September 25, 2020

Wiener Opernball 2021中止の衝撃

2020092403新型コロナウイルスに感染し、肺炎を発症したオペラ界のスーパースター、アンナ・ネトレプコが、先日、モスクワの病院を退院したそうです。ちなみに彼女は、今年の誕生日を病院で迎えたとか‥

今日はオーストリアの「冬の風物詩」である「舞踏会 Ballの話題」です。

オーストリアでは、冬、経済的に貢献する三本柱が舞踏会クリスマス市シルヴェスター。このうち、今冬の舞踏会は大きく様変わりしそうです。

2020092402先日、お伝えしたようにオーストリア連邦政府は2021年のオペラ座舞踏会の中止を決断しましたが、ウィーンでは毎年、数多くの舞踏会が開催されており、昨年は延べ52万人が参加し、1億5100万Euroの経済効果がありました。

感染の再拡大を受けて、屋内での行事に参加できる人数が制限されたため、すでにホーフブルクで予定されていたÄrzteball、Jägerball、 Rudolfina-Redouteなどの中止が正式に発表されています。

2020092401この中でJägerball(猟師の舞踏会)は、今回100回目を迎える予定だっただけに大きな衝撃を与えました。

この他、Ball der Offiziere、Concordiaball、Ball der Pharmacieなどの中止が決まっています。

ご存じのように舞踏会は不特定多数の方が集まり、ワルツなどを踊りながら、長時間過ごす訳ですから、三密を避けることは困難な行事です。とくにソーシャルディスタンスの確保は事実上、不可能。

ところで、オペレッタ「こうもり」は、仮装舞踏会に参加したアイゼンシュタインとファルケの舞踏会後の出来事が、ファルケによるアイゼンシュタインに対する「笑いの復讐」につながっているのは、皆さまご存じのとおり。

2020092406夜通しの舞踏会を終えて、千鳥足で自宅へ戻る途中、コウモリの架装をしたファルケをアイゼンシュタインが街中の広場に置き去りにしたため、早朝、街の人たちに奇妙な格好のファルケが発見され、笑いものにされた‥というエピソードです。このように舞踏会には、色々なエピソードがつきもの。

こちらでは11月から2月にかけて、職業別や地区別の舞踏会が、多数、開催されますが、オペラ座舞踏会中止の決定を受けて、他の舞踏会も主催者が中止を決定すると思われます。

万が一、開催を強行し、クラスターが発生した場合、主催者の責任が追及される可能性が高いだけに、「ダンスより健康」を優先すると思います。

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September 24, 2020

「14. Weinwandertag der Stadt Wien」は10月3日・4日に開催

2020092101最初に残念なニュースから。Wiener Opernball 2021 (2021年オペラ座舞踏会、2021年2月11日に開催予定)の中止を政府が決定したことが報道されました。これは新型コロナウイルス感染拡大の影響によるもの。

ただ、オーストリアを代表する文化的行事であるため、政府も慎重に検討したようです。また、劇場側の経済的損失は政府が補償する案も検討されているもようです。オペラ座舞踏会は、湾岸戦争が発生した1991年にも中止されたことがあります。

なお、毎年、開催される職業団体による舞踏会の中には、既に中止が決まったものもあります。

さて、今日はウィーン秋の定番行事「ワインハイキングの話題」をお届けしましょう。

例年、9月下旬に実施されることが多かったWiener Weinwandertag(ワインハイキング)ですが、第14回となる今年は、10月3日・4日の両日、開催されることが発表されました。開催時間は両日とも10時から18時まで。

2020092103新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催が心配されていましたが、第14回目を迎える今年は、様々な対策を施した上での実施となったものです。
コースは、以下の4つ。

-16区:Ottakring(4.5km)

-19区:Neustift am Walde-Nussdorf間(10.8km)

-21区:Strebersdorf-Stammersdorf間(9.6km)

2020092104-23区:Mauer(4.6km)

