が提供している訳ではなく、複数の会社が提供しています。

それを1箇所のまとめて、一元的にサービスを提供するのがポイントです。会社が異なりますので、各社の利害関係が対立するケースが多く、コーティネイトが大変だと思います。

201909230004Wiener Linienでは、WienMobil-Stationenの利用促進だけではなく、各種情報提供を通じて、公共交通期間の利用促進を図るプロジェクトを展開中です。

これは、スマートフォンのアプリを使って、拠点間移動のルートや、付近のレンタル車両空き状況を案内するものです。

日本では、主に民間会社がルート検索サービスを提供していますが、Wiener Linienが無慮で提供している点がポイントです(通信料は利用者負担ですが‥)。

また、このアプリから、各種パーソナル公共交通期間の空き状況を確認した上で、予約もできるようになっています。

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September 11, 2019

ポルシェのプラグインハイブリッド車

201909100004電源難民のFeri。現在、冷房が効いており、電源を提供してくれる某所でブログを書いています。

という訳で、今日は電気に関連して「電気自動車の話題」です。温室効果ガス排出を抑えることにやたら気合いの入っているヨーロッパ諸国。ドイツやオーストリアは、その代表かも知れません。

ただ、最近はドイツの「暴走」が気になります。何でも北海の他国領海に風力発電施設を設置して、地元に大迷惑をかけているのに、知らん顔とか‥

それはさておき、先日、Bad Fiscau-Brunnでポルシェの電気自動車を見かけました。なぜ、デキ自動車とわかったかと言えば、ズバリ充電スタンドに駐車し、充電していたからです。

201909100003Feriは、乗り物全般に興味がありますが、自動車は弱いジャンル。正直、ポルシェの電気自動車は知りませんでした。

ちょっと調べたところ、9月4日にスポーツセダン「Taycan(タイカン)」というモデルを発表したそうです。「Taycan」は車高が低い4ドアモデルで、ベースモデル「Turbo」と、高性能モデル「Turbo S」の2バージョンが発売されるそうです。

が、Feriが見たのは8月中。そこで、この記事をまとめるにあたって、ちょっと調べたところ、電気自動車(EV)とは別にプラグインハイブリッド車(PHEV)を販売していることがわかりました。

201909100001_20190910121401写真で確認したところFeriが見たのは、「Panamera (パナメーラ)」というモデルのようです。「Panamera」の仕様は、以下のようになっています。

-バッテリー容量:14.1kWh

-システム最大出力:500kW

-システム最大トルク:850Nm

-モーター最大出力:100kW

-車両重量:2310kg

-駆動方法:四輪駆動

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September 02, 2019

「あおり運転」に思う

2019090001まず、8月のご報告から。8月は22日だけページビュー1300越えを記録しました。ちなみに当日のエントリーは「日本人もビックリ 肉屋さんの自動販売機」でした。

ただ、個別のエントリーのページビューランキングでは、「オーストリア航空のプレミアムエコノミークラス搭乗記」がトップでした。この記事、何故か根強い人気があるのですよね。ありがたいことです。

さて、今日は昨今、日本で色々と問題になっている「あおり運転の話題」です。日本では、あおり運転が暴行事件に発展するなど、大きな社会問題に発展しているようですね。

あおり運転ですが、煽っているドライバーの中には、「煽っている」という実感が乏しいという問題があるかもしれません。また、受けとめ方なので、「煽られた」と感じるドライバーも多いのかもしれません。このあたりが問題を複雑化させている要因かもしれません。

201908090006では、オーストリアでは、どうでしょうか。今夏、WienからLungauまでドライブを楽しんだ経験を踏まえて、ご紹介したいと思います。

まず、複数のレーンを持っているアウトバーンのケースです。オーストリアのアウトバーンは原則として制限速度130km/hです(ただし、地区によって、それより低く設定されています)。こちらは右側通行ですから、2車線の場合、右側が走行車線、左側が追越車線です。

まず、追越車線を走り続ける車は、ほとんど見かけません。走行車線を走り、前の車との車間距離が短くなると、追越車線を使って追い越し、その後は速やかに走行車線に戻ります。

2019090005また、走行車線に大型車などが連なっている場合は、ある程度、追い抜き車線を走行する場合もありますが、後ろから速度の速い車が接近してきた場合は、速やかに走行車線に車線を変更します。

最高速度を超える速度で追越車線を走っている場合でも、後ろから更に早い車が来た場合は、直ちに走行車線に車線変更します。

最高速度で走っているのだから‥という理由で追越車線を走る続ける車は、見かけません。そのため、いわゆる「あおり運転」は発生しません。

201909010007

なお、大型車同士でも、追越車線を使って追い越しをかける場合があります。このほか、インターチェンジやレストステーションで合流する車を見かけた場合、速やかに追越車線に車線を変更し、合流する車がスムーズに走行車線に入れるようにするのが一般的です。右の写真はFeriがレストステーションから本線に合流する場面のキャプチャーですが、後続の車が車線を変更してくれたのがわかります。

Feriは長大トンネルの中では速度を抑え気味にしていますが、ご覧のように追越車線を使って抜いていく車が多数。

Wien近郊のアウトバーンでは、3車線、4車線というケースもあります。その場合も右側が速度の低い車が走るのが基本です。

201909010006次に一般道ですが、こちらは片側1車線が一般的です。一般国道の制限速度は原則100km/hです。道路によっては、それより低い80km/h制限のところもあります。

地方の道路で80km/hで走っていると、地元の車が制限速度を超えるスピードで接近してくることがあります。

彼らはスピード違反の取り締まりエリアを知っているようで、そのポイント以外では、100km/hを越える速度で走っています。

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