このブログでも何回かお伝えしているように「ワインハイキング」は、ウィーンのブドウ畑に設定されたコースを巡るものです。

十分なスペースがあるハイキングルートなので、ソーシャルディスタンスの確保も比較的容易です。

2020092105しかし、今回、開催に当たって「安全なワインハイキング」を実施するため、ウィーン医科大学の衛生専門家によるアドバイスを得て、包括的な対策が立てられています。

何しろ翌週がウィーン市議会議員選挙。ここでパンデミックが発生したら、選挙結果にも影響が出そうですから‥以下、自粛‥

まず、参加者の集中を避けるため、昨年のような支援プログラムは中止されます。

2020092106以前はスタンプラリーのような企画もありましたが、今回はなくなったようです。要するに純粋な「ワインハイキング」に原点回帰といったところでしょうか。

コースに点在するLabestationen(軽食ステーション)では、「参加者の密」を避けるため、地域の条件に応じて、グリッドとフロアマーキングが設置されます。

また、ワインや軽食を求めるために並ぶ場合、マスクなど、口と鼻を保護する用具の着用が義務づけられます。

確かに以前の写真を見ると、コース上は大丈夫ですが、ステーションやホイリゲは「密」になってしますね。

Weingut Wien Cobenzlは、利用者が最大250名に限定されるほか、新しいホイリゲGenuss am Cobenzlは100名が利用できるスペースが提供されます。

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September 22, 2020

WIENBEETHOVEN2020 ベートーヴェンの黄金像が届きました

2020092203最初に短いニュースから。ウィーンでは、今日、9月22日、Wiener Linienの1回券が24時間チケットとして利用できます。

これはInternationale Autofreie Tag(国際ノーカーデー)を記念した施策です。今日は2.4Euroでウィーンの市内交通が24時間、乗り放題です。

本来ならば盛大に挙行される予定だった「ベートヴェン生誕250年」ですが、新型コロナウイルス渦のため、盛り上がりに欠ける結果になっています。

ベートーヴェンは日本にもファンが多いので、通常だったら、日本の音楽ファンでウィーンも賑わっていたことでしょう。

9月20日、Michael Ludwig市長は、ベートーヴェン博物館でドイツのボン・ベートヴェン記念協会(Bonner Beethoven Jubiläumsgesellschaft BTHVN2020)から寄贈された黄金のベートーヴェン像を受け取りました。

2020092201同時に2020年12月16日に「ベートーヴェン誕生記念パーティ」の開催を発表しました。

黄金像の引き渡し式典にはMichael Ludwig市長をはじめ、 Susanne Schicker 氏(WIENBEETHOVEN2020コーディネーター)、Christoph Wahl氏(DHLオーストリアマネージングディレクター)、ウィーン・ベートヴェン博物館学芸員Lisa Noggler-Gürtler氏、ウィーン・ベートヴェン博物館館長Christina Schwarz氏、区副区長Thomas Mader19氏らが参加しました。

偉人の黄金像ですが、手をズボンに突っ込んでいるというスタイルです。

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September 17, 2020

Wiener LinienがParklet-Tourを実施

20200916101連邦政府がコロナ信号のレベルを大きく変更しましたが、これは恐らく9月に入り、学校や経済活動が活発化して、感染者が増えてきたことを踏まえ、ロックダウンを防ぐため、国民に注意喚起を促す目的のようです。

そのため、当初計画されていたオレンジで実施予定だった規制は見送られています。ただ、EU以外の国との往来自由化は微妙な情勢になったような気がします。

さて、温室効果ガス削減に力を入れているヨーロッパでは「ヨーロッパ・モビリティ・ウィーク」を行っていますが、Wiener Linienでは、このキックオフを目的に5つの地区を巡回するParklet-Tourを行っています。

キャッチフレーズは「Parkbank statt Parkplat」。このツァーの目的はウィーンの住民にParkletの魅力を知ってもらうことにあります。

 Parklet(パークレット)とは、駐車スペースを人のために活用するという考え方。一般的には歩道とフラットにつながるプラットホームを土台とし、車道との間のベンチや花壇、駐輪スペースを設置するものです。

20200916103

ウィーンの場合、ご存じのように道路に公共駐車スペースが多数、設置されていますが、ここを住民のためのスペースに転用しようというもの。

実際、ウィーンでは歩道の狭い路地では、シャニガルテンを設置する際、駐車スペースを一時的につぶすケースがあります。

駐車スペースですから、車道がなくなる訳ではありませんが、ウィーン市が進めている歩行者中心の街づくりの一環です。

ウィーンは世界で最も緑(緑地面積)の多い都市として知られていますが、公共交通機関の充実も大きく後押ししています。

20200916104また、現在、852000名がWiener Linienの年間パスを所有していますが、この数は、何と市内の登録されている自動車より143000以上も多い数字です。それだけ公共交通機関の利用者が多いということです。

Wiener Linienでは、現状に満足することなく、気候変動抑制のため「U2×U5」に代表されるように様々な投資を計画していますが、今回のツァーは、市内にある路上駐車スペースをParklet化するため、その魅力を知ってもらおうという訳です。

新型コロナウイルス感染拡大により、感染に対する警戒心から公共交通機関の利用者が減っている現状を鑑み、このような企画を実施することになったような気もします。

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September 13, 2020

「Wiener WIESN」(オクトーバーフェスト)も様変わり

2020091301全米オープンテニス決勝で、大坂なおみ選手がは、ビクトリア・アザレンカ選手(ベラルーシ)との対決を制し、2回目の優勝を果たしましたね。

テニスは、オーストリアでも人気が高いスポーツなので、こちらの新聞でも取り上げられています。ちゃんと日本選手と書かれています。

新型コロナウイルス渦のため、欠場した選手が多かったとは言え、久しぶりの快挙と言えるでしょう。おめでとうございます。

2020091101例年、ウィーンでは9月から10月にかけて、本来、各種イベントが多数開催されます。秋は気候も安定してくるので、各種イベントを楽しみにしているウィーン子も沢山います。

さて、当ブログでも、会場の様子をご紹介したことがある、ウィーンにも定着化したプラーターの特設会場で開催される「Wiener WIESN」(オクトーバーフェスト)。

新型コロナウイルス渦のため、ドイツ・ミュンヘンのOctoberFestは、早々に中止が決定しましたが、ウィーンの方は方針が決まっていませんでした。

なお、当初の開催予定は2020年9月24日から10月11日まででした。

2020091105さすがに屋内の大規模イベントで、なおかつアルコールが入るため、「三密」を回避することは困難。開催断念と思われましたが、何とステージの模様をライブストリーミング配信し、ご家庭で「Wiener WIESN」を楽しんでもらうという企画が発表されました。

名称は「WIESN #dahaom」で、ライブストリーミングは無料で見ることができます。主催者は、ご自宅で“歌って、遊んで、踊って、笑って、楽しんで”とアピールしています。

2020091102さすがに開催日は1日だけで、10月17日に開催。こちらではインターネットテレビが普及しているので、ライブストリーミング配信を大画面テレビで見ることを想定しているようです。

さすがにパソコンの小さい画面では、盛り上がりに欠けますからねぇ。

そして、主催者側が考えた二つ目のアイデアは、「WIESN #dahoam Kistl」の通販。お値段は29.9Euroです。

内容は会場で提供されているGösser Bier(Gösser MärzenとGösser Natur Weizen各1本、いずれも1リットル)とシュナップスの小瓶をはじめ、プリッツやクラッカー、サラミなど各種のおつまみ。通販なので、おつまみは乾き物なのは致し方ありません。

2020091103また、Wiener WIESN 2021で使える20Euroのバウチャーが付いています。つまり実質9.9Euroですから、かなりオトクです。

また、抽選券も同封されており、当日のライブストリーミング中に当選番号が発表されます。賞品はWiener WIESN 2021のVIPチケットをはじめ、Gösser Bier1ヵ月分、ディアンドルセットなど。

抽選の発表がライブストリーミング配信中に行われるので、それなりに盛り上がりそうです。

この「WIESN #dahoam Kistl」は、10月10日から15日の間に宅配される予定です。でもお酒は、このキットの内容だけでは、正直、不十分ですね。もっとも「1人分」ならばOKですが‥

2020091104さらに、当日、演奏する「TOP 20 WIESN HITS」の人気投票もホームページで開催中。投票数の多かった楽曲はWIESN #dahaomのライブショーで演奏されます。

しかし、「Wiener WIESN」に行くと、オーストリア人が、この手のお祭になると、「箍が外れること」を体感できます。乗りの良いバンド演奏に合わせて、テーブルの上で踊り出すグループも多数。

また、会場内ではグループメンバー同士はもちろん、見ず知らずの人とダンスをする人も‥

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September 07, 2020

9月4日は「ウィーン集合住宅の日」

2020090501ウィーン市では、人口増加に淡さ得て集合住宅の整備を進めていますが、市営住宅などの都市住宅政策の成果をアピールすることを目的に、今年から9月4日が「Tag des Wiener Wohnbaus(ウィーン集合住宅の日)」になりました。

9月4日が選ばれた理由は、1923年から1934年にかけて世界的にも高い評価を得ている集合住宅建設計画が遂行したKarl Seitz市長の誕生日に由来します。

2枚目の写真で中央の像がKarl Seitz氏です。

9月4日には、フロリッズドルフにあるKarl Seitz公園でMichael Ludwig市長と住宅評議員のKathrin Gaal氏が記者会見を行いました。

2020090502ウィーンでは、現在、民間主導の再開発事業が各地で行われていますが、その多くは、富裕層向けの高級アパートです。また、需要の増加によりウィーンではアパートの家賃が高騰しています。

ウィーン市では、賃料の高騰を抑制するため、市営住宅の建設や民間アパートへの家賃補助などを進めています。ちなみに現在、ウィーン市の公営住宅は約22万戸、補助金付き住宅が20万戸以上あります。

しかし、まだまだ不足気味。そこで、現在、公営住宅約24000戸を建設する計画を進めています。さら投機目的の民間アパート建設を抑制するため、2019年以降、新しく住宅用に転用された土地では、約2/3を公共目的で使用することを義務づけています。

2020090503また補助金交付の対象となっている民間の集合住宅は定期借家契約ではなく、入居者は無期限で使用できる制度になっています。

記者会見当日、Michael Ludwig市長は、現在、建設が進められており、今後、数年間で入居が可能になる4353戸の公営住宅の概要を発表しました。

この中には、昨年末から入居が始まった10区のFontanastraße にある「Barbara-Prammer-Hof」も含まれています。また、マイドリンクに建設が進められている「Emil-Behring-Weg 123」も今年中には入居が開始されることになっています。

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September 04, 2020

MuseumsQuartier に「MQ Libelle」がオープン

2020090311今日は「ミュージアム・クォーター(MQ)の新施設にまつわる話題」をお届けしましょう。

海外からの観光客や美術愛好家が訪れるミュージアム・クォーターですが、このほどレオポルド美術館の屋上に新しい施設「MQ Libelle」が完成し、9月4日の一般公開を前に9月1日、Michael Ludwig市長も参加してオープニングセレモニーが行われました。

2020090318ウィーンの中心部を一望できる展望デッキと600平方メートルのイベントスペースから構成されています。

当初、2020年春にオープン予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大により延期されていたものです。

2020090314Laurids Ortner 氏が基本設計を担当、Eva Schlegel氏がガラスのファザードをデザイン、Brigitte Kowanz氏が光のインスタレーションを担当しました。

場所柄、この施設そのものが「芸術作品」という位置づけです。

2020090315なお、Laurids Ortner氏は、1980年代と1990年代、兄のManfred Ortner氏と共同でミュージアム・クォーターの新施設設計を手がけています。

建設工事はOrtner & Ortner BAUKUNSTが担当しています。

今回、建設された「MQ Libelle」は、2001年にミュージアム・クォーターがオープンして以来、初めて拡張された施設です。

2020090317気になる建設コストは750万Euroですが、その半分はミュージアム・クォーター自身が負担。残りの半分は、将来の賃貸収入で賄われる予定です。

2020090312「MQ Libelle」には、屋外エレベーターでアクセス可能で、通常はミュージアム・クォーターの中庭のようなフリースペースになっており、無料で入場できます。

また、この多機能イベントスペースは、アートや文化的なプロジェクト用に貸し出される予定です。

余談ですが、「Libelle」は昆虫のトンボ。そのデザインがトンボを思わせることから、命名されたのでしょう。

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September 01, 2020

Wiener LinienがJahreskarte所有者向けのイベントを開催

20200831019月に入って、いよいよ2020/21シーズンが開幕しますが、諸般の事情で観賞レポートの掲載はしばらく見送ることになりそうです。

また、多忙を極めているため、記事の執筆に時間がとれなくなってしまいました。決して儲かっている訳ではなく、「貧乏暇無し」状態なのですが‥

今日は短めの話題でご容赦ください。今日は「Wiener LinienがJahreskarte所有者向けイベントの話題」です。

このブログでもお伝えしているようにWiener LinienではJahreskarte(年間パス)の普及に努めています。何しろ記名式ですが年間パス365Euro、1日当たり1Euroですから、毎日利用しなくても元が取れる人は多いと思います。

また、64歳以上の方が購入できるJahreskarte für SeniorInnenは235Euroと、かなりオトクです。

2020083102これは公共交通の利用促進を狙った施策で、実際、功を奏しており、85万枚が発行されているそうです。ただ、今回の新型コロナウイルス渦により、公共交通期間の利用者が減っているというデーターが出ています。

さて、Wiener Linienでは、今までも年間パス利用者へのサービス特典として、期間限定でドナウ運河沿いにサマーステージを地下鉄U4のRoßauer Lände駅近くに設営し、無料カクテルの提供を行っていました。

今夏は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になると思っていたのですが、8月28日から9月15日まで実施しています。

このご時世に人が集まるようなイベントはいかがなものか‥という批判的な意見が多くありました。

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August 13, 2020

地下鉄と路面電車の車内でKonzertとKabarettを楽しもう

2020081201今日は「Wiener Linienが来週開催するイベントの話題」です。現在、ウィーンでは市内全域を使って「Cultural Summer 2020」が開催されています。

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐ対策を施しながら、各種パフォーマンスを楽しむという趣旨。そんな中、Wiener Linienが、来週、興味深いイベントを実施します。

何と地下鉄と路面電車の車内をステージにして、走行中の車内でパフォーマンスを披露するというものです。「Kunst auf Schiene」と名付けられたこのイベントですが、もちろん、営業列車ではなく、臨時列車を仕立てて、事前に予約したお客さまを乗せて実施します。

8月21日と22日の両日、開催することになっており、U2のStadium駅からSilberpfeil(旧型地下鉄車両の愛称です)の専用列車に乗車。車内でパフォーマンスを楽しみます。

2020081202Schottentor駅到着後、お客さまは、ここで専用路面電車(ULF)に乗り換え、Ringを走りながら第二部を楽しむという趣向です。時間は第一部、第二部ともに45分です。

両日ともStadium駅の開場は18時45分、開演(出発)は20時です。ただ、StadiumからSchottentorに直行してしまうと45分もかかりませんから、U2線内を走り回る可能性が高いと思います。

一方、路面電車の方がRingが一周、45分程度なので、恐らく一周することになるのでしょう。さすがに路面電車博物館のオールドタイマーでは、車内での本格演奏などは難しいので、今回、収容力のあるULFが選ばれたのだと思います。

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August 10, 2020

写真特集 Feierliche Eröffnung - 6. August 2020「Königreich der Eisenbahnen」

2020081012日本では、今日、8月10日は「山の日」でお休みですね。本来は11日ですが、2020年は東京五輪・パラリンピック特措法により、オリンピック閉会式翌日の8月10日に変更されたものでしたね。

さて、8月6日にプラーターにオープンした「Königreich der Eisenbahnen」ですが、オープニングセレモニーの様子を含む当日の写真を同社が公開しました。

また、プラーターのホームページにも、新しいアトラクションとして大々的に紹介されています。

2020081003今日は同社の新しい写真を紹介しながら、施設の印象を語ってみたいと思います。

建物の外観ですが、3枚目の写真をご覧になるとわかるように現時点では巨大な倉庫のようなイメージ。「何とか間に合わせました」という感じですが、今後、付帯設備の増設に合わせて、変化することでしょう。

まぁ、建物の外側より、中身勝負ですから、この選択は「吉」。

同社のホームページによると、現在の専務が5歳時、鉄道模型に接したことが、このプランの源泉になったとのこと。子供の頃からの夢を実現した方に脱帽です。

2020081002ある意味、お好きな方が計画に深く関与していることが、施設の完成度を高めることにつながっていると思います。

まず、Feriが施設の全体写真を見て強く感じたことはウィーン・セクションに関しては、明らかに「街の情景を楽しむこと」をコンセプトにデザインされているです。

今までクローズアップ写真が中心でしたが、ウィーン・セクション全体の写真を見ると、正直、数々の建物の迫力に圧倒されます。そして、「ウィーンの街」の雰囲気が見事に再現されています。

2020081006先日もお伝えしたように、いくら巨大とは言え、ジオラマの建設スペースには限りがあります。

架空の都市を造るのであれば、問題は少ないのですが、「実在の都市」を再現するとなると、来館者の見方も大きく変わってきます。

違和感なく見せるのは、プランナーの腕の見せ所ですが、良い意味での割り切りができているように思います。

2020081008日本人の場合、雰囲気よりも、「実物に忠実かどうか」という点にこだわる傾向があるような気がしますが、この施設を見ると、雰囲気を大切にするためには、あえて実物をデフォルメするという手段を大胆に採用しています。

全体写真を見ると国立歌劇場も見事に再現されており、旧市街の作り込みは、さすがです。反面、意外だったのはKärntner Straßが省略されていると思われる点です。

2020081013実際に施設を見学した訳ではないので、明言は避けますが、国利歌劇場の右側に建物がつながっており、他の角度の写真を見ても、Kärntner Straßに相当するスペースはないようです。

また、シュトラウス像で有名なStadParkは外せないランドマークですが、同公園にあるクアハウス・ウィーンは再現されているものの、公園そのものはかなり狭くなっています。

2020081018この他、楽友協会、カールス教会、ベルヴェデーレ宮殿(上宮)は当然、再現されています。ベルヴェデーレ宮殿前のPrinz-Eugen- Straßeにはしっかり路面電車が走っています。

このような矛盾点は、恐らく沢山あると思いますが、雰囲気を再現することを優先したのでしょう。

この考え方は施設のメインである鉄道にも反映されています。

2020081020ÖBBの長距離列車に使用される客車は25メートルなので、1/87スケール(HO)では28cm程度になります。

現在、ヨーロッパの鉄道模型も精密化が進み、フルスケールの模型が中心になりつつあります。ところが、一世代前までは、実用性を重視し、客車などは長さだけ1/100スケールにしたものが中心でした。

これは、家庭でジオラマ(日本の鉄道模型界ではレイアウトと言いますが)を作って楽しむためには、曲線がきつくなるため、長さを短縮せざるを得なかったのです。

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